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第一部 宰相家の居候
179 近頃〝鷹の眼〟が過保護な件
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「さぁさぁイザク、薬草の事をイロイロ教えて?とりあえず、王立植物園の研究施設に留学するのに、何も知らないって言うのはマズいでしょ?」
夜。
夕食を伯爵夫妻と共に頂いた後、書斎を借りて、ペシペシと机を叩いた私に、イザクは無言で眉を顰め、様子を見に付いて来たファルコの方が、柳眉を逆立てて声をあげた。
「アンタこの前、俺とセルヴァンが調合の様子見せるのを却下したコト、何気に根に持ってたな⁉︎ドサクサ紛れに、黙って見てるより物騒なコトしようとしてんじゃねぇよ!」
「失礼ね!何だって、知らないよりは知っていた方が良いでしょう⁉︎何で私が勉強したからって、物騒な用途限定だと思うのよ!」
「テメェの胸に手を当てて考えやがれ!逆に聞くがな、物騒な事に使わないって言えんのか?あぁ⁉︎」
「エドヴァルド様の為限定だったら、ファルコだって使うでしょう⁉︎ご不満⁉︎」
「あのなぁ……!」
どこの下町オカンだ!と言いたくなるような、常識的心配ぶりである。
そのうちお互い「がるる」とでも言いそうな勢いだったけど、さすがにイザクが、そこに割って入ってきた。
「そもそも、薬草の知識と言っても幅広過ぎる。一朝一夕でどうにかなるものじゃない。王立の研究機関ともなれば尚更だろう。俺はともかく、潜入するには無理があるぞ」
「潜入じゃなく、留学だよ?」
「俺らは屁理屈を聞きたい訳じゃない」
「出版関係の人を紹介して貰う為って言うのは、ダメなの?」
「それならトーカレヴァでも良い筈だ」
今度はこっちが「がるる」となりそうな状況だったけど、私も折れないと見たのか、イザクの方がため息をついた。
「どっちにしても、今から薬草の勉強って言うのは無理がありすぎる。ただ、どうしても研究施設に行きたいなら…方法がない事もない」
「えっ」
イザク、とファルコが睨んでいるのには構わず、そのまま話を続ける。
「俺なら薬草の研究で良いが、お嬢さんは変えた方が良い。そうだな…以前ヨンナに『予防医学』とやらの話をした事があるだろう。身体に良い野菜があるとかどうとか。その研究だと言えば、多少薬草の知識が不足していても、新たな領域の研究と言う事で、疑いの目は向きづらい筈だ」
いつ、どこで聞いていたのかなんて疑問は、多分〝鷹の眼〟の間では無意味…なんだろう、きっと。
「もちろん、基礎の基礎くらいは頭に叩き込んで貰う。なまじ専門の施設で研究している様な連中と、同じ舞台には上がらない方が良い」
なるほど!と、私は頷いた。
要はオタクに勝負を挑む様な真似をするなと言う事だろう。
「それだったら、一緒に研究施設行ってくれる?」
「だいぶ譲歩してるけどな」
肩を竦めたイザクと、聞こえるように舌打ちするファルコには気付かないフリで、私はニッコリ笑って、もう一度机をペシペシ叩いた。
「……とりあえず、俺とお嬢さんはどう言う『設定』で『留学』する事になっているんだ」
「えーっと…私が商業ギルド発行の身分証持ってるから、フィロメナ夫人のご実家がある領の商会の跡取り娘ってコトで、薬草部門新設の為に、専属薬師と二人で研修に来た――的な?」
「また、ありそうな話だなオイ……」
いっそ感心したようにファルコが呟いている。
「本業は銀取引ってコトにしておこうかと思って。まだ使い道決めてないけど、もしかしたらハッタリに効くかも知れないし」
「お館様がセルヴァンに命じて押さえさせてた銀かよ……」
「そうそう。無理言ってセルヴァンに保管庫から出して貰ったの。レイフ殿下が繋がっていたのって、パトリック元第一王子、現在の辺境伯でしょう?もしかしたら、エドヴァルド様に資金源を絶たれて崖っぷちかも知れない。今、それで辺境から身動きが取れないって言うなら、銀をチラつかせるだけでも、あらゆる所に牽制かけられるからね。実際に売るかどうかは、また別の話だから心配しないで」
「……まぁ良いけどな。どうせアンタが公爵邸に戻ってから、お館様にこっぴどく叱られるだけだろうから」
「――え」
「今更何だよ、その表情は。当たり前だろう?一人でどんだけ無茶してると思ってんだよ。公爵邸でじっとしてた日ってあるか?倒れなきゃ何でもいいってモンじゃねぇだろうが」
「いや…だって…不可抗力の積み重ねと言うか……」
「その言い訳、お館様にも聞き入れて貰えると良いな。まぁ、俺は無理だと思うけどな」
「………そうだな」
「えぇ…そんなぁ……」
