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第35話 王子の出陣
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「火焔山を攻めるだと?」
「ええあなた。昨夜ヨイヤミから報告がありました。チル達が魔獣の討伐に成功しているのはあのクサナギ率いる火焔山の山賊達が裏で支援しているからですわ。これが証拠です」
クシナダの横には縄で体の自由を奪われ、力なく横たわっているイザナミの姿があった。
「こいつは確か……ヤマト達のパーティにいた魔法使いではないか」
「クサナギはこの女にチル達に助力するよう遣わせていたのよ。鈺熊に止めを刺したのもこの女。ヨイヤミが一部始終を見ていたわ」
「成程そういう事か。クサナギめ、どこまで俺の計画を邪魔するつもりだ! あの汚らしい山賊どもめ、早急に討伐軍を編成し攻め滅ぼしてくれるわ! 誰か我と思わん者はおらんか?」
周囲に控える側近達が憤慨するムスヒの勢いに気圧される中、王妃クシナダはうすら笑いを浮かべながら答える。
「うふふ……あなた、それならばもってこいの人材がいますわ。ゲンパク入りなさい」
「はっ、クシナダ王妃」
クシナダの合図を受けて白髪の老人が玉座の前に歩み出る。
ゲンパクは典医として王宮に入り込み、密かに先代国王ラマロを毒殺した男である。
その正体はクシナダに従う魔族のひとりである。
そしてもう一人、ムスヒもよく知っている顔が後ろからついてきた。
「ほう、こいつを連れてきたという事は実験は成功したのか?」
「はい、ムスヒ陛下。私が調合した洗脳薬の効果によってもはやこの者には自我はございませぬ。ただ陛下に言われるままに動く操り人形でございます」
それは虚ろな目で佇むタカミ王子だった。
「クサナギはタカミ殿下とは懇意な間柄だったと聞いていますわ。この男が兵を率いているとなればクサナギも満足に戦えまい。それに……」
「それに? 何だ」
「……いえ、タカミ殿下は王国一の剣技の使い手。山賊ごときには後れは取りませんわ」
ムスヒの人望では兵が言う事を聞かない可能性をクシナダは懸念していたが、本人の前で口にする訳にはいかない。
一方のタカミ王子は明らかに様子がおかしいが、兵士達は病み上がりだからと考えるだろう。
兵士達の中にはタカミ王子個人に忠誠を誓っている者も大勢いる。
タカミ王子が死ねと言えば喜んで命を差し出すような者ばかりだ。
主命とあらば相手がクサナギといえども躊躇なく殺しにいくはずだ。
そんなクシナダの心の内に気付くはずもなくムスヒは満足した笑みを浮かべる。
「くくく……それでは兄上、ヒノト国王として命ずる。直ちに兵を率い火焔山の山賊どもを皆殺しにしてくるのだ!」
「はい……ムスヒ陛下のご命令のままに……」
タカミ王子は生気のない顔でそう答えると、謁見の間を後にした。
「くくく……あれがあの聡明と言われた兄上の姿か。魔界の薬物とは恐ろしいものだな」
「それでこの者はどうするのかしら? 用がなければ私の手の者に処分をさせますけど」
クシナダは床に這いつくばっているイザナミに視線を移しムスヒに問いかける。
「そうだな……ゲンパク、褒美をやろう。この女はお前にくれてやる。好きにしていいぞ」
「さすがは陛下。ちょうど新薬の実験体が欲しかったところでございました。ぐへへ……」
「ふっ……すぐに壊すんじゃないぞ。貴様はいつもそうだ」
「ぐへへへ、その前にじっくりと楽しませてもらうとしますよ……じゅるり」
ゲンパクは邪悪な笑みを浮かべながらイザナミの身体を乱暴に担ぎ上げた。
◇◇◇◇
火焔山に向けて討伐軍が派遣されたという知らせは瞬く間にクサナギの下に届けられた。
俺クサナギは魔力を高める為の瞑想をしながらその報告を聞いていた。
俺がチル達に力を貸している事に気付かれたのか、または王宮にスパイを潜り込ませているのを見破られたのか、日頃からムスヒの事を馬鹿にしている事があいつの耳に入ったのか、心当たりがあり過ぎてどれが原因かは分からないが、この山に討伐隊が派遣されるというのは十分予想の範疇だ。
途端に村中が慌ただしくなる。
しかし俺はこの時に備えて元大工の棟梁であるセイガンにこの村の周りに王都顔負けの城塞を建築するように命じていた。
山中の戦いは王国兵よりも山賊達に分がある。
子分達はすぐさま持ち場に就き王国兵がやって来るのを待つ。
俺は少人数での戦闘は何度も経験してきたが軍隊を指揮した事はない。
子分達の指揮はトモエに任せ、俺はひとり遊撃隊として動く事にした。
伝令役のジセンが駆け寄り、状況を報告する。
「クサナギの兄貴、王国軍が山の麓に陣を敷いているようです」
「分かった。それで討伐隊の指揮官は誰だ?」
「それが、兵を率いているのはタカミ殿下との事です」
「タカミ殿下が? 病の為離宮で療養中だと聞いていたけど、回復されたのか? よし、そういう事なら……」
「兄貴、どこへ行くんですかい?」
「タカミ殿下なら話をすればきっと退いてくれるさ。ちょっと陣まで行ってくるから後は任せた!」
「はい兄貴、お気をつけて!」
