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第四章 手つかずの世界
この世とあの世をつなぐ場所(10)
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祖父母二人を一度に呼ぶことはしない、と八瀬青年は言った。
『まあ最終的には顔を合わせての話し合いが必要になりますけど。双方に意見の相違がある場合の裁判言うのは、まずはそれぞれから事情を聞くことが定石ですからね』
そんな風に話しているのを聞くと、まだ半信半疑ではあるものの、彼は本当に閻魔王の筆頭補佐官なのかと思わされてしまう。
それは裁判慣れしている人間の、物の言い方だからだ。
『見えへんかも知れませんけど、そこそこ優秀なんですよ、僕』
菜穂子の懐疑的な視線に気が付いたのか、自分を指さしながら八瀬青年は笑った。
『……小野篁卿の部下なんでしたっけ』
『そうですよ。今はあの方が閻魔の庁の王なんです』
小野篁。
生きている間から、あの世とこの世を行き来して、閻魔王の補佐をしていたと言われている。
令和の世の中になっても、そんな伝承が残る有名人だ。
長い月日がたてば、世間一般の感覚からすると、それは代替わりくらいはするだろうけれど。
それが菜穂子でも聞き覚えのある名前だからかどうか、どうにも荒唐無稽感、よく出来たキャラ文芸小説でも読んでいるかのような感覚が抜けきらない。
『官吏になれる人と、六道の界に行く人の違いって何なんですか?』
祖父は十人の王に土下座をして、イレギュラー的に居残りをしているようだが、祖母は八瀬青年が勧誘する形で次の王には会わずに留まっている状態だと言うなら、十王庁の官吏と言うのは試験ではなくスカウト基準なんだろうか。
ふと気になって試しに聞いてみれば、概ねその通りだと八瀬青年は頷いた。
『言うても、運の要素も結構あるかも知れませんね。僕の場合は、僕の裁判前に先代の閻魔王様が「もう限界、おまえに譲る。そろそろ輪廻の輪に入らせろ」と言い始めて、篁様とすったもんだされてるところに遭遇したといういわくがありまして』
『えぇ……』
『僕の前に相対していた死者と、何かあったみたいで……未だにその内容は僕ですら教えて貰っていませんが。まあでも、千年以上もたてば、何も起きなかったとしても「交代したい」くらいは思うんやないですかね』
『た、確かに』
『で、また僕も、結核が原因でピチピチの二十代で死んでしまって、浄土に行くには色々と未練ありまくりだったわけなんですよ』
『!』
八瀬青年はさらっと言うが、内容は思ったより重い。
菜穂子は思わず彼をじっと見てしまった。
今の見た目が亡くなった時点での年齢なのであれば、確かに二十代には見える。
そして終戦前後に祖母が小学校教師だったことを思えば――まだ、結核に対して抗生物質を用いた化学療法が開発されていたかどうかといった時代のはず。
死にたくはなかった。
八瀬青年の表情が、それをありありと語っていた。
『とは言え、さすがに生き返ることが出来るわけでなし。碌に社会人経験もなく、世間も知らないままって言うのもな……と、やさぐれながら閻魔王様の審議を待っていたところに、揉めている王と筆頭補佐官に遭遇してしまって』
『そ、それもまたなんというか……』
『で、当然僕の歩んで来た人生は閻魔帳に載っているわけでしょう? それで閻魔王様が篁様に「じゃあ、僕をおまえの後釜にして、おまえが王になればいいじゃないか」と言い始めて……まあ、今に至るわけです』
『え……』
言い始めて――から今に至るまでのところが、ばっさりと端折られてしまったが、要は先代の閻魔王様が、八瀬青年の中に官吏としての才能を見出したんだろう。
『だから、僕はまだ筆頭補佐官としてはかなりの新米なんですよ。もっともっと篁様の信頼を得るためには、今回の高辻先生のスカウトだって、またとない機会だ』
