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第一部 宰相家の居候
188 フリーペーパー
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
シーカサーリ王立植物園にも、園内植物のメンテナンス作業のための定休日と言うものがある。
なので私はその日を利用して、チェルハ出版で、タブロイド判の印刷をさせて貰う事にした。
出版社を訪ねると、ヒディンクさんが出て来て、活字箱に入った活字を箱ごと見せてくれた。
本来であれば、植字担当者が活字を並べた「組版」と呼ばれる枠に数行分を並べていき、1ページ分がまとまると、今度はゲラと呼ばれる箱に移して、その後で印刷中に緩まないように、組付けなる作業を行っていくらしい。
基本的には、その後の最終的な印刷も含め、組付け以降の作業はお任せをした方が良さそうだった。
職人さんたちには、正規の印刷費用以外にも、特急費と銘打った臨時費用も支払うと話をしてある。
いったんはセルヴァンから預かっているお金の中から出させて貰うにしろ、今回ギーレンでかかった費用に関しては、全額どこかのサイコパス陛下に請求してやるつもりだ。
もう少し時間があれば、何店舗か交渉をして、広告を載せる形で初期費用を抑えても良かったんだけど、今回はある意味王家にケンカを売るような記事でもあるし、下手な事はせず、純粋に「身分差のある恋愛物語」を一般市民に楽しんで貰うと言う方向で固定した。
「本当に…この完成品を無料で……?」
フリーペーパーの様な概念がまだこの世界には馴染んでいないのか、ヒディンクさんは意外さを隠しきれない様子だ。
「今回は、急ぎ多くの人の目に触れる事が最優先なので、結果的に今の様になってますけど、本来の形式としては、地域に密接した情報や、生活に絡んだ情報を掲載して、広告収入だけを元手に無料で配布する仕組みなんです。私の住んでいる地域なんかでは、そう珍しいやり方じゃないんですよ?例えば、シーカサーリの街のレストランや仕立て屋さんの宣伝を載せつつ、王立植物園の開花情報なんかを定期的に載せて街に配る…的な?」
「なるほど……と言うか今の話、この紙面の完成品を持って、キスト室長にご提案されたらいかがですか?今までに見た事がない仕組みですし、街にとっても園にとっても、悪い話じゃないと思いますよ」
「そうなんですか?あ、じゃあこれ、植物園の中でも置かせて貰うとして、一緒にお願いすれば良いか……」
出版の専門家が言うなら、今回の中身が大衆恋愛小説みたいな話であっても、今後の話としては受け入れて貰いやすそうだ。
もしキスト室長が首を縦に振ってくれれば、その話を持って行けば、より今回の紙面を置いて貰いやすくなるかも知れない。
「有難うございます!出来次第早速街のお店を回ろうかと思ってましたけど、先にキスト室長と話をしてみます。お店の宣伝が載せられると確約されれば、今回の紙面をテスト版として置いて頂くのにお願いがしやすくなります」
「いえいえ。こちらも、先々の仕事に繋がりそうな話だと思って、ご提案させて頂いたまでですので。出来ましたら、今おっしゃられた内容の見本紙も、並行して作成させて頂きたいですね。それがあれば、今回の仕事があくまで次回のための試用運転だと、周囲を納得させる事が出来ますから」
確かに、専門誌しか手掛けた事のない出版社が突然、大衆恋愛小説の様なネタを取り扱うなど、何事かと周囲には思われるのかも知れない。
それを「ユングベリ商会新規事業となる〝フリーペーパー〟の試作品として、街の人たちの反応を見てみたかった」とでも私が言えば、あくまで専門誌の出版社だと言う彼らの矜持にも、傷はつかないと言う訳だ。
「ああ、もちろんその、追加の見本紙に関しては、手書きの記事さえ頂ければ、私共で一から手掛けさせて頂きますよ。本業と街への貢献、言わば両方を満たしているようなものですからね」
――なかなかに強かな編集者サンかも知れない。
「分かりました。キスト室長を説得してきますね」
それしか言いようがないよね、うん。
「宜しくお願いします。では早速、作業を始めていきましょうか」
とりあえず、1ページ目にあたる部分は、どう言う紙面かを分かって貰わないといけないので、スポーツ紙の一面をもうちょっと上品にしたような、たまに結婚式で配られるような紙面のイメージで、そこはサイズの違う活字を出してきて貰って、専門の植字工の人と私とで、あーでもないこーでもないとデザインの打ち合わせをした。
