63 / 818
第一部 宰相家の居候
【キヴェカスSide】トニ&マーリン夫妻の転機
しおりを挟む
※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
そもそも王都の〝カフェ・キヴェカス〟は、周辺レストランや商会に卸す予定の乳製品の中で、形が悪かったり、消費期限直前の物を捌くために、義姉上が片手間に始めたようなものだった。
それが長兄――先代キヴェカス伯爵ヨーンが、イデオン公爵家の賓客であるとされている少女をカフェに連れてきてよりこちら、事態が一変してしまった。
「店舗で働く方の制服なんかは、ありますか?乳製品の包装紙やティーマット、カップやソーサーの備品なんかは、どこかと契約されていらっしゃいますか?新商品の開発なんかに、ご興味は⁉」
少女はそう、長兄に迫ったらしい。
アイスクリームとチーズケーキを満面の笑みで頬張る少女と、最初は到底同一人物とは思えなかった。
「委託販売手数料を取るとか、納税の一部を免除して貰うとか、このお店の軒先を貸し出すアドバンテージはあって良いと思うんですけど、まずはぜひ、同じイデオン公爵領内の他領の方々と、それぞれの商品の良さを生かしつつ、手を取り合ってみるのはどうかと……」
だがその後、今提携しているケスキサーリ領の卵以外に、バーレント領、ハルヴァラ領、オルセン領、ユルハ領、リリアート領の商品も交えて、カフェを運営出来ないかとの話になった時には、妻ともどもしばらく言葉が出なかった。
「まったくヤンネの奴も、あれほどのアイデアを出せるお嬢さんを侮辱するとは……やはり王都の学園なんぞに行かせるべきではなかったのか……」
伯爵家本家の血筋と言う事で、色々な女性が寄ってくるのは、特に王都で暮らす中では、私にも分からなくはない。
そのうえ、複数の裁判をこなすうちに、それ以上に様々な女性を目にしたのだろうし、三男と言う事もあって、長兄もクドクドと結婚の話をしなかったのも、更に災いしていたのかも知れない。
かつてキヴェカス領を救った、誰よりも頭の切れる甥っ子は、王都で法律の専門家と呼ばれるまでに自己を研鑽する過程で、女性観だけが、いつの間にやら手が付けられない程に歪んでいた。
しかも、ただ、豊富なアイデアを持つ少女と言うだけではなく、国の賓客であり、公爵閣下の賓客でもある少女を侮辱したのだと聞けば、正直、私も妻も、王都の店を閉めて領地に引き上げる事を覚悟した程である。
「とりあえず『無理に友好を深めるつもりはないから、イデオン公爵領全体の事を考えて、自らの職務に邁進してくれ』との言葉を引き出せただけでも、僥倖と言わねばなるまいよ」
長兄の言葉に、私も大きく頷いた。
と言うか、真顔で長兄にそんな事が言える、あの子何歳だ?
そんな中で、領主様の容態が良くなく、本家が慌しいケスキサーリの代理として、王都公爵邸でのガーデンパーティーへの出席を、現領主より依頼された。
何でもカフェで採用出来そうか、ぜひ見たり食べたりして、意見が欲しいと言う事らしい。
卵料理に関しては、良ければケスキサーリにも伝えて欲しいと。
これはすぐに、あの少女が、カフェで話していた案を実行に移したんだと分かった。
「トニさんとマーリンさんのお眼鏡に適った商品は、そのまま特許権取得コースになりますので、宜しくお願いしますねー」
…そして笑顔で甥を地獄へ蹴落としている。
まったく、どこをどうしたらアレが、ただ公爵閣下の寵を受け、公爵夫人の地位を媚びて狙う、有象無象に見えるんだ。
「……いっそ、今日提供されているお品、全てカフェに置いてみます?」
「……マ、マーリン?」
そして、妻も静かに怒っていた。
と言うか、カフェで働く女性従業員全員の目が、甥にこの上なく冷ややかだった。
「そんなくらいで大人げない」
なんてことを言った、とある従業員の恋人は、即日別れを告げられたらしい。
「貴方の甥でなかったら、出入り禁止ですわよ」
「……なんか、色々すまん」
領地で農業一筋の長兄や、彼の長男次男では、生活環境が違い過ぎて、末っ子の矯正は困難なようにも思える。
