77 / 818
第一部 宰相家の居候
156 王都の中心でヒロインは叫ぶ
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
レイフ殿下派閥と聞いていた所為で、当初は随分と警戒をしていたボードリエ伯爵夫妻は、実際に邸宅を訪れてみれば、何と言うか、大人しそうな壮年男性と、その奥様に見えた。
よくよく聞けば、父親がかなり剛腕な人物で、その時点でレイフ殿下派閥の中心にいたために、そのまま派閥の一員と思われているだけで、フィルバートが王位を継いだ政変に絡んで爵位を継ぐ事になった今の伯爵は、まるで父親の反動の如く大人しいと言われているそうだ。
王都に邸宅を持つのは、基本的には五公爵のみである筈なのに、ボードリエ伯爵が王都に邸宅を持っているのには、特殊な事情がそこには存在した。
何代か前のボードリエ伯爵が非常に教育熱心な人物で、元はボードリエ伯爵領は、学問研究に特化した領として知られていたところが、当時の王に請われて、王都でも同等の教育機関を創設したそうなのだ。
それが、エドヴァルドも通った学園であり、当代ボードリエ伯爵は代々学園の理事長も兼ねると言う約定の為に、王都住まいを認められたと言う事らしい。
ボードリエ伯爵領は、他の高位貴族領主とは逆に、代々次男あるいは三男が領をまとめているのだそうだ。
それを聞いた時には、教育者が王家の権力に擦り寄っていてはダメだろうと思ったけれど、どうやら大きな無茶をやらかす前に、政変が起きて領主が交代せざるを得なかったとの事だった。
タイミング的に、その領主交代には敵対派閥側の作為をヒシヒシと感じるけれど、今更私がそれを知ったところでどうしようもないので、そこはもう聞き流すだけだ。
あらかじめそう聞いて、ボードリエ伯爵と対面すれば、確かに教育者としての側面は見え隠れする。
どこかの学校にいそうな校長先生、と言う感じだ。
「シャルリーヌから、親しい令嬢の話を聞く事自体が初めてなのだ。どうかこれからも仲良くしてやって欲しい」
そう言って、たかが〝聖女の姉〟の肩書しか持たない小娘に頭を下げられるのは、なかなか出来る事じゃないと思う。
そして隣国の事情とは言え、婚約破棄にあったような令嬢を受け入れられたのは、縁戚関係があったにしろ、この夫妻だからこそとも言えた。
私も素直に〝カーテシー〟でそれに応える。
「勿体ないお言葉を有難うございます。私こそ、イデオン公爵様の下で庇護を受けるだけの身でありながら、ご令嬢との交流をお許しいただける事、感謝の念に堪えません。これからもこちらを訪ねさせて頂ける事をお許し下されば有難く存じます」
「お義父様、お義母様。彼女こんな事を言ってますけれど、異国で最高峰の教育機関に在籍していたそうですし、公爵様も庇護どころか、自分の隣に立たせる為の教育をしていらっしゃるくらいですの。今から相応の対応を邸宅の皆にも周知いただきたいです」
「ちょっ……」
本人よりドヤ顔で宣言するとか、どういう事だと私は思わずシャルリーヌを睨んでいたけど、当人はニヤニヤと面白そうに笑うだけだった。
恐る恐る伯爵夫妻の反応を窺えば、傍目にも気安いと分かるやりとりが嬉しかったのか、そうかそうかと、微笑っただけだった。
「いや本当に、シャルリーヌに良い友人が出来た事が喜ばしいよ」
「ええ、私もそう思いますわ、あなた」
「行きましょう、レイナ。例の話よね?内容も内容だから、お茶もお菓子も私の部屋に用意をさせたのよ。そこでゆっくりお話ししましょう?」
言われた私は、確かに内容も内容なので、シャルリーヌの後に付いて、二階の奥の部屋へと向かう事にした。
「キヴェカス家のカフェのケーキには負けるけれど、ここにあるお菓子も紅茶も、味は保証するわ。遠慮なく食べてね」
聞けば、ヘルマンさんのように、学園出身者であり、次期領主とはならない子爵家の出身でもある青年が、身を立てるべく修行を積んで開業した菓子店のケーキと言う事らしい。
卒業生を応援する意味もあって、伯爵夫妻が時々購入をしているんだそうだ。
「へえ…今度じゃあ、私も買ってみようかしら」
