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第二部 宰相閣下の謹慎事情
252 続・お茶会が決まりました
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
翌日。
チョコレートカフェ〝ヘンリエッタ〟に向かう前。
公爵邸の玄関ホールにいきなり、複数の衣装ケースが運び込まれていた。
「レイナ様、よかったですわ。外出に間に合いました。旦那様に許可をいただいて、手持ちのドレスに合うストールを複数注文しておりまして、それがちょうど届いたようで……」
「………よかったぁ」
2日3日たったからと言って、赤い痣がキレイに消えたワケではない。
希代のデザイナー、フェリクス・ヘルマンは当然、自分がデザインしてイデオン公爵邸に納めたドレスのデザインや色を全て覚えており、それに合うストールを複数ピックアップして、公爵邸に送りつけてきたと言う訳だった。
自分で突撃して来なかったのは、商売繁盛、かなり忙しいと言う事なんだろう。
メッセージカードに「もっとドレスに気を遣えと言っただろうが、阿呆!言っておくがストールを合わせるのは俺的には不本意な妥協だ‼︎」などとエドヴァルド宛に伝言が書かれていたのは、いかにも、らしいなと思った。
ドレスの着付けに関しては、ヨンナ筆頭に侍女御一同の為すがままではあるものの、姿見の前に立ちたくないと後ろ向きになっているところは、しっかり気取られていた。
他家の令嬢除けに意図的に「痕」を晒す事が何回もあったとは言え、そうでない時くらいは何とか隠したいと、陰でぶつぶつ言っていたのも聞かれていたみたいだった。
ヨンナさん、さすがです。
そんな訳で、ドレスの上からあっと言う間にストールをセットされて、チョコレートカフェ〝ヘンリエッタ〟に向かう事になった。
羽織った裾の部分が、ちょうどイデオン家の紋章が見える様に金刺繍されているのには、私どころかエドヴァルドも驚いていたけど、視線を私の首元から逸らしつつ、エドヴァルドの独占欲も満たして、最終的にストールに注目して貰おうと言う、とても妥協には思えない一品だと、呆れ半分感心半分に、馬車に乗り込む直前、ヨンナが説明してくれた。
転んでもタダでは起きない。程の良い広告塔ですね、と。
「ミカには少し時間をずらして伝えておいた。ベクレル伯爵家の事にしろ、ギーレン王家の事にしろ、ボードリエ伯爵令嬢との間でだけ話をした方が良い事もあるだろう」
そう言われてみれば確かにそうかも知れない。
私も「有難うございます」と、馬車の中でエドヴァルドに頭を下げた。
フォルシアン公爵と何の話があるのかは、教えて貰えそうもなかったので、後は窓の外に視線を投げたりしながら、馬車に揺られていた。
チョコレートカフェ〝ヘンリエッタ〟の表の入口は、相変わらず行列が出来ていて、前にディルクと来た時は入口で〝マダム・カルロッテ〟の請求書を見せる形ですぐに通して貰ったけど、今回はイレギュラーだ。
請求書のない状態で中に入る事で、待っている人たちに不公平感を与えてはいけないと、厨房側の裏口から、店の中へと入れて貰う事になった。
「やあ、久しぶりだねレイナ嬢。今日はエドヴァルドとの予定があった事も確かだが、貴女にも話があってね」
中に入って早々、プラチナブロンド揺れる美形公爵サマがにこやかに手を振る。
どこで和解したのか、すっかり「エドヴァルド」呼びなんだなぁ…と思いながらも私が〝カーテシー〟の礼を取ろうとすると「ここは王宮じゃないから気にしなくて良いよ」と、にこやかに返されてしまった。
ただ、何となくジッと見られている気はしたので「あの…?」と顔を上げれば「いいや、何でもない」と変わらない笑顔で答えられてしまった。
「さすがヘルマン製、大ぶりなのにドレスを損なわない斬新かつ実用性に溢れたストールだ…と。それだけだよ。続きはエドヴァルドと話すが、貴女の作法に不備があるとか、そう言った話じゃないから大丈夫だ、本当に」
確かに、むしろエドヴァルドに何か言いたくて仕方がないと言った雰囲気は、ヒシヒシと感じる。
