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第15話 そのステータス自体がバグってる疑惑
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「ミ、ミーリャ……」
俺の問いかけに返事は返って来ない。
突如現れた鷲の上半身に獅子の下半身を持つ巨大な魔獣、グリフォンに踏み潰されたミーリャは既に事切れていた。
「マール様……申し訳ありません。私があの魔獣の接近を察知していれば……」
「いや、ユフィーアのせいじゃないよ。でもよく覚えておいて欲しい。冒険者っていうのはいつも死と隣り合わせなんだ。それに呪術も使い方をひとつ間違えると彼──ホリン──のようになってしまう」
「はい、マール様。肝に銘じます」
ユフィーアは俺の話を素直に聞いているが、これは自分自身に言い聞かせたものでもある。
バグは自分達の利益になるものばかりではない。
むしろ、害になるものの方が多い。
発生したバグによっては最悪の場合……世界が終わる。
そして失われた命はもう戻って来ない。
ホリンもミーリャも嫌な奴だったが、せめてミーリャの仇は討ってやろう。
「ユフィーア、俺達の手であのグリフォンを倒そう。いけるか?」
「マール様といえどもそれは愚問です」
ユフィーアは強く剣を握りしめてグリフォンに飛びかかる。
「はあーっ!」
ユフィーアが剣を振り下ろすと、まずグリフォンのその大きな翼が背中から離ればなれになる。
「ギャオオオオオオオオオン」
グリフォンの悲鳴が森中に響く。
「次!」
尻尾、腕、足……ユフィーアが剣を振るう度に、グリフォンの身体はコンパクトになっていく。
ユフィーアの強さは圧倒的だ。
レベル10の俺では、陛下から賜った装備と先日バグ技でカンストさせておいた剣の熟練度の補正を加えても、辛うじて持ち堪える事ができるかどうかといったところだろう。
気がつけばグリフォンは完全に動けなくなっていた。
身体中が切り刻まれ、まだ生きているのが不思議なくらいだ。
ユフィーアはグリフォンを切り刻みながら時折こちらをちらりと見て、まるで何かの合図を送っているようだった。
そうか、気を利かせて俺に止めを譲ろうとしているんだな。
「ホリン、ミーリャ、こいつの首を手向けにしてやる!」
俺は地面に這いつくばっているグリフォンに近付くと、その眉間にグーラー陛下から賜った剣を突き刺した。
「グワオオオオオオオアアアアア」
断末魔の叫びを響かせながらグリフォンは絶命した。
「……」
「マール様」
「ああ、大丈夫だ。それよりも──」
俺は茫然と立ち尽くしている治癒士の女性に手を差し伸べる。
「大丈夫かい? もう終わったよ」
「は、はい。有難うございます。二人のお陰で助かりました。でも……」
女性は地面に転がっているホリンとミーリャの亡き骸に視線を移す。
それは損傷が激しく、殆ど原型は保っていない。
「ホリンとミーリャの事は仕方がない。冒険者をしている以上彼らも覚悟の上です。……いや、冒険者としてはあなたの方が先輩でしたね。生意気な事を言ってすみません」
「いえ……あの私、レイミルと申します。今日のお礼はいつか必ず……」
「あ、そう言えばまだ名乗っていなかったね。俺は──」
「マールさんとユフィーアさんですね。存じていますよ。有名ですから」
勇者ユフィーアが有名なのは当たり前だが、どうやら先日の魔王軍との戦いの結果、俺の名前も世間に知れ渡っているようだ。
俺達はホリンとミーリャの屍を埋葬すると、王都へ帰る準備を始める。
グリフォンの首は討伐した証拠として持ち帰る事になった。
「えいっ」
ユフィーアはグリフォンの首を斬り落とすと、それを片腕で担ぎあげる。
以前ドラゴンを討伐した時にもユフィーアはその首を担いでいたが、改めて勇者の規格外の腕力に驚きを隠せない。
俺とはまた違った方向でどこかバグってるんじゃないかと思わずにはいられない。
森の入り口まで戻ると、ゴッシュさんが馬車の中で寛いでいた。
俺とユフィーアに気が付くと笑顔で出迎える。
「マール様、ユフィーア様、お早いお帰りで。おお、それはグリフォンの首ですね。勇者ユフィーア様の手にかかれば魔獣の森の主と言えども形無しですな」
「いえ、止めを刺したのはマール様です」
ユフィーアはそう言って俺を持ちあげてくれるが、確かに止めを刺したのは俺だけど実際はユフィーアひとりで戦っていたよね。
「おお、そうでしたか。さすがは噂に聞く理の勇者マール様だ。それでそちらの方は?」
「実は……」
俺は魔獣の森の中での一部始終をゴッシュさんに伝えた。
「そうでしたか……それは残念でした」
「いえ、冒険者たるもの戦いの中で死ぬのは珍しい事ではありません。次は俺かもしれません。その時は手でも合わせて冥福を祈ってくれればそれでいいです」
「……王都へ帰りましょう。レイミルさんも馬車に乗っていきますか? 料金はもう支払い済みですので結構ですよ」
「有難うございます。それではお言葉に甘えさせて頂きます」
ユフィーアはグリフォンの首を馬車に乗せ、レイミルを加えた俺達は馬車に揺られて王都への帰路に就く。
馬車の中では皆終始無言だった。
◇◇◇◇
王都に着いた時には既に日が暮れていた。
俺達はゴッシュさんにお礼を言って別れると、冒険者ギルドへ向かう。
【トライアド】によるグリフォン討伐クエストの達成と、ホリン、ミーリャ両名が戦死した事の報告だ。
冒険者がクエストの途中で死亡する事は日常茶飯事だ。ギルドスタッフも慣れたもので、手続きは淡々と進められる。
最終的な死亡届は冒険者ギルドから王国の役所へ届けられるので、まずは俺達が行う手続きは完了した。
ほぼ同時にレイミルはグリフォン討伐の報酬を受け取った。
しかしレイミルはそれを俺達に差し出して言う。
「マールさん、ユフィーアさん、グリフォンを倒したのはあなた達です。どうぞお受け取り下さい」
「いや、俺達はそもそもこのクエストを受注していない。これを受け取る権利はないよ」
ホリンの言葉を借りるなら、俺達は獲物を横取りしただけだ。
俺は丁重に辞退する。
「どうしても要らないというのなら、彼らの遺族にでも渡してやってくれ」
「……はい。分かりました。そうします」
レイミルはそう言って少し俯いた後、意を決したように切り出す。
「あの、私もあなた達のパーティに入れてもらえませんでしょうか。私、回復魔法には自信があるんです」
俺の問いかけに返事は返って来ない。
突如現れた鷲の上半身に獅子の下半身を持つ巨大な魔獣、グリフォンに踏み潰されたミーリャは既に事切れていた。
「マール様……申し訳ありません。私があの魔獣の接近を察知していれば……」
「いや、ユフィーアのせいじゃないよ。でもよく覚えておいて欲しい。冒険者っていうのはいつも死と隣り合わせなんだ。それに呪術も使い方をひとつ間違えると彼──ホリン──のようになってしまう」
「はい、マール様。肝に銘じます」
ユフィーアは俺の話を素直に聞いているが、これは自分自身に言い聞かせたものでもある。
バグは自分達の利益になるものばかりではない。
むしろ、害になるものの方が多い。
発生したバグによっては最悪の場合……世界が終わる。
そして失われた命はもう戻って来ない。
ホリンもミーリャも嫌な奴だったが、せめてミーリャの仇は討ってやろう。
「ユフィーア、俺達の手であのグリフォンを倒そう。いけるか?」
「マール様といえどもそれは愚問です」
ユフィーアは強く剣を握りしめてグリフォンに飛びかかる。
「はあーっ!」
ユフィーアが剣を振り下ろすと、まずグリフォンのその大きな翼が背中から離ればなれになる。
「ギャオオオオオオオオオン」
グリフォンの悲鳴が森中に響く。
「次!」
尻尾、腕、足……ユフィーアが剣を振るう度に、グリフォンの身体はコンパクトになっていく。
ユフィーアの強さは圧倒的だ。
レベル10の俺では、陛下から賜った装備と先日バグ技でカンストさせておいた剣の熟練度の補正を加えても、辛うじて持ち堪える事ができるかどうかといったところだろう。
気がつけばグリフォンは完全に動けなくなっていた。
身体中が切り刻まれ、まだ生きているのが不思議なくらいだ。
ユフィーアはグリフォンを切り刻みながら時折こちらをちらりと見て、まるで何かの合図を送っているようだった。
そうか、気を利かせて俺に止めを譲ろうとしているんだな。
「ホリン、ミーリャ、こいつの首を手向けにしてやる!」
俺は地面に這いつくばっているグリフォンに近付くと、その眉間にグーラー陛下から賜った剣を突き刺した。
「グワオオオオオオオアアアアア」
断末魔の叫びを響かせながらグリフォンは絶命した。
「……」
「マール様」
「ああ、大丈夫だ。それよりも──」
俺は茫然と立ち尽くしている治癒士の女性に手を差し伸べる。
「大丈夫かい? もう終わったよ」
「は、はい。有難うございます。二人のお陰で助かりました。でも……」
女性は地面に転がっているホリンとミーリャの亡き骸に視線を移す。
それは損傷が激しく、殆ど原型は保っていない。
「ホリンとミーリャの事は仕方がない。冒険者をしている以上彼らも覚悟の上です。……いや、冒険者としてはあなたの方が先輩でしたね。生意気な事を言ってすみません」
「いえ……あの私、レイミルと申します。今日のお礼はいつか必ず……」
「あ、そう言えばまだ名乗っていなかったね。俺は──」
「マールさんとユフィーアさんですね。存じていますよ。有名ですから」
勇者ユフィーアが有名なのは当たり前だが、どうやら先日の魔王軍との戦いの結果、俺の名前も世間に知れ渡っているようだ。
俺達はホリンとミーリャの屍を埋葬すると、王都へ帰る準備を始める。
グリフォンの首は討伐した証拠として持ち帰る事になった。
「えいっ」
ユフィーアはグリフォンの首を斬り落とすと、それを片腕で担ぎあげる。
以前ドラゴンを討伐した時にもユフィーアはその首を担いでいたが、改めて勇者の規格外の腕力に驚きを隠せない。
俺とはまた違った方向でどこかバグってるんじゃないかと思わずにはいられない。
森の入り口まで戻ると、ゴッシュさんが馬車の中で寛いでいた。
俺とユフィーアに気が付くと笑顔で出迎える。
「マール様、ユフィーア様、お早いお帰りで。おお、それはグリフォンの首ですね。勇者ユフィーア様の手にかかれば魔獣の森の主と言えども形無しですな」
「いえ、止めを刺したのはマール様です」
ユフィーアはそう言って俺を持ちあげてくれるが、確かに止めを刺したのは俺だけど実際はユフィーアひとりで戦っていたよね。
「おお、そうでしたか。さすがは噂に聞く理の勇者マール様だ。それでそちらの方は?」
「実は……」
俺は魔獣の森の中での一部始終をゴッシュさんに伝えた。
「そうでしたか……それは残念でした」
「いえ、冒険者たるもの戦いの中で死ぬのは珍しい事ではありません。次は俺かもしれません。その時は手でも合わせて冥福を祈ってくれればそれでいいです」
「……王都へ帰りましょう。レイミルさんも馬車に乗っていきますか? 料金はもう支払い済みですので結構ですよ」
「有難うございます。それではお言葉に甘えさせて頂きます」
ユフィーアはグリフォンの首を馬車に乗せ、レイミルを加えた俺達は馬車に揺られて王都への帰路に就く。
馬車の中では皆終始無言だった。
◇◇◇◇
王都に着いた時には既に日が暮れていた。
俺達はゴッシュさんにお礼を言って別れると、冒険者ギルドへ向かう。
【トライアド】によるグリフォン討伐クエストの達成と、ホリン、ミーリャ両名が戦死した事の報告だ。
冒険者がクエストの途中で死亡する事は日常茶飯事だ。ギルドスタッフも慣れたもので、手続きは淡々と進められる。
最終的な死亡届は冒険者ギルドから王国の役所へ届けられるので、まずは俺達が行う手続きは完了した。
ほぼ同時にレイミルはグリフォン討伐の報酬を受け取った。
しかしレイミルはそれを俺達に差し出して言う。
「マールさん、ユフィーアさん、グリフォンを倒したのはあなた達です。どうぞお受け取り下さい」
「いや、俺達はそもそもこのクエストを受注していない。これを受け取る権利はないよ」
ホリンの言葉を借りるなら、俺達は獲物を横取りしただけだ。
俺は丁重に辞退する。
「どうしても要らないというのなら、彼らの遺族にでも渡してやってくれ」
「……はい。分かりました。そうします」
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