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二章 長女、秋奈を守れ!
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「おいくつ?」
壁に貼られているカレンダーは、かんしゃく玉を叩きつけたような爆発音とともに画鋲が外れ、若い女達のコートやジーンズは一斉に廊下側に吹き飛んでいった。
「16、です…。」
「若いねぇ~。ここではアナタが最年少だよ。
おじさん、お名前も知りたいなぁ。」
「彼女は季節原秋奈ちゃんです。
一条社長がかねてから手にしたがっていた18歳以下のーーーー」
野崎が口を挟んだ。
「誰がおまえに聞いた?
あーむかつく!俺が彼女に名前を聞く楽しみを奪いやがって!」
鋭い眼光で睨まれた野崎は大蛇に締め上げられるかのような恐怖を感じた。
一転、秋奈に視線を戻した"大蛇"は甘いお菓子を手にしたような、この上ない喜びではしゃぐまわる幼児に変貌している。
ガタガタ震える秋奈は自分の身体が寒くて震えているのか、恐怖で震えているのかわからなくなっていた。
「おっとー!おじさんたら大失態!
可愛い秋奈ちゃんに風邪を引かせてしまうところでしたー。」
急いで窓を閉めに行く一条を見た、秋奈に興味を示した事で、徳山は自分の存在が一条の頭から消え去ったのではないかと思った。
涙ぐみながら心で秋奈に感謝している。
「まだ寒いかい?」
無言の秋奈はガタガタ頷く。
「そりゃそうだよねぇ~。
身体が芯まで冷えたら、今さら窓を閉めたくらいで暖まるわけないもんな。
1つ良い方法があるんだ。
試してみない?ねぇ試してみようよぉ。」
有無も言わせず強引に腕を肩に回して身体を密着させた。
「はぁ~ん。
甘くてピュアピュアのおんにゃにょ子の匂いがするぅ。
小さいから小動物のような可愛いさだね~。
静香ちゃんのようにパーフェクトな身体も好きだけど未完成の身体に触るのは色んな意味で大変なんだから!ホッホッホー!」
身の危険だけを心配して怯えている徳山を除き、野崎夫婦は一条に対して恐怖心こそあれど、けして忠誠を誓ったわけではない。
「決めたよ。
秋奈ちゃんは俺の物だ。
秋奈ちゃんも、世界的な企業の創業者である俺に気に入られたんだから喜びなさいよ。」
一条はキスを迫った。
「やだぁ。やめてぇ!」
「照れないでよ。
俺と秋奈ちゃんの関係を祝し、今から誓いのくちづけだよ。
恥ずかしいなら瞳を閉じていいから。ねぇ?」
再び一条はキスを迫り、秋奈の両肩をガッチリ掴んで固定した。
「いやぁぁぁ!」
「…なぜ?ショックだよ、秋奈ちゃん。
そこまで嫌がる事ないじゃないかよ…。」
一条はパッと秋奈から手を離した。
顔を赤くして目元が腫れている秋奈に対して、今にも泣き出しそうなわざとらしい表情を作って秋奈を見つめている。
「まぁ、可愛いおんにゃにょ子が泣き叫ぶ姿も、どちらかと言えば好きだがね。」
肥満気味の一条は隙をついて三度、秋奈に襲いかかった。
ベッドはギシギシ軋む音をたてて揺れる。
力ずくで押し倒された秋奈は着ているトレーナーをヘソからグイッと捲られた。
「君の膨らみかけたオッパイを見たいんだ!」
断末魔の叫びで秋奈は必死に抵抗する。
一条には脱がせまいとトレーナーを掴む手は鋼鉄のように硬い。
「しつこい娘だ!」
覆い被さっている肥満体をどうにかこうにか、細い両足をバタつかせて、引きずり下ろすべく秋奈は暴れている。
野崎夫婦の目には、もがいているようにしか見えず、快楽を貪りたい一条の餌食になるのは時間の問題だと見ていた。
壁に貼られているカレンダーは、かんしゃく玉を叩きつけたような爆発音とともに画鋲が外れ、若い女達のコートやジーンズは一斉に廊下側に吹き飛んでいった。
「16、です…。」
「若いねぇ~。ここではアナタが最年少だよ。
おじさん、お名前も知りたいなぁ。」
「彼女は季節原秋奈ちゃんです。
一条社長がかねてから手にしたがっていた18歳以下のーーーー」
野崎が口を挟んだ。
「誰がおまえに聞いた?
あーむかつく!俺が彼女に名前を聞く楽しみを奪いやがって!」
鋭い眼光で睨まれた野崎は大蛇に締め上げられるかのような恐怖を感じた。
一転、秋奈に視線を戻した"大蛇"は甘いお菓子を手にしたような、この上ない喜びではしゃぐまわる幼児に変貌している。
ガタガタ震える秋奈は自分の身体が寒くて震えているのか、恐怖で震えているのかわからなくなっていた。
「おっとー!おじさんたら大失態!
可愛い秋奈ちゃんに風邪を引かせてしまうところでしたー。」
急いで窓を閉めに行く一条を見た、秋奈に興味を示した事で、徳山は自分の存在が一条の頭から消え去ったのではないかと思った。
涙ぐみながら心で秋奈に感謝している。
「まだ寒いかい?」
無言の秋奈はガタガタ頷く。
「そりゃそうだよねぇ~。
身体が芯まで冷えたら、今さら窓を閉めたくらいで暖まるわけないもんな。
1つ良い方法があるんだ。
試してみない?ねぇ試してみようよぉ。」
有無も言わせず強引に腕を肩に回して身体を密着させた。
「はぁ~ん。
甘くてピュアピュアのおんにゃにょ子の匂いがするぅ。
小さいから小動物のような可愛いさだね~。
静香ちゃんのようにパーフェクトな身体も好きだけど未完成の身体に触るのは色んな意味で大変なんだから!ホッホッホー!」
身の危険だけを心配して怯えている徳山を除き、野崎夫婦は一条に対して恐怖心こそあれど、けして忠誠を誓ったわけではない。
「決めたよ。
秋奈ちゃんは俺の物だ。
秋奈ちゃんも、世界的な企業の創業者である俺に気に入られたんだから喜びなさいよ。」
一条はキスを迫った。
「やだぁ。やめてぇ!」
「照れないでよ。
俺と秋奈ちゃんの関係を祝し、今から誓いのくちづけだよ。
恥ずかしいなら瞳を閉じていいから。ねぇ?」
再び一条はキスを迫り、秋奈の両肩をガッチリ掴んで固定した。
「いやぁぁぁ!」
「…なぜ?ショックだよ、秋奈ちゃん。
そこまで嫌がる事ないじゃないかよ…。」
一条はパッと秋奈から手を離した。
顔を赤くして目元が腫れている秋奈に対して、今にも泣き出しそうなわざとらしい表情を作って秋奈を見つめている。
「まぁ、可愛いおんにゃにょ子が泣き叫ぶ姿も、どちらかと言えば好きだがね。」
肥満気味の一条は隙をついて三度、秋奈に襲いかかった。
ベッドはギシギシ軋む音をたてて揺れる。
力ずくで押し倒された秋奈は着ているトレーナーをヘソからグイッと捲られた。
「君の膨らみかけたオッパイを見たいんだ!」
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一条には脱がせまいとトレーナーを掴む手は鋼鉄のように硬い。
「しつこい娘だ!」
覆い被さっている肥満体をどうにかこうにか、細い両足をバタつかせて、引きずり下ろすべく秋奈は暴れている。
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