32 / 40
32 へたくそな嘘
しおりを挟む
「……そ、そんなことは無いぞ?」
武器屋の娘ことテテに正体が
バレそうになったコウは
斜め上を向きながらそう答えた。
しかし、
「いいえ、私の勘は当たるもの。
貴方……本当は危ない人物じゃないでしょうね?」
「危ない人物ってなんだよ……
まぁ、とりあえず俺は唯の狩人だ」
「本当に?」
「本当だ。 というか、
早く新しい剣を見せてくれないか?
出来れば、丈夫な物だとありがたいんだが……」
狩人はそもそも剣など使わない。
しかし、今のコウには正常に嘘を付けるほどの
余裕は無かった。
その為、有り得ない嘘をついてしまった訳だが、
コウが無理やり話を逸らしそう問うと、
「……わかったわ。
今回は店の商品が悪かったことにするから
好きなのを貰ってくれていいわよ」
テテはコウへ問いただすことを諦め、
小さくそう呟いた。
「それはありがたいな」
コウはそう答えると、
店の中を物色し始めるのだった。
そしてテテはそんなコウを
訝しげに見つめるのだった。
武器屋の娘ことテテに正体が
バレそうになったコウは
斜め上を向きながらそう答えた。
しかし、
「いいえ、私の勘は当たるもの。
貴方……本当は危ない人物じゃないでしょうね?」
「危ない人物ってなんだよ……
まぁ、とりあえず俺は唯の狩人だ」
「本当に?」
「本当だ。 というか、
早く新しい剣を見せてくれないか?
出来れば、丈夫な物だとありがたいんだが……」
狩人はそもそも剣など使わない。
しかし、今のコウには正常に嘘を付けるほどの
余裕は無かった。
その為、有り得ない嘘をついてしまった訳だが、
コウが無理やり話を逸らしそう問うと、
「……わかったわ。
今回は店の商品が悪かったことにするから
好きなのを貰ってくれていいわよ」
テテはコウへ問いただすことを諦め、
小さくそう呟いた。
「それはありがたいな」
コウはそう答えると、
店の中を物色し始めるのだった。
そしてテテはそんなコウを
訝しげに見つめるのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる