97 / 803
第一部 宰相家の居候
191 運も実力のうち?
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
夕食が終わった頃には、当たり前だけれど日はとっぷり暮れていた。
ファルコやイザクの視線が「行くのか?」と語っているのは明らかだったけど、私は敢えて気が付かないフリで「じゃあ、ギルドまでお願い」と押し切って、馬車に乗った。
シーカサーリの商業ギルドは、アンジェス国の王都商業ギルドよりはもちろん小さく、何なら二階建ての、ドラマで見るような地方警察署の規模で、キスト室長の邸宅よりもトータル面積が狭いんじゃないかとさえ思えた。
王都を出ると、どこもこんなものなのかも知れない。
「今晩は。シーカサーリ商業ギルドへようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
シーカサーリの場合は、見ていると、入ってすぐのところに受付があり、そこで用件を伝えた後、それに応じた窓口の前へと案内されていると言った形をとっているらしかった。
なので、口調の割には強面の男性が、こちらに向かって声をかけてきたと言う訳なのだろう。
「ええっと…そうですね、新規事業の相談…と言う事になるでしょうか……」
「なるほど。失礼ですが、身分証を拝見させていただいても?」
パッと見、強面なのはともかく、公正な手続きを行っているような雰囲気は感じるので、私はそこでアンジェス国の王都商業ギルド発行の身分証と、リーリャ・イッターシュギルド長からの紹介状とを、男性に差し出した。
「こ…れは……少々、あちらにおかけいただいてお待ち下さいますか?」
いったん、身分証も紹介状もこちらへと戻してから奥へと消えるあたり、さすがギルドと言ったところか。
盗んだとか、すり替えたとか言われない為の自衛手段だろう。
「――失礼。今『新規事業の相談』と言う事で来られたのは、貴女ですか?」
そうして、さほど時間のたたない内に、さっきの受付の男性の後ろから現れた別の男性が、こちらに声をかけてくる。
飄々とした雰囲気を持ちつつ、何を考えているのかを分かりづらくさせる…軍のウルリック副長があと十数年、年をとったらこうなるのだろうかと言った感じだ。
「え…ええ、そうですが」
「どうぞ、二階で話を伺います。護衛の方でしたら、どうか二階の扉の外でお待ちいただきたく」
どうにも周りから視線を集めているのは、きっとここでも二階はギルド長にしろ副が付くにしろ、責任者の部屋がそこにあると言う事なんだろうな…と思った。
――案の定、案内されたのは「ギルド長室」の前だ。
紹介状効果デスネ、間違いなく。他に考えようもないし。
「ギルド長、お連れしました」
「どーぞ?入ってー?」
(……うん?)
扉が開く寸前、私は思わずそこで首を傾げていた。
「ああ…まあ、今貴女が心の中で思い浮かべた疑問は正しいと思いますよ」
扉が完全に開くまでに、私の表情を見た訳でもないのに、案内をしてくれた男性が素早くそんな事を言って寄越した。
「へぇー?アナタが、リーリャがイチオシだって言うお嬢さんなの?へぇー……」
応接ソファで来客の応対をしていたらしい男性が、すっくと立ちあがると、おもむろにこちらへと歩いて来て、私を上から下まで無遠慮にジロジロと眺め始めた。
もう一度、自分に言い聞かせる。
目の前にいるのは――男性だ。
中性的な容姿と優雅な物腰で、自他ともに「王子」キャラだった、どこかの芸能人を彷彿とさせるような――でも、男性だ。
「リーフェフット。毎回毎回、そうやって来客を固まらせるのは悪趣味だぞ」
「あーら、シルデルこそ、そうやって仏頂面で威嚇するの、いい加減にしたら?」
応接ソファの対面に座っていた男性が軽く窘めているのにも、動じていない。
こっちはこっちで、どうにも「インテリヤクザ」な空気が漂っている気がして仕方がないけど、私の目の前に立っている「オネエ言葉」な男性に比べれば、最初のインパクトは格段に落ちる。
「お嬢さん、ラッキーだったわね?普段なら、この時間だと当直担当者くらいしか残っていないのよ?今日はたまたま、定例の情報交換会があって、王都商業ギルドのギルド長までここにいるってワケ。それがこの悪人顔のオトコ、シルデル・ファンバステンね。それでアタシが、ここシーカサーリの商業ギルド長、レノーイ・リーフェフット。お嬢さんを案内してきたのが、副ギルド長のロナート・ヤークルね。早速だけど、身分証と紹介状、アタシにも見せて貰えるかしら?」
