私、家出するけどちゃんと探してよね!

スーパー・ストロング・マカロン

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ソラが女子高校生だった頃。ウチで生活しよっ!ね?

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「おはよぉ!」

ソラは教室のドアを開けて元気よく挨拶をした。

「ソラァ!おはよう!」

仲良くなった元取り巻き達も、ソラに挨拶をしている。

ソラは背負っていたカバンを置いて椅子に座った。

「ねぇ?ソラ。昨日は遅くまで学校にいたの?」

「気づいたら外は真っ暗。ウミに最寄り駅まで送ってもらっちゃった。」

「ええー!暗くなるまで神園君と2人っきり?ソラも顔に似合わずやる事やってるんだね。って顔はまだ見た事ないけど。」

おかっぱが言った。

「てかさ、神園君て心配して送ってくれたりするんだ?意外に優しいじゃん。」

ツインテールは感心しながら言った。

「うん。シュゴー、優しくボディガードしてもらったんだ。」

席から立ち上がってピースサインをした。

「神園君との関係をあんまり隠さなくなってきたな。やる事やってると隠せなくなってくるからねぇ。」

「や、やる?学校で何の話をしてんのさぁ。」

元取り巻き達は一斉に笑った。

キーンコーンカーンコーン

「ウミおっそいなぁ。いつもなら教室に
来ている時間なのに。寝坊してるのかな?」

ソラは小刻みに腕時計を見る時間が増えた。

ガラガラ

「ウミィ?」

教室に入って来たのはウミではなく担任の花見桜子だった。

「おはようございます。出席をとりますね。」

ソラは深いため息をついた。

窓際から外の景色を見ると、どんよりした雨雲が街を覆い、今にも雨が降りそうな空模様だった。




結局、ウミは学校に来なかった…。
どうしちゃったんだろう?昨日はあんなに元気だったのに…。
下校の時間になって、ソラは背負ったカバンがいつもより重い。
ウミの為に作ったハンバーグが入った弁当箱が、空っぽにならずそっくりそのままだったのが理由だ。

ソラは友人達と別れた後、音楽スタジオへ向かった。

「学校を欠席した日も練習をしているのかな?」


「えぇ!?どうして!」

あまりの酷い光景にソラは目を疑った。

ウミが改修した音楽スタジオは破壊されボロボロになっていた。

恐る恐る大きくぽっかり空いた穴からドアから部屋の様子を伺った。

中にウミがいて、ソラから見て背を向けて座りこんでいる為、表情まではわからないが憔悴しょうすいしているように思えた。

「ウミィ…私だよ、入っていい?」

真っ暗い部屋で、散らかった地べたに座り込んだウミは返事をせず、黙り込んでいる。

ソラはウミの了解を得てなかったが、ただならぬ事態に居ても立っても居られず変わり果てた部屋に上がり込んだ。

「ウミィ。どうしちゃったのこのお部屋?」

「俺が聞きてぇよ…。」

ウミは体育座りのまま顔を伏せ、声を震わせて話した。















































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