何故かエドヴァルドはそっぽを向いているけれど、それ以上踏み込めない私は、大人しく引き下がる事にした。
「ああ、ユルハとオルセンとの共同開発チョコに関しては、また今度ゆっくりと話そう。今日はもうボードリエ伯爵令嬢も来ていて個室で待っている事だし、用件だけ伝えさせて貰うよ」
そう言ってフォルシアン公爵は、筒状に丸められて封蝋された書状を私に差し出してきた。
「はい、これ。我がフォルシアン公爵家自慢の『チョコレートづくしのお茶会』招待状だ。本当はボードリエ伯爵令嬢もご招待申し上げたいところだが、貴女も他の伝手を持つ必要はあるだろうから、そこはまたの機会に。と言っても、イデオン公爵家とそりの合わない家のご令嬢は招いていないから安心して欲しい」
「あ…有難うございます。喜んで伺いたいと思います」
この場合、私からは他に言いようがない。
チラッとエドヴァルドを見れば、私には何も言わずに、フォルシアン公爵の方に視線を向けていた。
「同席者は」
「コンティオラ公爵家とクヴィスト公爵家のご令嬢は招いてないさ。両家共にウチのユティラとも仲が悪い」
そう言って、フォルシアン公爵は器用に肩をすくめている。
「アムレアン侯爵令嬢、これはまあユティラの婚約者レクセル君の妹。後はカンナス侯爵令嬢。クヴィスト公爵領内の侯爵家だが、母親はスヴェンテ老公爵の親戚筋だからこちらに好意的だ。そして最後クロニエミ伯爵令嬢。コンティオラ公爵の姪。要は妹の嫁ぎ先だ。コンティオラ公爵夫人と令嬢だけが問題なんであって、公爵自身とは特に対立していないだろう?あ、全員婚約者持ちだから、そのあたりも心配するな」
これでも妻と選りすぐったつもりだが?と、意味ありげにフォルシアン公爵は微笑っている。
「クヴィスト公爵家だけはなぁ……昔、キヴェカス家絡みで揉めてから以降、一族丸ごと交流断絶状態だろう?かと言ってフォルシアン公爵家としても、必要最低限の社交しか今までした事がない。悪いがクヴィスト公爵家に近ければ近いほど、誰かを招ける状態にはないんだ」
「……いや、充分だ。配慮に感謝する」
一瞬だけ、招待客の顔や名前、インプットされている情報と照らし合わせるかの様な表情を浮かべた後で、エドヴァルドはそう言ってフォルシアン公爵に軽く頭を下げた。
フォルシアン公爵の方は「構わないとも」と軽く片手を上げている。
「この茶会の頃には社交界もシーズンに入るからな。もちろん宰相としての責務も大事だが、本気だと腹を括ったんなら、そろそろ五公爵の一人としての責務も視野に入れてくれ。クヴィスト公がへそを曲げている原因の一端はその辺りにもあるぞ」
とは言えエドヴァルドが頭を下げたのは冒頭だけで、その後のフォルシアン公爵の話には、どうやら思うところがあるみたいだった。
「馬鹿を言え。あれは娘の縁談がまとまらなかった頃からの、ただの八つ当たりだろう。私の所為にするな。そこまで言うなら、そっちでユセフとの縁談をきちんとまとめてやれば良かったんだ」
「勘弁してくれ。今となっては、クヴィスト公に頼まれて引き合わせた事自体を後悔しているよ。おかげで、今やユセフは筋金入りの女性嫌い、高等法院でどっぷり仕事漬けだ」
後で聞いたところによると、そのクヴィスト公爵令嬢と言うのは、高飛車だの金遣いが荒いだの男性と女性とで態度が違うだの、およそ悪役令嬢のテンプレの様な性格の持ち主と言う事らしい。
聞いているところから察するに、お見合い的な事はしたが、上手くいかなかったと言う事なんだろう。
ちなみにイデオン公爵領とは、長年の恨みがキヴェカス家との裁判以降積み重なっているらしく、令嬢が適齢期になっても、エドヴァルドの所に縁談として話が来る事はなかったらしい。
「ああ、失礼レイナ嬢。話が逸れてしまった。では、仮出席と言う事で良いかな?返信の書状は後日で構わないから」
「もちろんです。色々と不慣れな私の為にお気遣い下さって有難うございます。宜しくお願いします」
フォルシアン公爵はにこやかに、満足した様に頷いた。
「じゃあ、まあ、とりあえず出かけようか、エドヴァルド」
「――ああ、頼む」
