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第40話 追放された聖女
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「リリィは本当に不思議な魔術を使いますね。どれも見た事がないものばかりでした」
「いや、わしもこの時代の魔法の種類の豊富さには驚かされている。それにわしらの時代ではあのような戦い方をする者はいなかった」
あれだけの死闘を繰り広げた後にも関わらず、ユフィーアとリリエーンは和気あいあいとおしゃべりをしている。
昭和の不良漫画のように、殴り合いの後に友情が芽生えた的な感じだろうか。
俺は待合室の椅子から立ち上がり二人に労いの言葉をかける。
「ユフィーア、リリィ、お疲れさん。いい試合だったよ。観客の熱狂ぶりも凄かったよ。もう身体は大丈夫?」
「はい、マール様。あのくらいで故障するような柔な鍛え方はしていませんから」
「うむ。不覚にも自分の魔法で気を失ってしまったが大事はない」
二人は笑ってそう言うが、あの爆発で闘技場にはセントヘレンズ山の噴火後のような大穴が開いていたぞ。
魔王討伐を成し遂げたいなら人間をやめるくらいじゃないと駄目という訳か。
原作ゲームでも上位の魔法を使うと天変地異のようなアニメーションが流れるが、あれは大袈裟な演出ではなく実際にあの現象が起きていたんだと理解した。
◇◇◇◇
コロッセオでの武芸試合は大盛況の内に閉幕した。
今後も同様の催しを定期的に行うそうだ。
俺とユフィーアはリリエーン達と別れて開拓村を後にし、王都へ戻ってきた。
俺達が長期に渡って開拓村に滞在している間、俺達と関わりのないところで原作で主人公ポジションだった人物によっていくつかのイベントがクリアされていたようだ。
魔界への扉が開く日も近い。
俺達が知らない内に扉が開かれても困る。
現在どこまでメインシナリオが進んでいるのか把握しておく必要がある。
しばらくは主人公ポジションのキャラ達の動向を探る事にした。
元海賊のヴェパルさんは相変わらず各地の港を渡り歩いて財宝を探しつつ、開拓村の住民の勧誘に精を出している
特にメインシナリオに関する行動は起こしていないようだ。
主人公の一人である剣士ジークは山に籠って修行の日々で、この人物もまたメインシナリオに絡む様子は全くない。
同じく主人公の一人である商家の息子グレイドに至ってはクエスト中の怪我が元で既に冒険者を引退して実家に戻っていた。
他にも主人公キャラの大半はこんな調子だった。
元々自主的に魔王討伐なんてするようなキャラクター達ではないので、プレイヤーが介入しなければこんなところだろう。
だが原作主人公キャラの中でただひとり、元聖女のヘステリア・トイフェレンという人物だけが民衆を苦しめている魔物の討伐クエストに励んでいるという事が分かった。
ヘステリアはその才能に嫉妬した幼馴染デメテルの罠により冤罪をかけられ、聖女の座を追われたという過去を持つキャラクターだ。
もう聖女ではないので民衆を守る必要は何処にもないのにご苦労な事だ。
聖人キャラでもゲーム内ではプレイヤー次第で非道な行為をする事も可能だ。
聖女の力という他のキャラにはない能力を持つヘステリアは、それを利用して人心を操り、悪事を働くなど朝飯前だ。
おかげで一部のファンの間では厄災ヘステリアなどいう二つ名まで付けられる始末だ。
ヘステリアを主人公に選択したプレイヤーの大半はまずは幼馴染に復讐する事に邁進する。
ヘステリアを貶めた幼馴染は、彼女に代わって聖女の座についている。
聖女の力で幼馴染側の人間を一人ずつ味方につけていき、最終的に幼馴染を孤立させたところでその悪事を白日の下に晒して断罪するルートは、本編には何の影響もないにも関わらずプレイヤーからは正史扱いをされている。
ゲームの配信でそのシーンを流すと、必ず画面上に「ざまぁ」の弾幕コメントが流れる程の人気シーンだ。
しかしこの世界の彼女はそのような動きをしている形跡が一切見当たらない。
性格も根っからの聖女のそれなのだろう。
その彼女の性格の為だと思われるが、どうやら今この世界で主人公としてメインシナリオを進めているのは彼女のようだ。
俺はしばらく彼女をマークする事に決めた。
原作ファンタシー・オブ・ザ・ウィンドは冒険者が主役のゲームなので、仲間のキャラクターも基本的に冒険者ばかりだ。
誰を仲間にするのかはプレイヤー次第。
パーティメンバーが入れ替わる事も珍しくない。
