ザ・グレート・プリン

スーパー・ストロング・マカロン

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スーパーサンカクエツでシーフードカレーの材料を揃える。
翔馬はエビとイカをリクエスト。
俺もエビとイカをカレーに加えるのはベストだと思っていたよ。

ほかは?と俺は聞いた。
翔馬も「ほか?」と聞き返す。

「そう、ほかにもあるかな?」
翔馬はプロ野球やJリーグの監督のように腕を組みながら考えこむ。
俺はそれを見てちょっと笑いそうになった。

「う~ん。」
俺が手に持つ買い物かごを見つめる。
俯くとプリプリのほっぺたが更にこぼれ落ちそうになっていた。

「さあ、さあ。他に何が食べたいのかな?一応言っておくけど魚だからね。」

「あっ!あれ!」

「はい、食べたいものが決まったようですね!それでは張り切ってどうぞ!」
俺はインタビュアーのように、ゲンコツを作って翔馬の口元に近づけた。

「えっとね、あはは、あのね。ぼく、まぐろ!」

「カレーにマグロかよ!」
俺はお笑い芸人のようにツッコミを入れた。

翔馬は笑いながら、鮮魚コーナーから乳製品コーナーへ向かって行った。
大人達が小さな翔馬を避けて歩く。

「しょう…あ、危ないぞ。」
俺は名前を呼ぶのを躊躇ってしまった。
なんとなく、父親ずらしているかのような気がして恥ずかしかったんだ。

翔馬は俺の呼び声には気付かず牛乳を1パック両手で持って笑っている。
そういや牛乳を切らしていたな。

翔馬は牛乳をカゴに入れて、またすぐ隣のスイーツコーナーへ向かった。

「あったー!」
今度は大きな声で何やら手に持っている。
周辺にいた他のお客達や店員が俺達を見ていた。
俺は気まずくて誰って事なくその場にいる人々に平謝りをした。

翔馬は「プルプル可愛いプリンちゃんあったよ!」
あっこれね。

俺達はセルフレジで会計を済ます。
翔馬は初めてセルフレジを見たらしく遊園地のアトラクションで遊ぶようなテンションに近いものがあった。










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