結局、どこへ何をしに行くのか分からないまま二人は出かけて行き、私は気を取り直して〝ヘンリエッタ〟の個室の扉をノックした。
翌日。
チョコレートカフェ〝ヘンリエッタ〟に向かう前。
公爵邸の玄関ホールにいきなり、複数の衣装ケースが運び込まれていた。
「レイナ様、よかったですわ。外出に間に合いました。旦那様に許可をいただいて、手持ちのドレスに合うストールを複数注文しておりまして、それがちょうど届いたようで……」
「………よかったぁ」
2日3日たったからと言って、赤い痣がキレイに消えたワケではない。
希代のデザイナー、フェリクス・ヘルマンは当然、自分がデザインしてイデオン公爵邸に納めたドレスのデザインや色を全て覚えており、それに合うストールを複数ピックアップして、公爵邸に送りつけてきたと言う訳だった。
自分で突撃して来なかったのは、商売繁盛、かなり忙しいと言う事なんだろう。
メッセージカードに「もっとドレスに気を遣えと言っただろうが、阿呆!言っておくがストールを合わせるのは俺的には不本意な妥協だ‼︎」などとエドヴァルド宛に伝言が書かれていたのは、いかにも、らしいなと思った。
ドレスの着付けに関しては、ヨンナ筆頭に侍女御一同の為すがままではあるものの、姿見の前に立ちたくないと後ろ向きになっているところは、しっかり気取られていた。
他家の令嬢除けに意図的に「痕」を晒す事が何回もあったとは言え、そうでない時くらいは何とか隠したいと、陰でぶつぶつ言っていたのも聞かれていたみたいだった。
ヨンナさん、さすがです。
そんな訳で、ドレスの上からあっと言う間にストールをセットされて、チョコレートカフェ〝ヘンリエッタ〟に向かう事になった。
羽織った裾の部分が、ちょうどイデオン家の紋章が見える様に金刺繍されているのには、私どころかエドヴァルドも驚いていたけど、視線を私の首元から逸らしつつ、エドヴァルドの独占欲も満たして、最終的にストールに注目して貰おうと言う、とても妥協には思えない一品だと、呆れ半分感心半分に、馬車に乗り込む直前、ヨンナが説明してくれた。
転んでもタダでは起きない。程の良い広告塔ですね、と。
「ミカには少し時間をずらして伝えておいた。ベクレル伯爵家の事にしろ、ギーレン王家の事にしろ、ボードリエ伯爵令嬢との間でだけ話をした方が良い事もあるだろう」
そう言われてみれば確かにそうかも知れない。
私も「有難うございます」と、馬車の中でエドヴァルドに頭を下げた。
フォルシアン公爵と何の話があるのかは、教えて貰えそうもなかったので、後は窓の外に視線を投げたりしながら、馬車に揺られていた。
チョコレートカフェ〝ヘンリエッタ〟の表の入口は、相変わらず行列が出来ていて、前にディルクと来た時は入口で〝マダム・カルロッテ〟の請求書を見せる形ですぐに通して貰ったけど、今回はイレギュラーだ。
請求書のない状態で中に入る事で、待っている人たちに不公平感を与えてはいけないと、厨房側の裏口から、店の中へと入れて貰う事になった。
「やあ、久しぶりだねレイナ嬢。今日はエドヴァルドとの予定があった事も確かだが、貴女にも話があってね」
中に入って早々、プラチナブロンド揺れる美形公爵サマがにこやかに手を振る。
どこで和解したのか、すっかり「エドヴァルド」呼びなんだなぁ…と思いながらも私が〝カーテシー〟の礼を取ろうとすると「ここは王宮じゃないから気にしなくて良いよ」と、にこやかに返されてしまった。
ただ、何となくジッと見られている気はしたので「あの…?」と顔を上げれば「いいや、何でもない」と変わらない笑顔で答えられてしまった。
「さすがヘルマン製、大ぶりなのにドレスを損なわない斬新かつ実用性に溢れたストールだ…と。それだけだよ。続きはエドヴァルドと話すが、貴女の作法に不備があるとか、そう言った話じゃないから大丈夫だ、本当に」
確かに、むしろエドヴァルドに何か言いたくて仕方がないと言った雰囲気は、ヒシヒシと感じる。
何故かエドヴァルドはそっぽを向いているけれど、それ以上踏み込めない私は、大人しく引き下がる事にした。
「ああ、ユルハとオルセンとの共同開発チョコに関しては、また今度ゆっくりと話そう。今日はもうボードリエ伯爵令嬢も来ていて個室で待っている事だし、用件だけ伝えさせて貰うよ」