しかしヘステリアでプレイした時だけは仲間になるキャラクターが固定されている。
パーティの剣士であるアレスはレイフィス王国の第三王子だが、王位継承権を捨てて冒険者となった男だ。
その理由はかつて郊外で彼を乗せた馬車が魔獣に襲われた時にたまたま通りがかったヘステリアに救ってもらった恩を返す為である。
パーティの魔法使いのヘルメスは元宮廷魔術師である。
ヘステリアに冤罪をかぶせた幼馴染に唆されて彼女を始末するべく近付いたが、ヘステリアを監視する内に彼女の心に触れ、冤罪である事を見抜く。
最終的に幼馴染の下を離れてヘステリア側についた人間である。
パーティの戦士であるテーセウスはユフィーアと同じく元王国の騎士である。
アレス直属の騎士であり彼が最も信頼している男だ。
王子であるアレスは立場上ヘステリアの近くにいられない時もある。
その時に自身の代わりにヘステリアを守る騎士として派遣したのがこのテーセウスである。
当初はヘステリアの事を主君をかどわかす悪女であると考えていたが、すぐに彼女の人柄を知る事で己の過ちに気付き、以後はヘステリアの良き理解者となる。
ヘステリアのパーティメンバーはどれもイケメンばかりで、彼女でプレイする時は完全に雰囲気が乙女ゲームのそれになる。
また、ヘステリアでプレイした時のみエンディングではそれぞれの好感度によってペアエンドが追加される徹底ぶりだ。
俺自身はヘステリアでプレイした事がないので攻略サイトで得た程度の情報しかないが、彼女に関する情報は大体こんなところだ。
まずは冒険者ギルドで彼女の現在の状況を確認する。
現時点の彼女のパーティの平均レベルは90。S級パーティに該当する。
彼女は王都の北にある氷の洞窟内に棲息するアイスドラゴンの討伐イベント中のようだ。
俺は氷の洞窟へ行く事をユフィーアに伝える。
「分かりました。何か気になる事があるんですね。私も久しぶりにヘステリアさんやアレス王子達にお会いしたいと思っていました」
ユフィーアは彼女のパーティ全員と面識があるようだ。
この世界ではまだヘステリアの冤罪は晴らされていない。
ユフィーアは彼女の事をどう思っているのかを聞いてみた。
「ヘステリアさんですか? そうですね、王国の聖女として立派に努めていたと思いますよ。彼女が罪を犯して王宮を追放されたと聞いた時は耳を疑いました。ただ──」
「ただ?」
「──時々、彼女の中にどす黒い何かを感じた事があります」
「いや、わしもこの時代の魔法の種類の豊富さには驚かされている。それにわしらの時代ではあのような戦い方をする者はいなかった」
あれだけの死闘を繰り広げた後にも関わらず、ユフィーアとリリエーンは和気あいあいとおしゃべりをしている。
昭和の不良漫画のように、殴り合いの後に友情が芽生えた的な感じだろうか。
俺は待合室の椅子から立ち上がり二人に労いの言葉をかける。
「ユフィーア、リリィ、お疲れさん。いい試合だったよ。観客の熱狂ぶりも凄かったよ。もう身体は大丈夫?」
「はい、マール様。あのくらいで故障するような柔な鍛え方はしていませんから」
「うむ。不覚にも自分の魔法で気を失ってしまったが大事はない」
二人は笑ってそう言うが、あの爆発で闘技場にはセントヘレンズ山の噴火後のような大穴が開いていたぞ。
魔王討伐を成し遂げたいなら人間をやめるくらいじゃないと駄目という訳か。
原作ゲームでも上位の魔法を使うと天変地異のようなアニメーションが流れるが、あれは大袈裟な演出ではなく実際にあの現象が起きていたんだと理解した。
◇◇◇◇
コロッセオでの武芸試合は大盛況の内に閉幕した。
今後も同様の催しを定期的に行うそうだ。
俺とユフィーアはリリエーン達と別れて開拓村を後にし、王都へ戻ってきた。
俺達が長期に渡って開拓村に滞在している間、俺達と関わりのないところで原作で主人公ポジションだった人物によっていくつかのイベントがクリアされていたようだ。
魔界への扉が開く日も近い。
俺達が知らない内に扉が開かれても困る。
現在どこまでメインシナリオが進んでいるのか把握しておく必要がある。
しばらくは主人公ポジションのキャラ達の動向を探る事にした。
元海賊のヴェパルさんは相変わらず各地の港を渡り歩いて財宝を探しつつ、開拓村の住民の勧誘に精を出している
特にメインシナリオに関する行動は起こしていないようだ。
主人公の一人である剣士ジークは山に籠って修行の日々で、この人物もまたメインシナリオに絡む様子は全くない。
同じく主人公の一人である商家の息子グレイドに至ってはクエスト中の怪我が元で既に冒険者を引退して実家に戻っていた。
