36 / 67
第七章 さっちゃん
珈琲と玉子サンド(前)
しおりを挟む
そのカフェは、かつて一階の教室だった場所にあった。
学校の廊下だったであろうところに、入店を待つための椅子があるので、ちょっと叱られて外に出されているような懐かしい雰囲気を感じさせている。
「わ……」
その廊下には、ピンク色のダイヤル式の電話があるのはもちろん、深町家にあるのにも似た木製のオルガンが置かれていて、レトロな雰囲気に彩りを添えている。
そもそもロクに鳴らせない菜穂子としては、いつの時代のオルガンだろう、祖母も触っていたのだろうか……と思いながら眺めていることしか出来なかったのだが。
案外直ぐに順番は回ってきたので、木の引き戸を横目に、見た目にも「教室」であるそのカフェの中へと入った。
店内はちょっと面白いことになっていて、京都芸術センターとしてはアートが全体のテーマと言うことで、店内もあちこちが現代アート仕様になっていた。
中央にコンクリート調の壁が鎮座しており、その中が調理場にもなっているということだった。
コンクリートの壁には、様々なオブジェが飾られていて、なかなかに賑やかな感じだ。
お昼の時間帯だったこともあるので、菜穂子は「ふわふわ玉子焼きサンドイッチ(サラダ付)」をドリンクセットで注文することにした。
菜穂子は東京の大学で一人暮らしを始めてから、関西と関東の食文化の違いを実感したことは何度かあるが、玉子サンドもその中の一つだった。
菜穂子は思い描いていた玉子サンドは、まさにこのメニューの通りの「玉子焼き」をサンドしたサンドイッチなのだ。
それが東京に行くと、ゆで卵を細かく刻み、マヨネーズや塩などで味付けした「玉子サラダ」がサンドされたサンドイッチに変貌している。
そもそも関東の卵焼きは砂糖が入った甘いものが主流。反対に関西の卵焼きは、ダシが利いた塩味と言うことで、関東の玉子焼きではサンドイッチと合わなかったのではないかと言われている。
最近では京都市内でも「玉子サラダ」を挟んだサンドイッチや「スクランブルエッグ」的な玉子を挟んだサンドイッチを見かけるらしいが、東京にいる間はそもそも玉子サラダメインの玉子サンドしかほぼ見かけなかったため、メニューを見た瞬間、注文はこれ一択となったのである。
「うわぁ! 青い、青いよ、じーちゃん!」
注文していたサンドイッチが運ばれて来て、菜穂子が相好を崩したその時、どうやら隣の席でも注文したものが運ばれてきたらしく、テンションの上がった子どもの声が聞こえてきた。
失礼にならない程度に思わず視線を向けたところ、グラスの中身はレモン色、青色、一番上にスライスレモンと、アイスかシャーベットかの乗った見た目にも鮮やかなドリンクがテーブルに置かれていた。
出された少年の目は、ランランと輝いている。
「そやな」
そう言って口元を綻ばせている年配男性の前には……バナナジュースだろうか。
どうやら祖父と孫らしい隣の席の二人連れは、見たところ食事はとらずに、ドリンク休憩をするように見えた。
中身までは見えないが、ちょっとした袋を横に置いていると言うことは、もしかしたら建物内であったワークショップの帰りなのかも知れない。
セットでアイスコーヒーにしてしまったけど、あれはあれでアリだったかも知れないと思いながら、とりあえずサンドイッチにかぶりつくことにする。
「なーなー、じーちゃん」
一口飲んで「レモネードや!」と顔を輝かせたテンションそのままに、隣の席では少年が祖父と思しき男性に語りかけていた。
「じーちゃんも、この学校の卒業生なんやろ?」
「おお、そやで」
見たところ、その男性は菜穂子の父よりは上、祖父よりは下……といった感じだ。
じゃあ、直接は菜穂子の祖母のことは知らないだろうと、耳だけダンボな状態で、食事を続ける。
「ばーちゃんも?」
「いや、おまえのばーちゃんは違う学校や。そやけど、ばーちゃんの姉ちゃんはこの学校やったらしいな。じーちゃんよりだいぶ早うに入学してたみたいやけどな」
「え、ばーちゃんに姉ちゃん居はったん、オレ知らん!」
「ああ、そやな……ばーちゃんの姉ちゃんは、終戦後すぐの頃、小4か小5言うてたかな……食べるモン探しに出かけて、増水してた鴨川に足滑らせて落ちて、亡くなってるて聞いてるさかいに……そら知らんで当然やな」
どこか遠くを――もしかしたら鴨川の方角かも知れないが、そちらを見ながら発せられたその言葉に、当の少年よりも菜穂子の方がピクリと反応をしてしまった。
終戦後すぐの時代に小学生だった。
今、この喫茶店がある元小学校の出身。
(もしかして)
隣にいる男性は、時代が違うようなことを口にしている。
けれどその、亡くなったという女の子は。
祖母の事を知ってたりはしないのだろうか――?
