126 / 803
第一部 宰相家の居候
212 室長、察して下さい
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
本日の王立植物園食堂ランチ。
・ストロベリー食パン
・ソイミートのハンバーグ(付け合わせ:ほうれん草、コーン)
・ヴィシソワーズ
研究をしているのか、給食担当の管理栄養士をしているのか……以下略。
エヴェリーナ妃お気に入りの〝イラ〟って何かと厨房に聞いたところ、ある意味予想通りに〝ニーロラ〟の希少種だと言われた。
収穫期じゃない為に実物がないらしいけど、突然変異によって生まれたらしく、ほんのりピンク色の果皮に、内部は白色。それでいて甘味もある…と言う事らしい。
ラハデ公爵領近辺の地質の問題じゃないかと言う事で、真っ赤がデフォルトのところ、白っぽいイチゴとなると、本当にその周辺でしか収穫が出来ないらしく、ドライフルーツ化されたとしても、なかなか市場には出回らないらしい。
料理長曰く「確か温室班で研究してんじゃないか?」って事だったけど。
商会でドライフルーツ入りの茶葉を取り扱えるかも知れないと話すと、かなりの目玉商品になる事は間違いないから、頑張って権利を獲れと厨房の皆さんに激励されてしまった。
…ますます〝ユングベリ商会〟を架空のままにしておけなくなってきた…
「………ユングベリ嬢」
あれこれ悩みつつ研究室に向かうと、厨房もそうだったけど、何故かここの皆さまも、何とも言えない温い視線をこちらへと向けてきた。
「あ、おはようございます、キスト室長」
「ああ、うん。……昨日は確か、ベクレル伯爵夫人と過ごすって話じゃなかったか?」
「え?あ、えーっと…その筈だったんですけど、急な面会とか…色々……」
「ああ、彼ら、とある邸宅で預かって貰ったんだったか」
「………」
シーカサーリ王立植物園でとっ捕まえた例の三人組に関しては「後日説明するので、とりあえず牢で預かって下さいませんか」と最初にラハデ公爵に言ったまま、昨日は放置してきてしまった…と言うのが正しい。
エドベリ王子と調合室との間で良からぬ動きがあったっぽいので、と言っただけでよく預かってくれたなと、公爵の懐の広さに頭が下がる。
「まあ、その話は今は良いんだが……そうか、もう慣らされてるのか……?」
キスト室長としては気を遣っていたっぽいところが、その直後にイザクを探しに来た首席研究員の一言で、全てがあっけなく崩壊した。
「ユングベリ嬢。イザクは――うん?温室で虫にでも刺されたのか?医務室寄っておいた方が良いぞ。大したことないと思っていると、後で腫れたりするからな」
「‼︎」
研究オタクのリュライネンは、多分本当に、虫刺されを心配したんだろうけど、私に生温かい視線を向けてきた人たちは、絶対に違う。
(エ…ドヴァルド様…っ!)
