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旧雨今雨同志们(古き友と今の友)
104:倚門之望(四)
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「それはさておき――二人に嘘をついて悪かったよ。今回、とある人に招集されてみなで集まるってことになったんだけど、全員集まるとなると少々人の目が気になってくる。知ってのとおり清林峰と彩鉱門はどちらも蓬静嶺の嶺主様とは繋がりがある。だから蓬静嶺に連絡を取って嶺主様に相談したうえで、みなで集まることのできる理由と場所を提供してもらったんだ」
ようやく二人が落ち着いたあと、見計らったように彩藍方が二人に語り掛ける。どうやら先ほどのごたごたで話したかったことを話す機会を見失っていたようだ。
とある人、というのは気になったが、煬鳳の頭の中にはそれが誰であるか何となく予想がついていた。
「待ってください。何故そこまで用心するのですか? それに、嶺主様が了承したというのなら、納得するだけの理由があるということですよね?」
ようやく演技を解いた凰黎がいつもの調子に戻っていたことに気づき、煬鳳は小さく安堵の溜め息をつく。先ほどまで演技だったとはいえやはりも口数は少なかったし、顔色も悪かったのだ。
彩藍方は凰黎の言葉に「そのとおり」と返すと、言葉を続ける。
「まず、俺たち彩鉱門の存在は五行盟に知られたらまずい。もちろん極秘で存在を知っている者もいない訳じゃないが、五行盟の中で俺たちの存在を知っているのは本当に一握り。鸞快子と蓬静嶺、それからいまは五行盟じゃないけど清林峰くらいなもんさ。霆雷門は当然知るわけがないしな」
「ですが、蓬静嶺を巻き込む形で我々が集まろうと思ったのは、他にも理由があります。本題はここからです」
清粛が言った。彼は少なくとも理由がなければ他の門派を巻き込もうなどとはしないだろう。
『五行盟に裏切り者がいるとお考えなのでは?』
以前凰黎が清林峰の門番である清樹に質問した言葉を、煬鳳は思い出す。そして彼は『そうだ』と言ったのだ。清林峰と彩鉱門、二つの門派がいまの状態になった経緯はとてもよく似ている。彩鉱門が警戒しているのも、恐らくは同じ理由からだろう。
「いま話すよりは全員揃った場所で話した方がいいとは思うが……。一つだけ言うなら、五行盟がどうも胡散臭いってことさ」
そしてやはり、根底にあるのは五行盟のことだった。
「嶺主様も以前似たようなことを仰っておられました。……きっとそのお考えに確信が持てたから、貴方がたの作戦に応じたのでしょうね」
「そういうこと」
元気を取り戻した凰黎の、雄弁な言葉に彩藍方は満足そうに頷く。
「なあ、霆雷門は蓬静嶺に来ないのか?」
不意に煬鳳は掌門の雷閃候と雷靂飛、二人のことを思い出した。彼らは五行盟の中においては味方とまでは言い難いが、敵とも言い切れない。煬鳳のことを糾弾するようなことはしなかったし、心配してあとから駆け付けてもくれた。
何より……。
(霆雷門の奴らは謀とか陰謀とか、そういうややこしいことをするほど頭の冴えてる奴らじゃないんだよな……)
それは清林峰で共に行動した雷靂飛を知っているからこそ、自信を持って言える。
「今回の計画で呼ぶのは清林峰と彩鉱門、同じ立場の二つの門派と、それに蓬静嶺と煬鳳だけだ。霆雷門を信じてないとか、そういうことじゃなくて……あいつらは単純すぎてボロが出やすい。今回に限っては最小限の人数で集まって、まず相談したいと思ったんだ。彼らに話すのはもう少し話が固まってからでも遅くはない」
「あー……」
彩藍方の言葉に心当たりがあり過ぎて、煬鳳は苦笑いをする。
単純すぎてボロが出やすい、しごくもっともな意見だ。上がそうであると、門弟たちも不思議と傾向が似てくることがある。
特に霆雷門はそれが顕著だから仕方ない――と煬鳳は納得した。
鉄鉱力士が蓬静嶺に降り立ったあと、凰黎は門をすり抜け真っ先に屋敷の中へと駆け込んでいった。
(口ではああ言っていたけれど、それでもやっぱり心配だったんだな……)
彩藍方たちの芝居を見抜き、それに合わせていたとは言っていたものの、それでもやはり嶺主の顔を見なければ安心はできなかったのだ。
先ほどはすっかり凰黎の演技に騙されたことに拗ねていたが、彼が真っ先に走って行った後ろ姿を見て煬鳳は拗ねた自分を恥じた。
