261 / 818
第二部 宰相閣下の謹慎事情
303 ねないおとなだれだ(中)
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「それは……いくら我らが『イデオン公爵領防衛軍』に所属する者だからと言って、素直に頷ける話ではないな。まさかとは思うが『平民の小娘よりも公爵閣下を優先するのが当然』などとは言うまいな?もはやそんな事を言う時期はとうに過ぎているぞ」
ソファに腰かけたまま、腕組みをしたベルセリウス将軍の表情が、険しい。
一般的なご令嬢なら卒倒しかねないレベルかも知れないけれど、エドヴァルドの冷気よりマシと思ってしまうのは、近頃の慣れだろうか。
「でも、それって覆しようのない事実ですよね」
「……っ」
ベルセリウス将軍は思い切り顔を顰めているし、このままいけばウルリック副長まで何かを言い出しかねない勢いなので、私は先に話を進める事にした。
「もちろん、私は自慢じゃないですが腕っぷしゼロの人間なんで、放っておいて良いとか、さすがにそこまでの事は言わないです。ただ私は『同時に二人の人間を注視する』事は絶対に無理だと思っているので、いざと言う時に誰を優先するか、予め決めておいて欲しいだけなんですよ。……自分の事も含めて」
二人の事は任せてくれ。
そんな綺麗ごと、私は信じない。
それは、とウルリック副長が言葉に詰まる。
「仮に相手が複数で、エドヴァルド様と私に同時に刃が向いたら?一瞬、誰が誰を相手にするか、目と目の会話にしろ、考えますよね?でも実際、その何秒かが致命的にならないとは言い切れないじゃないですか?」
一瞬の躊躇が命取り。
私なんかよりも、彼らの方が余程よく分かっている筈の事だ。
「イデオン公爵領防衛軍は、領を守る組織。だったらお二人には、何を置いても領の当主であるエドヴァルド様を守って欲しいと思います。私は『公爵邸の客』なので、公爵邸が抱える護衛組織である〝鷹の眼〟に、頭を下げて頼みます。これはもう組織の在り方の違いとして、ぜひ受け入れて頂きたいなと」
「……ファルコ達になら、貴女はきちんと守られて下さると?」
「侯爵閣下とウルリック副長が頼りにならないとか、信用出来ないとか、そう言う話では決してないので、そこは誤解しないで下さいますか?あくまで今の戦力をどう割り振るかと考えた時に、個人の感情抜きに最も妥当な配置と考えただけの事ですので」
将軍と一緒に来た軍の同行者の皆には、いったん全員王宮に上がって貰い、ミカ君はその間はイクスゴードでアルバイト、護衛には〝鷹の眼〟から回って貰い、終わった後はイデオン公爵邸で「公爵邸の客」として皆の帰宅を待つ。
多分それが、最も強固な布陣を敷ける。
私がそこまでを説明したところで、ベルセリウス将軍が唸り声をあげて天井を見上げた。
「多分、そのまま言ったところでお館様は頷かん気がするぞ……」
「ですから、そこは『分かりました』とだけお答え下されば」
「ウチの将軍にそんな小芝居出来ませんよ」
間髪入れずに返しているのは、ウルリック副長だ。
「いいんですよ。多分、何かしら違う事を考えていそうだと言うのは、誰がどう取り繕ってもエドヴァルド様にはバレると思います。だけど口にさえしなければ、もし察せられたとしてもエドヴァルド様は頷かざるを得ない筈ですから」
きっと、私が何かを考えていると思いながらも、私が囮になったり姿を消したりする可能性がない事さえ明らかならば、それ以上強くは出られない筈なのだ。
「ただでさえ、エドヴァルド様は今回の件、国としての対応を考えるだけでも大変でしょうから、それ以上の気苦労を背負って貰う必要はないですよ。今のうちから、エドヴァルド様でなくともやれる事を探して、引きはがしていった方が良いですって」
「我々の事は、任せておいても問題ないとお館様に思わせる…と?」
「そんな感じです。基本、全て自分でやってしまうタイプの人でしょう、エドヴァルド様?信用するしないと言うよりは、自分でやった方が早いから。そこら辺、何とかしないといい加減倒れますよ、あの人」
一人でエドヴァルドの働きをカバーする事が出来ないなら、何人かで組めば良い。
今回は、軍と〝鷹の眼〟とで、予め王宮内でどう動くかを決めておく事が、その第一歩だ。
「脱指示待ち態勢ですよ。多分この後エドヴァルド様は、明日のサレステーデ第一王子の来訪スケジュールを持って帰って来られるでしょうから、王宮内での配置を指示される時に、さりげなく軍の皆さんがエドヴァルド様寄りにと言う事と〝鷹の眼〟の皆が私寄りに待機すると言う事とを話の中にねじ込んで下さい。もしかしたら、誰がどの位置とか、名前まで指定してくる可能性がありますけど、そこは普段の連携がとか何とか、エドヴァルド様が安心しそうな事を上手く前線軍人としての観点っぽく言いくるめて下さい」
私がそう言ったところで、その場にいた皆が「確かにそこまで指定しそうだ」との表情を一様に浮かべてみせた。
「……貴女はお館様のお考えをよく分かっているのだな」
いっそ感心したように呟くベルセリウス将軍に、私はやんわりと首を横に振った。
「と言うか、私なら間違いなく軍とか〝鷹の眼〟とか、そんな大まかな指定じゃなく、ここに将軍、ここに副長…とかって、全て考えて指示しちゃうでしょうからね。信じる信じない以前の話で、もうそこまで考えてしまうクセがついてるんですよ。それまで、自分が先陣を切って動かない事には、何一つ事態が動かない事を、身をもって経験してきたから」
10歳になるかならないかと言った、非常識な若さで当主の地位を継いだエドヴァルドとて、同じ事が言える筈だ。
「とは言えエドヴァルド様は独裁者じゃありませんから、前線軍人の意見だと言う事で、連携の話をされたら、間違いなくそれには頷かれると思いますよ?そもそも現場の意見には積極的に耳を傾ける方ですし」
「まずは大まかな指定さえあれば、我らは動けると言う事をお館様に知っていただく、と?」
「そんな感じです、ウルリック副長」
「そして貴女も、鳥かごには入りたくないと言う事を、お館様に知って頂きたい訳ですね」
そしてやっぱり、ウルリック副長は、一筋縄ではいかない人だった。
必要以上に過保護にされたくないのだと言う私の胸の内まで、しっかりと読み取られていた。
ハッキリ答えず、ニッコリと笑った私に、隣でベルセリウス将軍の方は「む?」と、ちょっと首を傾げていた。
「ああ、将軍にそこまで説明をすると、もはやまともな演技一つ出来なくなりますから、その話はまた今度本部に戻ってからじっくりと。ルーカス様に聞いていただく意味でも、その方が良いでしょう」
「……だから、おまえは誰の部下なのだ、ケネト」
「このうえなく、将軍の為を思ってのお話しをさせていただいたのですが、心外ですね」
さすがに、自分が「誤魔化された」と言う事は分かっていたけれど、ベルセリウス将軍の方も、ウルリック副長といつもの掛け合いをする事で、深くは追及しないと暗に表明してくれたみたいだった。
「話は戻るが、貴女の事はファルコに一任して良いと言う事なんだな?」
「そうですね。勝手に話は聞いてると思ってますけど、まだ了解取ってませんので、将軍の方からも口添えして下さると有難いですが」
「うむ、それならば任せろ!どうせ今頃その辺で感涙の海に沈んでいるだろうがな!我らが〝貴婦人〟の全幅の信頼があるとは、羨ましい限りだ!」
――うるせぇよ!と、天井なのか壁なのか、どこからか声がしたのは気のせいだろうか。
「皆さま、旦那様がお戻りになられました」
そこへやっぱり、どうやって知らされるのかが分からないセルヴァンの声で、エドヴァルドが邸宅に戻って来た事を知らされたのだった。
「それは……いくら我らが『イデオン公爵領防衛軍』に所属する者だからと言って、素直に頷ける話ではないな。まさかとは思うが『平民の小娘よりも公爵閣下を優先するのが当然』などとは言うまいな?もはやそんな事を言う時期はとうに過ぎているぞ」
ソファに腰かけたまま、腕組みをしたベルセリウス将軍の表情が、険しい。
一般的なご令嬢なら卒倒しかねないレベルかも知れないけれど、エドヴァルドの冷気よりマシと思ってしまうのは、近頃の慣れだろうか。
「でも、それって覆しようのない事実ですよね」
「……っ」
ベルセリウス将軍は思い切り顔を顰めているし、このままいけばウルリック副長まで何かを言い出しかねない勢いなので、私は先に話を進める事にした。
「もちろん、私は自慢じゃないですが腕っぷしゼロの人間なんで、放っておいて良いとか、さすがにそこまでの事は言わないです。ただ私は『同時に二人の人間を注視する』事は絶対に無理だと思っているので、いざと言う時に誰を優先するか、予め決めておいて欲しいだけなんですよ。……自分の事も含めて」
二人の事は任せてくれ。
そんな綺麗ごと、私は信じない。
それは、とウルリック副長が言葉に詰まる。
「仮に相手が複数で、エドヴァルド様と私に同時に刃が向いたら?一瞬、誰が誰を相手にするか、目と目の会話にしろ、考えますよね?でも実際、その何秒かが致命的にならないとは言い切れないじゃないですか?」
一瞬の躊躇が命取り。
私なんかよりも、彼らの方が余程よく分かっている筈の事だ。
「イデオン公爵領防衛軍は、領を守る組織。だったらお二人には、何を置いても領の当主であるエドヴァルド様を守って欲しいと思います。私は『公爵邸の客』なので、公爵邸が抱える護衛組織である〝鷹の眼〟に、頭を下げて頼みます。これはもう組織の在り方の違いとして、ぜひ受け入れて頂きたいなと」
「……ファルコ達になら、貴女はきちんと守られて下さると?」
「侯爵閣下とウルリック副長が頼りにならないとか、信用出来ないとか、そう言う話では決してないので、そこは誤解しないで下さいますか?あくまで今の戦力をどう割り振るかと考えた時に、個人の感情抜きに最も妥当な配置と考えただけの事ですので」
将軍と一緒に来た軍の同行者の皆には、いったん全員王宮に上がって貰い、ミカ君はその間はイクスゴードでアルバイト、護衛には〝鷹の眼〟から回って貰い、終わった後はイデオン公爵邸で「公爵邸の客」として皆の帰宅を待つ。
多分それが、最も強固な布陣を敷ける。
私がそこまでを説明したところで、ベルセリウス将軍が唸り声をあげて天井を見上げた。
「多分、そのまま言ったところでお館様は頷かん気がするぞ……」
「ですから、そこは『分かりました』とだけお答え下されば」
「ウチの将軍にそんな小芝居出来ませんよ」
間髪入れずに返しているのは、ウルリック副長だ。
「いいんですよ。多分、何かしら違う事を考えていそうだと言うのは、誰がどう取り繕ってもエドヴァルド様にはバレると思います。だけど口にさえしなければ、もし察せられたとしてもエドヴァルド様は頷かざるを得ない筈ですから」
きっと、私が何かを考えていると思いながらも、私が囮になったり姿を消したりする可能性がない事さえ明らかならば、それ以上強くは出られない筈なのだ。
「ただでさえ、エドヴァルド様は今回の件、国としての対応を考えるだけでも大変でしょうから、それ以上の気苦労を背負って貰う必要はないですよ。今のうちから、エドヴァルド様でなくともやれる事を探して、引きはがしていった方が良いですって」
「我々の事は、任せておいても問題ないとお館様に思わせる…と?」
「そんな感じです。基本、全て自分でやってしまうタイプの人でしょう、エドヴァルド様?信用するしないと言うよりは、自分でやった方が早いから。そこら辺、何とかしないといい加減倒れますよ、あの人」
一人でエドヴァルドの働きをカバーする事が出来ないなら、何人かで組めば良い。
今回は、軍と〝鷹の眼〟とで、予め王宮内でどう動くかを決めておく事が、その第一歩だ。
「脱指示待ち態勢ですよ。多分この後エドヴァルド様は、明日のサレステーデ第一王子の来訪スケジュールを持って帰って来られるでしょうから、王宮内での配置を指示される時に、さりげなく軍の皆さんがエドヴァルド様寄りにと言う事と〝鷹の眼〟の皆が私寄りに待機すると言う事とを話の中にねじ込んで下さい。もしかしたら、誰がどの位置とか、名前まで指定してくる可能性がありますけど、そこは普段の連携がとか何とか、エドヴァルド様が安心しそうな事を上手く前線軍人としての観点っぽく言いくるめて下さい」
私がそう言ったところで、その場にいた皆が「確かにそこまで指定しそうだ」との表情を一様に浮かべてみせた。
「……貴女はお館様のお考えをよく分かっているのだな」
いっそ感心したように呟くベルセリウス将軍に、私はやんわりと首を横に振った。
「と言うか、私なら間違いなく軍とか〝鷹の眼〟とか、そんな大まかな指定じゃなく、ここに将軍、ここに副長…とかって、全て考えて指示しちゃうでしょうからね。信じる信じない以前の話で、もうそこまで考えてしまうクセがついてるんですよ。それまで、自分が先陣を切って動かない事には、何一つ事態が動かない事を、身をもって経験してきたから」
10歳になるかならないかと言った、非常識な若さで当主の地位を継いだエドヴァルドとて、同じ事が言える筈だ。
「とは言えエドヴァルド様は独裁者じゃありませんから、前線軍人の意見だと言う事で、連携の話をされたら、間違いなくそれには頷かれると思いますよ?そもそも現場の意見には積極的に耳を傾ける方ですし」
「まずは大まかな指定さえあれば、我らは動けると言う事をお館様に知っていただく、と?」
「そんな感じです、ウルリック副長」
「そして貴女も、鳥かごには入りたくないと言う事を、お館様に知って頂きたい訳ですね」
そしてやっぱり、ウルリック副長は、一筋縄ではいかない人だった。
必要以上に過保護にされたくないのだと言う私の胸の内まで、しっかりと読み取られていた。
ハッキリ答えず、ニッコリと笑った私に、隣でベルセリウス将軍の方は「む?」と、ちょっと首を傾げていた。
「ああ、将軍にそこまで説明をすると、もはやまともな演技一つ出来なくなりますから、その話はまた今度本部に戻ってからじっくりと。ルーカス様に聞いていただく意味でも、その方が良いでしょう」
「……だから、おまえは誰の部下なのだ、ケネト」
「このうえなく、将軍の為を思ってのお話しをさせていただいたのですが、心外ですね」
さすがに、自分が「誤魔化された」と言う事は分かっていたけれど、ベルセリウス将軍の方も、ウルリック副長といつもの掛け合いをする事で、深くは追及しないと暗に表明してくれたみたいだった。
「話は戻るが、貴女の事はファルコに一任して良いと言う事なんだな?」
「そうですね。勝手に話は聞いてると思ってますけど、まだ了解取ってませんので、将軍の方からも口添えして下さると有難いですが」
「うむ、それならば任せろ!どうせ今頃その辺で感涙の海に沈んでいるだろうがな!我らが〝貴婦人〟の全幅の信頼があるとは、羨ましい限りだ!」
――うるせぇよ!と、天井なのか壁なのか、どこからか声がしたのは気のせいだろうか。
「皆さま、旦那様がお戻りになられました」
そこへやっぱり、どうやって知らされるのかが分からないセルヴァンの声で、エドヴァルドが邸宅に戻って来た事を知らされたのだった。
800
お気に入りに追加
12,929
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
竜人の王である夫に運命の番が見つかったので離婚されました。結局再婚いたしますが。
重田いの
恋愛
竜人族は少子化に焦っていた。彼らは卵で産まれるのだが、その卵はなかなか孵化しないのだ。
少子化を食い止める鍵はたったひとつ! 運命の番様である!
番様と番うと、竜人族であっても卵ではなく子供が産まれる。悲劇を回避できるのだ……。
そして今日、王妃ファニアミリアの夫、王レヴニールに運命の番が見つかった。
離婚された王妃が、結局元サヤ再婚するまでのすったもんだのお話。
翼と角としっぽが生えてるタイプの竜人なので苦手な方はお気をつけて~。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。