「あっ、えっと……どうぞ」
挨拶もそこそこに手を差し出された私は、言われた通りに、身分証と紹介状を「彼」に手渡した。
確かに、とっくに日も暮れたこの時間に、商業ギルドの幹部が顔を突き合わせていると言うのは、あまりある事じゃない。
「あら。なるほど『家名は秘密で』ってそう言うコトなのね」
何が書いてあるのか、面白そうな笑みを閃かせている。
「あの、その…シーカサーリでは〝ユングベリ〟で通ってます、一応」
「……一応だと?」
片眉を上げたのは、インテリヤクザ様…もとい、王都商業ギルド長と紹介された方の男性だ。
その彼に、オネエと断言してしまって良いのかどうか、シーカサーリ商業ギルド長が、紹介状をポイっと放り投げている。
「アナタがここにいる事が、王宮にバレたら困るって解釈で良いのかしらー?」
言葉はオネエでも、目は誤魔化しを許さないような、肉食獣にも似たソレなのだ。
こちらとしても対応に困ってしまう。
「そう…ですね。相談の内容からすると、そうなると思います」
「ふーん……?ねえ、オハナシの前に、アタシのこの見た目と態度に、思うところはないの?どうしてそう、普通の対応なのか聞いてもイイ?」
「普通……」
普通って何。
と言うか、どう言う対応が、ギルド長のお好みなんだろう。
とは言え、無言が許される空気でもないので、私は口元に手をあてて考える仕種を見せた。
「私の住んでいた国でも、そう言う方はいらっしゃいましたし……ただ、現実でお目にかかった事はなかったので、最初は流石に驚きましたけど」
「え、何、珍しくもなんともないってコト?」
「あ、いえ、そこまでは言ってません。もちろん珍しいかなとは思うんですけど、何よりその口調の人って『身体は男性だけれど心は女性』『恋愛対象が男性なだけの男性』『女性の口調と服装を強調する事で、女性除けをしているだけの男性』と言った感じに色々と区分が出来ちゃうので、どう対応するのが失礼じゃないのかと考えた結果が――敢えて配慮しないと、そう言う結論に落ち着いたまでの話で」
性的マイノリティの話は、日本でだって結構センシティブだった。
多数派の論理が少数派を追い詰めて良い訳じゃない。
みんなちがって、みんないい。
私は、とっさに脳裏に浮かんだその詩を支持するだけだ。
「………」
私以外の三人は、しばらく呆気に取られた表情を見せていたけれど、一番立ち直りが早かったのは、私の後ろに立つ副ギルド長さんだった。
「一本取られてますよ、レノーイ、シルデル。そろそろ諦めて話を進めたらどうです?」
「何よ、ロナート。こんな時だけ学園の先輩ぶらないで欲しいわ」
「昼間なら好きなだけお揶揄いになれば良かったでしょうけど、時間帯を考えて下さい?あと、先輩ぶるも何も、事実先輩だったんですから、仕方がないでしょう」
いや、揶揄われても困ります。
「一歳や二歳、変わらないでしょうに!」
「――リーフェフット」
そして今度は、インテリヤクザ…もとい、王都商業ギルド長の彼も、咳払いをして窘めた。
「もう、いいわっ!そもそもリーリャからの紹介状まで付いているんだもの。話くらい聞くわよっ」
フイッと顔を背けて応接ソファへと戻るあたり、仕種は確かにその辺りの女子よりも女子らしいかも知れない。
「有難うございます。その……この紙面を街中の、出来るだけ多くの店舗に無料配布する為に、話を通しに来ただけなんです。手応え次第で二回目からは有料化する事も考えているんですけど、とりあえず初回は無料で。まだ商売にもなっていないので、もしかしたらギルド案件にならないのかも知れないですけど…話の筋と言うのもありますし。何かあった時に、聞いているのといないのとでは対応の差も出るでしょう?」
そう言った私は、王都とシーカサーリの両ギルド長が対面で腰を下ろしている、その間の机の上に、今日刷り上がったばかりの例の紙面を置いた。
夕食が終わった頃には、当たり前だけれど日はとっぷり暮れていた。
ファルコやイザクの視線が「行くのか?」と語っているのは明らかだったけど、私は敢えて気が付かないフリで「じゃあ、ギルドまでお願い」と押し切って、馬車に乗った。
シーカサーリの商業ギルドは、アンジェス国の王都商業ギルドよりはもちろん小さく、何なら二階建ての、ドラマで見るような地方警察署の規模で、キスト室長の邸宅よりもトータル面積が狭いんじゃないかとさえ思えた。
王都を出ると、どこもこんなものなのかも知れない。
