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19 試し切り
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武器を手に入れたコウとボウは
シテイン王国の近くにある暗黒森林へやってきた。
そして2人は武器の試し切りの為、
森の中へと入って行くのだった。
この時2人は知らない。
この森がシテイン王国でも有名な
多くの危険生物が住み着く地獄だということを。
「あそこに居るのか……グール?」
「いや、あれは……リグールだな」
ボウの呟きにコウがそう答えた。
「グールの上位種の?
珍しいね、こんな人里の近くにいるなんて」
「確かにな、それにあいつらが食べてるのは……」
「……うわぁ、人間の死体だね」
顔を顰めながらそう呟くボウは
コウと目を合わせる。
すると、コウは静かに頷き、
リグール達の前に飛び出した。
次の瞬間、3匹ほど居たリグールは
全て真っ二つになっていた。
「……どう? その剣使いやすい?」
戦いが終わり、隠れていたボウが茂みから
出るなり、そうコウへと問う。
「まぁ、軽くて使いやすいが……」
そう言いながらコウは剣の刃を見た。
それはすでにボロボロになっており、
あと数回使用すれば折れてしまうのではないかと
いうレベルでボロボロだった。
「これは……また買わないとダメだね?」
「そうだな……」
コウはボウへそう答えながら、
先ほどまで餌になっていた死体を見る。
「武器は装備していたのか……
何かを討伐しようとして負けたか」
「そうだね……それにこの傷」
「あぁ、リグールにやられたわけでは無いな」
「そうだね、この傷は……リラビかな?」
「だろうな、デスリードラビット、リラビだろうな」
「でも、4人も居たのにリラビに負けるんだね?」
「不意打ちでもあったんじゃなか?」
「それなら、納得できる……かな?」
「まぁ、ボウの短剣も試したいし、もう少し進むか?」
そう言い、コウは森の奥を指さした。
「う~ん、僕は良いかな」
「そうなのか?」
「うん、もう暗くなってきたし、帰ろうよ」
「……そうだな」
コウはそう呟くと、
2人でシテイン王国へと帰るのだった。
シテイン王国の近くにある暗黒森林へやってきた。
そして2人は武器の試し切りの為、
森の中へと入って行くのだった。
この時2人は知らない。
この森がシテイン王国でも有名な
多くの危険生物が住み着く地獄だということを。
「あそこに居るのか……グール?」
「いや、あれは……リグールだな」
ボウの呟きにコウがそう答えた。
「グールの上位種の?
珍しいね、こんな人里の近くにいるなんて」
「確かにな、それにあいつらが食べてるのは……」
「……うわぁ、人間の死体だね」
顔を顰めながらそう呟くボウは
コウと目を合わせる。
すると、コウは静かに頷き、
リグール達の前に飛び出した。
次の瞬間、3匹ほど居たリグールは
全て真っ二つになっていた。
「……どう? その剣使いやすい?」
戦いが終わり、隠れていたボウが茂みから
出るなり、そうコウへと問う。
「まぁ、軽くて使いやすいが……」
そう言いながらコウは剣の刃を見た。
それはすでにボロボロになっており、
あと数回使用すれば折れてしまうのではないかと
いうレベルでボロボロだった。
「これは……また買わないとダメだね?」
「そうだな……」
コウはボウへそう答えながら、
先ほどまで餌になっていた死体を見る。
「武器は装備していたのか……
何かを討伐しようとして負けたか」
「そうだね……それにこの傷」
「あぁ、リグールにやられたわけでは無いな」
「そうだね、この傷は……リラビかな?」
「だろうな、デスリードラビット、リラビだろうな」
「でも、4人も居たのにリラビに負けるんだね?」
「不意打ちでもあったんじゃなか?」
「それなら、納得できる……かな?」
「まぁ、ボウの短剣も試したいし、もう少し進むか?」
そう言い、コウは森の奥を指さした。
「う~ん、僕は良いかな」
「そうなのか?」
「うん、もう暗くなってきたし、帰ろうよ」
「……そうだな」
コウはそう呟くと、
2人でシテイン王国へと帰るのだった。
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