151 / 815
第一部 宰相家の居候
【鷹の眼Side】ファルコの望郷(前)
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「アルノシュト伯と距離を置いている工房や職人さんを何人か探しておいて貰えないかな?ギーレンのラハデ公爵領内にある銀細工のお店での研修話が出ているから、留学しませんか…って言う事で」
そもそもギーレン国へは、出国の足止めをくらっていると言うお館様を裏から帰国させる為に来た筈だった。
さっと忍び込んで、さっと帰国させるだけかと思いきや、それでは帰国後に揉めると。国の規模が小さいアンジェスが不利になると、そんな事を言い始めて、次から次へと策を打ち始めた。
銀の市場に関しては、むしろお館様の方が、お嬢さんを関わらせまいと、セルヴァンに命じて買い占めたり部分的に売りに出したりと、じわじわと関係する貴族の資産を目減りさせていて、しばらくお嬢さんはこっちの話には手は出せないだろうと、ハルヴァラ家の白磁器が新たに開発されるまでは、その状況が続くのだと、何とはなしにそう思っていた。
ところが、本来であればイザクだけ潜入させておけば良い筈の王立植物園に自ら入り込んだ挙句、まるで植物の蔓の様にじわじわと各方面に伝手を伸ばし、最後には銀細工を生き残らせる為の「留学」の話やら、枯れ果てた土地の調査権までを捥ぎ取ってきた。
――それは確実に、俺の為に打たれた一手だ。
アルノシュト家の衰退や毒に塗れた土地を蘇らせる事は、長い目で見れば、イデオン公爵領にとっても利益となる話には違いない。
「アルノシュト伯を追い落として終わりじゃ、それぞれの土地に永遠に光は射さないからね」
何よりも、それは全滅した村と亡くなった村人を弔う為の策なのだ。
お館様は、俺とお嬢さんとの間で黙って「契約」を交わした事を、今でもあまり快く思ってはいない。
当主として、自分が全て責を負えば良い事だと思っている。
このお嬢さんも、それを分かっていながら、俺との「契約」を忘れてなどいないと、言葉ではなく結果で示してくるのだ。
お嬢さんなりに、お館様に必要以上の負担をかけたくないと思っているからこそ。
「……ホント、アンタには敵わねぇよ……」
全てお館様の為と分かっているからこそ、俺どころかイザク達も、自重を置き忘れてきたお嬢さんの行動に苦言を呈さない。
出来れば公爵邸でじっとしていて欲しいと言う、お館様の心の内も、分からなくはないだけに、一応の小言は入れておくのだが。
「ファルコ」
諜報活動の一環として、特定の噂を集める事もあれば、逆にばら撒く事もある。
今回は、ギーレン王家がお館様を引き留めておけなくする為に、王家にとって都合の悪い噂をばら撒くとのお嬢さんの指示で、何故か公爵邸の侍女ラウラが、お嬢さんの着想から書き上げた渾身の作、恋愛小説の抜粋版の紙面とやらを、王都郊外の街で配り歩いた。
ラウラに小説を書かせている事もそうだが、俺たちは俺たちで、紙面製作の為の植字作業とやらを手伝わされたりと、お嬢さんの場合は、本業以外の指示も多い。
そして、卵白を混ぜさせられるなどと、その最たる被害者かも知れないイザクが、ある時こちらに声をかけてきた。
「ナリスヴァーラ城に、お館様の誘拐目的の賊が入り込んだらしい」
「何?」
「いや、フィトやナシオで事は足りたらしいから、今回は斥候だったんだろうと言う話なんだが」
念の為目的を吐かせてみたところ、命を狙うと言うよりは、王家の別荘地に放り込んで、国王の愛妾の娘と既成事実を作らせるのが目的と言う事らしい。
「……もう、なりふり構っていられないとでも?」
「……まあ、基本の媚薬が俺の薬で効果を消されている以上は、そうなるのかも知れん」
お館様の目が、お嬢さん以外に向くなどと有り得ないと分かっている俺やイザクは、無駄な足掻きと溜め息が出てしまうが、ギーレン王家の側は、そう言うワケにもいかないのだろう。
襲撃人数が増えたら面倒だと、イザクと二人相談して、自分と洗脳が出来るルヴェックでも一時的にお館様の方へ移動しようかと話をまとめたところが、結果として、ハジェスも付いて来る格好になった。
当初はゲルトナーも俺と移動する側との話だったらしく「流石に動かし過ぎだ。連絡要員が要るだろう」と言葉を挟んだところ、イザクが「俺もそう思ったから、ゲルトナーはこっちだと、お嬢さんに納得させた」と、何とも言えない声色の返事が返ってきた。
イザクの内心を悟った俺も、思わず「ああ…」と何とも言えない呟きをそこで洩らしていた。
「お嬢さんならあっさりと、サタノフとシーグとお前が残れば良いだろう、くらいは言うか……」
自分に出来る事と出来ない事の区別が明確であり、出来ない部分での無茶はしない。
全幅の信頼を寄せられている事を喜ぶべきなのか、出来る部分では誰も制止が出来ない事を嘆くべきなのかが、未だに微妙だ。
ギーレンに着いたら姿を消してもおかしくないと思っていたシーグは、どういうつもりか未だにイザクあるいはお嬢さんに付く形で、自分の薬の研究に勤しんでいると聞く。
もしかしたら、手ぶらでは帰りづらいからこそ、役に立つ薬でも開発したいのかも知れないが、その辺りはいざとなったらイザクが上手くやるだろう。
俺はとりあえずイザクと離れて、ルヴェック、ハジェスと共にナリスヴァーラ城の方へと入った。
なぜお嬢さんの傍を離れた、とお館様の目がこちらを睨みつけていたが、そこはもう、後日お嬢さんと二人で話し合いをしてくれとしか、俺らも言えなかった。
――そしてその日の夜に再びの侵入者が押しかけてきたあたり、相手側の焦りの程が知れた。
王宮から付けられている護衛騎士にだって矜持があるだろうと、最初の内は手を出さずにいたのだが、その中に一人、相当に腕の立つ奴がいるとナシオからの連絡が飛んで来た為、途中からは俺がその侵入者を引き受ける恰好になっていた。
「つっ……!」
王宮派遣の騎士達を、俺や相手の間合いから弾き出すにあたって、細身のナイフに似た暗器が頬を掠めたが、その程度は想定の内、その後は繰り出される刃を複数回避け、最後には渾身の一撃で、相手を壁まで蹴り飛ばした。
「いけね……加減忘れた」
最近、オルヴォと相対する時くらいしか本気の蹴りを入れる事がなかった弊害だ。
肋骨くらいは折れたかも知れないが、まあ死にはしないだろうと、開き直るより他はない。
元より、非は侵入者にある。
「あれ?ファルコ、コイツって……」
まずは気絶した侵入者達を縛り上げなくてはと、ハジェスが縄を片手に近寄ったところで、不思議そうに首を傾げた。
「どうした、ハジェス?」
「シーグ……は、お嬢さんの所に残った筈じゃ……?」
壁際に崩れ落ちていた侵入者の髪を掴んだハジェスが、多少乱暴な手付きで、こちらに顔を見せるように引き上げている。
「………うん?」
確かにそこに崩れ落ちていたのは、シーグによく似た顔を持つ、少年だった。
「アルノシュト伯と距離を置いている工房や職人さんを何人か探しておいて貰えないかな?ギーレンのラハデ公爵領内にある銀細工のお店での研修話が出ているから、留学しませんか…って言う事で」
そもそもギーレン国へは、出国の足止めをくらっていると言うお館様を裏から帰国させる為に来た筈だった。
さっと忍び込んで、さっと帰国させるだけかと思いきや、それでは帰国後に揉めると。国の規模が小さいアンジェスが不利になると、そんな事を言い始めて、次から次へと策を打ち始めた。
銀の市場に関しては、むしろお館様の方が、お嬢さんを関わらせまいと、セルヴァンに命じて買い占めたり部分的に売りに出したりと、じわじわと関係する貴族の資産を目減りさせていて、しばらくお嬢さんはこっちの話には手は出せないだろうと、ハルヴァラ家の白磁器が新たに開発されるまでは、その状況が続くのだと、何とはなしにそう思っていた。
ところが、本来であればイザクだけ潜入させておけば良い筈の王立植物園に自ら入り込んだ挙句、まるで植物の蔓の様にじわじわと各方面に伝手を伸ばし、最後には銀細工を生き残らせる為の「留学」の話やら、枯れ果てた土地の調査権までを捥ぎ取ってきた。
――それは確実に、俺の為に打たれた一手だ。
アルノシュト家の衰退や毒に塗れた土地を蘇らせる事は、長い目で見れば、イデオン公爵領にとっても利益となる話には違いない。
「アルノシュト伯を追い落として終わりじゃ、それぞれの土地に永遠に光は射さないからね」