「よかったら、そうしてあげて。この世界、クチコミって大事でしょう?」
そんな事を言いながら紅茶とケーキを味わう私とシャルリーヌを、侍女さんたちも好意的な表情で見守ってくれていたけれど、やがてシャルリーヌの合図を受けて、皆が部屋から退がっていった。
『……一応、日本語にしておくわ』
シャルリーヌの方が、そう口火を切ってくれたので、私は紅茶で少し口を濡らすと『…〝賭け〟の話よね』と、内容を正確に彼女にも伝える事にした。
もう、話は解禁で良い筈だ。
そうして順を追って話を伝えていくと、案の定、シャルリーヌの表情が、ご令嬢らしからぬ憤怒に歪んだ。
『勝手に人を〝賭け〟の商品にするんじゃないわよっ!聖女だの侍女だのと言う以前に、私の意思はどこにあるのよ――っ‼』
『どうどう、シャーリー、ちょっと押さえて』
『どうどうって、何!人を馬扱いしないでくれる⁉』
いや、その興奮ぶりじゃ「どうどう」としか言いようがないって。
そんな風に宥める私に、シャルリーヌの怒りはまだ収まらない。
『レイナこそ、どうするのよ⁉宰相閣下と妹さんを秤にかけろって言われてるも同然じゃないの、それ⁉』
『まぁ、そうなんだけどね……』
そこで困った様に微笑った私に、怒りの矛先を逸らされたのか、シャルリーヌの口調も少しトーンダウンした。
『……レイナ、もしかして』
『今更、妹をかけがえのない家族だとは思えない…って言ったら、シャーリーは軽蔑する?』
婚約破棄をされたり、生まれ育った国を出たりと、環境としては波瀾万丈だが、家族環境は恵まれているのが、シャルリーヌだ。
それとは逆に、衣食住には困らなかったけれど、家族が家族ではなかったのが、私だ。
お互いに表情を消して顔を見合わせていたけれど、折れたように肩をすくめたのは、シャルリーヌの方だった。
『まぁ、家族だから愛があって、優先して当然…なんて言えるのは、愛情のある家族に囲まれて育った人間だけよね。他人が口を挟める事でもなかったわ。今のは私の言い方が悪かった。ごめんなさい』
素直に頭を下げてくるシャルリーヌに、私はゆるゆると首を振った。
『気にしないで。それだけ、シャーリーも動揺したんだろうし』
『待って待って、軽蔑なんてしていないからね?そこは誤解しないでね?ただちょーっと「遂に宰相閣下に堕ちるのか!」って思っただけだからね?』
『なっ⁉︎』
そしてシャルリーヌの爆弾発言に、今度は私が動揺した。
『ちょっと、何言ってるのシャーリー⁉︎』
『えっ?だってほら、宰相閣下には、王女やら聖女やらの縁談に負けずに帰って来て貰わないと、私は人生かかってるから切実に困るんだけど、レイナの場合、本来、そこまで不都合はない筈よ?陛下の下で働くだけなら、実害って貴女の胃の中がせいぜいよ?』
『いや、胃に穴あいたら立派な実害でしょ』
『ツッコむところは、そこじゃないわよっ!要は宰相閣下が、妹さんやらどこぞのポッと出の王女サマに盗られたりするのは不愉快なんでしょ?ってハナシでしょ!』
噛み付かんばかりのシャルリーヌに、私は取り繕う事を忘れた。
うっかり、言葉に詰まってしまった。
『……不愉快……』
『だってこの前、公爵邸で私聞いたじゃない「聖女の姉って言う立場から一歩引いてはいるけど、本当は宰相閣下の事、好きでしょ。独占したいって思われてても、不愉快だとかは思わないでしょ」?って。その通りなら、閣下の目が他の女に向く事が、逆に不愉快になるのが普通だと思うけど』
『……っ』
『やだ、自覚なかった?あ、違う。あの時点でも宰相閣下、既に独占欲全開で本気で堕としにかかってたから、キャパ越えでそんな事考えられてなかったんだ』
――その上更に、物凄いクリティカルヒットを喰らった気がした。
ぐうの音も出ません……。
レイフ殿下派閥と聞いていた所為で、当初は随分と警戒をしていたボードリエ伯爵夫妻は、実際に邸宅を訪れてみれば、何と言うか、大人しそうな壮年男性と、その奥様に見えた。
よくよく聞けば、父親がかなり剛腕な人物で、その時点でレイフ殿下派閥の中心にいたために、そのまま派閥の一員と思われているだけで、フィルバートが王位を継いだ政変に絡んで爵位を継ぐ事になった今の伯爵は、まるで父親の反動の如く大人しいと言われているそうだ。
王都に邸宅を持つのは、基本的には五公爵のみである筈なのに、ボードリエ伯爵が王都に邸宅を持っているのには、特殊な事情がそこには存在した。
何代か前のボードリエ伯爵が非常に教育熱心な人物で、元はボードリエ伯爵領は、学問研究に特化した領として知られていたところが、当時の王に請われて、王都でも同等の教育機関を創設したそうなのだ。
それが、エドヴァルドも通った学園であり、当代ボードリエ伯爵は代々学園の理事長も兼ねると言う約定の為に、王都住まいを認められたと言う事らしい。
ボードリエ伯爵領は、他の高位貴族領主とは逆に、代々次男あるいは三男が領をまとめているのだそうだ。
それを聞いた時には、教育者が王家の権力に擦り寄っていてはダメだろうと思ったけれど、どうやら大きな無茶をやらかす前に、政変が起きて領主が交代せざるを得なかったとの事だった。
タイミング的に、その領主交代には敵対派閥側の作為をヒシヒシと感じるけれど、今更私がそれを知ったところでどうしようもないので、そこはもう聞き流すだけだ。
あらかじめそう聞いて、ボードリエ伯爵と対面すれば、確かに教育者としての側面は見え隠れする。
どこかの学校にいそうな校長先生、と言う感じだ。
「シャルリーヌから、親しい令嬢の話を聞く事自体が初めてなのだ。どうかこれからも仲良くしてやって欲しい」
そう言って、たかが〝聖女の姉〟の肩書しか持たない小娘に頭を下げられるのは、なかなか出来る事じゃないと思う。
そして隣国の事情とは言え、婚約破棄にあったような令嬢を受け入れられたのは、縁戚関係があったにしろ、この夫妻だからこそとも言えた。
私も素直に〝カーテシー〟でそれに応える。
「勿体ないお言葉を有難うございます。私こそ、イデオン公爵様の下で庇護を受けるだけの身でありながら、ご令嬢との交流をお許しいただける事、感謝の念に堪えません。これからもこちらを訪ねさせて頂ける事をお許し下されば有難く存じます」
「お義父様、お義母様。彼女こんな事を言ってますけれど、異国で最高峰の教育機関に在籍していたそうですし、公爵様も庇護どころか、自分の隣に立たせる為の教育をしていらっしゃるくらいですの。今から相応の対応を邸宅の皆にも周知いただきたいです」
「ちょっ……」
本人よりドヤ顔で宣言するとか、どういう事だと私は思わずシャルリーヌを睨んでいたけど、当人はニヤニヤと面白そうに笑うだけだった。
恐る恐る伯爵夫妻の反応を窺えば、傍目にも気安いと分かるやりとりが嬉しかったのか、そうかそうかと、微笑っただけだった。
「いや本当に、シャルリーヌに良い友人が出来た事が喜ばしいよ」
「ええ、私もそう思いますわ、あなた」
「行きましょう、レイナ。例の話よね?内容も内容だから、お茶もお菓子も私の部屋に用意をさせたのよ。そこでゆっくりお話ししましょう?」
言われた私は、確かに内容も内容なので、シャルリーヌの後に付いて、二階の奥の部屋へと向かう事にした。
「キヴェカス家のカフェのケーキには負けるけれど、ここにあるお菓子も紅茶も、味は保証するわ。遠慮なく食べてね」
聞けば、ヘルマンさんのように、学園出身者であり、次期領主とはならない子爵家の出身でもある青年が、身を立てるべく修行を積んで開業した菓子店のケーキと言う事らしい。
卒業生を応援する意味もあって、伯爵夫妻が時々購入をしているんだそうだ。
「へえ…今度じゃあ、私も買ってみようかしら」
「よかったら、そうしてあげて。この世界、クチコミって大事でしょう?」
そんな事を言いながら紅茶とケーキを味わう私とシャルリーヌを、侍女さんたちも好意的な表情で見守ってくれていたけれど、やがてシャルリーヌの合図を受けて、皆が部屋から退がっていった。
『……一応、日本語にしておくわ』
シャルリーヌの方が、そう口火を切ってくれたので、私は紅茶で少し口を濡らすと『…〝賭け〟の話よね』と、内容を正確に彼女にも伝える事にした。
もう、話は解禁で良い筈だ。
そうして順を追って話を伝えていくと、案の定、シャルリーヌの表情が、ご令嬢らしからぬ憤怒に歪んだ。
『勝手に人を〝賭け〟の商品にするんじゃないわよっ!聖女だの侍女だのと言う以前に、私の意思はどこにあるのよ――っ‼』
『どうどう、シャーリー、ちょっと押さえて』
『どうどうって、何!人を馬扱いしないでくれる⁉』
いや、その興奮ぶりじゃ「どうどう」としか言いようがないって。
そんな風に宥める私に、シャルリーヌの怒りはまだ収まらない。
『レイナこそ、どうするのよ⁉宰相閣下と妹さんを秤にかけろって言われてるも同然じゃないの、それ⁉』
『まぁ、そうなんだけどね……』
そこで困った様に微笑った私に、怒りの矛先を逸らされたのか、シャルリーヌの口調も少しトーンダウンした。
『……レイナ、もしかして』
『今更、妹をかけがえのない家族だとは思えない…って言ったら、シャーリーは軽蔑する?』
婚約破棄をされたり、生まれ育った国を出たりと、環境としては波瀾万丈だが、家族環境は恵まれているのが、シャルリーヌだ。
それとは逆に、衣食住には困らなかったけれど、家族が家族ではなかったのが、私だ。
お互いに表情を消して顔を見合わせていたけれど、折れたように肩をすくめたのは、シャルリーヌの方だった。
『まぁ、家族だから愛があって、優先して当然…なんて言えるのは、愛情のある家族に囲まれて育った人間だけよね。他人が口を挟める事でもなかったわ。今のは私の言い方が悪かった。ごめんなさい』
素直に頭を下げてくるシャルリーヌに、私はゆるゆると首を振った。
『気にしないで。それだけ、シャーリーも動揺したんだろうし』
『待って待って、軽蔑なんてしていないからね?そこは誤解しないでね?ただちょーっと「遂に宰相閣下に堕ちるのか!」って思っただけだからね?』
『なっ⁉︎』
そしてシャルリーヌの爆弾発言に、今度は私が動揺した。
『ちょっと、何言ってるのシャーリー⁉︎』
『えっ?だってほら、宰相閣下には、王女やら聖女やらの縁談に負けずに帰って来て貰わないと、私は人生かかってるから切実に困るんだけど、レイナの場合、本来、そこまで不都合はない筈よ?陛下の下で働くだけなら、実害って貴女の胃の中がせいぜいよ?』
『いや、胃に穴あいたら立派な実害でしょ』
『ツッコむところは、そこじゃないわよっ!要は宰相閣下が、妹さんやらどこぞのポッと出の王女サマに盗られたりするのは不愉快なんでしょ?ってハナシでしょ!』
噛み付かんばかりのシャルリーヌに、私は取り繕う事を忘れた。
うっかり、言葉に詰まってしまった。
『……不愉快……』
『だってこの前、公爵邸で私聞いたじゃない「聖女の姉って言う立場から一歩引いてはいるけど、本当は宰相閣下の事、好きでしょ。独占したいって思われてても、不愉快だとかは思わないでしょ」?って。その通りなら、閣下の目が他の女に向く事が、逆に不愉快になるのが普通だと思うけど』
『……っ』
『やだ、自覚なかった?あ、違う。あの時点でも宰相閣下、既に独占欲全開で本気で堕としにかかってたから、キャパ越えでそんな事考えられてなかったんだ』
――その上更に、物凄いクリティカルヒットを喰らった気がした。
ぐうの音も出ません……。
906
お気に入りに追加
12,929
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
竜人の王である夫に運命の番が見つかったので離婚されました。結局再婚いたしますが。
重田いの
恋愛
竜人族は少子化に焦っていた。彼らは卵で産まれるのだが、その卵はなかなか孵化しないのだ。
少子化を食い止める鍵はたったひとつ! 運命の番様である!
番様と番うと、竜人族であっても卵ではなく子供が産まれる。悲劇を回避できるのだ……。
そして今日、王妃ファニアミリアの夫、王レヴニールに運命の番が見つかった。
離婚された王妃が、結局元サヤ再婚するまでのすったもんだのお話。
翼と角としっぽが生えてるタイプの竜人なので苦手な方はお気をつけて~。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。