91 / 803
第一部 宰相家の居候
185 魔力はあったようです
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
チェルハ出版の応接室で、私は応対にあたってくれたヒディンクさんに「例の原稿」を見せた。
「小説……ですか?」
「そうですね。好評ならいずれ小説と言う形に製本して流通させたいんですが、まずは隣国で注目されている物語の紹介と言う形で、8ページ程度の簡易版として広めたいんです」
私のイメージは、タブロイド新聞だ。
当面の目的は、王都でより多くの人の目に留まる事なのだから、価格も作成期日も抑えようとすれば、まだ製本にまでは踏み込めない。
美容室に置かれている雑誌の様なスタイルで、待ち時間を要しそうなお店にまずは無料で置かせて貰うつもりだ。
反響が大きくなれば、本としての体裁を整える事もやぶさかではないのだけれど。
何しろ、レポート能力はあっても小説としての文才まではない私に代わって、原案から物語を書き起こしてくれたのは、公爵邸屈指の文学侍女、ラウラだ。
出来ればいずれは、本と言う形にもしてあげたい。
「何でしたら、無給でも夜中の作業でも構いませんので、植字作業の部分は手伝います。どうかぜひ優先して、印刷をさせて下さいませんか」
「⁉」
無給と言うところに加え、作業工程をある程度把握しての私の発言に、ヒディンクさんは一瞬息を呑んで、言葉に詰まっていた。
「ウチは専門書中心に取り扱っていて……大衆向けの恋愛小説自体、例がないのですが……」
「商会の跡取りとして、目に見える結果を家から求められています。ただでさえ、女性だからと、婿を取ってそちらにやらせれば良いとか、理不尽な事を言われているんです。意に沿わない見合いを押し付けられる前に、種をたくさん蒔いておきたいんです。どうかご協力願えませんか。もし製本化する場合も、必ずこちらを利用させて頂きますので」
鳥の革で包まれたスタンプにインクをつけて、そのスタンプを使って活版にインクをのせていく。そして、紙を印刷機に固定し、プレスするとなると、どうしても専門家の手を借りなくてはならないが、植字だけなら何とか手伝える筈。
そうにらんで提案をしてみれば、最終的に、向こうが折れてくれた。
「本来の趣旨である資料書も頼んでいただける事ですしね……今回特別に、オプションとしてお引き受けしましょう。その代わり、お言葉に甘えて植字作業には手を貸して頂きますよ」
「有難うございます……!」
私は心の中でガッツポーズをしながら、チェルハ出版を後にして、ベクレル伯爵邸へと戻った。
「――そんな訳で、とっととギーレン王家の新たな醜聞を仕立て上げて広めるべく、近日中に皆さんにも『植字』作業を手伝って貰います!」
戻ってしばらくして後、伯爵邸の団欒の間に今回同行した〝鷹の眼〟の皆を集めた私は、もう「決定事項」として、それを宣言した。
「しょくじ?」
多分、彼らの頭の中に、該当する単語が思い浮かばなかったのだろう。
全員が首を傾げたため、私はそれが印刷作業の一部だと説明した。
「一文字一文字、鋳型から作られた文字を並べて、頁を組み上げていく作業のコトかな。文字を固定したり、インクを乗せて別の紙に写し取ったりって言うのは、プロの出版社の方にお任せするのが一番だから、その前段階の仕込みを手伝うって言う話で」
「一文字ずつ文字を並べる……?」
作成過程を想像したファルコが、盛大に顔を顰めた。
「大変なのよ!それは分かっているのよ!だから第一段階は、ラウラが書いた物語を丸々本にはせずに、少ない頁数で総集編みたいな形で行き渡らせる事が出来るように編集したの!今回ばっかりは、スピードが最重要だから!」
「お、おう……で、それをどうするって?」
「出来上がった分は、とりあえずこっちの商業ギルドに話を通した後で、例えば順番待ちが生じているようなカフェとか、ドレスの仕立て屋とか、無料で立ち読みしやすいお店に片っ端から置かせて貰うつもり。アンジェスの王都商業ギルド長の紹介状もあるしね。今回は無料配布でも、話題になれば、次回書籍化して、元は取れると踏んでるから。後は――」
「後は?」
「エヴェリーナ正妃と、コニー第二夫人に何とか連絡を取りたい。その記事を見て貰ったら、主人公は実際はエドヴァルド様の事で、ギーレン王家から意に沿わない縁談を強要されている事が分かるだろうし、放置しておくと王家乗っ取られますよ…って言う『警告』も出せると思うから」