何よりも、それは全滅した村と亡くなった村人を弔う為の策なのだ。
お館様は、俺とお嬢さんとの間で黙って「契約」を交わした事を、今でもあまり快く思ってはいない。
当主として、自分が全て責を負えば良い事だと思っている。
このお嬢さんも、それを分かっていながら、俺との「契約」を忘れてなどいないと、言葉ではなく結果で示してくるのだ。
お嬢さんなりに、お館様に必要以上の負担をかけたくないと思っているからこそ。
「……ホント、アンタには敵わねぇよ……」
全てお館様の為と分かっているからこそ、俺どころかイザク達も、自重を置き忘れてきたお嬢さんの行動に苦言を呈さない。
出来れば公爵邸でじっとしていて欲しいと言う、お館様の心の内も、分からなくはないだけに、一応の小言は入れておくのだが。
「ファルコ」
諜報活動の一環として、特定の噂を集める事もあれば、逆にばら撒く事もある。
今回は、ギーレン王家がお館様を引き留めておけなくする為に、王家にとって都合の悪い噂をばら撒くとのお嬢さんの指示で、何故か公爵邸の侍女ラウラが、お嬢さんの着想から書き上げた渾身の作、恋愛小説の抜粋版の紙面とやらを、王都郊外の街で配り歩いた。
ラウラに小説を書かせている事もそうだが、俺たちは俺たちで、紙面製作の為の植字作業とやらを手伝わされたりと、お嬢さんの場合は、本業以外の指示も多い。
そして、卵白を混ぜさせられるなどと、その最たる被害者かも知れないイザクが、ある時こちらに声をかけてきた。
「ナリスヴァーラ城に、お館様の誘拐目的の賊が入り込んだらしい」
「何?」
「いや、フィトやナシオで事は足りたらしいから、今回は斥候だったんだろうと言う話なんだが」
念の為目的を吐かせてみたところ、命を狙うと言うよりは、王家の別荘地に放り込んで、国王の愛妾の娘と既成事実を作らせるのが目的と言う事らしい。
「……もう、なりふり構っていられないとでも?」
「……まあ、基本の媚薬が俺の薬で効果を消されている以上は、そうなるのかも知れん」
お館様の目が、お嬢さん以外に向くなどと有り得ないと分かっている俺やイザクは、無駄な足掻きと溜め息が出てしまうが、ギーレン王家の側は、そう言うワケにもいかないのだろう。
襲撃人数が増えたら面倒だと、イザクと二人相談して、自分と洗脳が出来るルヴェックでも一時的にお館様の方へ移動しようかと話をまとめたところが、結果として、ハジェスも付いて来る格好になった。
当初はゲルトナーも俺と移動する側との話だったらしく「流石に動かし過ぎだ。連絡要員が要るだろう」と言葉を挟んだところ、イザクが「俺もそう思ったから、ゲルトナーはこっちだと、お嬢さんに納得させた」と、何とも言えない声色の返事が返ってきた。
イザクの内心を悟った俺も、思わず「ああ…」と何とも言えない呟きをそこで洩らしていた。
「お嬢さんならあっさりと、サタノフとシーグとお前が残れば良いだろう、くらいは言うか……」
自分に出来る事と出来ない事の区別が明確であり、出来ない部分での無茶はしない。
全幅の信頼を寄せられている事を喜ぶべきなのか、出来る部分では誰も制止が出来ない事を嘆くべきなのかが、未だに微妙だ。
ギーレンに着いたら姿を消してもおかしくないと思っていたシーグは、どういうつもりか未だにイザクあるいはお嬢さんに付く形で、自分の薬の研究に勤しんでいると聞く。
もしかしたら、手ぶらでは帰りづらいからこそ、役に立つ薬でも開発したいのかも知れないが、その辺りはいざとなったらイザクが上手くやるだろう。
俺はとりあえずイザクと離れて、ルヴェック、ハジェスと共にナリスヴァーラ城の方へと入った。
なぜお嬢さんの傍を離れた、とお館様の目がこちらを睨みつけていたが、そこはもう、後日お嬢さんと二人で話し合いをしてくれとしか、俺らも言えなかった。
――そしてその日の夜に再びの侵入者が押しかけてきたあたり、相手側の焦りの程が知れた。
王宮から付けられている護衛騎士にだって矜持があるだろうと、最初の内は手を出さずにいたのだが、その中に一人、相当に腕の立つ奴がいるとナシオからの連絡が飛んで来た為、途中からは俺がその侵入者を引き受ける恰好になっていた。
「つっ……!」
王宮派遣の騎士達を、俺や相手の間合いから弾き出すにあたって、細身のナイフに似た暗器が頬を掠めたが、その程度は想定の内、その後は繰り出される刃を複数回避け、最後には渾身の一撃で、相手を壁まで蹴り飛ばした。
「いけね……加減忘れた」
最近、オルヴォと相対する時くらいしか本気の蹴りを入れる事がなかった弊害だ。
肋骨くらいは折れたかも知れないが、まあ死にはしないだろうと、開き直るより他はない。
元より、非は侵入者にある。
「あれ?ファルコ、コイツって……」
まずは気絶した侵入者達を縛り上げなくてはと、ハジェスが縄を片手に近寄ったところで、不思議そうに首を傾げた。
「どうした、ハジェス?」
「シーグ……は、お嬢さんの所に残った筈じゃ……?」
壁際に崩れ落ちていた侵入者の髪を掴んだハジェスが、多少乱暴な手付きで、こちらに顔を見せるように引き上げている。
「………うん?」
確かにそこに崩れ落ちていたのは、シーグによく似た顔を持つ、少年だった。
1,164
あなたにおすすめの小説
『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』
鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」
幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された
公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。
その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、
彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。
目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。
だが、中身は何ひとつ変わっていない。
にもかかわらず、
かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、
「やり直したい」とすり寄ってくる。
「見かけが変わっても、中身は同じです。
それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」
静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。
やがて彼女に興味を示したのは、
隣国ノルディアの王太子エドワルド。
彼が見ていたのは、美貌ではなく――
対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。
これは、
外見で価値を決められた令嬢が、
「選ばれる人生」をやめ、
自分の意思で未来を選び直す物語。
静かなざまぁと、
対等な関係から始まる大人の恋。
そして――
自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。
---
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
結婚して5年、冷たい夫に離縁を申し立てたらみんなに止められています。
真田どんぐり
恋愛
ー5年前、ストレイ伯爵家の美しい令嬢、アルヴィラ・ストレイはアレンベル侯爵家の侯爵、ダリウス・アレンベルと結婚してアルヴィラ・アレンベルへとなった。
親同士に決められた政略結婚だったが、アルヴィラは旦那様とちゃんと愛し合ってやっていこうと決意していたのに……。
そんな決意を打ち砕くかのように旦那様の態度はずっと冷たかった。
(しかも私にだけ!!)
社交界に行っても、使用人の前でもどんな時でも冷たい態度を取られた私は周りの噂の恰好の的。
最初こそ我慢していたが、ある日、偶然旦那様とその幼馴染の不倫疑惑を耳にする。
(((こんな仕打ち、あんまりよーー!!)))
旦那様の態度にとうとう耐えられなくなった私は、ついに離縁を決意したーーーー。
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。