僕は貴方を愛して･･･

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神城はペンを回すのをやめ、デスクに置いた。


｢それに他にも理由がある。｣


真剣味に帯びる目が怪しく光る。





｢俺はまだお前を失うわけにはいかない。｣


｢･･････････････････。｣


｢生徒会の監視役として機能するのは栗栖、お前だけだからな。

新条なら制裁なんかされて、お前の正体が学園中に知れてみろ。計画が全てパァだ。｣







(･･････何が監視役。･･････何が計画だ。)





たかが高校で監視役するとか聞いたことないよ。



なんだ。ここは反社会的組織か？



映画にありそうな、くさい台詞吐いて。



あーーーー、ムカつく。


本当イライラする。










｢栗栖。顔すっごいことになってるぞ。｣



｢はぁ？なんですか。貴方の前でも慎ましい"健気ですモード"をやれと？｣






そんなの24時間365日やってたら、ストレスで胃に穴が空く。



コンビニ営業じゃないので、僕。






｢そんな事言ってないだろ。｣



｢なら、一々くだらないことを言わないでください。｣



｢ストレスで顔が歪んでいるよか･･････可哀想に。カルシウム、いるか？｣



｢原因は貴方です！さりげなくパック牛乳寄越さないで！！気持ち悪い！！｣




心配そうな顔をしながら、どこから出てきたか分からないパック牛乳を差し出す神城。



本っ当貴方はなんなんですか！！






｢まぁ、冗談はさておき･･････。｣




(冗談･･････。)





パック牛乳をしまい、再び背凭れに寄りかかった神城がニヤリと笑う。






｢ちょうど良かった。実は俺もお前に話があってな。｣



｢？｣





彼は腕を組んで、堂々とした顔でこう言った。











｢転校生が来るぞ。｣