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天魔波旬拝陸天(魔界の皇太子)
097:南柯之夢(二)
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「なら、これはどうだ!」
煬鳳は持っていた永覇の鞘に巻いていた布を剥ぎ取って、その姿を露わにする。その姿を目にした瞬間、さすがに鬼燎帝の目の色が変わった。
「そ……それは、まさかっ!?」
「これは先代――」
「この剣は先帝が名匠と名高い沌混老に命じて鍛造させた、平和と国の安泰を願う剣『永覇』です!」
「……」
言いかけたところでいきなり凰黎に言われてしまった。気づけば煬鳳の前には翳黒明も凰黎と並んでいた。煬鳳には最低限のことだけ言わせて、あとは自分が前に出る、という鉄の意志をビシビシと凰黎と翳黒明から感じられる。
(いや、でも剣の名前くらい言ったっていいんじゃないか? 剣を出したの、俺だし……)
そうは思ったが、それが拝陸天の願いであるために彼らとて神経質にならざるを得ないのだろうが。
「馬鹿な、永覇は処分を命じたはずだぞ! そんなことがあるはずはない!」
「この永覇には先代の国への想いが込められているのだ! 皇太子殿下は先帝の願いを守るため、平和のために密かに永覇を偽物とすり替えられたのだ!」
金貪か、と思いきやまさかの銀瞋だった。彼もまともに話そうと思えば話すことができるのか――などと思わず感心してしまう。こうして金貪のように語る様子はまさに瓜二つだった。
「煬鳳……!」
凰黎が煬鳳を見る。煬鳳は頷くと、鞘から剣を抜き放った。すかさず凰黎が、沌混老が教えてくれた『皇帝の誓』を口にする。
すぐさま永覇は紫の光を強く放ち、煬鳳は永覇を皆が見ることができるよう高く空に掲げた。
「あれは……!? なぜあの言葉に剣が光るのだ!?」
拝陸天はまだ剣に秘められた事実を知らない。だから煬鳳に託した永覇が紫光を放ち始めたことに動揺を隠せなかった。
「この言葉は魔界の太祖が建国の際、民に向けて盟誓した『皇帝の誓』であり、神羅石を通し、皇家の血だけがこのような反応を示すそうですね」
「その通りじゃ」
凰黎の言葉を誰かが肯定した声が聞こえた。広場を取り囲んでいた人垣が海のように真っ二つに割れる。その先にいたのは――沌混老と游閣恩の二人だった。
「沌混老の爺さん!? それに游閣恩の爺さんまで!?」
二人が揃って出てくるなど思ってもいなかったので煬鳳は驚いた。
「よう、坊ちゃま。外が騒がしくなってな、どうしたものかと探ったら殿下が拘束されたというではないか。それで儂も覚悟を決めてこうして出てきたわけじゃ。――なにせあの剣の話はまだ他の者たちに話していなかったことじゃったからのう」
「沌混老!? 死期が近いという話ではなかったのか!? それに、半身が朽ちて動けるような状態ではなかったと……」
「陛下、あれは嘘じゃ。というより、なにか行き違いがあってどうやら儂を何かと見間違えておったようじゃな」
突然現れた沌混老に驚く鬼燎帝。そんな鬼燎帝になんでもないような顔で沌混老はさらりと言ってのける。この人はどうやら相手が誰であってもこういった性格のようだ。
「話は沌混老から聞きました。皇家のものしか入れぬ皇魔壇に納められていたはずの永覇に、なぜ皇家の血がついているのかを。――そして、皇魔壇でただ一度だけ血が流れた日、先帝が左丞相によって殺され、崩御した日。世間一般ではそのようになっているが、宮中ではほとんどの者がそれを信じてはおりませんでした。あのとき皇魔壇へ一番に駆け付けたのは皇帝陛下、貴方でありましたな」
「たわけ、游閣恩! 気でも触れたのか? 誰にお前はものを言っているのだ? かつての右丞相であるならばともかくとして、お前は既に官職を辞した、ただの爺に過ぎぬ。そのようなものが朕に楯突くなど言語道断! この者を捕らえろ!」
游閣恩と沌混老を睨みつけ、鬼燎帝は禁軍に命じる。しかし禁軍は既に溢れた民衆と反乱軍に圧倒されており、動ける者も鬼燎帝の周りにいる限られた人数のみだった。
「なるほど。それで父上……いえ、陛下は慌てて永覇を処分しようとなされたのですね。ようやく疑問が解けました」
それまでことの成り行きを黙って見守っていた拝陸天が口を開く。先ほどまでは俄には信じられない顔をしていた彼だったが、皇魔壇の話が出たことでようやく得心がいったようだ。
「血などが証拠になるものか! 朕を陥れるためにお前らが自らの血を付けたに違いない!」
「言ったな」
翳黒明の言葉が広場に響く。ただ一言だけであったが、驚くほど明朗に彼の言葉は皆の耳に届いた。
「その血が誰の者であるか、やろうと思えば分かるということに気づいていないようだな。忘れてはいないか? ここは魔界でもあるが、冥界の中にある魔界であるということを」
翳黒明は鼻で笑ったあと、言葉を付け加えた。
「冥府の府君様に、その血の主を呼び出して貰うことだってできるんだぞ? 翳冥宮は魔界の巫覡の末裔だ。冥府とやり取りをかわすことなど、造作もない」
鬼燎帝の顔色が変わる。明らかに明確な殺意が翳黒明に向けられた。
瞬時に翳黒明の首元に迫った剣をはじき返したのは拝陸天だった。その手には先ほど凰黎が手渡した拝陸天の剣がある。
「その様子では、どうやら呼び出すまでもなく血は祖父上のもので間違いないようですね」
「――っ! 小癪な!」
含み笑う拝陸天と、相対する鬼燎帝。言葉をそれ以上かわすでもなく、二人は剣を重ね合う。そのたびに地面が震え、周りの壁が砕け散った。
既に紫皇殿前の煉瓦の床はあちこちが陥没しており、普通のものでは歩くのも困難だろう。しかし対峙する二人は難なくそれを飛び越えて、鋭い斬撃と激しい力の衝撃を幾度ともなく巻き起こす。今のところ、二人の力は拮抗しており、すぐには決着がつく様子もなかった。
「銀瞋、金貪と共に反乱軍を率いて民衆を避難させて下さい。彼らでは彼らの攻撃の余波を防ぐことはできません。このままでは民衆が皇帝陛下と殿下の戦いの余波を喰らってしまうでしょう」
「分かった、凰黎。こっちは任せてくれ!」
銀瞋は凰黎の言葉にすぐ応えると、兵を引き連れて金貪の元へと走ってゆく。
「ところで翳黒明」
「なんだ?」
凰黎は打ち合う鬼燎帝と皇太子を見ながら翳黒明に問う。
「先ほどの、泰山府君を呼び出せるという話は、本当だったのですか?」
「まさか」
翳黒明は肩を竦める。
「鎌かけただけさ。それに――もう何百年も前に死んで、生まれ変わってる可能性だってあるっていうのに、死者の魂魄を呼び出そうなんて失礼だと思わないか?」
翳黒明の言葉に凰黎は苦笑した。しかし、彼の言い方なら不可能ではない、とも受け取れる。真実は分からないが。
「しかし、こうなると、俺たちはもう見ていることくらいしかできないな」
翳黒明は、戦い続ける二人を見上げた。戦う二人の、剣と剣とがぶつかるたびに衝撃で空と地面が揺れ、煬鳳たちも吹っ飛ばされそうになる。二人の力は凄まじく、なんとか踏みとどまるだけで精一杯だ。
「なあ。俺たち、二人の戦いを見てるだけなのか? 本当にそれしかできないのか?」
いつ終わるとも知れぬ二人の戦いを見ながら、煬鳳は不安げに凰黎に尋ねる。
「皇帝陛下はさすが軍神と名高い方ですね。対する殿下も見事な腕前です。軍神の公子といえどあそこまでの強さに至るには相当な修練が必要だったことでしょう。そして一対一、そんな彼らの戦いに我々が介入できるような余地はないのですよ」
「そうなんだけどさ……。でも、もし陸叔公が負けるようなことになったら……」
今のところ二人の力量は対等に見える。しかしいつまでそれが続くのか分からず、煬鳳は不安だった。どちらかの体力が尽きるときが戦いの終わるときなら――果たしてどちらの方が勝つのだろうか。
固唾をのんで見守ってはいるが、いくら心配だとて二人の戦いに水を差すことができようはずもない。
