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ソラが女子高校生だった頃。大嵐ソラちゃんファンクラブ
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さっそく自分の部屋のパソコンで大嵐ソラと検索した。
検索エンジンのトップに「⭐︎日本一可愛い美少女⭐︎大嵐ソラちゃんファンクラブ」がヒットした。
「なんだこれは!?」
一般人である大嵐ソラが、まるで国民的アイドルと遜色ない扱いをされている事に驚き、飲んでいたミルクティーを吐き出しそうになった。
「ゴホッゴホッ。さすがの俺も腰を抜かしそうになったよ。まさか、ファンサイトが開設されていたとはね。」
「⭐︎日本一可愛い美少女⭐︎大嵐ソラちゃんファンクラブ」を、はやる気持ちを抑えてクリックした。
画面のトップにタイトルが出てきて管理人のソラへの思いが掲載されている。
ボク達が愛する「♡日本一可愛い美少女 大嵐ソラちゃん♡」について。
どうも!管理人のボーフラです。
ここのサイトはボクが敬愛する美少女、大嵐ソラちゃんのファンサイトです。
ボクの弟が通う学校に奇跡的に可愛い娘がいる。
その名も大嵐ソラちゃん!
しかも幸運にもボクのご近所に住んでいた!
しかし、ボクは引きこもりだった事もありソラちゃんを知る機会に恵まれなかったが、弟のクラス写真で天使の存在を知った。
その日からボクは可憐な彼女に魅了された!
写真だけでなくリアルで動いている姿を見てみたい。
ソラちゃんと同じ空気を吸いたい。
その一心で、絶望に満ちていた引きこもり生活からボクは見事抜け出す事ができた。(その意味でも、ソラちゃんに感謝!)
そして今もこうしてほぼ毎日、ソラちゃんの写真を撮り続けている。
どんなに辛い事があった日でも、ソラちゃんを見て何度となく励まされた。
ボクは神様がソラちゃんを、このどうしようもない下界に送り込んだ天使なのではないかと本気で思っている。
そんな奇跡の美少女が放つ瞬間を、コチラのサイトにたくさん集めました。
ボクと同じくらい熱狂的なファンから、恥ずかしくて一歩踏み出せずリアルのソラちゃんを見た事がないファン、まだソラちゃんを知らない人達(県外にも名を轟かす存在ですが。)にも感動する写真を是非とも堪能してほしいです。
ボクはソラちゃんを独り占めしません。
なぜなら、夜空に輝く星と一緒で自分だけのものにするのは到底不可能だからです。
実際、ボクがソラちゃんを知る以前から既にソラちゃんフィーバーは巻き起こっていました。
で、あるならソラちゃんの情報や写真をはじめからオープンにして、みんなで美しいソラちゃんへの愛を語ったり可愛い写真で盛り上がったりする場を提供した方が建設的ではないのかな?という考えに至りました。
ボクの長ったらしい話はこれくらいにして、それでは「⭐︎日本一可愛い美少女⭐︎大嵐ソラちゃんファンクラブ」を楽しんでいってくださいね!
「…なんだコイツは。大嵐ソラに関するコイツの想いなんざ、俺には知った事ではない!」
宗成は管理人が掲載した文章には興味がなく素早くスクロールした。
画面下を見るとソラが登校する際の制服姿やプラベートで妹のセラとお店でクレープを食べる姿、公園で野良猫を撫でている姿が映し出され、その可愛さに宗成は息を飲んだ。
「やはり、俺の本能は正しかった!大嵐ソラは絶世の美少女だった!」
この写真をバックに文言が書かれている。
その下には、ソラの"プロフィール"、"壁紙"、"書き込み"が閲覧できるようになっていた。
一般人が作ったサイトである為、大手事務所のアイドルと比べればシンプルな作りだが、絶望した人生から生きる糧を見つけた男の手作りサイトだ。
管理人の熱量がビシビシ伝わってくる。
先頭にあるプロフィールをクリックした。
プロフィールには名前や年齢、学校名、自宅の住所から趣味、スリーサイズ(管理人の推定)まで掲載されていた。
「これは酷いな…。」
宗成はマウスから手を離して背もたれにもたれかかった。
「もしや、これが原因で大嵐は素顔を隠すようになったのかもしれない。」
一時的にマウスから手を離していた宗成だったが、ソラをもっと知りたいという要求が抑えられず姿勢を正して壁紙をクリックする。
制服
私服
お色気
があり、管理人が撮った写真はカテゴリー分けされていた。
女性経験が200以上を越え、1日に5人の女性と経験した事がある宗成だが、ソラがなぜ"日本一可愛い美少女"と言われているかが、ここでも思い知らされた。
「あぁ、美しい…。瞬きを忘れてしまっていたよ。」
宗成は写真を見る度にソラに魅了されていく。
制服姿、プラベートの写真を順に見た後、お色気をクリックした。
風でスカートが捲り上がり慌てた顔をしたソラがスカートを押さえているものや、妹のセラと戯れて互いの大きな乳房を触り合っているもの、棒アイスを舌で舐めているもの等、セクシャルな写真で溢れていた。
「フハハハ!大嵐ソラに纏わりつくモテないブンブンバエども!」
宗成はこのサイトの管理人や大嵐ソラのファンに対して呆れて笑った。
「とはいえ、コイツらクズのおかげで大嵐ソラの顔を見る事ができた。次元が違う美しさだな。
俺の気持ちはこれで定まった!
どんな手を使ってでも、大嵐ソラを手に入れてみせる。
情けないその他大勢のブンブンバエどもよ!
大嵐ソラは俺のものになるのを無力なブンブンバエ共は悔しがるがいい!フフフフフ…ハッーハハハハハハ!」
「あんのぉ~入浴のご準備ができました…。」
若い家政婦が開いたドアから申し訳なさそうに顔だけピョコッと出して宗成に言った。
「…ノックはしてくれよ。」
「ドアが全開だったのです~。」
検索エンジンのトップに「⭐︎日本一可愛い美少女⭐︎大嵐ソラちゃんファンクラブ」がヒットした。
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一般人である大嵐ソラが、まるで国民的アイドルと遜色ない扱いをされている事に驚き、飲んでいたミルクティーを吐き出しそうになった。
「ゴホッゴホッ。さすがの俺も腰を抜かしそうになったよ。まさか、ファンサイトが開設されていたとはね。」
「⭐︎日本一可愛い美少女⭐︎大嵐ソラちゃんファンクラブ」を、はやる気持ちを抑えてクリックした。
画面のトップにタイトルが出てきて管理人のソラへの思いが掲載されている。
ボク達が愛する「♡日本一可愛い美少女 大嵐ソラちゃん♡」について。
どうも!管理人のボーフラです。
ここのサイトはボクが敬愛する美少女、大嵐ソラちゃんのファンサイトです。
ボクの弟が通う学校に奇跡的に可愛い娘がいる。
その名も大嵐ソラちゃん!
しかも幸運にもボクのご近所に住んでいた!
しかし、ボクは引きこもりだった事もありソラちゃんを知る機会に恵まれなかったが、弟のクラス写真で天使の存在を知った。
その日からボクは可憐な彼女に魅了された!
写真だけでなくリアルで動いている姿を見てみたい。
ソラちゃんと同じ空気を吸いたい。
その一心で、絶望に満ちていた引きこもり生活からボクは見事抜け出す事ができた。(その意味でも、ソラちゃんに感謝!)
そして今もこうしてほぼ毎日、ソラちゃんの写真を撮り続けている。
どんなに辛い事があった日でも、ソラちゃんを見て何度となく励まされた。
ボクは神様がソラちゃんを、このどうしようもない下界に送り込んだ天使なのではないかと本気で思っている。
そんな奇跡の美少女が放つ瞬間を、コチラのサイトにたくさん集めました。
ボクと同じくらい熱狂的なファンから、恥ずかしくて一歩踏み出せずリアルのソラちゃんを見た事がないファン、まだソラちゃんを知らない人達(県外にも名を轟かす存在ですが。)にも感動する写真を是非とも堪能してほしいです。
ボクはソラちゃんを独り占めしません。
なぜなら、夜空に輝く星と一緒で自分だけのものにするのは到底不可能だからです。
実際、ボクがソラちゃんを知る以前から既にソラちゃんフィーバーは巻き起こっていました。
で、あるならソラちゃんの情報や写真をはじめからオープンにして、みんなで美しいソラちゃんへの愛を語ったり可愛い写真で盛り上がったりする場を提供した方が建設的ではないのかな?という考えに至りました。
ボクの長ったらしい話はこれくらいにして、それでは「⭐︎日本一可愛い美少女⭐︎大嵐ソラちゃんファンクラブ」を楽しんでいってくださいね!
「…なんだコイツは。大嵐ソラに関するコイツの想いなんざ、俺には知った事ではない!」
宗成は管理人が掲載した文章には興味がなく素早くスクロールした。
画面下を見るとソラが登校する際の制服姿やプラベートで妹のセラとお店でクレープを食べる姿、公園で野良猫を撫でている姿が映し出され、その可愛さに宗成は息を飲んだ。
「やはり、俺の本能は正しかった!大嵐ソラは絶世の美少女だった!」
この写真をバックに文言が書かれている。
その下には、ソラの"プロフィール"、"壁紙"、"書き込み"が閲覧できるようになっていた。
一般人が作ったサイトである為、大手事務所のアイドルと比べればシンプルな作りだが、絶望した人生から生きる糧を見つけた男の手作りサイトだ。
管理人の熱量がビシビシ伝わってくる。
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「これは酷いな…。」
宗成はマウスから手を離して背もたれにもたれかかった。
「もしや、これが原因で大嵐は素顔を隠すようになったのかもしれない。」
一時的にマウスから手を離していた宗成だったが、ソラをもっと知りたいという要求が抑えられず姿勢を正して壁紙をクリックする。
制服
私服
お色気
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女性経験が200以上を越え、1日に5人の女性と経験した事がある宗成だが、ソラがなぜ"日本一可愛い美少女"と言われているかが、ここでも思い知らされた。
「あぁ、美しい…。瞬きを忘れてしまっていたよ。」
宗成は写真を見る度にソラに魅了されていく。
制服姿、プラベートの写真を順に見た後、お色気をクリックした。
風でスカートが捲り上がり慌てた顔をしたソラがスカートを押さえているものや、妹のセラと戯れて互いの大きな乳房を触り合っているもの、棒アイスを舌で舐めているもの等、セクシャルな写真で溢れていた。
「フハハハ!大嵐ソラに纏わりつくモテないブンブンバエども!」
宗成はこのサイトの管理人や大嵐ソラのファンに対して呆れて笑った。
「とはいえ、コイツらクズのおかげで大嵐ソラの顔を見る事ができた。次元が違う美しさだな。
俺の気持ちはこれで定まった!
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情けないその他大勢のブンブンバエどもよ!
大嵐ソラは俺のものになるのを無力なブンブンバエ共は悔しがるがいい!フフフフフ…ハッーハハハハハハ!」
「あんのぉ~入浴のご準備ができました…。」
若い家政婦が開いたドアから申し訳なさそうに顔だけピョコッと出して宗成に言った。
「…ノックはしてくれよ。」
「ドアが全開だったのです~。」
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