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妹のピンチ、姉は大ピンチ!?
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「女神は必ず見つけるぞー!俺がたくさん愛してあげるからね。ウヒョヒョヒョヒョ!」
ミカミは細い足をバダバタさせて清掃が行きとどいていない治安の悪い路地裏を病的な笑みを浮かべて走っている。
「んん。ミカミには遭遇できなかったわね。」
キョロキョロ前後左右に顔を動かしてソラは辺りを見ている。
「歩きすぎて足が痛くなっちゃった。」
ソラはパチンコ屋、ソープ、違法カジノが乱立する雑居ビルに夕陽が当たるのを見て、虚しさが募った。
「世界で1番会いたくない人物だけど、こういう時に限って遭遇できないのってシャクだわ。
今日は誘き出すのに失敗したけど、明日もまたやらなきゃ。
私だけでなく、お世話になった多くの方々に多大な迷惑をかけたミカミを許すわけにいかないんだから。」
ソラは俯きながら"交番"を横切り、来た道を引き返そうとした時だ。
「シュゴー、シュゴー、シュゴー。」
歩道のない路側帯を歩いているソラは黒いスニーカーを履いた男がピクリとも動かず、細く狭い路側帯で立ち止まっている。
「シュゴー、シュ、ゴ!?」
ソラは通せんぼする男を恐る恐る見上げた。
「やぁ、奥様。治安の悪い街中で何をしていたのです?」
極度の出っ歯の為、口から飛び出た前歯をカチカチいわせ、ヨダレを垂れ流している男は紛れもなくミカミであった。
「ああっ!?」
「ウヒャヒャヒャ!そんなに驚かなくてもいいじゃない。
貴女を愛するミカミさんだよ。
もう説明する必要もないが、俺の想いをとどける為、プロポーズはさせて頂こうかね。ソラさん?」
ソラはくるりと踵をかえし交番があった方向へ一目散に走った。
「あの時の桃尻と同じだ。アパートで見た時の張りのある美しい桃尻と。
貴女の桃尻を見てから恋に落ちたぁ!!」
後を追うミカミは両手を万歳させて走り出した。
その姿は非常に怪しい走り方であった。
チューハイの缶を持って付近を歩く年老いた男は、ミカミの姿を見て気味悪がっていたくらいだ。
「シュゴー!私、私、絶対に負けないもん!」
くたびれてはいたソラではあったがまだ体力は残っていた。
まるでガス欠していた車の予備タンクにあったガソリンを使って走り出したかのようだった。
「奥様~逃げないでぇ!俺をほかでもない奥様を愛しているんだよ!」
ミカミはみるみる前を走るソラとの距離を縮めていく。
「もうちょっとだ!」
手を伸ばしソラのサラサラ靡く黒髪を掴もうとするが、ギリギリで触れられずにいる。
運動オンチのソラはなりふりかまわず、大きな乳房を揺らして全力でミカミを振り切ろうと走った。
「シュゴシュゴシュゴシュゴシュゴ!!」
気力を振り絞り、強い気持ちで走るソラはスピードを上げた事で縮まりかけていた距離が少し開いた。
「なぜに、そこまで拒絶するんだー!俺がこんなに好きなのに!」
ミカミは細い足をバダバタさせて清掃が行きとどいていない治安の悪い路地裏を病的な笑みを浮かべて走っている。
「んん。ミカミには遭遇できなかったわね。」
キョロキョロ前後左右に顔を動かしてソラは辺りを見ている。
「歩きすぎて足が痛くなっちゃった。」
ソラはパチンコ屋、ソープ、違法カジノが乱立する雑居ビルに夕陽が当たるのを見て、虚しさが募った。
「世界で1番会いたくない人物だけど、こういう時に限って遭遇できないのってシャクだわ。
今日は誘き出すのに失敗したけど、明日もまたやらなきゃ。
私だけでなく、お世話になった多くの方々に多大な迷惑をかけたミカミを許すわけにいかないんだから。」
ソラは俯きながら"交番"を横切り、来た道を引き返そうとした時だ。
「シュゴー、シュゴー、シュゴー。」
歩道のない路側帯を歩いているソラは黒いスニーカーを履いた男がピクリとも動かず、細く狭い路側帯で立ち止まっている。
「シュゴー、シュ、ゴ!?」
ソラは通せんぼする男を恐る恐る見上げた。
「やぁ、奥様。治安の悪い街中で何をしていたのです?」
極度の出っ歯の為、口から飛び出た前歯をカチカチいわせ、ヨダレを垂れ流している男は紛れもなくミカミであった。
「ああっ!?」
「ウヒャヒャヒャ!そんなに驚かなくてもいいじゃない。
貴女を愛するミカミさんだよ。
もう説明する必要もないが、俺の想いをとどける為、プロポーズはさせて頂こうかね。ソラさん?」
ソラはくるりと踵をかえし交番があった方向へ一目散に走った。
「あの時の桃尻と同じだ。アパートで見た時の張りのある美しい桃尻と。
貴女の桃尻を見てから恋に落ちたぁ!!」
後を追うミカミは両手を万歳させて走り出した。
その姿は非常に怪しい走り方であった。
チューハイの缶を持って付近を歩く年老いた男は、ミカミの姿を見て気味悪がっていたくらいだ。
「シュゴー!私、私、絶対に負けないもん!」
くたびれてはいたソラではあったがまだ体力は残っていた。
まるでガス欠していた車の予備タンクにあったガソリンを使って走り出したかのようだった。
「奥様~逃げないでぇ!俺をほかでもない奥様を愛しているんだよ!」
ミカミはみるみる前を走るソラとの距離を縮めていく。
「もうちょっとだ!」
手を伸ばしソラのサラサラ靡く黒髪を掴もうとするが、ギリギリで触れられずにいる。
運動オンチのソラはなりふりかまわず、大きな乳房を揺らして全力でミカミを振り切ろうと走った。
「シュゴシュゴシュゴシュゴシュゴ!!」
気力を振り絞り、強い気持ちで走るソラはスピードを上げた事で縮まりかけていた距離が少し開いた。
「なぜに、そこまで拒絶するんだー!俺がこんなに好きなのに!」
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