パパの見た目は15歳〜童顔の大黒柱〜

スーパー・ストロング・マカロン

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二章 長女、秋奈を守れ!

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深夜0時。

ベッドで横になる秋奈は、気分は深刻で何度も寝返りをうっている。
雑木林での事や学校に宗太郎が来なかった事で罪悪感に陥ってしまった。

眠る事ができず苦しむ秋奈はスマホを手にはするものの、宗太郎へ連絡できずにいる。

尿意を催した秋奈はトイレに行く為、部屋を出た。

秋奈は就寝前にテレビのニュースで観た天気予報で、強烈な寒波が首都圏に到来したのを思い出した。
用を足したあと歯をガタガタ震わせて、素早くベッドに潜り込んだ。

小学生の頃、田舎暮らしに憧れて北海道に移り住んだ親戚の葬儀に出席した時を思い出す。
関東ではありえないほど雪が降り、寒さが身体の芯まで冷えた。

ガタガタ震えながら定期的にスマホを手にする秋奈は我が目を疑う。

宗太郎からメッセージが送られて来た。

秋奈の感情は連絡があった事で不安と喜びがグニャグニャといびつな形で絡み合っている。


"アキ、まだ起きている?
寂しかったよ。
俺が本気でアキを想う気持ちを蔑ろにされたわけだからね。
あの夜、雑木林で下着を脱いたのにアキは土壇場になって逃げてしまうんだから…。
男の俺だって緊張したし、女子の前で脱ぐのは恥ずかしかったんだよ?
それなのにさ…。
もちろんいきなりセックスをしようなんて言った俺が悪いし、連れ込んだ場所だって最悪だ。
俺が悪い事はわかっている。
でも、やっぱり寂しかった。"


送られてきたメッセージを何度も読み返した。

しかし自分の感情を伝えられずにいた。

"アキ。
既読が付いてからだいぶ時間が経っているけど、もしや既読スルーするの?
俺はショックで学校に行けなかったんだよ。
誰かは言えないがクラスメイトから聞いた情報によると、アキはちゃんと登校して友人達と楽しく会話してたんだってね。
それがよくないって言っているんじゃないんだ。
ただアキは俺がいなくても生きていけるんだなって思ったら、死ぬほど虚無感に襲われたんだ。"

"違うよ!私も辛かったよ!
それとすぐ連絡できなかったのは、なんて答えればい怒りわからなかったからなの。"

誤解を解こうと秋奈は素早く返信した。

"そっか。
アキらしいな。
いきなりだけどアキに質問していい?
俺とアキはまだ恋人同士なのかな?"

"私達は恋人同士だよ。"

"ほんと?"

"本当"

"実はね、あれからババアが俺とエリカをくっ付けようと必死なんだ。
ババアの彼氏もババアと思考回路は一緒で、未成年でも気にしない。
親の我々がバックアップするから、今すぐでもいい。子作りをしなさい。
こんな事を言い出したんだ。
ドン引きするよな。
まさに類は友を呼ぶってやつ?"

"宗太郎くんはなんて答えたの?"

"俺はアキとしかするつもりはない。
アキと結婚して幸せな家庭を作るから、親の決めた相手としない"ってハッキリ言ったよ。"

寒さで頭まで被っていた布団をどかした。
不思議な事に秋奈は寒気が失せていた。

"宗太郎くん。明日は学校に行く?"

このメッセージにすぐ既読はついたが宗太郎から返信はなかった。


















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