「今晩は。シーカサーリ商業ギルドへようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
シーカサーリの場合は、見ていると、入ってすぐのところに受付があり、そこで用件を伝えた後、それに応じた窓口の前へと案内されていると言った形をとっているらしかった。
なので、口調の割には強面の男性が、こちらに向かって声をかけてきたと言う訳なのだろう。
「ええっと…そうですね、新規事業の相談…と言う事になるでしょうか……」
「なるほど。失礼ですが、身分証を拝見させていただいても?」
パッと見、強面なのはともかく、公正な手続きを行っているような雰囲気は感じるので、私はそこでアンジェス国の王都商業ギルド発行の身分証と、リーリャ・イッターシュギルド長からの紹介状とを、男性に差し出した。
「こ…れは……少々、あちらにおかけいただいてお待ち下さいますか?」
いったん、身分証も紹介状もこちらへと戻してから奥へと消えるあたり、さすがギルドと言ったところか。
盗んだとか、すり替えたとか言われない為の自衛手段だろう。
「――失礼。今『新規事業の相談』と言う事で来られたのは、貴女ですか?」
そうして、さほど時間のたたない内に、さっきの受付の男性の後ろから現れた別の男性が、こちらに声をかけてくる。
飄々とした雰囲気を持ちつつ、何を考えているのかを分かりづらくさせる…軍のウルリック副長があと十数年、年をとったらこうなるのだろうかと言った感じだ。
「え…ええ、そうですが」
「どうぞ、二階で話を伺います。護衛の方でしたら、どうか二階の扉の外でお待ちいただきたく」
どうにも周りから視線を集めているのは、きっとここでも二階はギルド長にしろ副が付くにしろ、責任者の部屋がそこにあると言う事なんだろうな…と思った。
――案の定、案内されたのは「ギルド長室」の前だ。
紹介状効果デスネ、間違いなく。他に考えようもないし。
「ギルド長、お連れしました」
「どーぞ?入ってー?」
(……うん?)
扉が開く寸前、私は思わずそこで首を傾げていた。
「ああ…まあ、今貴女が心の中で思い浮かべた疑問は正しいと思いますよ」
扉が完全に開くまでに、私の表情を見た訳でもないのに、案内をしてくれた男性が素早くそんな事を言って寄越した。
「へぇー?アナタが、リーリャがイチオシだって言うお嬢さんなの?へぇー……」
応接ソファで来客の応対をしていたらしい男性が、すっくと立ちあがると、おもむろにこちらへと歩いて来て、私を上から下まで無遠慮にジロジロと眺め始めた。
もう一度、自分に言い聞かせる。
目の前にいるのは――男性だ。
中性的な容姿と優雅な物腰で、自他ともに「王子」キャラだった、どこかの芸能人を彷彿とさせるような――でも、男性だ。
「リーフェフット。毎回毎回、そうやって来客を固まらせるのは悪趣味だぞ」
「あーら、シルデルこそ、そうやって仏頂面で威嚇するの、いい加減にしたら?」
応接ソファの対面に座っていた男性が軽く窘めているのにも、動じていない。
こっちはこっちで、どうにも「インテリヤクザ」な空気が漂っている気がして仕方がないけど、私の目の前に立っている「オネエ言葉」な男性に比べれば、最初のインパクトは格段に落ちる。
「お嬢さん、ラッキーだったわね?普段なら、この時間だと当直担当者くらいしか残っていないのよ?今日はたまたま、定例の情報交換会があって、王都商業ギルドのギルド長までここにいるってワケ。それがこの悪人顔のオトコ、シルデル・ファンバステンね。それでアタシが、ここシーカサーリの商業ギルド長、レノーイ・リーフェフット。お嬢さんを案内してきたのが、副ギルド長のロナート・ヤークルね。早速だけど、身分証と紹介状、アタシにも見せて貰えるかしら?」
「あっ、えっと……どうぞ」
挨拶もそこそこに手を差し出された私は、言われた通りに、身分証と紹介状を「彼」に手渡した。
確かに、とっくに日も暮れたこの時間に、商業ギルドの幹部が顔を突き合わせていると言うのは、あまりある事じゃない。
「あら。なるほど『家名は秘密で』ってそう言うコトなのね」
何が書いてあるのか、面白そうな笑みを閃かせている。
「あの、その…シーカサーリでは〝ユングベリ〟で通ってます、一応」
「……一応だと?」
片眉を上げたのは、インテリヤクザ様…もとい、王都商業ギルド長と紹介された方の男性だ。
その彼に、オネエと断言してしまって良いのかどうか、シーカサーリ商業ギルド長が、紹介状をポイっと放り投げている。
「アナタがここにいる事が、王宮にバレたら困るって解釈で良いのかしらー?」
