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第6話 脱がした姉妹の両親に会いに行くまでの話
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「という訳で、この人達は山賊だけど罪もない人間を手にかける事はないので安心してね。それと俺自身は山賊ではありません」
「はい……事情は何となく理解しました」
「クサナギさんの事を疑ってごめんなさい……」
「いや、こちらこそあいつらのせいで要らぬ誤解をさせて悪かったね」
事情を説明した後、俺とチル、サクヤの姉妹はお互いに謝り倒す事になった。
彼女達には取り急ぎ駆けつけた山賊達がたまたま予備で所持していた衣服を着せておいたが、早くちゃんとした服に着替えさせてあげないと可哀そうだ。
俺はこの二人を客人として丁重に扱うようにジセン達に言いつけ、村まで案内した。
「えっ、ここが本当に山賊のねぐらなんですか?」
村の入り口のまでやってきたチルとサクヤはその光景に驚きの声を上げる。
山賊達がこの村に住みついてから僅か半年の間に、廃村だったこの場所はちょっとした地方都市のような町並みに変貌していた。
村の周囲には強固な壁が聳え立ち、魔獣の侵入を許さない。
二人を村の休憩所へ案内した後、俺はジセンに二人の着替えと薬を持ってくるように指示を出す。
少しして大きな袋を持ったジセンが薬剤師のアンドーゼを連れて戻ってきた。
まずジセンが持ってきた袋を開けて姉妹の前に並べる。
「お嬢さん方に似合いそうな服をいくつかピックアップしました。気に入ったのを持って行って下さい。あ、更衣室はあっちにありますんで自由に使って下さいね」
「はい、それではお言葉に甘えて……えっ!?」
二人はジセンが持ってきた衣服のひとつを手に取り絶句する。
「あれ? 気に入らなかった?」
「い、いえ逆です。こんなに素敵な服は見た事がありません」
「クサナギさん、本当に頂いても宜しいんですか?」
「ああもちろん。二人の服を台無しにしたのは俺だからね」
二人は目を輝かせながら服を選んでいる。
どうやらどれも気に入ってくれているようだ。
「あら、これコーケンさんが仕立てた服なんですか?」
妹のサクヤが衣服に刺繍された可愛らしいお猿さんのロゴマークに気付いて問いかける。
確かに彼女の言う通りトモエの子分にはコーケンという裁縫の得意な青年がおり、彼が仕立てた衣服にはそれを示す猿のロゴマークが刺繍されている。
「よく知ってるね」
俺はサクヤにそう答えつつ、以前トモエ達に聞いた話を思い出した。
コーケンのデザインした衣服は王都中で評判だったが、それを妬んだライバル会社の男にデザイン盗用の冤罪を着せられて王都を追放されたという。
「しばらく見ないと思ったらこんな所にいたんですね」
俺はコーケンの事はよく知らないが、どうやらチルとサクヤは彼の事をよく知っているようだ。
俺はずっと修業をする日々を送り続けていたから世間で流行ってるファッションとかに疎いんだよね。
彼の仕立てた衣服のおかげで彼女達の俺達に対する警戒心も完全に消え、自然体で話す事ができるようになった。
「それではあたしはこれを頂きます」
チルが選んだのは脚の横に深いスリットが入った紺色のワンピースだ。
ぴっちりとしていて、ボディラインが強調されているその衣服は、噂に聞く東方の国のドレスを連想させる。
「じゃあ私はこれを……」
サクヤが選んだのはウェディングドレスを思わせるような美しい装飾が施された純白のローブだ。
どちらもよく似合っている。
こうして見ると二人ともどこにでもいる普通の女の子だ。
「本当にありがとうございました。これは大切にします」
二人が着替え終わると、今度は薬剤師のアンドーゼが丸薬を姉妹に分け与え、服用法を説明しする。
「こっちがファイアリーフを煎じて作った凍屍病に効くお薬です。一口飲むと身体がポカポカと温まるんですが、飲み過ぎると身体が火照りすぎてしまいますから注意して下さいね。一粒で体温が三度程上昇しますので、お母さんの体温を計りながら一粒ずつ服用して下さい。それからこっちのが火傷薬です。患部に塗れば一瞬で完治しますよ」
「ありがとうございます。何とお礼を言ったらよいか……」
「それでは私達はこの薬をお母様に届けてきますのでこれで……」
チルとサクヤは急ぎ足で帰り支度をするが、俺はそれを止める。