イザクにまで頷かれると、地味に傷付く。
「なら、研究施設行くの止めるか?俺は一人で行ってこいと言われても、いっこうに構わないが。何だったら、アンジェスに戻ったって別に誰も責め――」
「ダメ!それはダメ!だって、私ありきで計画立ててるもの!」
イザクの言葉に、食い込み気味に私が反論すると、イザクはファルコと顔を見合わせて、大きなため息をついた。
「アンタ、そう言うところがな…残念っつーか…な…」
「多分『懲りる』と言う単語、行方不明のまま二度と戻らないんだろうな」
まったく、失礼な〝鷹の眼〟ツートップたちだと思う。
「もう、良いから説明!ファルコはとりあえず、イザク以外の残りを連れて、エドヴァルド様が王宮なのか、他の貴族の館に招かれているのか含めて、今、どこにいるのかを探り出して?迎えに行くにも、まずは居場所を突き止めないと」
「ハイハイ。ま、そりゃそうだ。ただ、そう時間かからないと思うぜ?フィトとナシオ付けてるしな。ただ、居場所分かっても、近付けるかって言うと、別問題になるからな。王宮にだって似たような組織はある筈だからな」
「あー…分かった。場所が分かって、フィトとナシオに常時連絡が取れるようになったら、次の行動考えるようにする。あとシーグは…あの子も毒物劇物系の子だから、連れて行けば良いか」
「ここ、王都から馬車で30分くらいかかるんだろう?下手に王都行く方が身バレの危険が高くなるぞ。専属っつってんだから、大人しく連れ歩け」
言い方は悪いながら、シーグの心配もしつつ、私とイザクが二人で残る事のないようにと、考えてもいたようだ。
「はーい。うわぁ、じゃあ私が一番薬学の知識ないじゃないーやばい、勉強しなきゃー」
「徹夜したけりゃすれば良いが、その時は戻ったらお館様に報告なー」
…まさかファルコの一言に、撃沈させられる日がこようとは。
「さぁさぁイザク、薬草の事をイロイロ教えて?とりあえず、王立植物園の研究施設に留学するのに、何も知らないって言うのはマズいでしょ?」
夜。
夕食を伯爵夫妻と共に頂いた後、書斎を借りて、ペシペシと机を叩いた私に、イザクは無言で眉を顰め、様子を見に付いて来たファルコの方が、柳眉を逆立てて声をあげた。
「アンタこの前、俺とセルヴァンが調合の様子見せるのを却下したコト、何気に根に持ってたな⁉︎ドサクサ紛れに、黙って見てるより物騒なコトしようとしてんじゃねぇよ!」
「失礼ね!何だって、知らないよりは知っていた方が良いでしょう⁉︎何で私が勉強したからって、物騒な用途限定だと思うのよ!」
「テメェの胸に手を当てて考えやがれ!逆に聞くがな、物騒な事に使わないって言えんのか?あぁ⁉︎」
「エドヴァルド様の為限定だったら、ファルコだって使うでしょう⁉︎ご不満⁉︎」
「あのなぁ……!」
どこの下町オカンだ!と言いたくなるような、常識的心配ぶりである。
そのうちお互い「がるる」とでも言いそうな勢いだったけど、さすがにイザクが、そこに割って入ってきた。
「そもそも、薬草の知識と言っても幅広過ぎる。一朝一夕でどうにかなるものじゃない。王立の研究機関ともなれば尚更だろう。俺はともかく、潜入するには無理があるぞ」
「潜入じゃなく、留学だよ?」
「俺らは屁理屈を聞きたい訳じゃない」
「出版関係の人を紹介して貰う為って言うのは、ダメなの?」
「それならトーカレヴァでも良い筈だ」
今度はこっちが「がるる」となりそうな状況だったけど、私も折れないと見たのか、イザクの方がため息をついた。
「どっちにしても、今から薬草の勉強って言うのは無理がありすぎる。ただ、どうしても研究施設に行きたいなら…方法がない事もない」
「えっ」
イザク、とファルコが睨んでいるのには構わず、そのまま話を続ける。
「俺なら薬草の研究で良いが、お嬢さんは変えた方が良い。そうだな…以前ヨンナに『予防医学』とやらの話をした事があるだろう。身体に良い野菜があるとかどうとか。その研究だと言えば、多少薬草の知識が不足していても、新たな領域の研究と言う事で、疑いの目は向きづらい筈だ」
いつ、どこで聞いていたのかなんて疑問は、多分〝鷹の眼〟の間では無意味…なんだろう、きっと。
「もちろん、基礎の基礎くらいは頭に叩き込んで貰う。なまじ専門の施設で研究している様な連中と、同じ舞台には上がらない方が良い」
なるほど!と、私は頷いた。
要はオタクに勝負を挑む様な真似をするなと言う事だろう。
「それだったら、一緒に研究施設行ってくれる?」
「だいぶ譲歩してるけどな」
肩を竦めたイザクと、聞こえるように舌打ちするファルコには気付かないフリで、私はニッコリ笑って、もう一度机をペシペシ叩いた。
「……とりあえず、俺とお嬢さんはどう言う『設定』で『留学』する事になっているんだ」
「えーっと…私が商業ギルド発行の身分証持ってるから、フィロメナ夫人のご実家がある領の商会の跡取り娘ってコトで、薬草部門新設の為に、専属薬師と二人で研修に来た――的な?」
「また、ありそうな話だなオイ……」
いっそ感心したようにファルコが呟いている。
「本業は銀取引ってコトにしておこうかと思って。まだ使い道決めてないけど、もしかしたらハッタリに効くかも知れないし」
「お館様がセルヴァンに命じて押さえさせてた銀かよ……」
「そうそう。無理言ってセルヴァンに保管庫から出して貰ったの。レイフ殿下が繋がっていたのって、パトリック元第一王子、現在の辺境伯でしょう?もしかしたら、エドヴァルド様に資金源を絶たれて崖っぷちかも知れない。今、それで辺境から身動きが取れないって言うなら、銀をチラつかせるだけでも、あらゆる所に牽制かけられるからね。実際に売るかどうかは、また別の話だから心配しないで」
「……まぁ良いけどな。どうせアンタが公爵邸に戻ってから、お館様にこっぴどく叱られるだけだろうから」
「――え」
「今更何だよ、その表情は。当たり前だろう?一人でどんだけ無茶してると思ってんだよ。公爵邸でじっとしてた日ってあるか?倒れなきゃ何でもいいってモンじゃねぇだろうが」
「いや…だって…不可抗力の積み重ねと言うか……」
「その言い訳、お館様にも聞き入れて貰えると良いな。まぁ、俺は無理だと思うけどな」
「………そうだな」
「えぇ…そんなぁ……」
イザクにまで頷かれると、地味に傷付く。
「なら、研究施設行くの止めるか?俺は一人で行ってこいと言われても、いっこうに構わないが。何だったら、アンジェスに戻ったって別に誰も責め――」
「ダメ!それはダメ!だって、私ありきで計画立ててるもの!」
イザクの言葉に、食い込み気味に私が反論すると、イザクはファルコと顔を見合わせて、大きなため息をついた。
「アンタ、そう言うところがな…残念っつーか…な…」
「多分『懲りる』と言う単語、行方不明のまま二度と戻らないんだろうな」
まったく、失礼な〝鷹の眼〟ツートップたちだと思う。
「もう、良いから説明!ファルコはとりあえず、イザク以外の残りを連れて、エドヴァルド様が王宮なのか、他の貴族の館に招かれているのか含めて、今、どこにいるのかを探り出して?迎えに行くにも、まずは居場所を突き止めないと」
「ハイハイ。ま、そりゃそうだ。ただ、そう時間かからないと思うぜ?フィトとナシオ付けてるしな。ただ、居場所分かっても、近付けるかって言うと、別問題になるからな。王宮にだって似たような組織はある筈だからな」
「あー…分かった。場所が分かって、フィトとナシオに常時連絡が取れるようになったら、次の行動考えるようにする。あとシーグは…あの子も毒物劇物系の子だから、連れて行けば良いか」
「ここ、王都から馬車で30分くらいかかるんだろう?下手に王都行く方が身バレの危険が高くなるぞ。専属っつってんだから、大人しく連れ歩け」
言い方は悪いながら、シーグの心配もしつつ、私とイザクが二人で残る事のないようにと、考えてもいたようだ。
「はーい。うわぁ、じゃあ私が一番薬学の知識ないじゃないーやばい、勉強しなきゃー」
「徹夜したけりゃすれば良いが、その時は戻ったらお館様に報告なー」
…まさかファルコの一言に、撃沈させられる日がこようとは。
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685 忘れじの膝枕 とも連動!
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
https://www.regina-books.com/extra
今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
書籍刊行記念 書き下ろし番外編小説「森のピクニック」は下記ページ バックナンバー2022年6月欄に掲載中!
2巻刊行記念「オムレツ狂騒曲」は2023年4月のバックナンバーに、3巻刊行記念「星の影響-コクリュシュ-」は2024年3月のバックナンバーに掲載中です!
そして4巻刊行記念「月と白い鳥」はコミックス第1巻と連動!
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今回から見方が変わりました。何か一話、アルファポリス作品をレンタル頂くことで全てご覧いただけますので宜しくお願いしますm(_ _)m
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