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第十章 MOON
死の報復(5)
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それからやって来た祖母の顔色は悪く、祖父も祖父でこれ以上はないくらいに苦々しげな表情を浮かべていた。
『菜穂子、おまえ……毎日毎日、こんな所まで来て本当に……』
祖父は愚痴の様にこぼしてはいるものの、いつもの覇気に欠けていることは否定のしようがなかった。
むしろ祖母のフォローをしろとばかりに、菜穂子に向けていた視線を気遣わしげに祖母の方へと向けている。
『おばあちゃん……』
『……ああ、菜穂子か。また八瀬君にこんな所まで呼んで貰てんのかいな』
笑いかけようとして失敗した――そんな雰囲気がありありと漂っていた。
『うん……あのさ、辰巳幸子の妹さんにお迎えに来て貰うの、難しそうって今、聞いたんやけど……』
おいそれとは会わせられない。
いったん諦める。
それは限りなく「無理」だと言っているも同然だったが、八瀬青年も祖母の内心を想うと、それは言い切ってしまいたくなかったんだろう。
そしてそこは菜穂子も同じ思いでいたため、歯切れが悪くなってしまうのはどうしても否めなかった。
『閻魔様が嘘なんかつかはるはずもないし……そしたら本当なんやろねぇ……』
ため息と共に吐き出した祖母の言葉は、寂しさとやるせなさに溢れている。
『東京とか大阪に比べれば回数は少なかったみたいやし、私らは学校ごと疎開してたけど……終戦直前には確かに何回か京都にも空襲があったんえ? 戦争が終わった言うてもしばらく食糧難やったのも確かやったから、食べられる雑草を探しにあの子が鴨川べりを歩いてたいうのは、大いにあり得ることやと思てたんよ』
『ああ、そうやったな。何せ最初の空襲が馬町で、修道小のあたりから京女やら京都幼稚園やらの辺りまで百軒以上の家屋が破壊されとったし、よう深町の家が全壊せんかったもんやなと、舞鶴から戻って来た時には思たもんやわ』
祖父も戦地から戻って来た当初のことを思い出したのか、少し遠い目になっていた。
『馬町て……めっちゃ近いやん。って言うか、今の今まで知らんかった』
菜穂子らの世代からすると、空襲と聞いてまず頭に浮かぶのは、教科書にも記載されるような「東京大空襲」だ。
京女と言っても京の女性と言うことではなく、小学校・中学校・高校・大学と一貫教育を行っている教育機関でそこには全て「京都女子」が頭に付くのを略して皆が「京女」と言っている。
もしかしたら、京女に通っていれば教育課程で習っていたのかも知れないが、小・中・高と別の公立校に行っていた菜穂子は、まさか実家から歩いて行けそうなほどの地区でそんなことがあったとは、実際、今の今まで知らなかったのだ。
『そらあんな胸糞悪い時代の話、嬉しそうにペラペラ喋るもんでもないからな。そやけどまあ、五~六回あったらしい京都の空襲の中でも、西陣の次に被害が大きかったらしいとは聞いたな』
『菜穂子のひいおじいさんが庭に小さい畑作って、芋とか野菜育ててたん、あんたは覚えてないか? あれは元々、食糧難を何とかしよう思て育て始めはったんやで』
『うーん……』
何だか記憶にあるかないかの頃、庭で色々と育っていたような気はしなくもない。
曾祖父の晩年はただの趣味、家庭菜園と化していたらしいけど。
『この人はそう言うのまるで向いてなかったさかいに、もう物心ついた時にはただの雑草地やったかも知らんけどな』
そう言って祖父を指さす祖母に、菜穂子は思わず笑ってしまう。
『ああ、うん、雑草地は確かに記憶にある。って言うか、お父さんが定年になったら畑復活させるのもアリかな言うてはるけど、今のところ更に成長した雑草地でしかないわ』
『やかましわ。親父がマメすぎたんや』
そう言って、祖父がフイとそっぽを向く。
祖母はそんな祖父を眺めながら、目元を綻ばせていた。
どうやら少し落ち着いてきたみたいだ。
『菜穂子のひいおじいさん、びっくりするくらいマメな人やったさかいなぁ……何せおばあちゃんが嫁入りした時には、実は深町の家で誰よりも料理上手で、料理のほとんどはひいおじいさんから教わったんえ』
『え、そうなん⁉』
『小学校の先生してて、ずっと寮住まいやったのにいつ料理するんよ。全部ひいおじいさんに教えて貰たわ』
その頃には、病弱だったらしい曾祖母は寝込みがちで、戦争から戻ってきた祖父は仕事を探すのに必死で、家の中のことは家事含めて全て曾祖父が取り仕切っていたらしいのだ。
曾祖父は、今の時代でも充分に通用しそうな、前衛的な考えをどうやら持っていたようだ。
『深町の家は、ひいおじいさんが居はったさかいに、食糧難の中でも絶望的な状況にならへんかったんかも知れへん。そう思たら辰巳一家は、みんなが後ろを向いてしもたんやろかね……』
そんな祖母の呟きに対する答えなど、誰も持ってはいなかった。