* * *
煬鳳たちが少し遅れて嶺主である静泰還の部屋に辿り着くと、そこでは凰黎に説教をされる嶺主の姿があった。
「嘘だとわかっていても、それでも万が一のことを考えたら気が気ではありませんでしたよ!」
病人とは全く思えぬいつもの様子で座る静泰還と、その横に立つ凰黎。普段なら落ち着いた様子で動揺など見せない嶺主だが、今日ばかりは額に汗を浮かべ、怒る凰黎に申し訳なさそうな顔で謝っている。
「済まなかった、反省している」
謝り倒す彼の姿に驚いて彩藍方と清粛が慌てて二人の間に割って入った。
「いやほんと、悪かった! 責任は全部俺たちにあるから、嶺主様を責めるのはこのとおりだから勘弁してくれ」
「彩二公子は嘘をつく必要はなかったのです。ただ、清林峰は土地柄密かに森を出ることは難しく……清林峰で事件があった手前、五行盟の監視がいっそう厳しくなり、迂闊なことができなかったのです。彩二公子と嶺主様は、そんな我々のために考えて下さったのです。どうかお怒りは私に」
膝をつき、凰黎に向かって彩藍方は頭を下げる。同様に清粛も膝をついて凰黎の前で床に額をつけ謝罪した。
「いえ……お二人にそこまでして頂いてはも立つ瀬がありません。もうひとしきり起こったのでどうか顔を上げてください。も大人げなかったと反省しています」
恥ずかしそうに彩藍方と清粛の前に手を差し出して、凰黎は二人を立たせる。煬鳳はその様子をじっと見ていたが、普段は冷静な彼がここまで取り乱したのは、やはり本人を前にするまでは内心かなり義父のことを心配していたのだろう。
「嶺主様。それだけ凰黎も心配していたのでしょう。……嘘をつくにしても、次はもう少し良い言い訳を考えたほうが良いかもしれませんね」
入ってきた塘湖月がやんわりとくぎを刺す。手に持つ盤には茶碗が載せられており、恐らくは客人たちのために用意したに違いない。
彼は普段から表情が少なく、こうしているいまも同じように見えているが、気のせいか口元は微かに笑っている。
静泰還は所在なさげに苦笑いすると、
「弟子たちに窘められるとは、私も歳だな」
と微笑んだ。
その表情は柔らかく、そしてどこか嬉しそうに煬鳳には見えた。
「さて。わざわざこうして小芝居を打ってまで集まって貰ったのだから、そろそろ本題に入っても良いのではないか?」
声のした方向をみなで一斉に見つめると、そこにいたのは見知った顔。それは霧谷関で別れた鸞快子だった。
「鸞快子!?」
驚いて煬鳳は鸞快子の元に駆け寄る。相変わらずその顔は仮面に隠れているが、穏やかな佇まいは不思議と安心感を覚えた。
「魔界での為すべきことはうまくいったようだな」
「うまくいった……のかはわからないけど、魔界に行く前に考えていたことは大体……いや、それ以上にはうまく行ったよ」
煬鳳の言葉に鸞快子は些か驚いたようだ。まさか当初の予定以上にうまくいくとまでは彼も思っていなかったのだろう。
鸞快子はそんな煬鳳の顔を暫し無言で見つめたあと、
「それならよかった」
と言って頭に手を載せた。
「まず、睡龍の外の地に行ったときのことを話そうと思う」
大きな卓子を囲むように一同は座る。鸞快子は一人椅子から立ち上がると、一番に語り始めた。
「知ってのとおり、睡龍の外には無数の国が存在している。その中のひとつ――霧谷関《むこくかん》で出会った亡者が言っていた国を探し出し、私は彼の話を伝えてきた」
あの日、あのとき霧谷関でその光景を目撃した煬鳳たちにはそのときの光景が真っ先に思い起こされる。本来は魔界へ共に行くはずだった鸞快子は、亡者の言葉を聞いてすぐさま睡龍の外にいる国師を探して旅立ったのだ。
その後どうなったのか。
気にならないはずがない。
「それで、どうだったんだ?」
「恐らく、そう遠くないうちに国師は睡龍にやってくるだろう」
「えっ!? それって……」
その意味するところは、他国の者が、しかもかなりの地位を持つものが睡龍の領域に入るということだ。
「それは……我々睡龍の地に住まう者にとって、災いとはならないのでしょうか」
その意図を察し、凰黎も煬鳳と同じ疑問を呈する。不可侵の睡龍に他国の権力を持つものが介入するようなことがあれば、他の睡龍の周りの国々も黙ってはいない。みなこぞってこの地を我が物にしようと攻め入ってくる可能性すらあるのだ。
しかし、鸞快子は凰黎の言葉には首を振る。
