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第一部 宰相家の居候
193 早退します
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
本日の王立植物園食堂ランチ。
・クリーミーロールキャベツ(何肉のミンチかは怖くて聞けず…)
・具だくさんアヒージョ(トウモロコシ、そら豆、ブロッコリー、マッシュルーム)
・バゲットパン+ほうれん草ペースト
※ほうれん草ペーストは大量作成の上、明日はナンと合わせてスパイスカレーになる予定。
研究をしているのか、給食担当の管理栄養士をしているのか……以下略。
献立だけを食堂で相談した後、私はキスト室長に連れられて一般開放区、つまりは植物園側のデルリオ・ソルディーニ園長の所を、訪れていた。
植物園側の園長は、代々、園内の植物の手入れに携わってきた職員の中から選出される、所謂「叩き上げ」だそうだ。
だから高度教育を受けて研究に没頭する環境から室長となる、研究施設側の方が、公的な地位が上となる事が多いのだろう。
実際ソルディーニ園長は平民上がり、園長としての〝名誉貴族〟だが、キスト室長は実家が辺境伯家と言う生粋の貴族階級者だし、ソルディーニ園長自身は既に老年期に差しかかった、好々爺の印象が色濃い男性だった。
ただ、とりたてて仲が悪そうにも、ソルディーニ園長がキスト室長に媚び諂っている様にも見えない。
それぞれが、それぞれの仕事に理解があると言った感じに見えた。
「園内地図や見ごろを迎えた植物を、訪れる人達に事前に配って把握して貰うと言うのは、確かに良い試みですな。植物の世話をしている最中の従業員を捕まえて『今、何が見ごろですか?園内のどこに行けば見られますか?』なんて質問が昔からしょっちゅうありましたし、声をかけられたのがたまたま修道院からの派遣者だったりすると、騒動になる事もありましたからなぁ……」
「そうなのか」
「まぁ、園の外から自警団を呼ぶような騒ぎにならない限りは、園内、それもその場限りで収まりますから。室長がご存知ないのも無理からぬ事と思いますよ」
逆に、キスト室長が持つ貴族としての肩書を必要としない内に、騒動を収めてしまっているソルディーニ園長の手腕は、褒められてしかるべきじゃないだろうか。
分かっているのかキスト室長も、二、三度頷いただけだったけれど。
「あの、園内でも研究施設側でも修道院でも構いませんので、そう言った記事や、植物のイラストを書ける人を何人か選んで下さいませんか。一人だと日常業務にしわ寄せがいくかも知れませんし、何人かで交代か、共同か、そう言った形で定期的に発行出来ればと考えているんですけど」
私がそう口を開くと、園長と室長は、一瞬だけ視線を交錯させた。
「それは……多分、研究施設側からは選ばない方が良いだろうな。いや、やりたくないとかそう言う事ではなく、まず間違いなく記事が論文調、専門用語過多になって、一般客が読める代物じゃなくなるのが目に見えている」
「確かに……申し訳ないが、否定出来ませんな」
キスト室長の言葉に内容の想像が出来たのか、ソルディーニ園長も薄く笑っている。
「とりあえずチェルハ出版のヒディンクさんが、記事さえあればいつでも試作すると仰って下さっているので、一度、配布を見越した仮記事とイラストを、どなたかにお願いして頂けないでしょうか?」
今日、園に来ていない従業員もいるから、ここ何日かの内に、何人かに声をかけて見るとの、事実上の承諾を園長から貰って、私はキスト室長と研究施設の方に戻った。
「お嬢様。ちょうど良かった。実はベクレル伯爵邸から、急ぎの知らせと言う事で、これが今……」
戻って来るのを待ちかねたかの様に、イザクが研究室の扉を叩いて、中に入って来た。
「ベクレルの小父様から?」
キスト室長がいるので、イザクは「お嬢様」呼びだし、私はベクレル伯爵を「小父様」と呼ぶ。
とりあえず、室長に断りを入れつつも、その場で手紙の封を開いた。
「……キスト室長」
「どうかしたか?」
「すみません、ベクレルの小母様が体調を崩されたらしくて……熱を下げる様な薬草があれば、少し分けて欲しいそうなのですが……そちらを頂いて、今日は看病に帰らせて頂いても構いませんか?」
キスト室長は軽く目を見開いた後「もちろんだ」と、快諾をしてくれた。
「薬草だけで良いのか?医師とかは……」
「出来ればイザクとイオタも一緒で良いですか?多分二人がいるから、薬草さえあれば調合可能で、医師を呼ばずとも――と小父様は思っておいでなのかも知れません」
「ああ、それはあり得るな。分かった。サンダールに言って、そのまま薬草も用意させよう。今夜一晩それで様子を見て、症状が改善しないようなら、改めて医師を呼ぶと良い。必要なら私の名前も使って構わないから」