「ああ、王家に内輪揉めのタネを仕込むって言うあの話な。だけどそこは、ベクレル伯爵と夫人に相談した方が良いんじゃねぇか?俺らが王宮だ後宮だと忍び込め――なくはないが、いざ忍び込んだ後に、話を信用して貰えない気がするぞ」
やっぱり物騒な話題になるほど、ファルコの会話は至極まっとうだ。
反論に困る。
「うーん…これ以上のご迷惑はあんまりおかけしたくないんだけど…そう言われると……」
「王と王子とは、もともと今、隔たりがあんだろ?だったら悪くなりようもないだろうから、イイんじゃねぇの?」
「うあっ、ド正論!」
結局頭を抱える以外の事が出来ずに、私は書斎にいたベクレル伯爵に「お願い」をする事になった。
「エヴェリーナ様かコニー夫人か……」
伯爵のその一言で、この家の立ち位置が見えた気がした。
「シャルリーヌがいない今となっては、ベクレル家から直接何かを申し上げるのは難しいかも知れない」
「……そうですよね」
それもそうかと項垂れかけたところに、伯爵は「ただ」と、片手を上げた。
「ラハデ公爵様なら、恐らくは会って下さる筈だ。上手く行けば、そこからエヴェリーナ様に繋いで貰えるやも知れん」
「ラハデ公爵……」
「エヴェリーナ様の実の弟君で、王宮の公式行事には必ずと言って良いほど同席をなさる。場合によっては夜会のパートナーさえ務められる事もあるくらいだ」
姉弟共に完全な政略結婚であるが故の、歪な環境がどうやらまかり通っているらしい。
「とは言え、お二方とも公務に私情を持ち込まれる事がほぼない。正直に手の内を晒す方が味方になって下さる可能性が高いと思う」
エヴェリーナ妃への取っ掛かりとしては良いのかも知れないと、私は口もとに手をあてた。
「すみません。それならチェルハ出版に依頼した印刷物が完成したら――」
「チチチッ!」
「⁉」
どこかで聞いた鳴き声と共に、書斎の扉にコン、コン、と定期的に何かがぶつかる音がした。
「……リファちゃん?」
伯爵に一礼して許可を得ながら扉を開くと、パタパタと宙に浮いていた白い影が「ピッ!」と鳴いて、私の頭の上にぽすりと収まった。
「どうしても一回は頭に乗りたいのね……」
「いったんは私の所に戻って来たんですが、どうやらイデオン宰相なり彼付の〝鷹の眼〟なりの返信が入っているようなので、そのままレイナ様宛に飛ばしたんです」
廊下の奥、階段下からトーカレヴァの声だけが聞こえる。
一応ベクレル伯爵との話の途中だった事を加味しての、この変則的連絡方法なんだろう。
「そう。ありがとう――って言いたいところなんだけど、私は手紙を一人じゃ開けられないんだけど⁉」
魔力で縮小された手紙を開けるのも、やはり魔力が必要だ。
これが公爵邸ならば、セルヴァンがいつも横からサッと手をかざして縮小を解除してくれていたんだけれど。
「あー、ハイハイ。悪ぃ悪ぃ」
不意にどこからともなく現れたファルコに、書斎の中にいるベクレル伯爵が目を剥いていたけど、私は見て見ぬ振りを通した。
リファちゃんが持ち上げられたんだろう。頭の上がフッと軽くなった。
ポンッと言う音と共に「お嬢さん、手」と言われ、条件反射の様に掌を上に向けて差し出すと、リファちゃんと手紙がそのまま転がった。
「エドヴァルド様の所に……行けたの、リファちゃん?」
返事の代わりに、リファちゃんは短い鳴き声を上げた。
ネックレスに――あったんだ、魔力。
チェルハ出版の応接室で、私は応対にあたってくれたヒディンクさんに「例の原稿」を見せた。
「小説……ですか?」
「そうですね。好評ならいずれ小説と言う形に製本して流通させたいんですが、まずは隣国で注目されている物語の紹介と言う形で、8ページ程度の簡易版として広めたいんです」
私のイメージは、タブロイド新聞だ。
当面の目的は、王都でより多くの人の目に留まる事なのだから、価格も作成期日も抑えようとすれば、まだ製本にまでは踏み込めない。
美容室に置かれている雑誌の様なスタイルで、待ち時間を要しそうなお店にまずは無料で置かせて貰うつもりだ。
反響が大きくなれば、本としての体裁を整える事もやぶさかではないのだけれど。
何しろ、レポート能力はあっても小説としての文才まではない私に代わって、原案から物語を書き起こしてくれたのは、公爵邸屈指の文学侍女、ラウラだ。
出来ればいずれは、本と言う形にもしてあげたい。
「何でしたら、無給でも夜中の作業でも構いませんので、植字作業の部分は手伝います。どうかぜひ優先して、印刷をさせて下さいませんか」
「⁉」
