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これじゃどうする事もできねえよ!!
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「ママ、ウミは人生を賭けてやってるんだよぉ!
軽音部の延長みたいなお遊びじゃないんだから!」
ソラは母に顔を近づけ声を荒げた。
「冗談で言ってるわけじゃないわよ。私達に出来ることがあれば助けてあげたい一心で言っいるの。
口を挟むのは、私の息子なんだから当然でしょ?」
「ママなんかがステージに上がったところで、ウミが恥をかくだけよぉ!
ママが好きなバンドの曲を演奏するだけなんてなんの価値もないでしょ!
せめてオリジナルの曲をちゃんと練習して覚えたうえで、ようやく言える言葉ではないの?
助けるどころか、更に足を引っ張るわ!」
「お姉ちゃんは暗いわね~。そんなのやってみなきゃわからないわ。」
「ダメだわ。話が噛み合わないっていうか、ママは私の言った意味をちっとも理解できてない…。」
ただステージに上がり、演奏すればいいと考えている母のモノを知らない発言にソラは項垂れてしまった。
「あの、ソラのお義母さん?」
「なぁにウミくん?」
娘のソラに否定されても、どこ吹く風といった具合でユラは愛想良く返事をした。
「さっき、ソラに私達って話してたけど、他にやる人らの目星があるの?」
「ママなんて適当なんだから、ウミは真剣に聞いちゃダメよぉ!」
「ギターボーカルはウミくんで決まりでしょ。
ママがドラムを担当したら、あとは…。」
母であるユラはオオニシとオガタを交互に見た。
まさかと思った2人はやや身構えた。
「できるんでしょ?オガタさん?オオニシさんも。」
「ちょっとママ!いい加減にして!」
母の前に立ち塞がりソラは止めに入る。
「ギター?それともベース?」
ソラの肩を押し退けて、ユラはオオニシとオガタに笑って言った。
オオニシとオガタは、ユラの考えるその後の展開が読めてきたが、無視ができないよう詰められてしまい正直に答えた。
「俺はギターだよ。学生時代に先輩達とコピーバンドをやっていてライブハウスは良く出入りしてた。」
ユラはオガタを見た。
「ギターもベースも弾けるし、今も気分転換に弾いているが…。」
「2人ともすごいじゃない。これなら、ウミくんの足手纏いにはならないんじゃない?どうかしら?」
「ウミィ!?ママはステージに上がって目立ちたいだけよぉ!
惑わされないで!」
「お姉ちゃんはああ言ってるけどね、やるからには本気よ。
もちろん決めるのはウミくんよ。
ただこれだけ言っておこうかしら。
ロックンロールをやるのであれば、うるさいジャーマネの操り人形になるのはおかしいと思わない?」
妖しくユラはウィンクした。
「うるさいジャーマネ?
ジャーマネってマネージャーの事?
なんで私がウミを裏で操るマネージャーになってるのよぉ?」
「誰もお姉ちゃんとは言ってないじゃない。
あくまで一般論のお話よ。
そう、ロックンロールの一般論。」
「あの、神園くん。ワタクシに出来る事があれば遠慮なく言ってくださいね。」
母と娘が口論する中で、瞬きをせず佇むウミにかつらは心配そうに言った。
「えっ、あぁ。ありがとな、かつら。そんでさ、さっそくなんだけど…。」
ウミは壁にかけられている時計を見て、自分の出番まで残された時間を確認している。
軽音部の延長みたいなお遊びじゃないんだから!」
ソラは母に顔を近づけ声を荒げた。
「冗談で言ってるわけじゃないわよ。私達に出来ることがあれば助けてあげたい一心で言っいるの。
口を挟むのは、私の息子なんだから当然でしょ?」
「ママなんかがステージに上がったところで、ウミが恥をかくだけよぉ!
ママが好きなバンドの曲を演奏するだけなんてなんの価値もないでしょ!
せめてオリジナルの曲をちゃんと練習して覚えたうえで、ようやく言える言葉ではないの?
助けるどころか、更に足を引っ張るわ!」
「お姉ちゃんは暗いわね~。そんなのやってみなきゃわからないわ。」
「ダメだわ。話が噛み合わないっていうか、ママは私の言った意味をちっとも理解できてない…。」
ただステージに上がり、演奏すればいいと考えている母のモノを知らない発言にソラは項垂れてしまった。
「あの、ソラのお義母さん?」
「なぁにウミくん?」
娘のソラに否定されても、どこ吹く風といった具合でユラは愛想良く返事をした。
「さっき、ソラに私達って話してたけど、他にやる人らの目星があるの?」
「ママなんて適当なんだから、ウミは真剣に聞いちゃダメよぉ!」
「ギターボーカルはウミくんで決まりでしょ。
ママがドラムを担当したら、あとは…。」
母であるユラはオオニシとオガタを交互に見た。
まさかと思った2人はやや身構えた。
「できるんでしょ?オガタさん?オオニシさんも。」
「ちょっとママ!いい加減にして!」
母の前に立ち塞がりソラは止めに入る。
「ギター?それともベース?」
ソラの肩を押し退けて、ユラはオオニシとオガタに笑って言った。
オオニシとオガタは、ユラの考えるその後の展開が読めてきたが、無視ができないよう詰められてしまい正直に答えた。
「俺はギターだよ。学生時代に先輩達とコピーバンドをやっていてライブハウスは良く出入りしてた。」
ユラはオガタを見た。
「ギターもベースも弾けるし、今も気分転換に弾いているが…。」
「2人ともすごいじゃない。これなら、ウミくんの足手纏いにはならないんじゃない?どうかしら?」
「ウミィ!?ママはステージに上がって目立ちたいだけよぉ!
惑わされないで!」
「お姉ちゃんはああ言ってるけどね、やるからには本気よ。
もちろん決めるのはウミくんよ。
ただこれだけ言っておこうかしら。
ロックンロールをやるのであれば、うるさいジャーマネの操り人形になるのはおかしいと思わない?」
妖しくユラはウィンクした。
「うるさいジャーマネ?
ジャーマネってマネージャーの事?
なんで私がウミを裏で操るマネージャーになってるのよぉ?」
「誰もお姉ちゃんとは言ってないじゃない。
あくまで一般論のお話よ。
そう、ロックンロールの一般論。」
「あの、神園くん。ワタクシに出来る事があれば遠慮なく言ってくださいね。」
母と娘が口論する中で、瞬きをせず佇むウミにかつらは心配そうに言った。
「えっ、あぁ。ありがとな、かつら。そんでさ、さっそくなんだけど…。」
ウミは壁にかけられている時計を見て、自分の出番まで残された時間を確認している。
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