グッと拳を握る八瀬青年に、菜穂子は何となく、祖母がなぜ「賽の河原に残る子どもたちの先生」となることに前向きなのか、理由の一端を見たように思った。
多分祖母は……同じく教え子である、八瀬青年の手助けもしてあげたいと、きっとそう思ったんだろう。
自分がその役目を引き受けることで、十王庁の中で八瀬青年の立場が向上すると思えば、確かに放置して次に進むことは出来ない気がする。
(うわぁ……これは色々と、おじいちゃんが不利かも……)
そう思いながらも、菜穂子はふと思い立ったことを八瀬青年に尋ねてみた。
『あ、あの……祖父に今の、その初江王様でしたっけ、その王様のところで仕事を続けて貰うことって難しいんですか?』
『え?』
『あ、えと……おばあちゃんが教鞭をとっている間、おじいちゃんにはそっちで働いて貰って、休憩時間とかたまにデートでも出来るようになれば、ちょっとはおじいちゃんも妥協するのかな……とか』
あくまで、案の一つだ。
今のままなら、強制的に祖父だけ六道の界に向かわされると言うのであれば、共働きの道とかは残っていないのだろうか。
『……なるほど?』
思いがけないことを聞いた、という風に八瀬青年が口元に手をあてた。
『それは考えたことはありませんでしたね……うん、一度くらいお伺いは立ててみてもいいのかも知れない。どうせ今は事態は硬直していますし……分かりました、では貴女には先に高辻先生と逢って、話をしていて貰いましょう。その間に、今の案がアリかナシか、上に話を上げてみます』
回答次第では、祖父と逢って話をするのに、手札が一つ増えるかも知れない。
そう、八瀬青年は呟いた。
『……おばあちゃん』
『どのみち今、高辻先生はこちら側で子どもたちの居るところを見学中ですし、お祖父様の方は精霊迎えの行事に則って、こちらに向かっているところですから、話し合いの順番としてもちょうどいいですしね』
(おばあちゃんに逢える……⁉)
菜穂子は、期待をこめて八瀬青年を見つめた。
『まあ最終的には顔を合わせての話し合いが必要になりますけど。双方に意見の相違がある場合の裁判言うのは、まずはそれぞれから事情を聞くことが定石ですからね』
そんな風に話しているのを聞くと、まだ半信半疑ではあるものの、彼は本当に閻魔王の筆頭補佐官なのかと思わされてしまう。
それは裁判慣れしている人間の、物の言い方だからだ。
『見えへんかも知れませんけど、そこそこ優秀なんですよ、僕』
菜穂子の懐疑的な視線に気が付いたのか、自分を指さしながら八瀬青年は笑った。
『……小野篁卿の部下なんでしたっけ』
『そうですよ。今はあの方が閻魔の庁の王なんです』
小野篁。
生きている間から、あの世とこの世を行き来して、閻魔王の補佐をしていたと言われている。
令和の世の中になっても、そんな伝承が残る有名人だ。
長い月日がたてば、世間一般の感覚からすると、それは代替わりくらいはするだろうけれど。
それが菜穂子でも聞き覚えのある名前だからかどうか、どうにも荒唐無稽感、よく出来たキャラ文芸小説でも読んでいるかのような感覚が抜けきらない。
『官吏になれる人と、六道の界に行く人の違いって何なんですか?』
祖父は十人の王に土下座をして、イレギュラー的に居残りをしているようだが、祖母は八瀬青年が勧誘する形で次の王には会わずに留まっている状態だと言うなら、十王庁の官吏と言うのは試験ではなくスカウト基準なんだろうか。
ふと気になって試しに聞いてみれば、概ねその通りだと八瀬青年は頷いた。
『言うても、運の要素も結構あるかも知れませんね。僕の場合は、僕の裁判前に先代の閻魔王様が「もう限界、おまえに譲る。そろそろ輪廻の輪に入らせろ」と言い始めて、篁様とすったもんだされてるところに遭遇したといういわくがありまして』
『えぇ……』
