45 / 58
二章 長女、秋奈を守れ!
44 絡み合う2人を目撃
しおりを挟む
翌朝も学校に宗太郎の姿はなかった。
こっそり授業中や、学食で昼食を食べている時に秋奈はスマホから宗太郎へメッセージを送っていたが既読さえつかない。
秋奈は不安に駆られた。
愛情からくる不安というより、セックスを断ってしまったことで傷ついた宗太郎が衝動的に、よからぬ事をしているのではないかという不安であった。
放課後、意を決して宗太郎の自宅へ行ってみようと秋奈は決心した。
以前、宗太郎から母親は彼氏の自宅にいる為、自宅にはいないと聞いており、天敵が不在なのを知っていた。
テレワークをしている彼氏の自宅で彼氏と過ごしているらしい。
近所である宗太郎の自宅へは歩いて20分ほど。
女子の体力でも遠くはない。
宗太郎の母が不在なのはわかっていたが、玄関で激しく怒鳴られた事が頭を過ぎる。
秋奈は今にも倒壊してしまいそうな小屋のようなアパートに到着して、宗太郎が住む玄関に付いているチャイムを鳴らした。
しばらく待つがドアは開かない。
中学時代、宗太郎は自宅に友人を招く事を母に反対されていた。
宗太郎自身も貧しい家庭環境を知られたくない為、友人を連れてこれない寂しさはあれど特に反発する事はなかった。
ある時、宗太郎は母との約束を破り母が不在の日を狙って、こっそり秋奈を自宅に招いた事があった。
宗太郎は秋奈を自宅に招くのを理由をつけて断っていたが、秋奈の押しの強さに根負けして自宅に渋々招き入れる事にした。
家具もテレビもない。
故障した小さな冷蔵庫が2人きりの空間にグォングォンと耳障りな音を立てている。
そんな空間ではあったが、秋奈は大好きな宗太郎の自宅に招かれて有頂天だったのだ。
一方的に捲し立てて話す秋奈に、会話が成り立たず宗太郎は笑っていた。
その後も度々、秋奈は放課後に宗太郎の自宅で遊ぶようになった。
秋奈の成長していく身体に(特に乳房)宗太郎はかなり意識はしていたものの、性的な関係になる事は一切なかった。
しかし秋奈と宗太郎の自宅デートは突如終わりを告げた。
宗太郎の母が床に長い黒髪が落ちているのを発見したのだ。
宗太郎の母は根本が黒いが金髪にブリーチしている。
宗太郎は殴られる事はなかったが、発狂するほど怒る母を得体のしれないバケモノに思えてならなかった。
2度チャイムを鳴らしたが反応がない為、秋奈は踵をを返そうとした時だった。
部屋の中から宗太郎の呻き声が聞こえてくる。
同時に若い女の声が宗太郎の声に重なる。
直感的に秋奈は勘づいた。
オンボロアパートの玄関から、裏に周りベランダ側に行く。
玄関側に居た時より、安物の薄い窓から2人の声がよく聞こえる。
秋奈はいけない事だと理解していたが、耳をそばだてて聞いていた。
「ソウ、とても良かったよ。初めてだったなんて思えない。
本当はあのブスとヤッていたんじゃない?」
「…アキとはしていない。
アキとセックスしたかったけど、俺の本気は受け入れてもらえなかったんだ。」
「はぁ~可哀想。
でもなんであんなに嫌がっていたのに私とする気になったの?」
「エリカを受け入れたわけではないよ。
ババアだけでなく、おまえの前で言いづらいがおまえのオヤジも好きじゃないし…。」
「まさか私とは身体だけの関係って事?」
「そうだな。
俺が好きなのはアキだけさ。
ただアキと比べてお前の方がセックスに積極的だし、俺もセックスがしてみたかったからね。」
「…そっか。」
エリカは布団から立ち上がって、全裸で寝ている宗太郎をスマホで撮影し始めた。
「何してるんだ?」
エリカは答えず再び布団に寝転がり、宗太郎とキスをする写真や、宗太郎の腕を掴んで自分の張りのある膨らんだ乳房に手を添える写真を撮っている。
「エリカ、そんなもん撮ってどうするんだ?」
「あぁこれ?これは後であのブスに見せてやろうと思って。」
こっそり授業中や、学食で昼食を食べている時に秋奈はスマホから宗太郎へメッセージを送っていたが既読さえつかない。
秋奈は不安に駆られた。
愛情からくる不安というより、セックスを断ってしまったことで傷ついた宗太郎が衝動的に、よからぬ事をしているのではないかという不安であった。
放課後、意を決して宗太郎の自宅へ行ってみようと秋奈は決心した。
以前、宗太郎から母親は彼氏の自宅にいる為、自宅にはいないと聞いており、天敵が不在なのを知っていた。
テレワークをしている彼氏の自宅で彼氏と過ごしているらしい。
近所である宗太郎の自宅へは歩いて20分ほど。
女子の体力でも遠くはない。
宗太郎の母が不在なのはわかっていたが、玄関で激しく怒鳴られた事が頭を過ぎる。