恐らくは、王都在住である自分の役割になってくるのだろうと、察した妻の、それが譲歩だった。
さすがに、ほどほどにしてやりたいと、若干の同情を内心でしながら公爵邸の庭に足を踏み入れた訳なのだが、ハッキリ言ってそこで、私も言葉を失ってしまった。
ウェルカムドリンク代わりの、ユルハ領のシーベリーとウチの牛乳を使ったジュースに始まり、パーティー会場の方は、シーベリーをそのままアレンジしたリースやスワッグ、木の器を使っての灯りのアレンジなど、そのままカフェにも置けそうな飾りつけが、テーブルの至る所に成されている。
気に入った飾りがあれば、持って帰って下さい――などと、少女は無邪気に微笑う。
料理テーブルの方には、卵と牛乳と砂糖を使った「プリン」と呼ばれるお菓子や、ヨーグルトのシーベリーソースがけ、エッカランタ領のスヴァレーフを使った「ポテトチップス」と呼ばれる軽食、リリアート領の繊細なガラスボウルの中に、オルセン領の赤白それぞれのワインを満たして、数種類のフルーツを浮かべてある「フルーツワイン」に、お酒が飲めない者や子供のための、その葡萄ジュース版。卵だけを使って、見た事もないサイズにまで膨らませた「オムレツ」、仮想ハーグルンドのお肉を見立ててのシーベリーソースがけなどなど……。
甥へのお仕置きでなく、本気でカフェに置いてみたいメニューが複数そこにあった。
シーベリージュースの配合やフルーツワインの名称など、いったん仮になっている物もあるそうだが、それもこれからその辺りは共に話し合いを――と言う姿勢には、賛成だ。
木綿を使ってのパッチワークキルトで作られたコースターや、木綿から作られた厚めの紙の表面に花びらが散るコースターなんかは、確かにカフェで使えそうと、隣で妻が頷いている。
感想や改善希望点を書いて欲しいと渡された紙も木綿由来の物で、いずれ羊皮紙よりも安価に流通出来るようになれば、メニュー表や注文を取る紙など、これも使い道はある気がした。
更に、まだコレは内緒ですよ……と、木綿生地や紙を使っての新たなブランド設立を考えていて、その第一弾として、フェリクス・ヘルマンが経営する店舗の従業員によるデザインコンペを開いて、そこで〝カフェ・キヴェカス〟の制服を王都在住民の投票によって決める計画があると、レイナ嬢は私と妻にだけ打ち明けてくれた。
ヘルマン氏が直接手掛けると、高位貴族向け高額商品となってしまうため、あくまで「監修」として、従業員がデザイン含め一連を手掛ける事で、下位貴族や王都在住の富裕層平民を狙うつもりのようだった。
もちろん、お二方も審査員ですよ…と、彼女は笑う。
しかも「監修」と言う立ち位置でヘルマン氏が関わる事も初めての試みのため、第一弾となるカフェの制服は、実質生地代と輸送費のみに近い値段となる予定だと言う。
確かデザイン次第で検討すると答えた筈だったが、もはや拒否権のないところまで、話が進んでいた。
それでいてメニューにしろ制服にしろ「現在のカフェの雰囲気を損ねない」配慮が、徹底して貫かれている。
義姉上が手掛けた外観も内装も、少しも損なわれる事がないようにと――彼女は我々キヴェカスの従業員の想いを、ちゃんと汲み取ってくれている。
私と妻は遠慮なく〝カフェに合う物〟を選べば良いのだと、ここに来た事で気持ちもスッキリした。
レイナ嬢、何度かボードリエ伯爵令嬢と、チーズケーキとアイスクリームを食べに来てくれているらしいが、今度はハルヴァラ伯爵令息を連れて、食べに行きますねと笑う。
余程気に入ってくれたらしい。
長兄から、一連の騒動のお詫びに、彼女の飲食費は永年無料と指示されてはいたが…店長としても、そこは賛同しましょう、兄上。
そもそも王都の〝カフェ・キヴェカス〟は、周辺レストランや商会に卸す予定の乳製品の中で、形が悪かったり、消費期限直前の物を捌くために、義姉上が片手間に始めたようなものだった。
それが長兄――先代キヴェカス伯爵ヨーンが、イデオン公爵家の賓客であるとされている少女をカフェに連れてきてよりこちら、事態が一変してしまった。
「店舗で働く方の制服なんかは、ありますか?乳製品の包装紙やティーマット、カップやソーサーの備品なんかは、どこかと契約されていらっしゃいますか?新商品の開発なんかに、ご興味は⁉」
少女はそう、長兄に迫ったらしい。
アイスクリームとチーズケーキを満面の笑みで頬張る少女と、最初は到底同一人物とは思えなかった。
「委託販売手数料を取るとか、納税の一部を免除して貰うとか、このお店の軒先を貸し出すアドバンテージはあって良いと思うんですけど、まずはぜひ、同じイデオン公爵領内の他領の方々と、それぞれの商品の良さを生かしつつ、手を取り合ってみるのはどうかと……」
だがその後、今提携しているケスキサーリ領の卵以外に、バーレント領、ハルヴァラ領、オルセン領、ユルハ領、リリアート領の商品も交えて、カフェを運営出来ないかとの話になった時には、妻ともどもしばらく言葉が出なかった。
「まったくヤンネの奴も、あれほどのアイデアを出せるお嬢さんを侮辱するとは……やはり王都の学園なんぞに行かせるべきではなかったのか……」
伯爵家本家の血筋と言う事で、色々な女性が寄ってくるのは、特に王都で暮らす中では、私にも分からなくはない。
そのうえ、複数の裁判をこなすうちに、それ以上に様々な女性を目にしたのだろうし、三男と言う事もあって、長兄もクドクドと結婚の話をしなかったのも、更に災いしていたのかも知れない。
かつてキヴェカス領を救った、誰よりも頭の切れる甥っ子は、王都で法律の専門家と呼ばれるまでに自己を研鑽する過程で、女性観だけが、いつの間にやら手が付けられない程に歪んでいた。
しかも、ただ、豊富なアイデアを持つ少女と言うだけではなく、国の賓客であり、公爵閣下の賓客でもある少女を侮辱したのだと聞けば、正直、私も妻も、王都の店を閉めて領地に引き上げる事を覚悟した程である。
「とりあえず『無理に友好を深めるつもりはないから、イデオン公爵領全体の事を考えて、自らの職務に邁進してくれ』との言葉を引き出せただけでも、僥倖と言わねばなるまいよ」
長兄の言葉に、私も大きく頷いた。
と言うか、真顔で長兄にそんな事が言える、あの子何歳だ?
そんな中で、領主様の容態が良くなく、本家が慌しいケスキサーリの代理として、王都公爵邸でのガーデンパーティーへの出席を、現領主より依頼された。
何でもカフェで採用出来そうか、ぜひ見たり食べたりして、意見が欲しいと言う事らしい。
卵料理に関しては、良ければケスキサーリにも伝えて欲しいと。
これはすぐに、あの少女が、カフェで話していた案を実行に移したんだと分かった。
「トニさんとマーリンさんのお眼鏡に適った商品は、そのまま特許権取得コースになりますので、宜しくお願いしますねー」
…そして笑顔で甥を地獄へ蹴落としている。
まったく、どこをどうしたらアレが、ただ公爵閣下の寵を受け、公爵夫人の地位を媚びて狙う、有象無象に見えるんだ。
「……いっそ、今日提供されているお品、全てカフェに置いてみます?」
「……マ、マーリン?」
そして、妻も静かに怒っていた。
と言うか、カフェで働く女性従業員全員の目が、甥にこの上なく冷ややかだった。
「そんなくらいで大人げない」
なんてことを言った、とある従業員の恋人は、即日別れを告げられたらしい。
「貴方の甥でなかったら、出入り禁止ですわよ」
「……なんか、色々すまん」
領地で農業一筋の長兄や、彼の長男次男では、生活環境が違い過ぎて、末っ子の矯正は困難なようにも思える。
恐らくは、王都在住である自分の役割になってくるのだろうと、察した妻の、それが譲歩だった。
さすがに、ほどほどにしてやりたいと、若干の同情を内心でしながら公爵邸の庭に足を踏み入れた訳なのだが、ハッキリ言ってそこで、私も言葉を失ってしまった。
ウェルカムドリンク代わりの、ユルハ領のシーベリーとウチの牛乳を使ったジュースに始まり、パーティー会場の方は、シーベリーをそのままアレンジしたリースやスワッグ、木の器を使っての灯りのアレンジなど、そのままカフェにも置けそうな飾りつけが、テーブルの至る所に成されている。
気に入った飾りがあれば、持って帰って下さい――などと、少女は無邪気に微笑う。
料理テーブルの方には、卵と牛乳と砂糖を使った「プリン」と呼ばれるお菓子や、ヨーグルトのシーベリーソースがけ、エッカランタ領のスヴァレーフを使った「ポテトチップス」と呼ばれる軽食、リリアート領の繊細なガラスボウルの中に、オルセン領の赤白それぞれのワインを満たして、数種類のフルーツを浮かべてある「フルーツワイン」に、お酒が飲めない者や子供のための、その葡萄ジュース版。卵だけを使って、見た事もないサイズにまで膨らませた「オムレツ」、仮想ハーグルンドのお肉を見立ててのシーベリーソースがけなどなど……。
甥へのお仕置きでなく、本気でカフェに置いてみたいメニューが複数そこにあった。
シーベリージュースの配合やフルーツワインの名称など、いったん仮になっている物もあるそうだが、それもこれからその辺りは共に話し合いを――と言う姿勢には、賛成だ。
木綿を使ってのパッチワークキルトで作られたコースターや、木綿から作られた厚めの紙の表面に花びらが散るコースターなんかは、確かにカフェで使えそうと、隣で妻が頷いている。
感想や改善希望点を書いて欲しいと渡された紙も木綿由来の物で、いずれ羊皮紙よりも安価に流通出来るようになれば、メニュー表や注文を取る紙など、これも使い道はある気がした。
更に、まだコレは内緒ですよ……と、木綿生地や紙を使っての新たなブランド設立を考えていて、その第一弾として、フェリクス・ヘルマンが経営する店舗の従業員によるデザインコンペを開いて、そこで〝カフェ・キヴェカス〟の制服を王都在住民の投票によって決める計画があると、レイナ嬢は私と妻にだけ打ち明けてくれた。
ヘルマン氏が直接手掛けると、高位貴族向け高額商品となってしまうため、あくまで「監修」として、従業員がデザイン含め一連を手掛ける事で、下位貴族や王都在住の富裕層平民を狙うつもりのようだった。
もちろん、お二方も審査員ですよ…と、彼女は笑う。
しかも「監修」と言う立ち位置でヘルマン氏が関わる事も初めての試みのため、第一弾となるカフェの制服は、実質生地代と輸送費のみに近い値段となる予定だと言う。
確かデザイン次第で検討すると答えた筈だったが、もはや拒否権のないところまで、話が進んでいた。
それでいてメニューにしろ制服にしろ「現在のカフェの雰囲気を損ねない」配慮が、徹底して貫かれている。
義姉上が手掛けた外観も内装も、少しも損なわれる事がないようにと――彼女は我々キヴェカスの従業員の想いを、ちゃんと汲み取ってくれている。
私と妻は遠慮なく〝カフェに合う物〟を選べば良いのだと、ここに来た事で気持ちもスッキリした。
レイナ嬢、何度かボードリエ伯爵令嬢と、チーズケーキとアイスクリームを食べに来てくれているらしいが、今度はハルヴァラ伯爵令息を連れて、食べに行きますねと笑う。
余程気に入ってくれたらしい。
長兄から、一連の騒動のお詫びに、彼女の飲食費は永年無料と指示されてはいたが…店長としても、そこは賛同しましょう、兄上。
943
お気に入りに追加
12,929
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
竜人の王である夫に運命の番が見つかったので離婚されました。結局再婚いたしますが。
重田いの
恋愛
竜人族は少子化に焦っていた。彼らは卵で産まれるのだが、その卵はなかなか孵化しないのだ。
少子化を食い止める鍵はたったひとつ! 運命の番様である!
番様と番うと、竜人族であっても卵ではなく子供が産まれる。悲劇を回避できるのだ……。
そして今日、王妃ファニアミリアの夫、王レヴニールに運命の番が見つかった。
離婚された王妃が、結局元サヤ再婚するまでのすったもんだのお話。
翼と角としっぽが生えてるタイプの竜人なので苦手な方はお気をつけて~。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。