『僕の前に相対していた死者と、何かあったみたいで……未だにその内容は僕ですら教えて貰っていませんが。まあでも、千年以上もたてば、何も起きなかったとしても「交代したい」くらいは思うんやないですかね』
『た、確かに』
『で、また僕も、結核が原因でピチピチの二十代で死んでしまって、浄土に行くには色々と未練ありまくりだったわけなんですよ』
『!』
八瀬青年はさらっと言うが、内容は思ったより重い。
菜穂子は思わず彼をじっと見てしまった。
今の見た目が亡くなった時点での年齢なのであれば、確かに二十代には見える。
そして終戦前後に祖母が小学校教師だったことを思えば――まだ、結核に対して抗生物質を用いた化学療法が開発されていたかどうかといった時代のはず。
死にたくはなかった。
八瀬青年の表情が、それをありありと語っていた。
『とは言え、さすがに生き返ることが出来るわけでなし。碌に社会人経験もなく、世間も知らないままって言うのもな……と、やさぐれながら閻魔王様の審議を待っていたところに、揉めている王と筆頭補佐官に遭遇してしまって』
『そ、それもまたなんというか……』
『で、当然僕の歩んで来た人生は閻魔帳に載っているわけでしょう? それで閻魔王様が篁様に「じゃあ、僕をおまえの後釜にして、おまえが王になればいいじゃないか」と言い始めて……まあ、今に至るわけです』
『え……』
言い始めて――から今に至るまでのところが、ばっさりと端折られてしまったが、要は先代の閻魔王様が、八瀬青年の中に官吏としての才能を見出したんだろう。
『だから、僕はまだ筆頭補佐官としてはかなりの新米なんですよ。もっともっと篁様の信頼を得るためには、今回の高辻先生のスカウトだって、またとない機会だ』
グッと拳を握る八瀬青年に、菜穂子は何となく、祖母がなぜ「賽の河原に残る子どもたちの先生」となることに前向きなのか、理由の一端を見たように思った。
多分祖母は……同じく教え子である、八瀬青年の手助けもしてあげたいと、きっとそう思ったんだろう。
自分がその役目を引き受けることで、十王庁の中で八瀬青年の立場が向上すると思えば、確かに放置して次に進むことは出来ない気がする。
(うわぁ……これは色々と、おじいちゃんが不利かも……)
そう思いながらも、菜穂子はふと思い立ったことを八瀬青年に尋ねてみた。
『あ、あの……祖父に今の、その初江王様でしたっけ、その王様のところで仕事を続けて貰うことって難しいんですか?』
『え?』
『あ、えと……おばあちゃんが教鞭をとっている間、おじいちゃんにはそっちで働いて貰って、休憩時間とかたまにデートでも出来るようになれば、ちょっとはおじいちゃんも妥協するのかな……とか』
あくまで、案の一つだ。
今のままなら、強制的に祖父だけ六道の界に向かわされると言うのであれば、共働きの道とかは残っていないのだろうか。
『……なるほど?』
思いがけないことを聞いた、という風に八瀬青年が口元に手をあてた。
『それは考えたことはありませんでしたね……うん、一度くらいお伺いは立ててみてもいいのかも知れない。どうせ今は事態は硬直していますし……分かりました、では貴女には先に高辻先生と逢って、話をしていて貰いましょう。その間に、今の案がアリかナシか、上に話を上げてみます』
回答次第では、祖父と逢って話をするのに、手札が一つ増えるかも知れない。
そう、八瀬青年は呟いた。
『……おばあちゃん』
『どのみち今、高辻先生はこちら側で子どもたちの居るところを見学中ですし、お祖父様の方は精霊迎えの行事に則って、こちらに向かっているところですから、話し合いの順番としてもちょうどいいですしね』
(おばあちゃんに逢える……⁉)
菜穂子は、期待をこめて八瀬青年を見つめた。
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