『さっちゃん、どこまで本当のこと知ってるんかなぁ……』
もちろん、菜穂子の呟きに対しても。
『菜穂子、おまえ……毎日毎日、こんな所まで来て本当に……』
祖父は愚痴の様にこぼしてはいるものの、いつもの覇気に欠けていることは否定のしようがなかった。
むしろ祖母のフォローをしろとばかりに、菜穂子に向けていた視線を気遣わしげに祖母の方へと向けている。
『おばあちゃん……』
『……ああ、菜穂子か。また八瀬君にこんな所まで呼んで貰てんのかいな』
笑いかけようとして失敗した――そんな雰囲気がありありと漂っていた。
『うん……あのさ、辰巳幸子の妹さんにお迎えに来て貰うの、難しそうって今、聞いたんやけど……』
おいそれとは会わせられない。
いったん諦める。
それは限りなく「無理」だと言っているも同然だったが、八瀬青年も祖母の内心を想うと、それは言い切ってしまいたくなかったんだろう。
そしてそこは菜穂子も同じ思いでいたため、歯切れが悪くなってしまうのはどうしても否めなかった。
『閻魔様が嘘なんかつかはるはずもないし……そしたら本当なんやろねぇ……』
ため息と共に吐き出した祖母の言葉は、寂しさとやるせなさに溢れている。
『東京とか大阪に比べれば回数は少なかったみたいやし、私らは学校ごと疎開してたけど……終戦直前には確かに何回か京都にも空襲があったんえ? 戦争が終わった言うてもしばらく食糧難やったのも確かやったから、食べられる雑草を探しにあの子が鴨川べりを歩いてたいうのは、大いにあり得ることやと思てたんよ』
『ああ、そうやったな。何せ最初の空襲が馬町で、修道小のあたりから京女やら京都幼稚園やらの辺りまで百軒以上の家屋が破壊されとったし、よう深町の家が全壊せんかったもんやなと、舞鶴から戻って来た時には思たもんやわ』
祖父も戦地から戻って来た当初のことを思い出したのか、少し遠い目になっていた。
『馬町て……めっちゃ近いやん。って言うか、今の今まで知らんかった』
菜穂子らの世代からすると、空襲と聞いてまず頭に浮かぶのは、教科書にも記載されるような「東京大空襲」だ。
京女と言っても京の女性と言うことではなく、小学校・中学校・高校・大学と一貫教育を行っている教育機関でそこには全て「京都女子」が頭に付くのを略して皆が「京女」と言っている。
もしかしたら、京女に通っていれば教育課程で習っていたのかも知れないが、小・中・高と別の公立校に行っていた菜穂子は、まさか実家から歩いて行けそうなほどの地区でそんなことがあったとは、実際、今の今まで知らなかったのだ。
『そらあんな胸糞悪い時代の話、嬉しそうにペラペラ喋るもんでもないからな。そやけどまあ、五~六回あったらしい京都の空襲の中でも、西陣の次に被害が大きかったらしいとは聞いたな』
『菜穂子のひいおじいさんが庭に小さい畑作って、芋とか野菜育ててたん、あんたは覚えてないか? あれは元々、食糧難を何とかしよう思て育て始めはったんやで』
『うーん……』
何だか記憶にあるかないかの頃、庭で色々と育っていたような気はしなくもない。
曾祖父の晩年はただの趣味、家庭菜園と化していたらしいけど。
『この人はそう言うのまるで向いてなかったさかいに、もう物心ついた時にはただの雑草地やったかも知らんけどな』
そう言って祖父を指さす祖母に、菜穂子は思わず笑ってしまう。
『ああ、うん、雑草地は確かに記憶にある。って言うか、お父さんが定年になったら畑復活させるのもアリかな言うてはるけど、今のところ更に成長した雑草地でしかないわ』
『やかましわ。親父がマメすぎたんや』
そう言って、祖父がフイとそっぽを向く。
祖母はそんな祖父を眺めながら、目元を綻ばせていた。
どうやら少し落ち着いてきたみたいだ。
『菜穂子のひいおじいさん、びっくりするくらいマメな人やったさかいなぁ……何せおばあちゃんが嫁入りした時には、実は深町の家で誰よりも料理上手で、料理のほとんどはひいおじいさんから教わったんえ』
『え、そうなん⁉』
『小学校の先生してて、ずっと寮住まいやったのにいつ料理するんよ。全部ひいおじいさんに教えて貰たわ』
その頃には、病弱だったらしい曾祖母は寝込みがちで、戦争から戻ってきた祖父は仕事を探すのに必死で、家の中のことは家事含めて全て曾祖父が取り仕切っていたらしいのだ。
曾祖父は、今の時代でも充分に通用しそうな、前衛的な考えをどうやら持っていたようだ。
『深町の家は、ひいおじいさんが居はったさかいに、食糧難の中でも絶望的な状況にならへんかったんかも知れへん。そう思たら辰巳一家は、みんなが後ろを向いてしもたんやろかね……』
そんな祖母の呟きに対する答えなど、誰も持ってはいなかった。
『さっちゃん、どこまで本当のこと知ってるんかなぁ……』
もちろん、菜穂子の呟きに対しても。
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