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ソラが女子高校生だった頃。宗成の逆襲
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ガラガラ
「ぐわぁ!いてぇなあ誰だよテメェ!」
勢いよく入ってきたウミは宗成とぶつかった。
「…僕も痛かったぞ。人様にぶつかっておいてその口の聞き方はなんだい?
キミはバカなのか?」
「出入り口でボケッとしてるテメェに言われたかねぇよ。何がバカだバカ!」
「ウミィ!喧嘩しちゃダメよ。」
ソラがウミに近づきなだめている。
「いや、だってよぉ。」
「ウミだって周りを注意して教室に入って来なきゃダメなのに走ってたじゃない。」
「ほうら、大嵐さんはよく見ていてくれたよ。わかったかい?青い髪の坊主?」
宗成はソラが味方をしてくれたと思い、ウミに対して勝ち誇ったような表情になった。
「そろそろホームルームの時間だ。これで失礼するよ。大嵐さん、僕はまだ諦めちゃいないからね。」
宗成は3年の教室へ向かった。
「ソラ?なんであんなヤツの味方をすんだよ!」
ウミは眉間に皺を寄せた。
「私は味方なんかしてないよぉ。」
「やっぱママとキッズだわ…。」
ボブカットが呆れた顔で言った。
「最近、仲良しだもんね。神園君にお弁当を作ってあげたりさ~。」
カチューシャが言った。
「ソラは神園君の事が好きだもんね。私は宗成さんの方がいいけどなぁ~。」
おかっぱがそう言うとツインテールが「ソラは将来、男で苦労しそう。」とボソッと言った。
「へっ!あのクソむかつく宗なんとかってヤツが来ちまったから、胸糞悪い!お清めの塩を撒いとけ!」
プンプンしながらウミは窓際にある自分の席へ座った。
「ねぇ?ソラはなんで神園君が好きなの?」
おかっぱが聞いた。
「いや、なによ、急にぃぃ。」
ソラは照れてモジモジしている。
「やっぱ好きなんだねぇ~。」
おかっぱがクスクス笑った。
「でもさ、ウチらから見ると神園君のおもりをしているようにしか見えないよ。」
ツインテールが言う。
「ソラ?神園君のママは辞めて、宗成さんにしとき。彼はまだ諦めてないみたいだから、今なら間に合うよ。」
そう言った後、ボブカットは乳房から母乳を出して赤ん坊に飲ませるポーズをした。
「シュゴー、またそれ?シュゴー、いい加減にしてよぉ!!」
ソラは怒った口調で話した。
キーンコーンカーンコーン
「やっと6限まで来たわね。」
「連休明けの初日の授業の締めは体育か。」
「しかも短距離走をやるんでしょ?最悪じゃん。」
元取り巻き達は不平不満を言いながらダラダラ体操着に着替えている。
「あれ?ソラは?」
「ソラならもう先にグラウンドへ行ったわ。」
「いっちにぃ、シュゴシュゴ、いっちにぃ、シュゴシュゴ。」
みんなより早く着替えを済ませたソラは、気持ちの良い青空の下で元気よくストレッチをしていた。
「ぐわぁ!いてぇなあ誰だよテメェ!」
勢いよく入ってきたウミは宗成とぶつかった。
「…僕も痛かったぞ。人様にぶつかっておいてその口の聞き方はなんだい?
キミはバカなのか?」
「出入り口でボケッとしてるテメェに言われたかねぇよ。何がバカだバカ!」
「ウミィ!喧嘩しちゃダメよ。」
ソラがウミに近づきなだめている。
「いや、だってよぉ。」
「ウミだって周りを注意して教室に入って来なきゃダメなのに走ってたじゃない。」
「ほうら、大嵐さんはよく見ていてくれたよ。わかったかい?青い髪の坊主?」
宗成はソラが味方をしてくれたと思い、ウミに対して勝ち誇ったような表情になった。
「そろそろホームルームの時間だ。これで失礼するよ。大嵐さん、僕はまだ諦めちゃいないからね。」
宗成は3年の教室へ向かった。
「ソラ?なんであんなヤツの味方をすんだよ!」
ウミは眉間に皺を寄せた。
「私は味方なんかしてないよぉ。」
「やっぱママとキッズだわ…。」
ボブカットが呆れた顔で言った。
「最近、仲良しだもんね。神園君にお弁当を作ってあげたりさ~。」
カチューシャが言った。
「ソラは神園君の事が好きだもんね。私は宗成さんの方がいいけどなぁ~。」
おかっぱがそう言うとツインテールが「ソラは将来、男で苦労しそう。」とボソッと言った。
「へっ!あのクソむかつく宗なんとかってヤツが来ちまったから、胸糞悪い!お清めの塩を撒いとけ!」
プンプンしながらウミは窓際にある自分の席へ座った。
「ねぇ?ソラはなんで神園君が好きなの?」
おかっぱが聞いた。
「いや、なによ、急にぃぃ。」
ソラは照れてモジモジしている。
「やっぱ好きなんだねぇ~。」
おかっぱがクスクス笑った。
「でもさ、ウチらから見ると神園君のおもりをしているようにしか見えないよ。」
ツインテールが言う。
「ソラ?神園君のママは辞めて、宗成さんにしとき。彼はまだ諦めてないみたいだから、今なら間に合うよ。」
そう言った後、ボブカットは乳房から母乳を出して赤ん坊に飲ませるポーズをした。
「シュゴー、またそれ?シュゴー、いい加減にしてよぉ!!」
ソラは怒った口調で話した。
キーンコーンカーンコーン
「やっと6限まで来たわね。」
「連休明けの初日の授業の締めは体育か。」
「しかも短距離走をやるんでしょ?最悪じゃん。」
元取り巻き達は不平不満を言いながらダラダラ体操着に着替えている。
「あれ?ソラは?」
「ソラならもう先にグラウンドへ行ったわ。」
「いっちにぃ、シュゴシュゴ、いっちにぃ、シュゴシュゴ。」
みんなより早く着替えを済ませたソラは、気持ちの良い青空の下で元気よくストレッチをしていた。
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