無給と言うところに加え、作業工程をある程度把握しての私の発言に、ヒディンクさんは一瞬息を呑んで、言葉に詰まっていた。
「ウチは専門書中心に取り扱っていて……大衆向けの恋愛小説自体、例がないのですが……」
「商会の跡取りとして、目に見える結果を家から求められています。ただでさえ、女性だからと、婿を取ってそちらにやらせれば良いとか、理不尽な事を言われているんです。意に沿わない見合いを押し付けられる前に、種をたくさん蒔いておきたいんです。どうかご協力願えませんか。もし製本化する場合も、必ずこちらを利用させて頂きますので」
鳥の革で包まれたスタンプにインクをつけて、そのスタンプを使って活版にインクをのせていく。そして、紙を印刷機に固定し、プレスするとなると、どうしても専門家の手を借りなくてはならないが、植字だけなら何とか手伝える筈。
そうにらんで提案をしてみれば、最終的に、向こうが折れてくれた。
「本来の趣旨である資料書も頼んでいただける事ですしね……今回特別に、オプションとしてお引き受けしましょう。その代わり、お言葉に甘えて植字作業には手を貸して頂きますよ」
「有難うございます……!」
私は心の中でガッツポーズをしながら、チェルハ出版を後にして、ベクレル伯爵邸へと戻った。
「――そんな訳で、とっととギーレン王家の新たな醜聞を仕立て上げて広めるべく、近日中に皆さんにも『植字』作業を手伝って貰います!」
戻ってしばらくして後、伯爵邸の団欒の間に今回同行した〝鷹の眼〟の皆を集めた私は、もう「決定事項」として、それを宣言した。
「しょくじ?」
多分、彼らの頭の中に、該当する単語が思い浮かばなかったのだろう。
全員が首を傾げたため、私はそれが印刷作業の一部だと説明した。
「一文字一文字、鋳型から作られた文字を並べて、頁を組み上げていく作業のコトかな。文字を固定したり、インクを乗せて別の紙に写し取ったりって言うのは、プロの出版社の方にお任せするのが一番だから、その前段階の仕込みを手伝うって言う話で」
「一文字ずつ文字を並べる……?」
作成過程を想像したファルコが、盛大に顔を顰めた。
「大変なのよ!それは分かっているのよ!だから第一段階は、ラウラが書いた物語を丸々本にはせずに、少ない頁数で総集編みたいな形で行き渡らせる事が出来るように編集したの!今回ばっかりは、スピードが最重要だから!」
「お、おう……で、それをどうするって?」
「出来上がった分は、とりあえずこっちの商業ギルドに話を通した後で、例えば順番待ちが生じているようなカフェとか、ドレスの仕立て屋とか、無料で立ち読みしやすいお店に片っ端から置かせて貰うつもり。アンジェスの王都商業ギルド長の紹介状もあるしね。今回は無料配布でも、話題になれば、次回書籍化して、元は取れると踏んでるから。後は――」
「後は?」
「エヴェリーナ正妃と、コニー第二夫人に何とか連絡を取りたい。その記事を見て貰ったら、主人公は実際はエドヴァルド様の事で、ギーレン王家から意に沿わない縁談を強要されている事が分かるだろうし、放置しておくと王家乗っ取られますよ…って言う『警告』も出せると思うから」
「ああ、王家に内輪揉めのタネを仕込むって言うあの話な。だけどそこは、ベクレル伯爵と夫人に相談した方が良いんじゃねぇか?俺らが王宮だ後宮だと忍び込め――なくはないが、いざ忍び込んだ後に、話を信用して貰えない気がするぞ」
やっぱり物騒な話題になるほど、ファルコの会話は至極まっとうだ。
反論に困る。
「うーん…これ以上のご迷惑はあんまりおかけしたくないんだけど…そう言われると……」
「王と王子とは、もともと今、隔たりがあんだろ?だったら悪くなりようもないだろうから、イイんじゃねぇの?」
「うあっ、ド正論!」
結局頭を抱える以外の事が出来ずに、私は書斎にいたベクレル伯爵に「お願い」をする事になった。
「エヴェリーナ様かコニー夫人か……」
伯爵のその一言で、この家の立ち位置が見えた気がした。
「シャルリーヌがいない今となっては、ベクレル家から直接何かを申し上げるのは難しいかも知れない」
「……そうですよね」
それもそうかと項垂れかけたところに、伯爵は「ただ」と、片手を上げた。
「ラハデ公爵様なら、恐らくは会って下さる筈だ。上手く行けば、そこからエヴェリーナ様に繋いで貰えるやも知れん」
「ラハデ公爵……」
「エヴェリーナ様の実の弟君で、王宮の公式行事には必ずと言って良いほど同席をなさる。場合によっては夜会のパートナーさえ務められる事もあるくらいだ」