「有難うございます。そうさせて頂きます」
室長に一礼した私は、イザクとシーグを連れて、慌ただしく馬車へと乗り込んだ。
「あの……?」
馭者席に、侍女を兼ねている筈のシーグがいては不自然なので、彼女は馬車の中、私の向かいに腰を下ろしていた。
事情を知らされず、いきなり「ベクレル伯爵邸」に戻ると聞かされた彼女は、乗り込んでからも目を白黒させている。
「えーっと……ベクレル伯爵夫人が体調を崩したと言う建前で、今から邸宅に戻るところ。今日は研究施設には戻りません。室長の許可も貰ったわ」
「えっ⁉」
「やっぱりか」
背中の小窓を開けてあるので、それはイザクにもしっかり聞こえていた。
「手紙の文章量からすれば、話がちょっと不自然だったからな。それで実際は、伯爵は何て?」
「ああ、うん。ラハデ公爵との連絡がついたらしいんだけど、公爵がどうしても直近では今日しか都合がつかないらしくて。それで自分か夫人を病気にして良いから、戻って来るように――って」
「……エライ言い様だな」
「でも、職場早退するならそれが自然でしょ」
「まあ、そりゃそうだが……」
「門前払いの可能性だってあったんだから、機会は逃すべきじゃないしね。だから戻って着替えたら、ラハデ公爵邸に行くわ。シーグは留守番してて貰うつもりだけど、あの場合、一緒に植物園を出ないと不自然だしね」
私の言葉に、目の前のシーグは息を呑んでいた。
「な…んで……」
「えっ、だってラハデ公爵邸って、端の方とは言え王都にあるのよ?どこで〝リック〟に会うか分からないんだから、アナタはシーカサーリから出ちゃダメでしょ」
シーグは絶句しているけど、当たり前だと思う。
どう変装しようと、少なくとも双子の片割れが分からない程〝リック〟は無能ではない筈だ。
「リックと言うのは、ソイツの片割れか」
「うん。シーグは毒物劇物の取扱者だけど、リックは暗殺襲撃を担う側だから、なるべく遭遇の危険は回避させておきたい」
少なくとも、噂話の仕込みもしていない内から遭遇して、引っかき回されたくはない。
なるほどな、と小窓の向こうのイザクが答えた。
「なら俺は残って、ソイツを見ておこう。早退理由から言っても、俺も出かけるのはおかしい訳だからな」
「ああ…まあ、そうだね」
「とりあえず、お嬢さんはベクレル伯爵とラハデ公爵邸に行く話を詰めてくれ。その間に俺がファルコと同行者を決めておく」
「オッケー、分かった」
絶句したままのシーグはそのままに、馬車は植物園から離れて行った。
本日の王立植物園食堂ランチ。
・クリーミーロールキャベツ(何肉のミンチかは怖くて聞けず…)
・具だくさんアヒージョ(トウモロコシ、そら豆、ブロッコリー、マッシュルーム)
・バゲットパン+ほうれん草ペースト
※ほうれん草ペーストは大量作成の上、明日はナンと合わせてスパイスカレーになる予定。
研究をしているのか、給食担当の管理栄養士をしているのか……以下略。
献立だけを食堂で相談した後、私はキスト室長に連れられて一般開放区、つまりは植物園側のデルリオ・ソルディーニ園長の所を、訪れていた。
植物園側の園長は、代々、園内の植物の手入れに携わってきた職員の中から選出される、所謂「叩き上げ」だそうだ。
だから高度教育を受けて研究に没頭する環境から室長となる、研究施設側の方が、公的な地位が上となる事が多いのだろう。
実際ソルディーニ園長は平民上がり、園長としての〝名誉貴族〟だが、キスト室長は実家が辺境伯家と言う生粋の貴族階級者だし、ソルディーニ園長自身は既に老年期に差しかかった、好々爺の印象が色濃い男性だった。
ただ、とりたてて仲が悪そうにも、ソルディーニ園長がキスト室長に媚び諂っている様にも見えない。
それぞれが、それぞれの仕事に理解があると言った感じに見えた。
「園内地図や見ごろを迎えた植物を、訪れる人達に事前に配って把握して貰うと言うのは、確かに良い試みですな。植物の世話をしている最中の従業員を捕まえて『今、何が見ごろですか?園内のどこに行けば見られますか?』なんて質問が昔からしょっちゅうありましたし、声をかけられたのがたまたま修道院からの派遣者だったりすると、騒動になる事もありましたからなぁ……」
「そうなのか」
「まぁ、園の外から自警団を呼ぶような騒ぎにならない限りは、園内、それもその場限りで収まりますから。室長がご存知ないのも無理からぬ事と思いますよ」
逆に、キスト室長が持つ貴族としての肩書を必要としない内に、騒動を収めてしまっているソルディーニ園長の手腕は、褒められてしかるべきじゃないだろうか。
分かっているのかキスト室長も、二、三度頷いただけだったけれど。
「あの、園内でも研究施設側でも修道院でも構いませんので、そう言った記事や、植物のイラストを書ける人を何人か選んで下さいませんか。一人だと日常業務にしわ寄せがいくかも知れませんし、何人かで交代か、共同か、そう言った形で定期的に発行出来ればと考えているんですけど」
私がそう口を開くと、園長と室長は、一瞬だけ視線を交錯させた。
「それは……多分、研究施設側からは選ばない方が良いだろうな。いや、やりたくないとかそう言う事ではなく、まず間違いなく記事が論文調、専門用語過多になって、一般客が読める代物じゃなくなるのが目に見えている」
「確かに……申し訳ないが、否定出来ませんな」
キスト室長の言葉に内容の想像が出来たのか、ソルディーニ園長も薄く笑っている。
「とりあえずチェルハ出版のヒディンクさんが、記事さえあればいつでも試作すると仰って下さっているので、一度、配布を見越した仮記事とイラストを、どなたかにお願いして頂けないでしょうか?」
今日、園に来ていない従業員もいるから、ここ何日かの内に、何人かに声をかけて見るとの、事実上の承諾を園長から貰って、私はキスト室長と研究施設の方に戻った。
「お嬢様。ちょうど良かった。実はベクレル伯爵邸から、急ぎの知らせと言う事で、これが今……」
戻って来るのを待ちかねたかの様に、イザクが研究室の扉を叩いて、中に入って来た。
「ベクレルの小父様から?」
キスト室長がいるので、イザクは「お嬢様」呼びだし、私はベクレル伯爵を「小父様」と呼ぶ。
とりあえず、室長に断りを入れつつも、その場で手紙の封を開いた。
「……キスト室長」
「どうかしたか?」
「すみません、ベクレルの小母様が体調を崩されたらしくて……熱を下げる様な薬草があれば、少し分けて欲しいそうなのですが……そちらを頂いて、今日は看病に帰らせて頂いても構いませんか?」
キスト室長は軽く目を見開いた後「もちろんだ」と、快諾をしてくれた。
「薬草だけで良いのか?医師とかは……」
「出来ればイザクとイオタも一緒で良いですか?多分二人がいるから、薬草さえあれば調合可能で、医師を呼ばずとも――と小父様は思っておいでなのかも知れません」
「ああ、それはあり得るな。分かった。サンダールに言って、そのまま薬草も用意させよう。今夜一晩それで様子を見て、症状が改善しないようなら、改めて医師を呼ぶと良い。必要なら私の名前も使って構わないから」
「有難うございます。そうさせて頂きます」
室長に一礼した私は、イザクとシーグを連れて、慌ただしく馬車へと乗り込んだ。
「あの……?」
馭者席に、侍女を兼ねている筈のシーグがいては不自然なので、彼女は馬車の中、私の向かいに腰を下ろしていた。
事情を知らされず、いきなり「ベクレル伯爵邸」に戻ると聞かされた彼女は、乗り込んでからも目を白黒させている。
「えーっと……ベクレル伯爵夫人が体調を崩したと言う建前で、今から邸宅に戻るところ。今日は研究施設には戻りません。室長の許可も貰ったわ」
「えっ⁉」
「やっぱりか」
背中の小窓を開けてあるので、それはイザクにもしっかり聞こえていた。
「手紙の文章量からすれば、話がちょっと不自然だったからな。それで実際は、伯爵は何て?」
「ああ、うん。ラハデ公爵との連絡がついたらしいんだけど、公爵がどうしても直近では今日しか都合がつかないらしくて。それで自分か夫人を病気にして良いから、戻って来るように――って」
「……エライ言い様だな」
「でも、職場早退するならそれが自然でしょ」
「まあ、そりゃそうだが……」
「門前払いの可能性だってあったんだから、機会は逃すべきじゃないしね。だから戻って着替えたら、ラハデ公爵邸に行くわ。シーグは留守番してて貰うつもりだけど、あの場合、一緒に植物園を出ないと不自然だしね」
私の言葉に、目の前のシーグは息を呑んでいた。
「な…んで……」
「えっ、だってラハデ公爵邸って、端の方とは言え王都にあるのよ?どこで〝リック〟に会うか分からないんだから、アナタはシーカサーリから出ちゃダメでしょ」
シーグは絶句しているけど、当たり前だと思う。
どう変装しようと、少なくとも双子の片割れが分からない程〝リック〟は無能ではない筈だ。
「リックと言うのは、ソイツの片割れか」
「うん。シーグは毒物劇物の取扱者だけど、リックは暗殺襲撃を担う側だから、なるべく遭遇の危険は回避させておきたい」
少なくとも、噂話の仕込みもしていない内から遭遇して、引っかき回されたくはない。
なるほどな、と小窓の向こうのイザクが答えた。
「なら俺は残って、ソイツを見ておこう。早退理由から言っても、俺も出かけるのはおかしい訳だからな」
「ああ…まあ、そうだね」
「とりあえず、お嬢さんはベクレル伯爵とラハデ公爵邸に行く話を詰めてくれ。その間に俺がファルコと同行者を決めておく」
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