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妹のピンチ、姉は大ピンチ!?
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「もうどいてよ!あなたなんかとこれ以上、話したくない!」
ソラは耳元で卑猥な言動を繰り返すモモを振り切った。
「ちょっと待てってば!そんなら報酬だってモモが払ってあげる!」
小走りで先回りしたモモはしつこくソラの前に立ち塞がった。
「どいて!」
「ちょっとさ、逃げないでよ。」
モモはバッグを開き焦った手つきでゴソゴソやっている。
「今はお金がないの。だからこれをあげる。モモが使っている生理用品。
さっきコンビニのトイレで一枚使って、袋から出しちゃった状態だけど汚くないよ。
どうぞ、女の子の日に使ってね。
って、また逃げるのぉ?」
ソラは無言で歩く。
「これもあげちゃう!」
モモは歩き出したソラを再び追いかけた。
尻のポケットに入れていたキャンディを取りだし、赤い袋に入ったストロベリー味のキャンディをナプキンの真ん中に置いた。
ソラは一瞬、キャンディの赤い袋が経血に見えてバカにされた気分だった。
「もうやめてよぉ!!」
大声で怒鳴った。
ソラの怒鳴り声にしつこかったモモはさすがに怯みだし、後を追う事を諦めた。
小学生の頃、音楽の授業で喉からではなくお腹から声を出しなさいと、先生に言われた事がこんな場面で役立つとは夢にも思わなかった。
「ウミィ。私ね、すごく怖かったけれどなんとか自分の力でクリアしたよ。」
ソラはサングラス越しから顔をやや上に傾けた。
張り巡らされた電線が蝶の触角に見えたのは、今日が初めてだった。
「姉貴、よく頑張ったね。辛かったね。怖かったね。ほんとよく頑張った…。」
歩き出したソラを追う為、セラは黒塗りベンツから離れてゴミが散乱している路地へ歩いた。
「あっ!ちょっと。金髪のおねいさぁん!」
モモはセラを見つけて駆け寄ってきた。
何も聴こえない、何も見えないと言った具合でモモを無視してセラは大好きな姉を追った。
「おねいさんたら、モモの話を聞いてよー!あんさ、モモから大切なお願いがあるの。ねえったら。」
セラは全く相手にしていない。
透明人間がいるなら、このピンク色に髪を染めた娘がそれだ。
「なんなん?モモがこれほど訴えているのにぃ!意地悪!」
幼児のように地団駄を踏んで叫んでいる。
「バーカ!」
「ブチャイク!」
「デカパイパーイ!」
幼稚なモモが叫ぶ中、セラは大きな歩幅で歩き、モモとの距離がどんどん離れていく。
「なんなの、あの金髪黒ギャル!モモとそんなに大差ないじゃん。どエロイ格好してさ。
そのくせモモとは口は聞かないんだ?
育ちの良い箱入り娘気取りのつもり?
笑わせないでよ。
生意気にデカパイパイなんか見せつけちゃってさ。
デカパイパイだけじゃないな。ケツも見えそうだよ。」
「っとに、さっきからうるっさいなぁ。あのピンク頭。あたしはお前なんかに構っている場合じゃないんだ。」
いい加減にしろよという気持ちでセラは後ろを振り返ってモモを睨んだ。
「やーい、ガンつけたって怖くないよーだ。金髪色黒クソビッチ!」
モモがピョンピョン飛び跳ねてセラを挑発している。
ソラは耳元で卑猥な言動を繰り返すモモを振り切った。
「ちょっと待てってば!そんなら報酬だってモモが払ってあげる!」
小走りで先回りしたモモはしつこくソラの前に立ち塞がった。
「どいて!」
「ちょっとさ、逃げないでよ。」
モモはバッグを開き焦った手つきでゴソゴソやっている。
「今はお金がないの。だからこれをあげる。モモが使っている生理用品。
さっきコンビニのトイレで一枚使って、袋から出しちゃった状態だけど汚くないよ。
どうぞ、女の子の日に使ってね。
って、また逃げるのぉ?」
ソラは無言で歩く。
「これもあげちゃう!」
モモは歩き出したソラを再び追いかけた。
尻のポケットに入れていたキャンディを取りだし、赤い袋に入ったストロベリー味のキャンディをナプキンの真ん中に置いた。
ソラは一瞬、キャンディの赤い袋が経血に見えてバカにされた気分だった。
「もうやめてよぉ!!」
大声で怒鳴った。
ソラの怒鳴り声にしつこかったモモはさすがに怯みだし、後を追う事を諦めた。
小学生の頃、音楽の授業で喉からではなくお腹から声を出しなさいと、先生に言われた事がこんな場面で役立つとは夢にも思わなかった。
「ウミィ。私ね、すごく怖かったけれどなんとか自分の力でクリアしたよ。」
ソラはサングラス越しから顔をやや上に傾けた。
張り巡らされた電線が蝶の触角に見えたのは、今日が初めてだった。
「姉貴、よく頑張ったね。辛かったね。怖かったね。ほんとよく頑張った…。」
歩き出したソラを追う為、セラは黒塗りベンツから離れてゴミが散乱している路地へ歩いた。
「あっ!ちょっと。金髪のおねいさぁん!」
モモはセラを見つけて駆け寄ってきた。
何も聴こえない、何も見えないと言った具合でモモを無視してセラは大好きな姉を追った。
「おねいさんたら、モモの話を聞いてよー!あんさ、モモから大切なお願いがあるの。ねえったら。」
セラは全く相手にしていない。
透明人間がいるなら、このピンク色に髪を染めた娘がそれだ。
「なんなん?モモがこれほど訴えているのにぃ!意地悪!」
幼児のように地団駄を踏んで叫んでいる。
「バーカ!」
「ブチャイク!」
「デカパイパーイ!」
幼稚なモモが叫ぶ中、セラは大きな歩幅で歩き、モモとの距離がどんどん離れていく。
「なんなの、あの金髪黒ギャル!モモとそんなに大差ないじゃん。どエロイ格好してさ。
そのくせモモとは口は聞かないんだ?
育ちの良い箱入り娘気取りのつもり?
笑わせないでよ。
生意気にデカパイパイなんか見せつけちゃってさ。
デカパイパイだけじゃないな。ケツも見えそうだよ。」
「っとに、さっきからうるっさいなぁ。あのピンク頭。あたしはお前なんかに構っている場合じゃないんだ。」
いい加減にしろよという気持ちでセラは後ろを振り返ってモモを睨んだ。
「やーい、ガンつけたって怖くないよーだ。金髪色黒クソビッチ!」
モモがピョンピョン飛び跳ねてセラを挑発している。
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