「それはない。安心して欲しい。……国師が来るのは、ひとえに予言を伝え災いを未然に防ぐため、そして極めて内密に、他国に気取られぬようできるだけ少ない人数でだ」
「予言?」
「そうだ。端的に言うなら、龍が目覚めようとしている」
鸞快子の一言でその場の空気が凍り付いた。
ようやく二人が落ち着いたあと、見計らったように彩藍方が二人に語り掛ける。どうやら先ほどのごたごたで話したかったことを話す機会を見失っていたようだ。
とある人、というのは気になったが、煬鳳の頭の中にはそれが誰であるか何となく予想がついていた。
「待ってください。何故そこまで用心するのですか? それに、嶺主様が了承したというのなら、納得するだけの理由があるということですよね?」
ようやく演技を解いた凰黎がいつもの調子に戻っていたことに気づき、煬鳳は小さく安堵の溜め息をつく。先ほどまで演技だったとはいえやはりも口数は少なかったし、顔色も悪かったのだ。
彩藍方は凰黎の言葉に「そのとおり」と返すと、言葉を続ける。
「まず、俺たち彩鉱門の存在は五行盟に知られたらまずい。もちろん極秘で存在を知っている者もいない訳じゃないが、五行盟の中で俺たちの存在を知っているのは本当に一握り。鸞快子と蓬静嶺、それからいまは五行盟じゃないけど清林峰くらいなもんさ。霆雷門は当然知るわけがないしな」
「ですが、蓬静嶺を巻き込む形で我々が集まろうと思ったのは、他にも理由があります。本題はここからです」
清粛が言った。彼は少なくとも理由がなければ他の門派を巻き込もうなどとはしないだろう。
『五行盟に裏切り者がいるとお考えなのでは?』
以前凰黎が清林峰の門番である清樹に質問した言葉を、煬鳳は思い出す。そして彼は『そうだ』と言ったのだ。清林峰と彩鉱門、二つの門派がいまの状態になった経緯はとてもよく似ている。彩鉱門が警戒しているのも、恐らくは同じ理由からだろう。
「いま話すよりは全員揃った場所で話した方がいいとは思うが……。一つだけ言うなら、五行盟がどうも胡散臭いってことさ」
そしてやはり、根底にあるのは五行盟のことだった。
「嶺主様も以前似たようなことを仰っておられました。……きっとそのお考えに確信が持てたから、貴方がたの作戦に応じたのでしょうね」
「そういうこと」
元気を取り戻した凰黎の、雄弁な言葉に彩藍方は満足そうに頷く。
「なあ、霆雷門は蓬静嶺に来ないのか?」
不意に煬鳳は掌門の雷閃候と雷靂飛、二人のことを思い出した。彼らは五行盟の中においては味方とまでは言い難いが、敵とも言い切れない。煬鳳のことを糾弾するようなことはしなかったし、心配してあとから駆け付けてもくれた。
何より……。
(霆雷門の奴らは謀とか陰謀とか、そういうややこしいことをするほど頭の冴えてる奴らじゃないんだよな……)
それは清林峰で共に行動した雷靂飛を知っているからこそ、自信を持って言える。
「今回の計画で呼ぶのは清林峰と彩鉱門、同じ立場の二つの門派と、それに蓬静嶺と煬鳳だけだ。霆雷門を信じてないとか、そういうことじゃなくて……あいつらは単純すぎてボロが出やすい。今回に限っては最小限の人数で集まって、まず相談したいと思ったんだ。彼らに話すのはもう少し話が固まってからでも遅くはない」
「あー……」
彩藍方の言葉に心当たりがあり過ぎて、煬鳳は苦笑いをする。
単純すぎてボロが出やすい、しごくもっともな意見だ。上がそうであると、門弟たちも不思議と傾向が似てくることがある。
特に霆雷門はそれが顕著だから仕方ない――と煬鳳は納得した。
鉄鉱力士が蓬静嶺に降り立ったあと、凰黎は門をすり抜け真っ先に屋敷の中へと駆け込んでいった。
(口ではああ言っていたけれど、それでもやっぱり心配だったんだな……)
彩藍方たちの芝居を見抜き、それに合わせていたとは言っていたものの、それでもやはり嶺主の顔を見なければ安心はできなかったのだ。
先ほどはすっかり凰黎の演技に騙されたことに拗ねていたが、彼が真っ先に走って行った後ろ姿を見て煬鳳は拗ねた自分を恥じた。
* * *
煬鳳たちが少し遅れて嶺主である静泰還の部屋に辿り着くと、そこでは凰黎に説教をされる嶺主の姿があった。
「嘘だとわかっていても、それでも万が一のことを考えたら気が気ではありませんでしたよ!」
病人とは全く思えぬいつもの様子で座る静泰還と、その横に立つ凰黎。普段なら落ち着いた様子で動揺など見せない嶺主だが、今日ばかりは額に汗を浮かべ、怒る凰黎に申し訳なさそうな顔で謝っている。