そう言ってフォルシアン公爵は、筒状に丸められて封蝋された書状を私に差し出してきた。
「はい、これ。我がフォルシアン公爵家自慢の『チョコレートづくしのお茶会』招待状だ。本当はボードリエ伯爵令嬢もご招待申し上げたいところだが、貴女も他の伝手を持つ必要はあるだろうから、そこはまたの機会に。と言っても、イデオン公爵家とそりの合わない家のご令嬢は招いていないから安心して欲しい」
「あ…有難うございます。喜んで伺いたいと思います」
この場合、私からは他に言いようがない。
チラッとエドヴァルドを見れば、私には何も言わずに、フォルシアン公爵の方に視線を向けていた。
「同席者は」
「コンティオラ公爵家とクヴィスト公爵家のご令嬢は招いてないさ。両家共にウチのユティラとも仲が悪い」
そう言って、フォルシアン公爵は器用に肩をすくめている。
「アムレアン侯爵令嬢、これはまあユティラの婚約者レクセル君の妹。後はカンナス侯爵令嬢。クヴィスト公爵領内の侯爵家だが、母親はスヴェンテ老公爵の親戚筋だからこちらに好意的だ。そして最後クロニエミ伯爵令嬢。コンティオラ公爵の姪。要は妹の嫁ぎ先だ。コンティオラ公爵夫人と令嬢だけが問題なんであって、公爵自身とは特に対立していないだろう?あ、全員婚約者持ちだから、そのあたりも心配するな」
これでも妻と選りすぐったつもりだが?と、意味ありげにフォルシアン公爵は微笑っている。
「クヴィスト公爵家だけはなぁ……昔、キヴェカス家絡みで揉めてから以降、一族丸ごと交流断絶状態だろう?かと言ってフォルシアン公爵家としても、必要最低限の社交しか今までした事がない。悪いがクヴィスト公爵家に近ければ近いほど、誰かを招ける状態にはないんだ」
「……いや、充分だ。配慮に感謝する」
一瞬だけ、招待客の顔や名前、インプットされている情報と照らし合わせるかの様な表情を浮かべた後で、エドヴァルドはそう言ってフォルシアン公爵に軽く頭を下げた。
フォルシアン公爵の方は「構わないとも」と軽く片手を上げている。
「この茶会の頃には社交界もシーズンに入るからな。もちろん宰相としての責務も大事だが、本気だと腹を括ったんなら、そろそろ五公爵の一人としての責務も視野に入れてくれ。クヴィスト公がへそを曲げている原因の一端はその辺りにもあるぞ」
とは言えエドヴァルドが頭を下げたのは冒頭だけで、その後のフォルシアン公爵の話には、どうやら思うところがあるみたいだった。
「馬鹿を言え。あれは娘の縁談がまとまらなかった頃からの、ただの八つ当たりだろう。私の所為にするな。そこまで言うなら、そっちでユセフとの縁談をきちんとまとめてやれば良かったんだ」
「勘弁してくれ。今となっては、クヴィスト公に頼まれて引き合わせた事自体を後悔しているよ。おかげで、今やユセフは筋金入りの女性嫌い、高等法院でどっぷり仕事漬けだ」
後で聞いたところによると、そのクヴィスト公爵令嬢と言うのは、高飛車だの金遣いが荒いだの男性と女性とで態度が違うだの、およそ悪役令嬢のテンプレの様な性格の持ち主と言う事らしい。
聞いているところから察するに、お見合い的な事はしたが、上手くいかなかったと言う事なんだろう。
ちなみにイデオン公爵領とは、長年の恨みがキヴェカス家との裁判以降積み重なっているらしく、令嬢が適齢期になっても、エドヴァルドの所に縁談として話が来る事はなかったらしい。
「ああ、失礼レイナ嬢。話が逸れてしまった。では、仮出席と言う事で良いかな?返信の書状は後日で構わないから」
「もちろんです。色々と不慣れな私の為にお気遣い下さって有難うございます。宜しくお願いします」
フォルシアン公爵はにこやかに、満足した様に頷いた。
「じゃあ、まあ、とりあえず出かけようか、エドヴァルド」
「――ああ、頼む」
結局、どこへ何をしに行くのか分からないまま二人は出かけて行き、私は気を取り直して〝ヘンリエッタ〟の個室の扉をノックした。
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