拝陸天は剣を振り上げ鬼燎帝の元に向かってゆく。迎え撃つ鬼燎帝の剣も同様に唸りをあげて打ち払おうと迎え撃つ。
煬鳳は持っていた永覇の鞘に巻いていた布を剥ぎ取って、その姿を露わにする。その姿を目にした瞬間、さすがに鬼燎帝の目の色が変わった。
「そ……それは、まさかっ!?」
「これは先代――」
「この剣は先帝が名匠と名高い沌混老に命じて鍛造させた、平和と国の安泰を願う剣『永覇』です!」
「……」
言いかけたところでいきなり凰黎に言われてしまった。気づけば煬鳳の前には翳黒明も凰黎と並んでいた。煬鳳には最低限のことだけ言わせて、あとは自分が前に出る、という鉄の意志をビシビシと凰黎と翳黒明から感じられる。
(いや、でも剣の名前くらい言ったっていいんじゃないか? 剣を出したの、俺だし……)
そうは思ったが、それが拝陸天の願いであるために彼らとて神経質にならざるを得ないのだろうが。
「馬鹿な、永覇は処分を命じたはずだぞ! そんなことがあるはずはない!」
「この永覇には先代の国への想いが込められているのだ! 皇太子殿下は先帝の願いを守るため、平和のために密かに永覇を偽物とすり替えられたのだ!」
金貪か、と思いきやまさかの銀瞋だった。彼もまともに話そうと思えば話すことができるのか――などと思わず感心してしまう。こうして金貪のように語る様子はまさに瓜二つだった。
「煬鳳……!」
凰黎が煬鳳を見る。煬鳳は頷くと、鞘から剣を抜き放った。すかさず凰黎が、沌混老が教えてくれた『皇帝の誓』を口にする。
すぐさま永覇は紫の光を強く放ち、煬鳳は永覇を皆が見ることができるよう高く空に掲げた。
「あれは……!? なぜあの言葉に剣が光るのだ!?」
拝陸天はまだ剣に秘められた事実を知らない。だから煬鳳に託した永覇が紫光を放ち始めたことに動揺を隠せなかった。
「この言葉は魔界の太祖が建国の際、民に向けて盟誓した『皇帝の誓』であり、神羅石を通し、皇家の血だけがこのような反応を示すそうですね」
「その通りじゃ」
凰黎の言葉を誰かが肯定した声が聞こえた。広場を取り囲んでいた人垣が海のように真っ二つに割れる。その先にいたのは――沌混老と游閣恩の二人だった。
「沌混老の爺さん!? それに游閣恩の爺さんまで!?」
二人が揃って出てくるなど思ってもいなかったので煬鳳は驚いた。
「よう、坊ちゃま。外が騒がしくなってな、どうしたものかと探ったら殿下が拘束されたというではないか。それで儂も覚悟を決めてこうして出てきたわけじゃ。――なにせあの剣の話はまだ他の者たちに話していなかったことじゃったからのう」
「沌混老!? 死期が近いという話ではなかったのか!? それに、半身が朽ちて動けるような状態ではなかったと……」
「陛下、あれは嘘じゃ。というより、なにか行き違いがあってどうやら儂を何かと見間違えておったようじゃな」
突然現れた沌混老に驚く鬼燎帝。そんな鬼燎帝になんでもないような顔で沌混老はさらりと言ってのける。この人はどうやら相手が誰であってもこういった性格のようだ。
「話は沌混老から聞きました。皇家のものしか入れぬ皇魔壇に納められていたはずの永覇に、なぜ皇家の血がついているのかを。――そして、皇魔壇でただ一度だけ血が流れた日、先帝が左丞相によって殺され、崩御した日。世間一般ではそのようになっているが、宮中ではほとんどの者がそれを信じてはおりませんでした。あのとき皇魔壇へ一番に駆け付けたのは皇帝陛下、貴方でありましたな」
「たわけ、游閣恩! 気でも触れたのか? 誰にお前はものを言っているのだ? かつての右丞相であるならばともかくとして、お前は既に官職を辞した、ただの爺に過ぎぬ。そのようなものが朕に楯突くなど言語道断! この者を捕らえろ!」
游閣恩と沌混老を睨みつけ、鬼燎帝は禁軍に命じる。しかし禁軍は既に溢れた民衆と反乱軍に圧倒されており、動ける者も鬼燎帝の周りにいる限られた人数のみだった。