秋奈は今にも倒壊してしまいそうな小屋のようなアパートに到着して、宗太郎が住む玄関に付いているチャイムを鳴らした。
しばらく待つがドアは開かない。
中学時代、宗太郎は自宅に友人を招く事を母に反対されていた。
宗太郎自身も貧しい家庭環境を知られたくない為、友人を連れてこれない寂しさはあれど特に反発する事はなかった。
ある時、宗太郎は母との約束を破り母が不在の日を狙って、こっそり秋奈を自宅に招いた事があった。
宗太郎は秋奈を自宅に招くのを理由をつけて断っていたが、秋奈の押しの強さに根負けして自宅に渋々招き入れる事にした。
家具もテレビもない。
故障した小さな冷蔵庫が2人きりの空間にグォングォンと耳障りな音を立てている。
そんな空間ではあったが、秋奈は大好きな宗太郎の自宅に招かれて有頂天だったのだ。
一方的に捲し立てて話す秋奈に、会話が成り立たず宗太郎は笑っていた。
その後も度々、秋奈は放課後に宗太郎の自宅で遊ぶようになった。
秋奈の成長していく身体に(特に乳房)宗太郎はかなり意識はしていたものの、性的な関係になる事は一切なかった。
しかし秋奈と宗太郎の自宅デートは突如終わりを告げた。
宗太郎の母が床に長い黒髪が落ちているのを発見したのだ。
宗太郎の母は根本が黒いが金髪にブリーチしている。
宗太郎は殴られる事はなかったが、発狂するほど怒る母を得体のしれないバケモノに思えてならなかった。
2度チャイムを鳴らしたが反応がない為、秋奈は踵をを返そうとした時だった。
部屋の中から宗太郎の呻き声が聞こえてくる。
同時に若い女の声が宗太郎の声に重なる。
直感的に秋奈は勘づいた。
オンボロアパートの玄関から、裏に周りベランダ側に行く。
玄関側に居た時より、安物の薄い窓から2人の声がよく聞こえる。
秋奈はいけない事だと理解していたが、耳をそばだてて聞いていた。
「ソウ、とても良かったよ。初めてだったなんて思えない。
本当はあのブスとヤッていたんじゃない?」
「…アキとはしていない。
アキとセックスしたかったけど、俺の本気は受け入れてもらえなかったんだ。」
「はぁ~可哀想。
でもなんであんなに嫌がっていたのに私とする気になったの?」
「エリカを受け入れたわけではないよ。
ババアだけでなく、おまえの前で言いづらいがおまえのオヤジも好きじゃないし…。」
「まさか私とは身体だけの関係って事?」
「そうだな。
俺が好きなのはアキだけさ。
ただアキと比べてお前の方がセックスに積極的だし、俺もセックスがしてみたかったからね。」
「…そっか。」
エリカは布団から立ち上がって、全裸で寝ている宗太郎をスマホで撮影し始めた。
「何してるんだ?」
エリカは答えず再び布団に寝転がり、宗太郎とキスをする写真や、宗太郎の腕を掴んで自分の張りのある膨らんだ乳房に手を添える写真を撮っている。
「エリカ、そんなもん撮ってどうするんだ?」
「あぁこれ?これは後であのブスに見せてやろうと思って。」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
五年目の浮気、七年目の破局。その後のわたし。
あとさん♪
恋愛
大恋愛での結婚後、まるまる七年経った某日。
夫は愛人を連れて帰宅した。(その愛人は妊娠中)
笑顔で愛人をわたしに紹介する夫。
え。この人、こんな人だったの(愕然)
やだやだ、気持ち悪い。離婚一択!
※全15話。完結保証。
※『愚かな夫とそれを見限る妻』というコンセプトで書いた第四弾。
今回の夫婦は子無し。騎士爵(ほぼ平民)。
第一弾『妻の死を人伝てに聞きました。』
第二弾『そういうとこだぞ』
第三弾『妻の死で思い知らされました。』
それぞれ因果関係のない独立したお話です。合わせてお楽しみくださると一興かと。
※この話は小説家になろうにも投稿しています。
※2024.03.28 15話冒頭部分を加筆修正しました。
イケメン歯科医の日常
moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。
親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。
イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。
しかし彼には裏の顔が…
歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。
※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる