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ピンチはチャンス?んなわけない。
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「お前が捕まる瞬間を撮影しちゃおうかな?
YouTubeで配信したらバズるかも。」
セラは姉とヒロコ達を苦しめたミカミを、とことん追い詰めてやりたかった。
「これの意味がわかるか?
仮にオールドメディアが報道しなくても、ネットでバズれば日本中の人々に警察の世話になった男として顔も名前も知れ渡るんだ。
そんでお前は18歳の既婚女性を陰湿な方法でストーキングした変態として名前を刻む事になる。
一度拡散すりゃネット空間では削除する事は到底不可能だ。
永遠に変態男して烙印を押され残りの人生を無様に歩む事になるんだよ。死ぬまでな。」
「セラァ、もういいってばぁ。」
「まだあたしの怒りはこんなもんじゃ鎮まらないの。」
セラに言われてからミカミは上半身だけを起こし無表情で美人姉妹を見つめている。
「どうしたぁ?おぅ?土下座したって許さねえぞ。
ほら、警察もかなり近くまで来ている。
さようなら、ミカミくん。
きっと接見禁止になるだろうから、話をするのもこれが最後だよ。」
セラは余裕たっぷりにみせたくて、両腕を頭より高く上げて伸びをしている。
ピーポー
ピーポー
ピーポー
信号機が青になり、パトカーはサイレンを鳴らして発進した。
ソラ達がいる場所へ向かってまもなくやって来る。
ミカミは表情を変えることなく後ろを振り返ってパトカーを見た。
「まだ、まだ…俺は女神と一緒にいたい。ソラちゃんには悪いけど、ちょっとアレを使わせてもらうよ。
ごめんね、ソラちゃん。他の汚い男にお乳を吸われないでね。」
「はぁ!?お乳だぁ?気持ち悪りぃ事言ってんじゃねえよ!そもそもお前、この状況下で逃げられると思ってんのか?」
セラが怒鳴った瞬間、被せるようにミカミは甲高い声で叫んだ。
「わぁぁぁ!日本一可愛い美少女、大嵐ソラちゃんがいるぞぉぉ!
本物の大嵐ソラちゃんだぁ!!
あの、大嵐ソラちゃんがすぐ目の前にいる!!」
「ふぁ?」
ソラは叫びだしたミカミを見て呆気に取られている。
「ヤバイ!姉貴、早く武装をして!」
突然の事で動揺したソラは頬に両手を重ねながら内股で周囲をキョロキョロしている。
「ほら、顔を隠して!
このままここにいたら、姉貴を狙う男達に囲まれちゃうよ!早くここから離れなきゃ!」
「私、怖い。」
焦る妹は涙目になっている姉の顔にフェイスカバーを装着させている。
瞬く間にコスプレクラブと書かれた看板が設置されてある、店の出入り口から客やボーイが連れ立って出てきた。
コスプレクラブの向かい側にある雀荘からは中年の男達が勢いよく店のドアを開けて飛び出してきている。
若い女の姿まである。
先ほどまで派手な喧嘩をしていても誰も気にもしていなかった人々はミカミがソラの名前を大声で連呼してから、近隣付近から日本一可愛い美少女という異名を持つソラを見ようと男達がゾロゾロ集まってきている。
「ソラちゃんがいるってマジか?」
「どこじゃあ?ソラはどこじゃあ?」
「ソラたんは俺の天使!」
「私、女だけどソラちゃん抱きたい。」
「ヤッバ…。」
セラの表情は硬直した。
店舗内で男女が行為に及んでいる最中でも客や従業員、フラフラ当てもなく路上を歩く者、工事現場で働く作業員までもが一気に溢れてソラ達がいる周辺はとても騒がしくなった。
大雨で川の水位が上がり、徐々に堤防を越えようとしている状態に似ている。
「女神、勘弁してね…。女神と子作りするまで警察に捕まるわけにはいかないんだ。」
ミカミはどさくさに紛れて逃げ出した。
YouTubeで配信したらバズるかも。」
セラは姉とヒロコ達を苦しめたミカミを、とことん追い詰めてやりたかった。
「これの意味がわかるか?
