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ユウシン&トモキVS変態ミカミ
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「ダメよ!ドアの向こうで何を企んでいるかわからないんだから!」
ソラはセラの襟を掴んで制止した。
「姉貴、邪魔しないでよ。凶器を隠し持っていようとあんなザコにあたしが負けるわけないじゃん!」
「お姉ちゃんが正しいわ、絶対にドアは開けちゃダメ!」
ヒロコも玄関先まで行きソラと一緒にセラを止めた。
「え~ヒロコさんまで。あんなヤツ、返り討ちにしてやるのに。」
ドン!
「早急にドアを開けないとドアを蹴破りますよ。」
ミカミはドアを蹴った。
「あぁぁぁ!悔しい!こんなんされても我慢しなきゃダメ?」
セラはソラとヒロコの顔を交互に見た。
「お姉ちゃんは警察に通報して。」
ヒロコは部屋に戻りインターフォンでミカミに話した。
「あなたの事、たったいま警察に通報しました。」
「また警察か~。警察が好きだねぇ。彼らに頼ったってなんも意味ないのに。
俺は通報されたくらいで動じないんだよ。」
「うるせぇ早くこっから出ていけ!変態野郎!」
「妹ちゃんか?女神の妹だからとてつもない美人さんなのにもったいない。」
「早く消えろ!キモイんだよ!この蛆虫!」
セラは大声で怒鳴った。
「蛆虫だなんて心外だな~。君は本当に言葉遣いの悪いガサツな女だ。」
「警察に電話したよ。すぐ駆けつけるからドアを開けずそのまま待機してだって…。」
気落ちしているソラは2人に伝えた。
「また来るよ。ああ、一つ言い忘れてしまうところだった。
2人とも下着はちゃんと外に干しなさい。
警戒し過ぎだよ。」
ミカミは時計を見ながら言った。
「黙りやがれ変態!おまえはもうじき逮捕されるんだぞ!」
「さぁ、それはどうかなあ~?彼らは真剣に俺を捕まえる気がないように思うけど。」
「母さん、トモキ君が来ているよ。」
「お邪魔します。」
ユウシンの母はスマホを耳に当てながらユウシンを見た。
「ユウシン、今ね!情報共有している石井さんから連絡でね、先日ウチにきたお姉ちゃん達が働く写真スタジオにネズミが出たって!」
「えっネズミ!?ネズミが写真スタジオに?」
ユウシンの母はスマホで通話しながら素早く2度首を縦に振った。
「ト、トモキ君。僕はお姉さん達が働く写真スタジオに行くよ。トモキ君は?」
ユウシンは恐怖に満ちた表情だが、姉妹を守りたいという男としての使命感が湧き上がっている。
「助けに行くに決まってんだろ!おまえばっか格好付けさせてたまるかってんだ!」
「あんた達、馬鹿な真似はよしなさい!包丁でも持っていたらどうするの?警察に任せなさい!」
「ユウシンのお母さん。俺らで変態ネズミを捕まえて警察に突き出してやりますよ!」
ガチャ
トモキはドアノブを回して玄関を開けた。
「ユウシン、ビビって空手家の俺の足を引っ張るなよ…。おい、聞いてんのか?」
「母さん、これ借りるよ?」
ユウシンは母が原付バイクに乗る時被っているフルフェイスヘルメットを被った。
「ユウシン!馬鹿な真似はやめなさい!」
「さぁ、行こうよトモキ君!」
心配する母をよそにユウシンはエレベーター側へ走った。
「待ちやがれ!ネズミを取っ捕まえるのはこの俺だ!」
トモキはユウシンの後を追った。
ソラはセラの襟を掴んで制止した。
「姉貴、邪魔しないでよ。凶器を隠し持っていようとあんなザコにあたしが負けるわけないじゃん!」
「お姉ちゃんが正しいわ、絶対にドアは開けちゃダメ!」
ヒロコも玄関先まで行きソラと一緒にセラを止めた。
「え~ヒロコさんまで。あんなヤツ、返り討ちにしてやるのに。」
ドン!
「早急にドアを開けないとドアを蹴破りますよ。」
ミカミはドアを蹴った。
「あぁぁぁ!悔しい!こんなんされても我慢しなきゃダメ?」
セラはソラとヒロコの顔を交互に見た。
「お姉ちゃんは警察に通報して。」
ヒロコは部屋に戻りインターフォンでミカミに話した。
「あなたの事、たったいま警察に通報しました。」
「また警察か~。警察が好きだねぇ。彼らに頼ったってなんも意味ないのに。
俺は通報されたくらいで動じないんだよ。」
「うるせぇ早くこっから出ていけ!変態野郎!」
「妹ちゃんか?女神の妹だからとてつもない美人さんなのにもったいない。」
「早く消えろ!キモイんだよ!この蛆虫!」
セラは大声で怒鳴った。
「蛆虫だなんて心外だな~。君は本当に言葉遣いの悪いガサツな女だ。」
「警察に電話したよ。すぐ駆けつけるからドアを開けずそのまま待機してだって…。」
気落ちしているソラは2人に伝えた。
「また来るよ。ああ、一つ言い忘れてしまうところだった。
2人とも下着はちゃんと外に干しなさい。
警戒し過ぎだよ。」
ミカミは時計を見ながら言った。
「黙りやがれ変態!おまえはもうじき逮捕されるんだぞ!」
「さぁ、それはどうかなあ~?彼らは真剣に俺を捕まえる気がないように思うけど。」
「母さん、トモキ君が来ているよ。」
「お邪魔します。」
ユウシンの母はスマホを耳に当てながらユウシンを見た。
「ユウシン、今ね!情報共有している石井さんから連絡でね、先日ウチにきたお姉ちゃん達が働く写真スタジオにネズミが出たって!」
「えっネズミ!?ネズミが写真スタジオに?」
ユウシンの母はスマホで通話しながら素早く2度首を縦に振った。
「ト、トモキ君。僕はお姉さん達が働く写真スタジオに行くよ。トモキ君は?」
ユウシンは恐怖に満ちた表情だが、姉妹を守りたいという男としての使命感が湧き上がっている。
「助けに行くに決まってんだろ!おまえばっか格好付けさせてたまるかってんだ!」
「あんた達、馬鹿な真似はよしなさい!包丁でも持っていたらどうするの?警察に任せなさい!」
「ユウシンのお母さん。俺らで変態ネズミを捕まえて警察に突き出してやりますよ!」
ガチャ
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「母さん、これ借りるよ?」
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「ユウシン!馬鹿な真似はやめなさい!」
「さぁ、行こうよトモキ君!」
心配する母をよそにユウシンはエレベーター側へ走った。
「待ちやがれ!ネズミを取っ捕まえるのはこの俺だ!」
トモキはユウシンの後を追った。
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