俺はタカミ殿下と話をする為にひとり討伐隊の陣営へと潜りこんだ。
「ええあなた。昨夜ヨイヤミから報告がありました。チル達が魔獣の討伐に成功しているのはあのクサナギ率いる火焔山の山賊達が裏で支援しているからですわ。これが証拠です」
クシナダの横には縄で体の自由を奪われ、力なく横たわっているイザナミの姿があった。
「こいつは確か……ヤマト達のパーティにいた魔法使いではないか」
「クサナギはこの女にチル達に助力するよう遣わせていたのよ。鈺熊に止めを刺したのもこの女。ヨイヤミが一部始終を見ていたわ」
「成程そういう事か。クサナギめ、どこまで俺の計画を邪魔するつもりだ! あの汚らしい山賊どもめ、早急に討伐軍を編成し攻め滅ぼしてくれるわ! 誰か我と思わん者はおらんか?」
周囲に控える側近達が憤慨するムスヒの勢いに気圧される中、王妃クシナダはうすら笑いを浮かべながら答える。
「うふふ……あなた、それならばもってこいの人材がいますわ。ゲンパク入りなさい」
「はっ、クシナダ王妃」
クシナダの合図を受けて白髪の老人が玉座の前に歩み出る。
ゲンパクは典医として王宮に入り込み、密かに先代国王ラマロを毒殺した男である。
その正体はクシナダに従う魔族のひとりである。
そしてもう一人、ムスヒもよく知っている顔が後ろからついてきた。
「ほう、こいつを連れてきたという事は実験は成功したのか?」
「はい、ムスヒ陛下。私が調合した洗脳薬の効果によってもはやこの者には自我はございませぬ。ただ陛下に言われるままに動く操り人形でございます」
それは虚ろな目で佇むタカミ王子だった。
「クサナギはタカミ殿下とは懇意な間柄だったと聞いていますわ。この男が兵を率いているとなればクサナギも満足に戦えまい。それに……」
「それに? 何だ」
「……いえ、タカミ殿下は王国一の剣技の使い手。山賊ごときには後れは取りませんわ」
ムスヒの人望では兵が言う事を聞かない可能性をクシナダは懸念していたが、本人の前で口にする訳にはいかない。
一方のタカミ王子は明らかに様子がおかしいが、兵士達は病み上がりだからと考えるだろう。
兵士達の中にはタカミ王子個人に忠誠を誓っている者も大勢いる。
タカミ王子が死ねと言えば喜んで命を差し出すような者ばかりだ。
主命とあらば相手がクサナギといえども躊躇なく殺しにいくはずだ。
そんなクシナダの心の内に気付くはずもなくムスヒは満足した笑みを浮かべる。
「くくく……それでは兄上、ヒノト国王として命ずる。直ちに兵を率い火焔山の山賊どもを皆殺しにしてくるのだ!」
「はい……ムスヒ陛下のご命令のままに……」
タカミ王子は生気のない顔でそう答えると、謁見の間を後にした。
「くくく……あれがあの聡明と言われた兄上の姿か。魔界の薬物とは恐ろしいものだな」
「それでこの者はどうするのかしら? 用がなければ私の手の者に処分をさせますけど」
クシナダは床に這いつくばっているイザナミに視線を移しムスヒに問いかける。
「そうだな……ゲンパク、褒美をやろう。この女はお前にくれてやる。好きにしていいぞ」
「さすがは陛下。ちょうど新薬の実験体が欲しかったところでございました。ぐへへ……」
「ふっ……すぐに壊すんじゃないぞ。貴様はいつもそうだ」
「ぐへへへ、その前にじっくりと楽しませてもらうとしますよ……じゅるり」
ゲンパクは邪悪な笑みを浮かべながらイザナミの身体を乱暴に担ぎ上げた。
◇◇◇◇
火焔山に向けて討伐軍が派遣されたという知らせは瞬く間にクサナギの下に届けられた。
俺クサナギは魔力を高める為の瞑想をしながらその報告を聞いていた。
俺がチル達に力を貸している事に気付かれたのか、または王宮にスパイを潜り込ませているのを見破られたのか、日頃からムスヒの事を馬鹿にしている事があいつの耳に入ったのか、心当たりがあり過ぎてどれが原因かは分からないが、この山に討伐隊が派遣されるというのは十分予想の範疇だ。
途端に村中が慌ただしくなる。
しかし俺はこの時に備えて元大工の棟梁であるセイガンにこの村の周りに王都顔負けの城塞を建築するように命じていた。
山中の戦いは王国兵よりも山賊達に分がある。
子分達はすぐさま持ち場に就き王国兵がやって来るのを待つ。
俺は少人数での戦闘は何度も経験してきたが軍隊を指揮した事はない。
子分達の指揮はトモエに任せ、俺はひとり遊撃隊として動く事にした。
伝令役のジセンが駆け寄り、状況を報告する。
「クサナギの兄貴、王国軍が山の麓に陣を敷いているようです」
「分かった。それで討伐隊の指揮官は誰だ?」
「それが、兵を率いているのはタカミ殿下との事です」
「タカミ殿下が? 病の為離宮で療養中だと聞いていたけど、回復されたのか? よし、そういう事なら……」
「兄貴、どこへ行くんですかい?」
「タカミ殿下なら話をすればきっと退いてくれるさ。ちょっと陣まで行ってくるから後は任せた!」
「はい兄貴、お気をつけて!」
俺はタカミ殿下と話をする為にひとり討伐隊の陣営へと潜りこんだ。
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