「ちょっと待った。二人だけでこの山を歩くのは危険だ。またさっきみたいな魔獣と遭遇するかもしれない。誰か彼女達をワークスの町まで送っていってくれないか」
子分達はお互いの顔を見合わせた後、首を横に振って答える。
「クサナギの兄貴、今はトモエの姐御達もいないし二人を護衛できる人なんていませんよ」
「何だって? そういえばトモエ達は今どこに行ってるんだ?」
「はい、エギール男爵から宰相宛への賄賂の品々を乗せた荷馬車が火焔山の近くを通るって情報が入りましてね。今朝腕っぷしの強い奴らを集めて襲撃に向かいましたよ。多分戻ってくるのは二、三日後になるかと」
「ええ……」
聞かなかった事にしよう。
しかしそういう事なら仕方がない。
「分かった。じゃあ俺が二人をワークスの町まで送っていくよ。俺が戻るまでこの村はお前達だけで大丈夫だよな?」
「はい、この村の中に籠っていれば魔獣達に襲われる事もありませんから」
「決まりだ。それじゃあ行こうか」
「はい、宜しくお願いします」
俺はチルとサクヤを連れて山の麓へ向かって歩き出した。
山の麓まで下りる途中、何頭かの魔獣が遠巻きにこちらを眺めているのが見えたが、俺の魔法を恐れているのか襲ってはこなかった。
火焔山の麓からワークスの町までは平坦な道が続く。
思えばずっと魔法の修行に明け暮れていた俺はここ一年全く火焔山の外に出ていない。
ちょっとした旅行気分だ。
気分転換にはもってこいだな。
ワークスの町の入り口にある巨大な門を潜って中に入ると、碁盤の目のように敷き詰められた美しい町並みが目に飛び込んできた。
俺の村も少しずつ発展はしてきているが、この町と比べるとまだまだだな。
折角ここまで来たのだから町の観光でもしたいところだが、まずは姉妹の母親の病を治す事が先決だ。
「それで、君達のお家はどこにあるんだい?」
「はい、こっちです」
姉妹に手を引かれて町の大通りを真っすぐに進むと、やがて大きな屋敷が見えてきた。
まさかこれじゃないよな……。
しかし姉妹はその大きな屋敷の前で足を止めて言った。
「クサナギさん、着きましたよ」
「え……ここに住んでいるの? 君のご両親は何をしてる人?」
どう見ても一般市民の家ではない。
俺が疑問を投げかけるのも無理はないだろう。
姉のチルが答えた。
「お父様はここワークスの領主をしています」
「はい……事情は何となく理解しました」
「クサナギさんの事を疑ってごめんなさい……」
「いや、こちらこそあいつらのせいで要らぬ誤解をさせて悪かったね」
事情を説明した後、俺とチル、サクヤの姉妹はお互いに謝り倒す事になった。
彼女達には取り急ぎ駆けつけた山賊達がたまたま予備で所持していた衣服を着せておいたが、早くちゃんとした服に着替えさせてあげないと可哀そうだ。
俺はこの二人を客人として丁重に扱うようにジセン達に言いつけ、村まで案内した。
「えっ、ここが本当に山賊のねぐらなんですか?」
村の入り口のまでやってきたチルとサクヤはその光景に驚きの声を上げる。
山賊達がこの村に住みついてから僅か半年の間に、廃村だったこの場所はちょっとした地方都市のような町並みに変貌していた。
村の周囲には強固な壁が聳え立ち、魔獣の侵入を許さない。
二人を村の休憩所へ案内した後、俺はジセンに二人の着替えと薬を持ってくるように指示を出す。
少しして大きな袋を持ったジセンが薬剤師のアンドーゼを連れて戻ってきた。
まずジセンが持ってきた袋を開けて姉妹の前に並べる。
「お嬢さん方に似合いそうな服をいくつかピックアップしました。気に入ったのを持って行って下さい。あ、更衣室はあっちにありますんで自由に使って下さいね」
「はい、それではお言葉に甘えて……えっ!?」
二人はジセンが持ってきた衣服のひとつを手に取り絶句する。
「あれ? 気に入らなかった?」
「い、いえ逆です。こんなに素敵な服は見た事がありません」
「クサナギさん、本当に頂いても宜しいんですか?」
「ああもちろん。二人の服を台無しにしたのは俺だからね」
二人は目を輝かせながら服を選んでいる。
どうやらどれも気に入ってくれているようだ。
「あら、これコーケンさんが仕立てた服なんですか?」
妹のサクヤが衣服に刺繍された可愛らしいお猿さんのロゴマークに気付いて問いかける。
確かに彼女の言う通りトモエの子分にはコーケンという裁縫の得意な青年がおり、彼が仕立てた衣服にはそれを示す猿のロゴマークが刺繍されている。