仮にオールドメディアが報道しなくても、ネットでバズれば日本中の人々に警察の世話になった男として顔も名前も知れ渡るんだ。
そんでお前は18歳の既婚女性を陰湿な方法でストーキングした変態として名前を刻む事になる。
一度拡散すりゃネット空間では削除する事は到底不可能だ。
永遠に変態男して烙印を押され残りの人生を無様に歩む事になるんだよ。死ぬまでな。」
「セラァ、もういいってばぁ。」
「まだあたしの怒りはこんなもんじゃ鎮まらないの。」
セラに言われてからミカミは上半身だけを起こし無表情で美人姉妹を見つめている。
「どうしたぁ?おぅ?土下座したって許さねえぞ。
ほら、警察もかなり近くまで来ている。
さようなら、ミカミくん。
きっと接見禁止になるだろうから、話をするのもこれが最後だよ。」
セラは余裕たっぷりにみせたくて、両腕を頭より高く上げて伸びをしている。
ピーポー
ピーポー
ピーポー
信号機が青になり、パトカーはサイレンを鳴らして発進した。
ソラ達がいる場所へ向かってまもなくやって来る。
ミカミは表情を変えることなく後ろを振り返ってパトカーを見た。
「まだ、まだ…俺は女神と一緒にいたい。ソラちゃんには悪いけど、ちょっとアレを使わせてもらうよ。
ごめんね、ソラちゃん。他の汚い男にお乳を吸われないでね。」
「はぁ!?お乳だぁ?気持ち悪りぃ事言ってんじゃねえよ!そもそもお前、この状況下で逃げられると思ってんのか?」
セラが怒鳴った瞬間、被せるようにミカミは甲高い声で叫んだ。
「わぁぁぁ!日本一可愛い美少女、大嵐ソラちゃんがいるぞぉぉ!
本物の大嵐ソラちゃんだぁ!!
あの、大嵐ソラちゃんがすぐ目の前にいる!!」
「ふぁ?」
ソラは叫びだしたミカミを見て呆気に取られている。
「ヤバイ!姉貴、早く武装をして!」
突然の事で動揺したソラは頬に両手を重ねながら内股で周囲をキョロキョロしている。
「ほら、顔を隠して!
このままここにいたら、姉貴を狙う男達に囲まれちゃうよ!早くここから離れなきゃ!」
「私、怖い。」
焦る妹は涙目になっている姉の顔にフェイスカバーを装着させている。
瞬く間にコスプレクラブと書かれた看板が設置されてある、店の出入り口から客やボーイが連れ立って出てきた。
コスプレクラブの向かい側にある雀荘からは中年の男達が勢いよく店のドアを開けて飛び出してきている。
若い女の姿まである。
先ほどまで派手な喧嘩をしていても誰も気にもしていなかった人々はミカミがソラの名前を大声で連呼してから、近隣付近から日本一可愛い美少女という異名を持つソラを見ようと男達がゾロゾロ集まってきている。
「ソラちゃんがいるってマジか?」
「どこじゃあ?ソラはどこじゃあ?」
「ソラたんは俺の天使!」
「私、女だけどソラちゃん抱きたい。」
「ヤッバ…。」
セラの表情は硬直した。
店舗内で男女が行為に及んでいる最中でも客や従業員、フラフラ当てもなく路上を歩く者、工事現場で働く作業員までもが一気に溢れてソラ達がいる周辺はとても騒がしくなった。
大雨で川の水位が上がり、徐々に堤防を越えようとしている状態に似ている。
「女神、勘弁してね…。女神と子作りするまで警察に捕まるわけにはいかないんだ。」
ミカミはどさくさに紛れて逃げ出した。
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