56 / 275
ソラが女子高校生だった頃。女子トイレの攻防!
55
しおりを挟む
「謝る気はないようね。仕方ないわ…ワタクシの意に反するけれどわからせてあげる。」
「黙って従えばここまで痛い思いをしないで済んだのにぃ、バッカね~!
大嵐さんあんた、もう終わりよ!砂城院さんをここまで怒らせちゃったんだから!」
おかっぱの女子生徒は釣り上がった目つきで、ソラを煽るとその後の展開を楽しんでいる。
「ちょうどいいわ。貴女に手伝ってもらいたいのだけれど、よろしくて?」
「もちろんよ!」
おかっぱは嬉しそうに答えた。
「貴女、今すぐ穿いているパンティをこの場で脱いで欲しいの。」
「えっ!?な、なんでパンティ?」
おかっぱだけでなく、取り巻き一同も騒ついている。
「ワタクシ、この後、お誘いがあるって言ったわよね?
貴女にいちいち、答える暇はないわ!」
砂城院は獰猛なヘビのような顔つきになった。
ギラギラした目つきで睨み、口を大きく開けて今にも噛みつこうとしている。
取り巻きのおかっぱは砂城院に圧倒されて、従うしかなった。
おかっぱはスカートの下から手をくぐらせて、躊躇いながらショーツをゆっくり太ももまで下ろしている。
「何をやっているの?早く脱ぎなさいな!」
砂城院は語気を強めた。
「はい…。」
顔を真っ赤にしたおかっぱは、足首までショーツを下ろし、左足の踵を上げている。
短いスカートからショーツを脱ぐ際、前と尻を手で交互に隠しながらやっと脱いだ。
「あ、あのぉ、パンティを脱いだんだけどぉ…。」
おかっぱは極端な内股になり、手に持っているショーツを砂城院の前でいやいや見せた。
「フフフ…貴女、ちょっとシミが付いているわよ。
それにしたって、ベージュのパンティなんてまるでオバンみたいだわね。」
ほかの取り巻き達は手で口元を隠しながらクスクス笑う。
おかっぱは恥ずかしさに耐えられず俯いた。
砂城院は女子トイレに備え付けられているロッカーを開けて、厚手のゴム手袋を両手にはめた。
茫然としている、おかっぱの手から奪う。
「シミより生理中だったら面白かったのに。まぁ、これでも充分かな?」
砂城院は独り言を言いながらソラの正面に立った。
「大嵐さん。このシミ付きパンティをどうすると思う?」
ソラは砂城院が何をしでかすのかさっぱり見当がつかず、ただただ身体を震わせて恐れるばかりだ。
「ワタクシに怪我をさせて反省しない貴女は、今すぐ素顔を晒し、この汚いパンティを口に咥えるのよ!」
そう言うと砂城院はいきなり襲いかかっていった。
「ほらほら!謝れないブスはパンティを咥えて、みんなの前で醜態を晒せ!」
ぶつかってきた衝撃でソラは後頭部を壁にぶつけた。
その隙に砂城院はフェースカバーを外そうとするが、ソラは死に物狂いで抵抗している。
平手で右頬を叩くが、ソラは痛みに耐えながら腕でガードした。
「キー!ブスのくせに生意気ね!」
この光景を見てさすがに取り巻き達も唖然としている。
砂城院は防戦一方であるがガードの硬いソラに対して攻め方を変えた。
中腰になりソラのスカートに手をかけようとしている。
「脱がしてしまえばここから逃げられないでしょ!」
狂っている砂城院がソラのスカートを脱がそうと、悪魔のような顔で襲いかかっている時、セラから聞いた助言を思い出す。
(一発、殴ったらすぐ逃げて!)
もうこのアドバイスを実行するしかない。
ソラは中腰の砂城院を力一杯、突き飛ばした。
突き飛ばされた砂城院は個室トイレに頭と背中をぶつけて、その場でへたり込んでいる。
異様な光景を目にして、ただ茫然と立ちつくしている取り巻き達は目の前を走るソラを追いかける事が出来なかった。
「黙って従えばここまで痛い思いをしないで済んだのにぃ、バッカね~!