「よく知ってるね」
俺はサクヤにそう答えつつ、以前トモエ達に聞いた話を思い出した。
コーケンのデザインした衣服は王都中で評判だったが、それを妬んだライバル会社の男にデザイン盗用の冤罪を着せられて王都を追放されたという。
「しばらく見ないと思ったらこんな所にいたんですね」
俺はコーケンの事はよく知らないが、どうやらチルとサクヤは彼の事をよく知っているようだ。
俺はずっと修業をする日々を送り続けていたから世間で流行ってるファッションとかに疎いんだよね。
彼の仕立てた衣服のおかげで彼女達の俺達に対する警戒心も完全に消え、自然体で話す事ができるようになった。
「それではあたしはこれを頂きます」
チルが選んだのは脚の横に深いスリットが入った紺色のワンピースだ。
ぴっちりとしていて、ボディラインが強調されているその衣服は、噂に聞く東方の国のドレスを連想させる。
「じゃあ私はこれを……」
サクヤが選んだのはウェディングドレスを思わせるような美しい装飾が施された純白のローブだ。
どちらもよく似合っている。
こうして見ると二人ともどこにでもいる普通の女の子だ。
「本当にありがとうございました。これは大切にします」
二人が着替え終わると、今度は薬剤師のアンドーゼが丸薬を姉妹に分け与え、服用法を説明しする。
「こっちがファイアリーフを煎じて作った凍屍病に効くお薬です。一口飲むと身体がポカポカと温まるんですが、飲み過ぎると身体が火照りすぎてしまいますから注意して下さいね。一粒で体温が三度程上昇しますので、お母さんの体温を計りながら一粒ずつ服用して下さい。それからこっちのが火傷薬です。患部に塗れば一瞬で完治しますよ」
「ありがとうございます。何とお礼を言ったらよいか……」
「それでは私達はこの薬をお母様に届けてきますのでこれで……」
チルとサクヤは急ぎ足で帰り支度をするが、俺はそれを止める。
「ちょっと待った。二人だけでこの山を歩くのは危険だ。またさっきみたいな魔獣と遭遇するかもしれない。誰か彼女達をワークスの町まで送っていってくれないか」
子分達はお互いの顔を見合わせた後、首を横に振って答える。
「クサナギの兄貴、今はトモエの姐御達もいないし二人を護衛できる人なんていませんよ」
「何だって? そういえばトモエ達は今どこに行ってるんだ?」
「はい、エギール男爵から宰相宛への賄賂の品々を乗せた荷馬車が火焔山の近くを通るって情報が入りましてね。今朝腕っぷしの強い奴らを集めて襲撃に向かいましたよ。多分戻ってくるのは二、三日後になるかと」
「ええ……」
聞かなかった事にしよう。
しかしそういう事なら仕方がない。
「分かった。じゃあ俺が二人をワークスの町まで送っていくよ。俺が戻るまでこの村はお前達だけで大丈夫だよな?」
「はい、この村の中に籠っていれば魔獣達に襲われる事もありませんから」
「決まりだ。それじゃあ行こうか」
「はい、宜しくお願いします」
俺はチルとサクヤを連れて山の麓へ向かって歩き出した。
山の麓まで下りる途中、何頭かの魔獣が遠巻きにこちらを眺めているのが見えたが、俺の魔法を恐れているのか襲ってはこなかった。
火焔山の麓からワークスの町までは平坦な道が続く。
思えばずっと魔法の修行に明け暮れていた俺はここ一年全く火焔山の外に出ていない。
ちょっとした旅行気分だ。
気分転換にはもってこいだな。
ワークスの町の入り口にある巨大な門を潜って中に入ると、碁盤の目のように敷き詰められた美しい町並みが目に飛び込んできた。
俺の村も少しずつ発展はしてきているが、この町と比べるとまだまだだな。
折角ここまで来たのだから町の観光でもしたいところだが、まずは姉妹の母親の病を治す事が先決だ。
「それで、君達のお家はどこにあるんだい?」
「はい、こっちです」
姉妹に手を引かれて町の大通りを真っすぐに進むと、やがて大きな屋敷が見えてきた。
まさかこれじゃないよな……。
しかし姉妹はその大きな屋敷の前で足を止めて言った。
「クサナギさん、着きましたよ」
「え……ここに住んでいるの? 君のご両親は何をしてる人?」
どう見ても一般市民の家ではない。
俺が疑問を投げかけるのも無理はないだろう。
姉のチルが答えた。
「お父様はここワークスの領主をしています」
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