「済まなかった、反省している」
謝り倒す彼の姿に驚いて彩藍方と清粛が慌てて二人の間に割って入った。
「いやほんと、悪かった! 責任は全部俺たちにあるから、嶺主様を責めるのはこのとおりだから勘弁してくれ」
「彩二公子は嘘をつく必要はなかったのです。ただ、清林峰は土地柄密かに森を出ることは難しく……清林峰で事件があった手前、五行盟の監視がいっそう厳しくなり、迂闊なことができなかったのです。彩二公子と嶺主様は、そんな我々のために考えて下さったのです。どうかお怒りは私に」
膝をつき、凰黎に向かって彩藍方は頭を下げる。同様に清粛も膝をついて凰黎の前で床に額をつけ謝罪した。
「いえ……お二人にそこまでして頂いてはも立つ瀬がありません。もうひとしきり起こったのでどうか顔を上げてください。も大人げなかったと反省しています」
恥ずかしそうに彩藍方と清粛の前に手を差し出して、凰黎は二人を立たせる。煬鳳はその様子をじっと見ていたが、普段は冷静な彼がここまで取り乱したのは、やはり本人を前にするまでは内心かなり義父のことを心配していたのだろう。
「嶺主様。それだけ凰黎も心配していたのでしょう。……嘘をつくにしても、次はもう少し良い言い訳を考えたほうが良いかもしれませんね」
入ってきた塘湖月がやんわりとくぎを刺す。手に持つ盤には茶碗が載せられており、恐らくは客人たちのために用意したに違いない。
彼は普段から表情が少なく、こうしているいまも同じように見えているが、気のせいか口元は微かに笑っている。
静泰還は所在なさげに苦笑いすると、
「弟子たちに窘められるとは、私も歳だな」
と微笑んだ。
その表情は柔らかく、そしてどこか嬉しそうに煬鳳には見えた。
「さて。わざわざこうして小芝居を打ってまで集まって貰ったのだから、そろそろ本題に入っても良いのではないか?」
声のした方向をみなで一斉に見つめると、そこにいたのは見知った顔。それは霧谷関で別れた鸞快子だった。
「鸞快子!?」
驚いて煬鳳は鸞快子の元に駆け寄る。相変わらずその顔は仮面に隠れているが、穏やかな佇まいは不思議と安心感を覚えた。
「魔界での為すべきことはうまくいったようだな」
「うまくいった……のかはわからないけど、魔界に行く前に考えていたことは大体……いや、それ以上にはうまく行ったよ」
煬鳳の言葉に鸞快子は些か驚いたようだ。まさか当初の予定以上にうまくいくとまでは彼も思っていなかったのだろう。
鸞快子はそんな煬鳳の顔を暫し無言で見つめたあと、
「それならよかった」
と言って頭に手を載せた。
「まず、睡龍の外の地に行ったときのことを話そうと思う」
大きな卓子を囲むように一同は座る。鸞快子は一人椅子から立ち上がると、一番に語り始めた。
「知ってのとおり、睡龍の外には無数の国が存在している。その中のひとつ――霧谷関《むこくかん》で出会った亡者が言っていた国を探し出し、私は彼の話を伝えてきた」
あの日、あのとき霧谷関でその光景を目撃した煬鳳たちにはそのときの光景が真っ先に思い起こされる。本来は魔界へ共に行くはずだった鸞快子は、亡者の言葉を聞いてすぐさま睡龍の外にいる国師を探して旅立ったのだ。
その後どうなったのか。
気にならないはずがない。
「それで、どうだったんだ?」
「恐らく、そう遠くないうちに国師は睡龍にやってくるだろう」
「えっ!? それって……」
その意味するところは、他国の者が、しかもかなりの地位を持つものが睡龍の領域に入るということだ。
「それは……我々睡龍の地に住まう者にとって、災いとはならないのでしょうか」
その意図を察し、凰黎も煬鳳と同じ疑問を呈する。不可侵の睡龍に他国の権力を持つものが介入するようなことがあれば、他の睡龍の周りの国々も黙ってはいない。みなこぞってこの地を我が物にしようと攻め入ってくる可能性すらあるのだ。
しかし、鸞快子は凰黎の言葉には首を振る。
「それはない。安心して欲しい。……国師が来るのは、ひとえに予言を伝え災いを未然に防ぐため、そして極めて内密に、他国に気取られぬようできるだけ少ない人数でだ」
「予言?」
「そうだ。端的に言うなら、龍が目覚めようとしている」
鸞快子の一言でその場の空気が凍り付いた。
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