他にも主人公キャラの大半はこんな調子だった。
元々自主的に魔王討伐なんてするようなキャラクター達ではないので、プレイヤーが介入しなければこんなところだろう。
だが原作主人公キャラの中でただひとり、元聖女のヘステリア・トイフェレンという人物だけが民衆を苦しめている魔物の討伐クエストに励んでいるという事が分かった。
ヘステリアはその才能に嫉妬した幼馴染デメテルの罠により冤罪をかけられ、聖女の座を追われたという過去を持つキャラクターだ。
もう聖女ではないので民衆を守る必要は何処にもないのにご苦労な事だ。
聖人キャラでもゲーム内ではプレイヤー次第で非道な行為をする事も可能だ。
聖女の力という他のキャラにはない能力を持つヘステリアは、それを利用して人心を操り、悪事を働くなど朝飯前だ。
おかげで一部のファンの間では厄災ヘステリアなどいう二つ名まで付けられる始末だ。
ヘステリアを主人公に選択したプレイヤーの大半はまずは幼馴染に復讐する事に邁進する。
ヘステリアを貶めた幼馴染は、彼女に代わって聖女の座についている。
聖女の力で幼馴染側の人間を一人ずつ味方につけていき、最終的に幼馴染を孤立させたところでその悪事を白日の下に晒して断罪するルートは、本編には何の影響もないにも関わらずプレイヤーからは正史扱いをされている。
ゲームの配信でそのシーンを流すと、必ず画面上に「ざまぁ」の弾幕コメントが流れる程の人気シーンだ。
しかしこの世界の彼女はそのような動きをしている形跡が一切見当たらない。
性格も根っからの聖女のそれなのだろう。
その彼女の性格の為だと思われるが、どうやら今この世界で主人公としてメインシナリオを進めているのは彼女のようだ。
俺はしばらく彼女をマークする事に決めた。
原作ファンタシー・オブ・ザ・ウィンドは冒険者が主役のゲームなので、仲間のキャラクターも基本的に冒険者ばかりだ。
誰を仲間にするのかはプレイヤー次第。
パーティメンバーが入れ替わる事も珍しくない。
しかしヘステリアでプレイした時だけは仲間になるキャラクターが固定されている。
パーティの剣士であるアレスはレイフィス王国の第三王子だが、王位継承権を捨てて冒険者となった男だ。
その理由はかつて郊外で彼を乗せた馬車が魔獣に襲われた時にたまたま通りがかったヘステリアに救ってもらった恩を返す為である。
パーティの魔法使いのヘルメスは元宮廷魔術師である。
ヘステリアに冤罪をかぶせた幼馴染に唆されて彼女を始末するべく近付いたが、ヘステリアを監視する内に彼女の心に触れ、冤罪である事を見抜く。
最終的に幼馴染の下を離れてヘステリア側についた人間である。
パーティの戦士であるテーセウスはユフィーアと同じく元王国の騎士である。
アレス直属の騎士であり彼が最も信頼している男だ。
王子であるアレスは立場上ヘステリアの近くにいられない時もある。
その時に自身の代わりにヘステリアを守る騎士として派遣したのがこのテーセウスである。
当初はヘステリアの事を主君をかどわかす悪女であると考えていたが、すぐに彼女の人柄を知る事で己の過ちに気付き、以後はヘステリアの良き理解者となる。
ヘステリアのパーティメンバーはどれもイケメンばかりで、彼女でプレイする時は完全に雰囲気が乙女ゲームのそれになる。
また、ヘステリアでプレイした時のみエンディングではそれぞれの好感度によってペアエンドが追加される徹底ぶりだ。
俺自身はヘステリアでプレイした事がないので攻略サイトで得た程度の情報しかないが、彼女に関する情報は大体こんなところだ。
まずは冒険者ギルドで彼女の現在の状況を確認する。
現時点の彼女のパーティの平均レベルは90。S級パーティに該当する。
彼女は王都の北にある氷の洞窟内に棲息するアイスドラゴンの討伐イベント中のようだ。
俺は氷の洞窟へ行く事をユフィーアに伝える。
「分かりました。何か気になる事があるんですね。私も久しぶりにヘステリアさんやアレス王子達にお会いしたいと思っていました」
ユフィーアは彼女のパーティ全員と面識があるようだ。
この世界ではまだヘステリアの冤罪は晴らされていない。
ユフィーアは彼女の事をどう思っているのかを聞いてみた。
「ヘステリアさんですか? そうですね、王国の聖女として立派に努めていたと思いますよ。彼女が罪を犯して王宮を追放されたと聞いた時は耳を疑いました。ただ──」
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