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ソラが女子高校生だった頃。マツダイラの非道な罠…

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「アイツ遅いわね!サボって帰ったのかしら?
ハッ!まさか大嵐は、あのプルプル揺れるいやらしいお胸で神園君を誘惑していたりして。
そんな事をしていたら、大嵐を…あら、マツダイラだわ。」

かつらは、マツダイラからかかってきた電話をとった。

「はいもしもし…あら!神園君がワタクシを!!それは本当なのね!でかしたわ!」

かつらは喜びで身体が震えた。

「オガタ!貴方は先に帰っていいわ!ワタクシは学校に戻ります。」

お抱えドライバーに早口で告げると気分良くドアを閉めて、かつらはウキウキ体育館へかけて行った。


「神園君が大嵐よりワタクシを選んでくれたなんて。
あぁ、こんなに幸せな気持ち初めてだわ!」

誰もいない中庭で細身の身体をクルクル回転させる。
動きに合わせて制服のスカートがヒラヒラ宙に舞ったように見えた。

幸せの絶頂にいたかつらは喜びを露わにしている。

「神園くぅん、どこ?どこにいるかしら?」

「いやぁ砂城院さん。」

マツダイラが鼻にティッシュを突っ込んだ状態で体育倉庫から出てきた。

「あら?貴方もいたのね。神園君はどちら?」

「あぁ、神園なら体育倉庫の中で待っているよ。早く行ってあげるといい。」

マツダイラは体育倉庫の重い扉を開けた。

「もちろんよ!神園くぅん、お待たせ!」

ウミはおらず、マットやバスケットボールが入ったカゴやカラーコーン、ラインカー等が綺麗に整頓されて置かれているだけだった。

「神園くぅん…?どこにもいないじゃない。」

かつらは人差し指をこめかみに当てて不満げな顔をした。

マツダイラは後ろ手で体育倉庫の扉を閉めて中へ入ってきた。

「これはどういう事よ!神園君はいないじゃないの。」

鋭い目つきで睨んだ。

「おほっこぇぇ。でもビビってらんないんだなぁ、これが。」

戯けてみせるマツダイラにかつらは怒鳴る。

「ふざけていないで神園君がどこにいるか説明をしなさい!」

怒り心頭のかつらはマツダイラに近づいた。

ドン!

「キャァ!」

マツダイラに突き飛ばされたかつらは床に倒れた。

「手荒なマネをしてごめんね。砂城院さん。もうかつらちゃんでいっか。
かつらちゃんは勉強は出来る娘なのに意外に鈍いんだね~。見ての通り神園はここにはいないよ。
ヤツは大嵐と音楽室を出て行った後、どこへ行ったものやら。
親密になっていたからラブホにでも行って今頃、裸で寝ているかもしれないな。」

「電話で神園君がワタクシを呼んでいるって言った事、あれは嘘だったのね?」

上半身を起こして、かつらは目を細めマツダイラを見上げた。

「残念だけどそういう事になっちゃうかなぁ~。俺から見ても神園は、かつらちゃんに興味はないと思う。
キミが嫌悪する、大嵐ソラに何かしらの感情は抱いている気はするね。
でも、安心して。かつらちゃんには俺がいるのだからさ。」

マツダイラはウィンクをした後、かつらに近づいていく。

かつらは尻餅をついたまま、後退りをした。

「逃げないでよ、かつらちゃん。俺の一途な気持ちを受け取ってほしいよ。
あっ、俺も気が利かないなぁ。
マットを敷いて置かなきゃ、その綺麗な背中やヒップが擦り傷だらけになっちゃう。」

嬉々としてマットを床に敷き始めたマツダイラを、かつらは立ち上がり後ろから殴りかかった。

「いてて!やったね!かつらちゃん!」

マツダイラは足をかつらの両膝に引っ掛けて、床に転倒させた。

「あぅ!」

鼻に詰めてあったティッシュを指を使わないで鼻息で押し出しながら無駄な抵抗は止めるよう、なだめるような言い方をした。

「俺とかつらちゃんでは力の差があり過ぎる。
もう諦めな。ここでは誰も助けにも来てくれない。」

マツダイラはそう言って制服のズボンを脱いで白いブリーフ一枚になった。

「かつらちゃんは大嵐ソラに比べてオッパイは全然ないけど、俺はそんなかつらちゃんが好きさ。見ていてあげるから自分で脱ぎなよ。上からね。フヒフヒヒヒヒ!」


ガラガラガラ!

「んっしょ!シュゴー、シュゴー、シュゴー。」

ソラが体育倉庫の重い扉を開けた。



























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