お気遣いありがとうございます…と返した私の声は、多分きっと震えてた。
「し…室長っ!ちょっとご相談が…っ」
「………そうか」
決して居た堪れないから、別室に避難したいワケじゃないですからね⁉
明らかにキスト室長からは「周りの追及を避けようとしている」と疑われているけど、話があるのは本当なので、とりあえず研究室からはさっさと避難をさせて貰った。
「あの…ですね。ユングベリ商会の本業は銀と銀細工の取引なんですけど」
「…ああ。確かに最初にそんな話はしていたな」
私が意外に真面目な話をしだしたので、軽く目を瞠りながらも、とりあえずキスト室長は耳を傾けてくれた。
「今、取引先の工房に近い銀山周辺の村が、植物が枯れて土地が痩せたり、毒物中毒に似た症状で村人が倒れたりと、銀抽出の過程で出た排水なんかが原因で、ちょっと荒れてるんですね」
本当はちょっとどころではないのだけれど、今は言わなくても良い話だ。
「それで、私が今、この植物園でお世話になっていると言う事を聞いた取引先の関係者から、枯れた土地から再び収穫が出来るような、そんな研究がないか聞いてみて欲しい。ダメなら村人を何人か、研究に行かせて欲しいとの話がありまして……」
「……銀山周辺の土地が枯れた?」
「あくまで、ウチの取引先の銀山に限られた話なので、ラハデ公爵領内の銀山がどうなっているのかは分かりません。ただ工房の人たちは、それを確かめる意味でもラハデ公爵領内の工房に、職人をやって、交流がてら調べたいとの事だったので、これに関しては昨日、ラハデ公爵様と話はしたんです」
「……相変わらず、休みの日に休まないんだな、貴女は……」
「あ…はは、今はその話は良いじゃないですか。肝心なのは今、銀山周辺の村が複数、何の作物も収穫出来なくなっている事なんです。だから、多少土地の条件が悪くても育つ植物とか、その辺りを知りたいみたいで」
「それは本来、一商会が取り扱う話じゃないだろう。いや…ラハデ公爵と話をしたのなら、エヴェリーナ妃には伝わるだろうから、それは進めて良い話になるのか……」
口元に手をやりながら、キスト室長は少し考えているようだったけど、それはそう長い時間の話ではなかった。
「分かった。荒廃した土地でも育つ植物と言うのは、確かに研究している部署はある。ただ今は、そこに人を入れるような余裕はない。本来、貴女やイザク達も特別枠みたいなものだからな」
「……すみません」
「いや、結果的に研究施設全体が活気づいているから、今となっては有難い話だが……それを万人に適用出来るかと言えば、そこは約束できない」
「そうですね、理解してます」
研究施設は慈善事業ではないのだから、当たり前と言えば当たり前だ。
「だが、聞いている限りは放置しておいて良い問題だとも思えない。だからそうだな、その土地の症状を説明出来る村人に、土地の土を持ってこの植物園を訪ねるように伝えると良い。土を一度分析して、育てられそうな植物があると分かれば、苗を進呈しよう。対価はその苗が育つかどうかの経過報告と、育てばその収穫物を植物園にも送る事だ。それと、もし分析した結果の土地の状況があまりにも深刻なら、植物園側から人をやって、現地で研究させても良い。それならば、村人を受け入れるよりも対処はしやすい。私の権限だけで事は済むからな」
「室長……ありがとうございます」
「いや。話はそれだけか?」
「いえ、あと一つありまして」
本当に一服盛るのかはともかくとして、キスト室長が拒否をすれば、話はそこで終わる。
何にせよ、エドヴァルドとキスト室長が個別に会うのは、今の流れでは必要な事だと思えた。
「その……どうしても室長と、会う時間をとって欲しいと言う人がいまして」
「うん?その『村』の話ではなく、貴女の知り合いの中でと言う事か?」
「知り合い……まあ、そう…ですね。ユングベリ商会の全員が、頭が上がらない人と言いますか……」
どうやら無意識のうちにネックレスのチェーンに手がいっていたみたいで、その様子からキスト室長はナニカを察してくれたみたいだった。
「……もしかして、貴女の保護者、とかかな」
「えー…その……とっても説明はしづらいんですが……」
「貴女にその虫刺されを付けた人」
「………はい」
「私は喧嘩でも売られるのかな」
「いえいえっ、真面目な話です、真面目な!」
「ほう……」
さすがにここで「エドヴァルド・イデオン」の名前は出せないだろうと思うと、どうしても不審な応対になってしまう。
「その……受ける受けないは、室長のご判断で良いと思うんですけれど……当代〝扉の守護者〟の事で、相談があるとか……」
「な……⁉」
割と普段飄々としているキスト室長が虚を突かれると言うのは、ちょっと珍しい事かも知れなかった。
本日の王立植物園食堂ランチ。
・ストロベリー食パン
・ソイミートのハンバーグ(付け合わせ:ほうれん草、コーン)
・ヴィシソワーズ
研究をしているのか、給食担当の管理栄養士をしているのか……以下略。
エヴェリーナ妃お気に入りの〝イラ〟って何かと厨房に聞いたところ、ある意味予想通りに〝ニーロラ〟の希少種だと言われた。
収穫期じゃない為に実物がないらしいけど、突然変異によって生まれたらしく、ほんのりピンク色の果皮に、内部は白色。それでいて甘味もある…と言う事らしい。
ラハデ公爵領近辺の地質の問題じゃないかと言う事で、真っ赤がデフォルトのところ、白っぽいイチゴとなると、本当にその周辺でしか収穫が出来ないらしく、ドライフルーツ化されたとしても、なかなか市場には出回らないらしい。
料理長曰く「確か温室班で研究してんじゃないか?」って事だったけど。
商会でドライフルーツ入りの茶葉を取り扱えるかも知れないと話すと、かなりの目玉商品になる事は間違いないから、頑張って権利を獲れと厨房の皆さんに激励されてしまった。
…ますます〝ユングベリ商会〟を架空のままにしておけなくなってきた…
「………ユングベリ嬢」
あれこれ悩みつつ研究室に向かうと、厨房もそうだったけど、何故かここの皆さまも、何とも言えない温い視線をこちらへと向けてきた。
「あ、おはようございます、キスト室長」
「ああ、うん。……昨日は確か、ベクレル伯爵夫人と過ごすって話じゃなかったか?」
「え?あ、えーっと…その筈だったんですけど、急な面会とか…色々……」
「ああ、彼ら、とある邸宅で預かって貰ったんだったか」
「………」
シーカサーリ王立植物園でとっ捕まえた例の三人組に関しては「後日説明するので、とりあえず牢で預かって下さいませんか」と最初にラハデ公爵に言ったまま、昨日は放置してきてしまった…と言うのが正しい。
エドベリ王子と調合室との間で良からぬ動きがあったっぽいので、と言っただけでよく預かってくれたなと、公爵の懐の広さに頭が下がる。
「まあ、その話は今は良いんだが……そうか、もう慣らされてるのか……?」
キスト室長としては気を遣っていたっぽいところが、その直後にイザクを探しに来た首席研究員の一言で、全てがあっけなく崩壊した。
「ユングベリ嬢。イザクは――うん?温室で虫にでも刺されたのか?医務室寄っておいた方が良いぞ。大したことないと思っていると、後で腫れたりするからな」
「‼︎」
研究オタクのリュライネンは、多分本当に、虫刺されを心配したんだろうけど、私に生温かい視線を向けてきた人たちは、絶対に違う。
(エ…ドヴァルド様…っ!)
お気遣いありがとうございます…と返した私の声は、多分きっと震えてた。
「し…室長っ!ちょっとご相談が…っ」
「………そうか」
決して居た堪れないから、別室に避難したいワケじゃないですからね⁉
明らかにキスト室長からは「周りの追及を避けようとしている」と疑われているけど、話があるのは本当なので、とりあえず研究室からはさっさと避難をさせて貰った。
「あの…ですね。ユングベリ商会の本業は銀と銀細工の取引なんですけど」
「…ああ。確かに最初にそんな話はしていたな」
私が意外に真面目な話をしだしたので、軽く目を瞠りながらも、とりあえずキスト室長は耳を傾けてくれた。
「今、取引先の工房に近い銀山周辺の村が、植物が枯れて土地が痩せたり、毒物中毒に似た症状で村人が倒れたりと、銀抽出の過程で出た排水なんかが原因で、ちょっと荒れてるんですね」
本当はちょっとどころではないのだけれど、今は言わなくても良い話だ。
「それで、私が今、この植物園でお世話になっていると言う事を聞いた取引先の関係者から、枯れた土地から再び収穫が出来るような、そんな研究がないか聞いてみて欲しい。ダメなら村人を何人か、研究に行かせて欲しいとの話がありまして……」
「……銀山周辺の土地が枯れた?」
「あくまで、ウチの取引先の銀山に限られた話なので、ラハデ公爵領内の銀山がどうなっているのかは分かりません。ただ工房の人たちは、それを確かめる意味でもラハデ公爵領内の工房に、職人をやって、交流がてら調べたいとの事だったので、これに関しては昨日、ラハデ公爵様と話はしたんです」
「……相変わらず、休みの日に休まないんだな、貴女は……」
「あ…はは、今はその話は良いじゃないですか。肝心なのは今、銀山周辺の村が複数、何の作物も収穫出来なくなっている事なんです。だから、多少土地の条件が悪くても育つ植物とか、その辺りを知りたいみたいで」
「それは本来、一商会が取り扱う話じゃないだろう。いや…ラハデ公爵と話をしたのなら、エヴェリーナ妃には伝わるだろうから、それは進めて良い話になるのか……」
口元に手をやりながら、キスト室長は少し考えているようだったけど、それはそう長い時間の話ではなかった。
「分かった。荒廃した土地でも育つ植物と言うのは、確かに研究している部署はある。ただ今は、そこに人を入れるような余裕はない。本来、貴女やイザク達も特別枠みたいなものだからな」
「……すみません」
「いや、結果的に研究施設全体が活気づいているから、今となっては有難い話だが……それを万人に適用出来るかと言えば、そこは約束できない」
「そうですね、理解してます」
研究施設は慈善事業ではないのだから、当たり前と言えば当たり前だ。
「だが、聞いている限りは放置しておいて良い問題だとも思えない。だからそうだな、その土地の症状を説明出来る村人に、土地の土を持ってこの植物園を訪ねるように伝えると良い。土を一度分析して、育てられそうな植物があると分かれば、苗を進呈しよう。対価はその苗が育つかどうかの経過報告と、育てばその収穫物を植物園にも送る事だ。それと、もし分析した結果の土地の状況があまりにも深刻なら、植物園側から人をやって、現地で研究させても良い。それならば、村人を受け入れるよりも対処はしやすい。私の権限だけで事は済むからな」
「室長……ありがとうございます」
「いや。話はそれだけか?」
「いえ、あと一つありまして」
本当に一服盛るのかはともかくとして、キスト室長が拒否をすれば、話はそこで終わる。
何にせよ、エドヴァルドとキスト室長が個別に会うのは、今の流れでは必要な事だと思えた。
「その……どうしても室長と、会う時間をとって欲しいと言う人がいまして」
「うん?その『村』の話ではなく、貴女の知り合いの中でと言う事か?」
「知り合い……まあ、そう…ですね。ユングベリ商会の全員が、頭が上がらない人と言いますか……」
どうやら無意識のうちにネックレスのチェーンに手がいっていたみたいで、その様子からキスト室長はナニカを察してくれたみたいだった。
「……もしかして、貴女の保護者、とかかな」
「えー…その……とっても説明はしづらいんですが……」
「貴女にその虫刺されを付けた人」
「………はい」
「私は喧嘩でも売られるのかな」
「いえいえっ、真面目な話です、真面目な!」
「ほう……」
さすがにここで「エドヴァルド・イデオン」の名前は出せないだろうと思うと、どうしても不審な応対になってしまう。
「その……受ける受けないは、室長のご判断で良いと思うんですけれど……当代〝扉の守護者〟の事で、相談があるとか……」
「な……⁉」
割と普段飄々としているキスト室長が虚を突かれると言うのは、ちょっと珍しい事かも知れなかった。
1,059
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,979
あなたにおすすめの小説

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。

完結 穀潰しと言われたので家を出ます
音爽(ネソウ)
恋愛
ファーレン子爵家は姉が必死で守って来た。だが父親が他界すると家から追い出された。
「お姉様は出て行って!この穀潰し!私にはわかっているのよ遺産をいいように使おうだなんて」
遺産などほとんど残っていないのにそのような事を言う。
こうして腹黒な妹は母を騙して家を乗っ取ったのだ。
その後、収入のない妹夫婦は母の財を喰い物にするばかりで……

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

お前のせいで不幸になったと姉が乗り込んできました、ご自分から彼を奪っておいて何なの?
coco
恋愛
お前のせいで不幸になった、責任取りなさいと、姉が押しかけてきました。
ご自分から彼を奪っておいて、一体何なの─?

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。