学校の廊下だったであろうところに、入店を待つための椅子があるので、ちょっと叱られて外に出されているような懐かしい雰囲気を感じさせている。
「わ……」
その廊下には、ピンク色のダイヤル式の電話があるのはもちろん、深町家にあるのにも似た木製のオルガンが置かれていて、レトロな雰囲気に彩りを添えている。
そもそもロクに鳴らせない菜穂子としては、いつの時代のオルガンだろう、祖母も触っていたのだろうか……と思いながら眺めていることしか出来なかったのだが。
案外直ぐに順番は回ってきたので、木の引き戸を横目に、見た目にも「教室」であるそのカフェの中へと入った。
店内はちょっと面白いことになっていて、京都芸術センターとしてはアートが全体のテーマと言うことで、店内もあちこちが現代アート仕様になっていた。
中央にコンクリート調の壁が鎮座しており、その中が調理場にもなっているということだった。
コンクリートの壁には、様々なオブジェが飾られていて、なかなかに賑やかな感じだ。
お昼の時間帯だったこともあるので、菜穂子は「ふわふわ玉子焼きサンドイッチ(サラダ付)」をドリンクセットで注文することにした。
菜穂子は東京の大学で一人暮らしを始めてから、関西と関東の食文化の違いを実感したことは何度かあるが、玉子サンドもその中の一つだった。
菜穂子は思い描いていた玉子サンドは、まさにこのメニューの通りの「玉子焼き」をサンドしたサンドイッチなのだ。
それが東京に行くと、ゆで卵を細かく刻み、マヨネーズや塩などで味付けした「玉子サラダ」がサンドされたサンドイッチに変貌している。
そもそも関東の卵焼きは砂糖が入った甘いものが主流。反対に関西の卵焼きは、ダシが利いた塩味と言うことで、関東の玉子焼きではサンドイッチと合わなかったのではないかと言われている。
最近では京都市内でも「玉子サラダ」を挟んだサンドイッチや「スクランブルエッグ」的な玉子を挟んだサンドイッチを見かけるらしいが、東京にいる間はそもそも玉子サラダメインの玉子サンドしかほぼ見かけなかったため、メニューを見た瞬間、注文はこれ一択となったのである。
「うわぁ! 青い、青いよ、じーちゃん!」
注文していたサンドイッチが運ばれて来て、菜穂子が相好を崩したその時、どうやら隣の席でも注文したものが運ばれてきたらしく、テンションの上がった子どもの声が聞こえてきた。
失礼にならない程度に思わず視線を向けたところ、グラスの中身はレモン色、青色、一番上にスライスレモンと、アイスかシャーベットかの乗った見た目にも鮮やかなドリンクがテーブルに置かれていた。
出された少年の目は、ランランと輝いている。
「そやな」
そう言って口元を綻ばせている年配男性の前には……バナナジュースだろうか。
どうやら祖父と孫らしい隣の席の二人連れは、見たところ食事はとらずに、ドリンク休憩をするように見えた。
中身までは見えないが、ちょっとした袋を横に置いていると言うことは、もしかしたら建物内であったワークショップの帰りなのかも知れない。
セットでアイスコーヒーにしてしまったけど、あれはあれでアリだったかも知れないと思いながら、とりあえずサンドイッチにかぶりつくことにする。
「なーなー、じーちゃん」
一口飲んで「レモネードや!」と顔を輝かせたテンションそのままに、隣の席では少年が祖父と思しき男性に語りかけていた。
「じーちゃんも、この学校の卒業生なんやろ?」
「おお、そやで」
見たところ、その男性は菜穂子の父よりは上、祖父よりは下……といった感じだ。
じゃあ、直接は菜穂子の祖母のことは知らないだろうと、耳だけダンボな状態で、食事を続ける。
「ばーちゃんも?」