姉弟共に完全な政略結婚であるが故の、歪な環境がどうやらまかり通っているらしい。
「とは言え、お二方とも公務に私情を持ち込まれる事がほぼない。正直に手の内を晒す方が味方になって下さる可能性が高いと思う」
エヴェリーナ妃への取っ掛かりとしては良いのかも知れないと、私は口もとに手をあてた。
「すみません。それならチェルハ出版に依頼した印刷物が完成したら――」
「チチチッ!」
「⁉」
どこかで聞いた鳴き声と共に、書斎の扉にコン、コン、と定期的に何かがぶつかる音がした。
「……リファちゃん?」
伯爵に一礼して許可を得ながら扉を開くと、パタパタと宙に浮いていた白い影が「ピッ!」と鳴いて、私の頭の上にぽすりと収まった。
「どうしても一回は頭に乗りたいのね……」
「いったんは私の所に戻って来たんですが、どうやらイデオン宰相なり彼付の〝鷹の眼〟なりの返信が入っているようなので、そのままレイナ様宛に飛ばしたんです」
廊下の奥、階段下からトーカレヴァの声だけが聞こえる。
一応ベクレル伯爵との話の途中だった事を加味しての、この変則的連絡方法なんだろう。
「そう。ありがとう――って言いたいところなんだけど、私は手紙を一人じゃ開けられないんだけど⁉」
魔力で縮小された手紙を開けるのも、やはり魔力が必要だ。
これが公爵邸ならば、セルヴァンがいつも横からサッと手をかざして縮小を解除してくれていたんだけれど。
「あー、ハイハイ。悪ぃ悪ぃ」
不意にどこからともなく現れたファルコに、書斎の中にいるベクレル伯爵が目を剥いていたけど、私は見て見ぬ振りを通した。
リファちゃんが持ち上げられたんだろう。頭の上がフッと軽くなった。
ポンッと言う音と共に「お嬢さん、手」と言われ、条件反射の様に掌を上に向けて差し出すと、リファちゃんと手紙がそのまま転がった。
「エドヴァルド様の所に……行けたの、リファちゃん?」
返事の代わりに、リファちゃんは短い鳴き声を上げた。
ネックレスに――あったんだ、魔力。
1,005
685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
お気に入りに追加
12,976
あなたにおすすめの小説

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

拝啓、婚約破棄して従妹と結婚をなされたかつての婚約者様へ、私が豚だったのはもう一年も前の事ですよ?
北城らんまる
恋愛
ランドム子爵家のご令嬢ロゼッティは、ある日婚約破棄されてしまう。それはロゼッティ自身が地味で、不細工で、太っていたから。彼は新しい婚約者として、叔父の娘であるノエルと結婚すると言い始めた。
ロゼッティはこれを機に、叔父家族に乗っ取られてしまったランドム家を出ることを決意する。
豚と呼ばれるほど太っていたのは一年も前の話。かつて交流のあった侯爵の家に温かく迎えられ、ロゼッティは幸せに暮らす。
一方、婚約者や叔父家族は破滅へと向かっていた──
※なろうにも投稿済

〖完結〗愛人が離婚しろと乗り込んで来たのですが、私達はもう離婚していますよ?
藍川みいな
恋愛
「ライナス様と離婚して、とっととこの邸から出て行ってよっ!」
愛人が乗り込んで来たのは、これで何人目でしょう?
私はもう離婚していますし、この邸はお父様のものですから、決してライナス様のものにはなりません。
離婚の理由は、ライナス様が私を一度も抱くことがなかったからなのですが、不能だと思っていたライナス様は愛人を何人も作っていました。
そして親友だと思っていたマリーまで、ライナス様の愛人でした。
愛人を何人も作っていたくせに、やり直したいとか……頭がおかしいのですか?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全8話で完結になります。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

【完】お義母様そんなに嫁がお嫌いですか?でも安心してください、もう会う事はありませんから
咲貴
恋愛
見初められ伯爵夫人となった元子爵令嬢のアニカは、夫のフィリベルトの義母に嫌われており、嫌がらせを受ける日々。
そんな中、義父の誕生日を祝うため、とびきりのプレゼントを用意する。
しかし、義母と二人きりになった時、事件は起こった……。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。