「なるほど。それで父上……いえ、陛下は慌てて永覇を処分しようとなされたのですね。ようやく疑問が解けました」
それまでことの成り行きを黙って見守っていた拝陸天が口を開く。先ほどまでは俄には信じられない顔をしていた彼だったが、皇魔壇の話が出たことでようやく得心がいったようだ。
「血などが証拠になるものか! 朕を陥れるためにお前らが自らの血を付けたに違いない!」
「言ったな」
翳黒明の言葉が広場に響く。ただ一言だけであったが、驚くほど明朗に彼の言葉は皆の耳に届いた。
「その血が誰の者であるか、やろうと思えば分かるということに気づいていないようだな。忘れてはいないか? ここは魔界でもあるが、冥界の中にある魔界であるということを」
翳黒明は鼻で笑ったあと、言葉を付け加えた。
「冥府の府君様に、その血の主を呼び出して貰うことだってできるんだぞ? 翳冥宮は魔界の巫覡の末裔だ。冥府とやり取りをかわすことなど、造作もない」
鬼燎帝の顔色が変わる。明らかに明確な殺意が翳黒明に向けられた。
瞬時に翳黒明の首元に迫った剣をはじき返したのは拝陸天だった。その手には先ほど凰黎が手渡した拝陸天の剣がある。
「その様子では、どうやら呼び出すまでもなく血は祖父上のもので間違いないようですね」
「――っ! 小癪な!」
含み笑う拝陸天と、相対する鬼燎帝。言葉をそれ以上かわすでもなく、二人は剣を重ね合う。そのたびに地面が震え、周りの壁が砕け散った。
既に紫皇殿前の煉瓦の床はあちこちが陥没しており、普通のものでは歩くのも困難だろう。しかし対峙する二人は難なくそれを飛び越えて、鋭い斬撃と激しい力の衝撃を幾度ともなく巻き起こす。今のところ、二人の力は拮抗しており、すぐには決着がつく様子もなかった。
「銀瞋、金貪と共に反乱軍を率いて民衆を避難させて下さい。彼らでは彼らの攻撃の余波を防ぐことはできません。このままでは民衆が皇帝陛下と殿下の戦いの余波を喰らってしまうでしょう」
「分かった、凰黎。こっちは任せてくれ!」
銀瞋は凰黎の言葉にすぐ応えると、兵を引き連れて金貪の元へと走ってゆく。
「ところで翳黒明」
「なんだ?」
凰黎は打ち合う鬼燎帝と皇太子を見ながら翳黒明に問う。
「先ほどの、泰山府君を呼び出せるという話は、本当だったのですか?」
「まさか」
翳黒明は肩を竦める。
「鎌かけただけさ。それに――もう何百年も前に死んで、生まれ変わってる可能性だってあるっていうのに、死者の魂魄を呼び出そうなんて失礼だと思わないか?」
翳黒明の言葉に凰黎は苦笑した。しかし、彼の言い方なら不可能ではない、とも受け取れる。真実は分からないが。
「しかし、こうなると、俺たちはもう見ていることくらいしかできないな」
翳黒明は、戦い続ける二人を見上げた。戦う二人の、剣と剣とがぶつかるたびに衝撃で空と地面が揺れ、煬鳳たちも吹っ飛ばされそうになる。二人の力は凄まじく、なんとか踏みとどまるだけで精一杯だ。
「なあ。俺たち、二人の戦いを見てるだけなのか? 本当にそれしかできないのか?」
いつ終わるとも知れぬ二人の戦いを見ながら、煬鳳は不安げに凰黎に尋ねる。
「皇帝陛下はさすが軍神と名高い方ですね。対する殿下も見事な腕前です。軍神の公子といえどあそこまでの強さに至るには相当な修練が必要だったことでしょう。そして一対一、そんな彼らの戦いに我々が介入できるような余地はないのですよ」
「そうなんだけどさ……。でも、もし陸叔公が負けるようなことになったら……」
今のところ二人の力量は対等に見える。しかしいつまでそれが続くのか分からず、煬鳳は不安だった。どちらかの体力が尽きるときが戦いの終わるときなら――果たしてどちらの方が勝つのだろうか。
固唾をのんで見守ってはいるが、いくら心配だとて二人の戦いに水を差すことができようはずもない。
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