119 / 275
ソラが女子高校生だった頃。逃亡先は新横浜
118
しおりを挟む
「わわわ、ちょっと待て!そんな格好で男の俺の前に来ちゃまずいぜ!」
ウミはうつ伏せになって枕に顔を埋めた。
「羽織るものがないから下着のままウミの隣に行くって説明したよ。そしたらウミは"あぁ"って返事したじゃん。私は悪くないもん。」
不機嫌になったソラはベッドに両膝をついてウミに言った。
「デート中着ていた服があるだろ?それを着ろよ。」
「これでわかったわ。ウミは私の話をちゃんと聞いてなかったのね!私は走り回って汗で汚れたワンピは気持ち悪いから着ないって話したんだけどぉ!」
両手もついて枕に顔を埋めるウミの耳元で言った。
ブラジャー越しに、ウミの頭や肩に乳房が当たっている。
「ウミが私に買ってくれた下着、色気がすごいよぉ。私は普段、白ばっかのソフトブラだから赤の大人のブラは新鮮。ウミィ、どう私のオッパイ?ユッサユッサしてるよ。」
話を上の空で聞いていた事に腹が立ち、シャイなウミにちょっと意地悪をしている。
「パンティはね、オマタの部分がちょっと透けてるの。ウミは女の子にこういう格好をさせたかったのかしら?
ウミが買っておいて恥ずかしがるなんて変だと思わない?顔を上げて見てごらん。ウミの趣味でしょ?」
「ソ、ソラァ?俺もシャワー浴びてきていいかな?」
「フン、どうぞご自由に。」
逃げるようにウミはソラから離れて浴室へ向かい着替えようとした時だ。
「あぁ、なんだよ。あるじゃんよ!」
ウミは声を上げた。
「喜べ!2着、ガウンがあったぞー。おまえちゃんと見ろよな。アハハ。」
「私はそんなの着ないよ。それより早くお風呂に入ってきたらどう?
私はウミが入浴中、走り回った疲れで死んでるかもしれない。身体が冷たくなっていたら救急車を呼んでも遅いからね!」
「ソラァ…俺が悪かったよ。これからちゃんと話を聞くからさ、機嫌を直せよ。」
「私、機嫌悪くなんかないもん。
それよりウミが買ってきたお弁当、不味くて食べられないわ。」
アイツ、ちょっと適当に答えただけてなんであんなに怒ってんだよ。ウミはシャワーで掛け湯をしながら考えていた。
****
「あ~気持ち良かった。
浴槽もあるんだなぁ。ソラもシャワーだけでなく浴槽に浸かれば良かったのに。」
汗を流して適度に身体を温めた事により、ウミはリラックスできた。
タオルを首にかけてベッドのある部屋へ行くとソラはガウンを着てうつ伏せで寝ている。
ほとんど明かりがなく黄色い豆電球が弱々しくソラを照らしている。
ウミはうつ伏せになって枕に顔を埋めた。
「羽織るものがないから下着のままウミの隣に行くって説明したよ。そしたらウミは"あぁ"って返事したじゃん。私は悪くないもん。」
不機嫌になったソラはベッドに両膝をついてウミに言った。
「デート中着ていた服があるだろ?それを着ろよ。」
「これでわかったわ。ウミは私の話をちゃんと聞いてなかったのね!私は走り回って汗で汚れたワンピは気持ち悪いから着ないって話したんだけどぉ!」
両手もついて枕に顔を埋めるウミの耳元で言った。
ブラジャー越しに、ウミの頭や肩に乳房が当たっている。
「ウミが私に買ってくれた下着、色気がすごいよぉ。私は普段、白ばっかのソフトブラだから赤の大人のブラは新鮮。ウミィ、どう私のオッパイ?ユッサユッサしてるよ。」
話を上の空で聞いていた事に腹が立ち、シャイなウミにちょっと意地悪をしている。
「パンティはね、オマタの部分がちょっと透けてるの。ウミは女の子にこういう格好をさせたかったのかしら?
ウミが買っておいて恥ずかしがるなんて変だと思わない?顔を上げて見てごらん。ウミの趣味でしょ?」
「ソ、ソラァ?俺もシャワー浴びてきていいかな?」
「フン、どうぞご自由に。」
逃げるようにウミはソラから離れて浴室へ向かい着替えようとした時だ。
「あぁ、なんだよ。あるじゃんよ!」
ウミは声を上げた。
「喜べ!2着、ガウンがあったぞー。おまえちゃんと見ろよな。アハハ。」
「私はそんなの着ないよ。それより早くお風呂に入ってきたらどう?
私はウミが入浴中、走り回った疲れで死んでるかもしれない。身体が冷たくなっていたら救急車を呼んでも遅いからね!」
「ソラァ…俺が悪かったよ。これからちゃんと話を聞くからさ、機嫌を直せよ。」
「私、機嫌悪くなんかないもん。
それよりウミが買ってきたお弁当、不味くて食べられないわ。」
アイツ、ちょっと適当に答えただけてなんであんなに怒ってんだよ。ウミはシャワーで掛け湯をしながら考えていた。
****
「あ~気持ち良かった。
浴槽もあるんだなぁ。ソラもシャワーだけでなく浴槽に浸かれば良かったのに。」
汗を流して適度に身体を温めた事により、ウミはリラックスできた。
タオルを首にかけてベッドのある部屋へ行くとソラはガウンを着てうつ伏せで寝ている。
ほとんど明かりがなく黄色い豆電球が弱々しくソラを照らしている。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

完)嫁いだつもりでしたがメイドに間違われています
オリハルコン陸
恋愛
嫁いだはずなのに、格好のせいか本気でメイドと勘違いされた貧乏令嬢。そのままうっかりメイドとして馴染んで、その生活を楽しみ始めてしまいます。
◇◇◇◇◇◇◇
「オマケのようでオマケじゃない〜」では、本編の小話や後日談というかたちでまだ語られてない部分を補完しています。
14回恋愛大賞奨励賞受賞しました!
これも読んでくださったり投票してくださった皆様のおかげです。
ありがとうございました!
ざっくりと見直し終わりました。完璧じゃないけど、とりあえずこれで。
この後本格的に手直し予定。(多分時間がかかります)

【完結】愛くるしい彼女。
たまこ
恋愛
侯爵令嬢のキャロラインは、所謂悪役令嬢のような容姿と性格で、人から敬遠されてばかり。唯一心を許していた幼馴染のロビンとの婚約話が持ち上がり、大喜びしたのも束の間「この話は無かったことに。」とバッサリ断られてしまう。失意の中、第二王子にアプローチを受けるが、何故かいつもロビンが現れて•••。
2023.3.15
HOTランキング35位/24hランキング63位
ありがとうございました!
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる