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ソラが女子高校生だった頃。マツダイラの非道な罠…
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「しまった!大嵐!?な、なんでおまえがここにいるんだ、もしや神園もいるのか!?」
「シュゴー、ウミはいないよ。ライブがあるから帰った。」
「それじゃあおまえだけか?」
コクリと頷いた。
「ガハハ!おまえだけか!ビビらせるなよ!神園もいるかと思ったぜ。」
腹を抱えてマツダイラは笑い出した。
「あ、あっ。」
かつらはなぜ、ソラが体育倉庫に来たのかわからず声にならないくらい茫然としている。
「砂城院さん、早くここから出よう!」
体育倉庫に入ったソラは、かつらを抱き起こし逃げようとしたが、マツダイラに突き飛ばされた。
「キャッ!」
ソラはかつらを抱えたまま、マットの上に倒れた。
「バカだね~。助けに来るなら仲間を呼ばなきゃ!自ら俺の餌食になりに来るとは、笑ってしまうぜ!」
「マツダイラ!ただではおかないわよ!」
かつらが睨みながら言った。
「かつらちゃんは突き飛ばされて全身が痛いくせに、まだそんな元気があったんだ?数分後にはスッポンポンで俺の言いなりになってる未来しかないのになあ。」
「最低…。」
怒りに震えるソラは吐き捨てるように言った。
ソラにとって、人生でここまで怒りを覚えたのは初めてたった。
「最低?今、最低と言ったな?そうやってすぐ女達は俺をバカにしやがる!」
マツダイラは呼吸が荒くなり、感情を抑えられなくなっているのがソラとかつらにも目に見えてわかった。
「まぁいいさ。今更そんな事はどうだっていい。
それより急遽、ゲスト参加してくれた大嵐の為に面白い事を考えたよ。
おまえはグラドル以上の良い身体をしているよな?
おまえも全部脱げよ。
かつらちゃんと女同士で肌を合わせるのを見たくなってきた。
巨乳と貧乳のコンビってなかなか見ものだぜ。」
「黙れ…デブ…。」
「ん?今なんか言ったか?大嵐。」
ソラの発言を聞いたかつらは青ざめた。
「大嵐さん、アイツを怒らせちゃ突き飛ばされるだけではきっと済まないわ。
アザや血が出るほど殴られてしまう…。
すごく屈辱だけど、ここは我慢して従った方が身の為よ。
アイツ、女同士が見たいようだからそうした方がいい…。
だって、あんなヤツに大切な身体を触られるくらいなら、貴女と抱き合った方がいいもの。
貴女にとってもその方が色々と安全よ…。色々とね…。」
かつらは悲しい表情を浮かべながらソラに耳打ちした。
「ほら、早く脱いで乳やケツを見せろと言ってるだろうが!」
バスケットボールが入った箱をマツダイラは蹴飛ばして威嚇している。
「待って。今から脱いで裸になるから暴れないで…。」
かつらは完全にマツダイラに圧倒されている。
「ちょっと砂城院さんは、跳び箱に座っていて。」
ブレザーのボタンを外そうとしたかつらの手をソラは止めた。
「大嵐さん?」
かつらを跳び箱に座らせて、ソラは首の骨をコキコキ鳴らした。
(セラ、聞こえる?私は戦うよ!)
妹のセラの助言はなぜか聞こえなかったが、仮に止められたとしても抵抗を止めるつもりはなかった。
「おい!変態デブ!」
ソラは声を張った。
「なっ?変態デブだと!このヤロー!!」
怒り狂ったマツダイラは腕をブンブン振り回しながらソラに襲いかかった。
「シュゴー、ウミはいないよ。ライブがあるから帰った。」
「それじゃあおまえだけか?」
コクリと頷いた。
「ガハハ!おまえだけか!ビビらせるなよ!神園もいるかと思ったぜ。」
腹を抱えてマツダイラは笑い出した。
「あ、あっ。」
かつらはなぜ、ソラが体育倉庫に来たのかわからず声にならないくらい茫然としている。
「砂城院さん、早くここから出よう!」
体育倉庫に入ったソラは、かつらを抱き起こし逃げようとしたが、マツダイラに突き飛ばされた。
「キャッ!」
ソラはかつらを抱えたまま、マットの上に倒れた。
「バカだね~。助けに来るなら仲間を呼ばなきゃ!自ら俺の餌食になりに来るとは、笑ってしまうぜ!」
「マツダイラ!ただではおかないわよ!」
かつらが睨みながら言った。
「かつらちゃんは突き飛ばされて全身が痛いくせに、まだそんな元気があったんだ?数分後にはスッポンポンで俺の言いなりになってる未来しかないのになあ。」
「最低…。」
怒りに震えるソラは吐き捨てるように言った。
ソラにとって、人生でここまで怒りを覚えたのは初めてたった。
「最低?今、最低と言ったな?そうやってすぐ女達は俺をバカにしやがる!」
マツダイラは呼吸が荒くなり、感情を抑えられなくなっているのがソラとかつらにも目に見えてわかった。
「まぁいいさ。今更そんな事はどうだっていい。
それより急遽、ゲスト参加してくれた大嵐の為に面白い事を考えたよ。
おまえはグラドル以上の良い身体をしているよな?
おまえも全部脱げよ。
かつらちゃんと女同士で肌を合わせるのを見たくなってきた。
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「黙れ…デブ…。」
「ん?今なんか言ったか?大嵐。」
ソラの発言を聞いたかつらは青ざめた。
「大嵐さん、アイツを怒らせちゃ突き飛ばされるだけではきっと済まないわ。
アザや血が出るほど殴られてしまう…。
すごく屈辱だけど、ここは我慢して従った方が身の為よ。
アイツ、女同士が見たいようだからそうした方がいい…。
だって、あんなヤツに大切な身体を触られるくらいなら、貴女と抱き合った方がいいもの。
貴女にとってもその方が色々と安全よ…。色々とね…。」
かつらは悲しい表情を浮かべながらソラに耳打ちした。
「ほら、早く脱いで乳やケツを見せろと言ってるだろうが!」
バスケットボールが入った箱をマツダイラは蹴飛ばして威嚇している。
「待って。今から脱いで裸になるから暴れないで…。」
かつらは完全にマツダイラに圧倒されている。
「ちょっと砂城院さんは、跳び箱に座っていて。」
ブレザーのボタンを外そうとしたかつらの手をソラは止めた。
「大嵐さん?」
かつらを跳び箱に座らせて、ソラは首の骨をコキコキ鳴らした。
(セラ、聞こえる?私は戦うよ!)
妹のセラの助言はなぜか聞こえなかったが、仮に止められたとしても抵抗を止めるつもりはなかった。
「おい!変態デブ!」
ソラは声を張った。
「なっ?変態デブだと!このヤロー!!」
怒り狂ったマツダイラは腕をブンブン振り回しながらソラに襲いかかった。
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