「いや、おまえのばーちゃんは違う学校や。そやけど、ばーちゃんの姉ちゃんはこの学校やったらしいな。じーちゃんよりだいぶ早うに入学してたみたいやけどな」
「え、ばーちゃんに姉ちゃん居はったん、オレ知らん!」
「ああ、そやな……ばーちゃんの姉ちゃんは、終戦後すぐの頃、小4か小5言うてたかな……食べるモン探しに出かけて、増水してた鴨川に足滑らせて落ちて、亡くなってるて聞いてるさかいに……そら知らんで当然やな」
どこか遠くを――もしかしたら鴨川の方角かも知れないが、そちらを見ながら発せられたその言葉に、当の少年よりも菜穂子の方がピクリと反応をしてしまった。
終戦後すぐの時代に小学生だった。
今、この喫茶店がある元小学校の出身。
(もしかして)
隣にいる男性は、時代が違うようなことを口にしている。
けれどその、亡くなったという女の子は。
祖母の事を知ってたりはしないのだろうか――?
2
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
心の落とし物
緋色刹那
ライト文芸
・完結済み(2024/10/12)。また書きたくなったら、番外編として投稿するかも
・第4回、第5回ライト文芸大賞にて奨励賞をいただきました!!✌︎('ω'✌︎ )✌︎('ω'✌︎ )
〈本作の楽しみ方〉
本作は読む喫茶店です。順に読んでもいいし、興味を持ったタイトルや季節から読んでもオッケーです。
知らない人、知らない設定が出てきて不安になるかもしれませんが、喫茶店の常連さんのようなものなので、雰囲気を楽しんでください(一応説明↓)。
〈あらすじ〉
〈心の落とし物〉はありませんか?
どこかに失くした物、ずっと探している人、過去の後悔、忘れていた夢。
あなたは忘れているつもりでも、心があなたの代わりに探し続けているかもしれません……。
喫茶店LAMP(ランプ)の店長、添野由良(そえのゆら)は、人の未練が具現化した幻〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉と、それを探す生き霊〈探し人(さがしびと)〉に気づきやすい体質。
ある夏の日、由良は店の前を何度も通る男性に目を止め、声をかける。男性は数年前に移転した古本屋を探していて……。
懐かしくも切ない、過去の未練に魅せられる。
〈主人公と作中用語〉
・添野由良(そえのゆら)
洋燈町にある喫茶店LAMP(ランプ)の店長。〈心の落とし物〉や〈探し人〉に気づきやすい体質。
・〈心の落とし物(こころのおとしもの)〉
人の未練が具現化した幻。あるいは、未練そのもの。
・〈探し人(さがしびと)〉
〈心の落とし物〉を探す生き霊で、落とし主。当人に代わって、〈心の落とし物〉を探している。
・〈未練溜まり(みれんだまり)〉
忘れられた〈心の落とし物〉が行き着く場所。
・〈分け御霊(わけみたま)〉
生者の後悔や未練が物に宿り、具現化した者。込められた念が強ければ強いほど、人のように自由意志を持つ。いわゆる付喪神に近い。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
黒蜜先生のヤバい秘密
月狂 紫乃/月狂 四郎
ライト文芸
高校生の須藤語(すとう かたる)がいるクラスで、新任の教師が担当に就いた。新しい担任の名前は黒蜜凛(くろみつ りん)。アイドル並みの美貌を持つ彼女は、あっという間にクラスの人気者となる。
須藤はそんな黒蜜先生に小説を書いていることがバレてしまう。リアルの世界でファン第1号となった黒蜜先生。須藤は先生でありファンでもある彼女と、小説を介して良い関係を築きつつあった。