その間に、私の原案からラウラが書き起こした小説の編集版を机に置いて、ページごとに〝鷹の眼〟とトーカレヴァ、シーグと担当者を決めて、1ページずつ文字を並べさせた。
貴族教育を受けたトーカレヴァはもちろん、シーグも〝鷹の眼〟も、読み書きが出来ないと仕事にならないとの事で、それぞれが組織の先達からちゃんと教わっていたらしいのだ。
各貴族家や王宮に雇われているような裏稼業の面々になると、礼儀作法はともかく、知識としてはちょっとした貴族の子弟並みのスペックを皆持っているのかも知れない。
とは言え流石に、活字(文字)が左右反転している事に最初は苦戦したみたいだった(私も慣れるまで少しかかった)けど、やっている内に勝手が分かってきたのか、自分の担当ページ分を並べきるまでに、さしたる時間はかからなかった。
「ユングベリ商会の方は皆さん優秀ですね!書籍とは文章量がまるで違うにしても、これほどの短時間で組版まで出来上がる事はまずありませんよ」
架空の商会が、屈指のやり手商会的に一人歩きしはじめているっぽい。
流石にぐったりしているファルコのジト目を受けながら、私は思わず乾いた笑い声をあげてしまった。
「商業ギルドに見せる見本紙と、キスト室長や植物園の園長あたりですかね?先行した見本用に、先に何部か刷っていただけませんか?いったんそれを持って出版社はお暇させていただくので、その間、配布用に印刷を進めて頂けたらと思うんですが」
「そうですね、それが効率的で良いかも知れませんね。ではお茶を運ばせますので、それを飲みながら少しだけお待ちいただけますか」
鳥革で包まれたスタンプにインクをつけて、そのスタンプを使って組版にインクをのせていく。そして、紙を印刷機に固定し、プレスする。
…聞いているだけだと分かりづらいが、実際に眺めていると、これがまたけっこうな労力を伴う作業だ。
4枚(8ページ)×5部が出来上がったところで、私はいったん見切りをつけた。
商業ギルド、キスト室長、植物園の園長、ラハデ公爵、ベクレル伯爵――あたりが初回としては限界だろう。
店舗へは、キスト室長の許可が必要だろうから、後から刷り上がった分でいける筈だ。
私はヒディンクさんから、シーカサーリの街にある商業ギルドの場所を聞いて、そちらへと足を運ぶつもりが――出版社を出てしばらくしたところで、思わぬ人物と遭遇する羽目になった。
「………キスト室長?」
シーカサーリ王立植物園にも、園内植物のメンテナンス作業のための定休日と言うものがある。
なので私はその日を利用して、チェルハ出版で、タブロイド判の印刷をさせて貰う事にした。
出版社を訪ねると、ヒディンクさんが出て来て、活字箱に入った活字を箱ごと見せてくれた。
本来であれば、植字担当者が活字を並べた「組版」と呼ばれる枠に数行分を並べていき、1ページ分がまとまると、今度はゲラと呼ばれる箱に移して、その後で印刷中に緩まないように、組付けなる作業を行っていくらしい。
基本的には、その後の最終的な印刷も含め、組付け以降の作業はお任せをした方が良さそうだった。
職人さんたちには、正規の印刷費用以外にも、特急費と銘打った臨時費用も支払うと話をしてある。
いったんはセルヴァンから預かっているお金の中から出させて貰うにしろ、今回ギーレンでかかった費用に関しては、全額どこかのサイコパス陛下に請求してやるつもりだ。
もう少し時間があれば、何店舗か交渉をして、広告を載せる形で初期費用を抑えても良かったんだけど、今回はある意味王家にケンカを売るような記事でもあるし、下手な事はせず、純粋に「身分差のある恋愛物語」を一般市民に楽しんで貰うと言う方向で固定した。
「本当に…この完成品を無料で……?」
フリーペーパーの様な概念がまだこの世界には馴染んでいないのか、ヒディンクさんは意外さを隠しきれない様子だ。
「今回は、急ぎ多くの人の目に触れる事が最優先なので、結果的に今の様になってますけど、本来の形式としては、地域に密接した情報や、生活に絡んだ情報を掲載して、広告収入だけを元手に無料で配布する仕組みなんです。私の住んでいる地域なんかでは、そう珍しいやり方じゃないんですよ?例えば、シーカサーリの街のレストランや仕立て屋さんの宣伝を載せつつ、王立植物園の開花情報なんかを定期的に載せて街に配る…的な?」
「なるほど……と言うか今の話、この紙面の完成品を持って、キスト室長にご提案されたらいかがですか?今までに見た事がない仕組みですし、街にとっても園にとっても、悪い話じゃないと思いますよ」
「そうなんですか?あ、じゃあこれ、植物園の中でも置かせて貰うとして、一緒にお願いすれば良いか……」
