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ソラが女子高校生だった頃。宗成の逆襲
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「宗ちゃんよぉ、あの娘はどうよ?なかなか良い太ももしてるじゃん。
あっ、あの娘はオッパイはペタンコだけど、可愛い顔をしてんな。」
宗成達は授業をサボリ、見晴らしの良い公園から校庭で体育をするソラ達を眺めている。
「おまえの狙いはあの娘一択だもんな。」
「大嵐以外はただ、乳が膨らんだガキってだけさ。」
「ブッ!おまえの言い方は生々しいんだよ。」
ムライは飲んでいる麦茶を吐き出しそうになった。
「でもよ、おまえが狙っている大嵐ってのは、顔を隠してるから美人かどうかなんてわからねぇだろ?」
「前にも言ったよな?匂いでわかったとね。まぁ、匂いだけでなく俺は顔を見た事がある。」
公園に咲いたシロツメクサをちぎって、宗成は花びらを見ている。
「顔見たのか?だって頑なに顔を隠してんだろ?よく見れたな。」
ムライは幼児が遊ぶスプリング遊具に跨って身体を上下に揺らし始めた。
「大嵐は県外にもその名を轟かすほど人気でファンが日本中にいるんだ。」
「マジか?そんなに可愛いのか?」
「可愛いってもんじゃない。大昔の時代なら他の男と殺し合いになってでも手に入れたい女だ。
或いは全ての女達を敵軍に献上しても、大嵐ソラだけは命を賭けて守りたい…そんな女だよ。」
宗成はベンチに座って足を組み、髪をかけ上げた。
「おまえがそこまで言うんだから、よほどの美女なんだろうな…。
おぅ、そろそろ始まるみたいだな。」
スプリング遊具から立ち上がって校庭を見ていた悪友は4組の女子が50メートル走を行うのを宗成に伝えた。
宗成も立ち上がり、視線を校庭にうつした。
ピッーというホイッスルの音は雲ひとつない春の爽やかな空に合っていて、とても健康的に聴こえる。
「フフフ、大嵐が来たな。」
ソラは自分が走る番になると、手足をブラブラ揺らしてリラックスしようとしている。
「宗ちゃんの本命が来たぜ。足は速そうだな。乳がでかいからシャツからはち切れそうだけど、身体は細い。」
ピッー!
ソラと他4名の女子が横一線で走ったものの、すぐソラが脱落した。
「ありゃりゃ予想に反して足が遅すぎ!」
「大嵐が逃げても走って追い詰めたら、すぐ捕まえる事ができるって事だ。」
宗成は無表情で言った。
「はぁ?追い詰める?おまえさっきから言ってる事が怖えなあ。」
「ダメなメスはオスの前で乳とケツをすぐ振ってくる。しかし、最高のメスはガードが固くて触れさせてくれず、すぐ逃げるんだ。」
「お、おう?」
ムライは宗成の発言に困惑している。
「俺は最高のオスとして、超大物のメスである大嵐ソラを堕としたいのさ。」
あっ、あの娘はオッパイはペタンコだけど、可愛い顔をしてんな。」
宗成達は授業をサボリ、見晴らしの良い公園から校庭で体育をするソラ達を眺めている。
「おまえの狙いはあの娘一択だもんな。」
「大嵐以外はただ、乳が膨らんだガキってだけさ。」
「ブッ!おまえの言い方は生々しいんだよ。」
ムライは飲んでいる麦茶を吐き出しそうになった。
「でもよ、おまえが狙っている大嵐ってのは、顔を隠してるから美人かどうかなんてわからねぇだろ?」
「前にも言ったよな?匂いでわかったとね。まぁ、匂いだけでなく俺は顔を見た事がある。」
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或いは全ての女達を敵軍に献上しても、大嵐ソラだけは命を賭けて守りたい…そんな女だよ。」
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おぅ、そろそろ始まるみたいだな。」
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「フフフ、大嵐が来たな。」
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「はぁ?追い詰める?おまえさっきから言ってる事が怖えなあ。」
「ダメなメスはオスの前で乳とケツをすぐ振ってくる。しかし、最高のメスはガードが固くて触れさせてくれず、すぐ逃げるんだ。」
「お、おう?」
ムライは宗成の発言に困惑している。
「俺は最高のオスとして、超大物のメスである大嵐ソラを堕としたいのさ。」
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