言葉はオネエでも、目は誤魔化しを許さないような、肉食獣にも似たソレなのだ。
こちらとしても対応に困ってしまう。
「そう…ですね。相談の内容からすると、そうなると思います」
「ふーん……?ねえ、オハナシの前に、アタシのこの見た目と態度に、思うところはないの?どうしてそう、普通の対応なのか聞いてもイイ?」
「普通……」
普通って何。
と言うか、どう言う対応が、ギルド長のお好みなんだろう。
とは言え、無言が許される空気でもないので、私は口元に手をあてて考える仕種を見せた。
「私の住んでいた国でも、そう言う方はいらっしゃいましたし……ただ、現実でお目にかかった事はなかったので、最初は流石に驚きましたけど」
「え、何、珍しくもなんともないってコト?」
「あ、いえ、そこまでは言ってません。もちろん珍しいかなとは思うんですけど、何よりその口調の人って『身体は男性だけれど心は女性』『恋愛対象が男性なだけの男性』『女性の口調と服装を強調する事で、女性除けをしているだけの男性』と言った感じに色々と区分が出来ちゃうので、どう対応するのが失礼じゃないのかと考えた結果が――敢えて配慮しないと、そう言う結論に落ち着いたまでの話で」
性的マイノリティの話は、日本でだって結構センシティブだった。
多数派の論理が少数派を追い詰めて良い訳じゃない。
みんなちがって、みんないい。
私は、とっさに脳裏に浮かんだその詩を支持するだけだ。
「………」
私以外の三人は、しばらく呆気に取られた表情を見せていたけれど、一番立ち直りが早かったのは、私の後ろに立つ副ギルド長さんだった。
「一本取られてますよ、レノーイ、シルデル。そろそろ諦めて話を進めたらどうです?」
「何よ、ロナート。こんな時だけ学園の先輩ぶらないで欲しいわ」
「昼間なら好きなだけお揶揄いになれば良かったでしょうけど、時間帯を考えて下さい?あと、先輩ぶるも何も、事実先輩だったんですから、仕方がないでしょう」
いや、揶揄われても困ります。
「一歳や二歳、変わらないでしょうに!」
「――リーフェフット」
そして今度は、インテリヤクザ…もとい、王都商業ギルド長の彼も、咳払いをして窘めた。
「もう、いいわっ!そもそもリーリャからの紹介状まで付いているんだもの。話くらい聞くわよっ」
フイッと顔を背けて応接ソファへと戻るあたり、仕種は確かにその辺りの女子よりも女子らしいかも知れない。
「有難うございます。その……この紙面を街中の、出来るだけ多くの店舗に無料配布する為に、話を通しに来ただけなんです。手応え次第で二回目からは有料化する事も考えているんですけど、とりあえず初回は無料で。まだ商売にもなっていないので、もしかしたらギルド案件にならないのかも知れないですけど…話の筋と言うのもありますし。何かあった時に、聞いているのといないのとでは対応の差も出るでしょう?」
そう言った私は、王都とシーカサーリの両ギルド長が対面で腰を下ろしている、その間の机の上に、今日刷り上がったばかりの例の紙面を置いた。
1,007
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,980
あなたにおすすめの小説

誰にも信じてもらえなかった公爵令嬢は、もう誰も信じません。
salt
恋愛
王都で罪を犯した悪役令嬢との婚姻を結んだ、東の辺境伯地ディオグーン領を治める、フェイドリンド辺境伯子息、アルバスの懺悔と後悔の記録。
6000文字くらいで摂取するお手軽絶望バッドエンドです。
*なろう・pixivにも掲載しています。

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。

婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ
青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。
今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。
婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。
その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。
実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。