出版の専門家が言うなら、今回の中身が大衆恋愛小説みたいな話であっても、今後の話としては受け入れて貰いやすそうだ。
もしキスト室長が首を縦に振ってくれれば、その話を持って行けば、より今回の紙面を置いて貰いやすくなるかも知れない。
「有難うございます!出来次第早速街のお店を回ろうかと思ってましたけど、先にキスト室長と話をしてみます。お店の宣伝が載せられると確約されれば、今回の紙面をテスト版として置いて頂くのにお願いがしやすくなります」
「いえいえ。こちらも、先々の仕事に繋がりそうな話だと思って、ご提案させて頂いたまでですので。出来ましたら、今おっしゃられた内容の見本紙も、並行して作成させて頂きたいですね。それがあれば、今回の仕事があくまで次回のための試用運転だと、周囲を納得させる事が出来ますから」
確かに、専門誌しか手掛けた事のない出版社が突然、大衆恋愛小説の様なネタを取り扱うなど、何事かと周囲には思われるのかも知れない。
それを「ユングベリ商会新規事業となる〝フリーペーパー〟の試作品として、街の人たちの反応を見てみたかった」とでも私が言えば、あくまで専門誌の出版社だと言う彼らの矜持にも、傷はつかないと言う訳だ。
「ああ、もちろんその、追加の見本紙に関しては、手書きの記事さえ頂ければ、私共で一から手掛けさせて頂きますよ。本業と街への貢献、言わば両方を満たしているようなものですからね」
――なかなかに強かな編集者サンかも知れない。
「分かりました。キスト室長を説得してきますね」
それしか言いようがないよね、うん。
「宜しくお願いします。では早速、作業を始めていきましょうか」
とりあえず、1ページ目にあたる部分は、どう言う紙面かを分かって貰わないといけないので、スポーツ紙の一面をもうちょっと上品にしたような、たまに結婚式で配られるような紙面のイメージで、そこはサイズの違う活字を出してきて貰って、専門の植字工の人と私とで、あーでもないこーでもないとデザインの打ち合わせをした。
その間に、私の原案からラウラが書き起こした小説の編集版を机に置いて、ページごとに〝鷹の眼〟とトーカレヴァ、シーグと担当者を決めて、1ページずつ文字を並べさせた。
貴族教育を受けたトーカレヴァはもちろん、シーグも〝鷹の眼〟も、読み書きが出来ないと仕事にならないとの事で、それぞれが組織の先達からちゃんと教わっていたらしいのだ。
各貴族家や王宮に雇われているような裏稼業の面々になると、礼儀作法はともかく、知識としてはちょっとした貴族の子弟並みのスペックを皆持っているのかも知れない。
とは言え流石に、活字(文字)が左右反転している事に最初は苦戦したみたいだった(私も慣れるまで少しかかった)けど、やっている内に勝手が分かってきたのか、自分の担当ページ分を並べきるまでに、さしたる時間はかからなかった。
「ユングベリ商会の方は皆さん優秀ですね!書籍とは文章量がまるで違うにしても、これほどの短時間で組版まで出来上がる事はまずありませんよ」
架空の商会が、屈指のやり手商会的に一人歩きしはじめているっぽい。
流石にぐったりしているファルコのジト目を受けながら、私は思わず乾いた笑い声をあげてしまった。
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「そうですね、それが効率的で良いかも知れませんね。ではお茶を運ばせますので、それを飲みながら少しだけお待ちいただけますか」
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4枚(8ページ)×5部が出来上がったところで、私はいったん見切りをつけた。
商業ギルド、キスト室長、植物園の園長、ラハデ公爵、ベクレル伯爵――あたりが初回としては限界だろう。
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「………キスト室長?」
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685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
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そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
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