だが、その裏側で黒蜜先生の人気をよく思わない女子たちが、陰湿な嫌がらせをやりはじめる。解決策を模索する過程で、須藤は黒蜜先生のヤバい過去を知ることになる……。
本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
本日、私は大切な人達を2人同時に失います
<子供の頃から大好きだった幼馴染が恋する女性は私の5歳年上の姉でした。>
両親を亡くし、私を養ってくれた大切な姉に幸せになって貰いたい・・・そう願っていたのに姉は結婚を約束していた彼を事故で失ってしまった。悲しみに打ちひしがれる姉に寄り添う私の大好きな幼馴染。彼は決して私に振り向いてくれる事は無い。だから私は彼と姉が結ばれる事を願い、ついに2人は恋人同士になり、本日姉と幼馴染は結婚する。そしてそれは私が大切な2人を同時に失う日でもあった―。
※ 本編完結済。他視点での話、継続中。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています
※ 河口直人偏から少し大人向けの内容になります
【受賞】約束のクローバー ~僕が自ら歩く理由~
朱村びすりん
ライト文芸
【第6回ほっこり・じんわり大賞】にて《涙じんわり賞》を受賞しました! 応援してくださった全ての方に心より御礼申し上げます。
~あらすじ~
小学五年生のコウキは、軽度の脳性麻痺によって生まれつき身体の一部が不自由である。とくに右脚の麻痺が強く、筋肉が強張ってしまう。ロフストランド杖と装具がなければ、自力で歩くことさえ困難だった。
ほとんどの知人や友人はコウキの身体について理解してくれているが、中には意地悪くするクラスメイトもいた。
町を歩けば見ず知らずの人に不思議な目で見られることもある。
それでもコウキは、日々前向きに生きていた。
「手術を受けてみない?」
ある日、母の一言がきっかけでコウキは【選択的脊髄後根遮断術(SDR)】という手術の存在を知る。
病院で詳しい話を聞くと、その手術は想像以上に大がかりで、入院が二カ月以上も必要とのこと。
しかし術後のリハビリをこなしていけば、今よりも歩行が安定する可能性があるのだという。
十歳である今でも、大人の付き添いがなければ基本的に外を出歩けないコウキは、ひとつの希望として手術を受けることにした。
保育園の時から付き合いがある幼なじみのユナにその話をすると、彼女はあるものをコウキに手渡す。それは、ひとつ葉のクローバーを手に持ちながら、力強く二本脚で立つ猫のキーホルダーだった。
ひとつ葉のクローバーの花言葉は『困難に打ち勝つ』。
コウキの手術が成功するよう、願いが込められたお守りである。
コウキとユナは、いつか自由気ままに二人で町の中を散歩しようと約束を交わしたのだった。
果たしてコウキは、自らの脚で不自由なく歩くことができるのだろうか──
かけがえのない友との出会い、親子の絆、少年少女の成長を描いた、ヒューマンストーリー。
※この物語は実話を基にしたフィクションです。
登場する一部の人物や施設は実在するものをモデルにしていますが、設定や名称等ストーリーの大部分を脚色しています。
また、物語上で行われる手術「選択的脊髄後根遮断術(SDR)」を受ける推奨年齢は平均五歳前後とされております。医師の意見や見解、該当者の年齢、障害の重さや特徴等によって、検査やリハビリ治療の内容に個人差があります。
物語に登場する主人公の私生活等は、全ての脳性麻痺の方に当てはまるわけではありませんのでご理解ください。
◆2023年8月16日完結しました。
・素敵な表紙絵をちゅるぎ様に描いていただきました!
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる