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第3部 眠りから目覚めた後
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アネキ、アネキ
「ウミィィ。」
あねき、あねき
「チュゥ~」
瞳を閉じたままソラは唇をすぼませている。
「姉貴ったら!もう何やってんのさ。口がビヨ~ンてなってるよ。ビヨ~ンて。」
「あれ?ここはどこ?」
「あたしの家じゃん。」
部屋を見渡して家具や家電などを見つめる。
セラがタイで買ったゾウの置物やサンドバッグ、ダンベル、放置されて皺くちゃのシャツやセクシーな下着しかない。
「ビジネスホテルは?ウミは?」
「ビジネスホテルぅ?よくわかんないけど、ここはあたしの部屋で、姉貴はお義兄さんとは別居中でしょ?」
「はぁ~。懐かしかったなぁ。」
「懐かしいって何が?」
「…なんでもない。」
ソラは過去にあった忘れられない濃密な出来事を夢で見ていたがラストのウミとのキスを見れずに目覚めた為、落胆している。
「姉貴は丸一日、寝たままだったからすごく心配したんだよ。
時折り、あたしやお義兄さんの名前を呼んだりしてさ。」
セラはコップにミネラルウォーターを注いでソラに手渡した。
「私、一日中寝てたってわけ?」
「そう!!」
セラはとても心配したらしく強い口調で言った。
「うなされている時もあったんだよ。あたしは声をかけて起こしてやろうとしたんだけど、ちっとも目が覚めない。
もう姉貴の睡眠欲にはお手上げだったわ。」
「うなされていたか…。」
チューブトップのシャツを着たセラはカップのズレが気になるようで手で位置を直している。
このタイミングなら打ち明けてみよう。ソラは思った。
「…セラ、私が高一の時にクラスでいじめられて大ピンチに陥ってたのを前にも話したよね。
その時、私はセラに助けを求めたらセラの声が聞こえてきてアドバイスをしてくれたの。
あの時って、セラにも私の声が聞こえていた?」
バカバカしい話だと一蹴されると思っていたソラは、今日までずっと黙っていたのだ。
セラの表情が硬直した。
「あたしにも、あったんだよ。姉貴から助けを求めてくる声がね…。
姉貴の声が聞こえた時はスマホを没収されて連絡もできない環境だったから、ずっと心配していたんだ。
あの時ってね、声と共に靄がかかった中から、ボォと映る姉貴が見えていたんだよ。」
セラは格闘美女に相応しい引き締まった両腕をクロスさせて撫でている。
「今ので鳥肌たっちゃった。」
「あの時、助けてくれてありがとうね。」
「いや、どういたしまして…てかさ、お礼とかそんな事より不思議な体験を姉貴と共有していたなんて。
あたしはオカルト?とか信じない性分だからね。」
「私達は双子の姉妹だからそういう不思議な力を持っているんだよ。」
「双子なんて珍しくもないじゃんよ。世界中の双子の姉妹に備わった能力だって言うわけ?」
興奮気味のセラは乳房を揺らしながら寝ているソラの前で前屈みになる。
「難しい事は私にはわかんないけど、実際に私達は体験したんだもん。」
セラの揺れる谷間を見ながら言った。
「…あたしも実体験に勝るものはないって考えだけどさ…そんな不思議な能力があたしらにあるなんて。」
「ウミィィ。」
あねき、あねき
「チュゥ~」
瞳を閉じたままソラは唇をすぼませている。
「姉貴ったら!もう何やってんのさ。口がビヨ~ンてなってるよ。ビヨ~ンて。」
「あれ?ここはどこ?」
「あたしの家じゃん。」
部屋を見渡して家具や家電などを見つめる。
セラがタイで買ったゾウの置物やサンドバッグ、ダンベル、放置されて皺くちゃのシャツやセクシーな下着しかない。
「ビジネスホテルは?ウミは?」
「ビジネスホテルぅ?よくわかんないけど、ここはあたしの部屋で、姉貴はお義兄さんとは別居中でしょ?」
「はぁ~。懐かしかったなぁ。」
「懐かしいって何が?」
「…なんでもない。」
ソラは過去にあった忘れられない濃密な出来事を夢で見ていたがラストのウミとのキスを見れずに目覚めた為、落胆している。
「姉貴は丸一日、寝たままだったからすごく心配したんだよ。
時折り、あたしやお義兄さんの名前を呼んだりしてさ。」
セラはコップにミネラルウォーターを注いでソラに手渡した。
「私、一日中寝てたってわけ?」
「そう!!」
セラはとても心配したらしく強い口調で言った。
「うなされている時もあったんだよ。あたしは声をかけて起こしてやろうとしたんだけど、ちっとも目が覚めない。
もう姉貴の睡眠欲にはお手上げだったわ。」
「うなされていたか…。」
チューブトップのシャツを着たセラはカップのズレが気になるようで手で位置を直している。
このタイミングなら打ち明けてみよう。ソラは思った。
「…セラ、私が高一の時にクラスでいじめられて大ピンチに陥ってたのを前にも話したよね。
その時、私はセラに助けを求めたらセラの声が聞こえてきてアドバイスをしてくれたの。
あの時って、セラにも私の声が聞こえていた?」
バカバカしい話だと一蹴されると思っていたソラは、今日までずっと黙っていたのだ。
セラの表情が硬直した。
「あたしにも、あったんだよ。姉貴から助けを求めてくる声がね…。
姉貴の声が聞こえた時はスマホを没収されて連絡もできない環境だったから、ずっと心配していたんだ。
あの時ってね、声と共に靄がかかった中から、ボォと映る姉貴が見えていたんだよ。」
セラは格闘美女に相応しい引き締まった両腕をクロスさせて撫でている。
「今ので鳥肌たっちゃった。」
「あの時、助けてくれてありがとうね。」
「いや、どういたしまして…てかさ、お礼とかそんな事より不思議な体験を姉貴と共有していたなんて。
あたしはオカルト?とか信じない性分だからね。」
「私達は双子の姉妹だからそういう不思議な力を持っているんだよ。」
「双子なんて珍しくもないじゃんよ。世界中の双子の姉妹に備わった能力だって言うわけ?」
興奮気味のセラは乳房を揺らしながら寝ているソラの前で前屈みになる。
「難しい事は私にはわかんないけど、実際に私達は体験したんだもん。」
セラの揺れる谷間を見ながら言った。
「…あたしも実体験に勝るものはないって考えだけどさ…そんな不思議な能力があたしらにあるなんて。」
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