大嵐さんあんた、もう終わりよ!砂城院さんをここまで怒らせちゃったんだから!」
おかっぱの女子生徒は釣り上がった目つきで、ソラを煽るとその後の展開を楽しんでいる。
「ちょうどいいわ。貴女に手伝ってもらいたいのだけれど、よろしくて?」
「もちろんよ!」
おかっぱは嬉しそうに答えた。
「貴女、今すぐ穿いているパンティをこの場で脱いで欲しいの。」
「えっ!?な、なんでパンティ?」
おかっぱだけでなく、取り巻き一同も騒ついている。
「ワタクシ、この後、お誘いがあるって言ったわよね?
貴女にいちいち、答える暇はないわ!」
砂城院は獰猛なヘビのような顔つきになった。
ギラギラした目つきで睨み、口を大きく開けて今にも噛みつこうとしている。
取り巻きのおかっぱは砂城院に圧倒されて、従うしかなった。
おかっぱはスカートの下から手をくぐらせて、躊躇いながらショーツをゆっくり太ももまで下ろしている。
「何をやっているの?早く脱ぎなさいな!」
砂城院は語気を強めた。
「はい…。」
顔を真っ赤にしたおかっぱは、足首までショーツを下ろし、左足の踵を上げている。
短いスカートからショーツを脱ぐ際、前と尻を手で交互に隠しながらやっと脱いだ。
「あ、あのぉ、パンティを脱いだんだけどぉ…。」
おかっぱは極端な内股になり、手に持っているショーツを砂城院の前でいやいや見せた。
「フフフ…貴女、ちょっとシミが付いているわよ。
それにしたって、ベージュのパンティなんてまるでオバンみたいだわね。」
ほかの取り巻き達は手で口元を隠しながらクスクス笑う。
おかっぱは恥ずかしさに耐えられず俯いた。
砂城院は女子トイレに備え付けられているロッカーを開けて、厚手のゴム手袋を両手にはめた。
茫然としている、おかっぱの手から奪う。
「シミより生理中だったら面白かったのに。まぁ、これでも充分かな?」
砂城院は独り言を言いながらソラの正面に立った。
「大嵐さん。このシミ付きパンティをどうすると思う?」
ソラは砂城院が何をしでかすのかさっぱり見当がつかず、ただただ身体を震わせて恐れるばかりだ。
「ワタクシに怪我をさせて反省しない貴女は、今すぐ素顔を晒し、この汚いパンティを口に咥えるのよ!」
そう言うと砂城院はいきなり襲いかかっていった。
「ほらほら!謝れないブスはパンティを咥えて、みんなの前で醜態を晒せ!」
ぶつかってきた衝撃でソラは後頭部を壁にぶつけた。
その隙に砂城院はフェースカバーを外そうとするが、ソラは死に物狂いで抵抗している。
平手で右頬を叩くが、ソラは痛みに耐えながら腕でガードした。
「キー!ブスのくせに生意気ね!」
この光景を見てさすがに取り巻き達も唖然としている。
砂城院は防戦一方であるがガードの硬いソラに対して攻め方を変えた。
中腰になりソラのスカートに手をかけようとしている。
「脱がしてしまえばここから逃げられないでしょ!」
狂っている砂城院がソラのスカートを脱がそうと、悪魔のような顔で襲いかかっている時、セラから聞いた助言を思い出す。
(一発、殴ったらすぐ逃げて!)
もうこのアドバイスを実行するしかない。
ソラは中腰の砂城院を力一杯、突き飛ばした。
突き飛ばされた砂城院は個室トイレに頭と背中をぶつけて、その場でへたり込んでいる。
異様な光景を目にして、ただ茫然と立ちつくしている取り巻き達は目の前を走るソラを追いかける事が出来なかった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))

【完結】愛くるしい彼女。
たまこ
恋愛
侯爵令嬢のキャロラインは、所謂悪役令嬢のような容姿と性格で、人から敬遠されてばかり。唯一心を許していた幼馴染のロビンとの婚約話が持ち上がり、大喜びしたのも束の間「この話は無かったことに。」とバッサリ断られてしまう。失意の中、第二王子にアプローチを受けるが、何故かいつもロビンが現れて•••。
2023.3.15
HOTランキング35位/24hランキング63位
ありがとうございました!
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる