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天魔波旬拝陸天(魔界の皇太子)
092:首都探索(六)
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急速に煬鳳の記憶の中から、犀安で見た偽の視肉の光景が蘇った。たしかにあれは正真正銘の偽物だった。しかし、目の前にあるこの肉の塊は……?
煬鳳は凰黎の袖を引っ張って恐る恐る肉塊の傍へと歩いて行く。手が届くか届かないかの辺りまでやってくると凰黎に「灯りで照らしてくれるか?」と尋ねた。
凰黎が光を掲げた瞬間に、ギョロリと肉塊の中から目玉が現れて煬鳳を見る。
「……!」
反射的に仰け反った煬鳳だったが、ひっくり返る前になんとか踏みとどまった。
――本物だ!
視肉は眩しそうな眼差しを光に向けると、目を閉じる。
「本物だな……」
「本物ですね……」
このようなところで伝説上の生き物を目にする機会に恵まれるとは。しかし、偽物のときから思っていたが、とてもじゃないが口にしたいとは思えない。
「誰じゃ。騒がしいのう」
「誰だ!?」
暗闇の向こうから聞こえてきた声。そして足音。少しずつ灯りが近づいてきたかと思うと、灯燭を手に持った若い男が姿を現した。
「儂って……えっ!? 沌混老じゃないのか!?」
事前に聞いた話だと、沌混老は八百年近く生きていて体の半分が朽ちかけて動けない老人だったはずだ。しかしいま煬鳳たちの目の前にいるのは背筋もしっかり伸びた若い男。髪も白髪ではなく艶やかな黒髪が地面につきそうなほど長く伸びている。
「いかにも、儂が沌混老じゃ」
「まさか、我々が知っている沌混老は白髪でもっと小柄の老人だったはず……」
「孫、とかじゃねえのか?」
金貪も銀瞋も目の前の若者が沌混老だとは信じられず、目を見開いたままだ。
「馬鹿者。孫なわけあるか。お前たちはそれなりのあいだ儂の傍におったのに、この顔を見忘れたのか」
若者は金貪、銀瞋に向かって言い放つ。
戸惑う二人と煬鳳をよそに、翳黒明だけが落ち着いた声で若者に語りかけた。
「もしかして――視肉を食べたのか?」
「いかにも。儂がこうしていままで生きておれたのは、ひとえにあやつのお陰じゃ」
……ということはやはり。一同の視線が不気味な視肉に注がれる。やはりこの怪しい肉塊は視肉だったのだ。
――実のところ、沌混老が動けないというのは嘘だった。魔界の先帝が崩御したあと現皇帝がその地位に就いた。しかし世間の評判通り彼は暴虐な性格で、魔界の国々を力でねじ伏せてしまったのだ。
沌混老は皇帝や名将の剣を鍛造する。しかし、暴君の剣を作るのはごめんだった。
「それで――動けないふりをしておられたのですか?」
「そうじゃ。ひとまず次の代に移り変わるまではそうやって適当にやり過ごそうと思ってな」
呆れたような感心したような凰黎の言葉に対して、沌混老は大きく頷いて肯定する。伊達に数百年生きているわけではないようで、達観ぶりも度胸も人並み外れたものだった。
まず、見た目を上手くごまかして世間の目を欺き、役に立たなくなったと思わせ皇帝の興味を失わせた。しかしそれだけではまだ足りない。万に一つでも沌混老が何ら不自由がないということがばれぬよう、念には念を入れて窓全てに外側から木板を打ち付け、外から中の様子を見ることができないようにして、完全に外部との繋がりを断ったのだ。
「この視肉はまだうんと小さかったころに拾って育てていたんじゃがな、いかんせん育ちすぎてしまった。どうやら儂の様子を見に来たものが儂と視肉とを見間違えたことでより一層、儂はもう死にかけだという噂が流れたようじゃな。実に好都合」
見た目は若者なのだが、やはり話し方は老人そのもので、妙にそれが見た目と剥離していて不思議な感じだ。ある意味仙人みたいだといえばそう思えなくもない。
しかし、それまで笑っていた沌混老は急に真面目な顔になって皆のことを見る。
「お前さんたち、済まんがここで見たことは黙っておいてくれないか。全て見なかったことにしてほしい」
煬鳳たちは顔を見合わせると沌混老に頷く。もとよりそのつもりだったのだし不都合はない。
「絶対黙っておくから安心してくれよ。元々俺たち、他の奴らにバレないように内緒でここに来たんだ。なあ、凰黎。聞きたいことがあったんだろ?」
「ええ。……突然の来訪をどうかお許し下さい、沌混老。私は人界にある門派、蓬静嶺から参りました凰霄蘭と申します」
煬鳳に促され、凰黎は沌混老に向かって最大限の礼を尽くして挨拶した。沌混老にとってはそれは些細なことであったようで「ふむ」と小さく言葉を言った以外、凰黎に対しなにかするということはない。しかし、凰黎は気にせずに沌混老に向かって真剣なまなざしを向ける。
「実は沌混老が魔界では類まれな名匠だとお聞きして、ぜひお尋ねしたいことがあって参りました次第です」
「珍しいな。儂に『武器を作れ』ではなく質問に来るものがいようとは」
「場合によってはそれもお願いするかもしれません。ですが、人を傷つけるようなものではありません。……まず、お尋ねしたいのは神羅石のことです」
「神羅石?」
「はい。神羅石は魔界にしか存在しない鉱石であり、特別な力があると」
「ふむ……」
沌混老は凰黎の話を興味深げに聞いている。
「煬鳳」
凰黎が煬鳳に視線を向けた。煬鳳は凰黎が望んでいることを察して袖の中から黒曜を取り出す。
「私の隣にいる者は特別な体質を持っていて、体の中にもう一人の魂魄の残滓ともいえる存在と共生しています。それがこの、黒く燃える鳥『黒曜』なのです。魂魄の残滓は体内の霊力と溶け合って切り離すことはできません。ですから私はこの万晶鉱の短剣を用いて繋がりを保ったまま、彼の霊力を二つに分けたいと考えております」
『クエェ』
突然呼び出された黒曜は戸惑いながら沌混老を見ている。沌混老は煬鳳と繋がっている黒曜の尾をまじまじと見つめながらふむふむと頷いている。
「なるほど。完全にくっついておるのう。それを万晶鉱で切り分けると。随分と上手いことを考えたものだな」
「この方法を考えたのは正確に言えば私ではありません。率直に申し上げます。神羅石には特に皇族の血に反応し、引きつける力があると聞きました。彼は皇族の血を引くもので、神羅石が反応を示しています。……ですから、神羅石の力を利用すれば、二つの魂魄をより的確に分けることができないかと考えました」
「そいつはちと難しいことを言いおるな」
「無茶は承知ですが、敢えて申し上げております」
「知っているとは思うが、神羅石は魔界で生まれた産物ゆえに陰の気を多く含む。対する万晶鉱は人界に存在こそするが、その本質は陽の塊であり神の作り出した鉱石だ。つまり、神羅石と万晶鉱とは真逆の性質を持つ。使い方を誤れば相反する効果によって体がはじけ飛ぶじゃろう」
「ひえっ!」
その光景を頭の中にまざまざと浮かべてしまい、煬鳳は顔をひきつらせた。自分がはじけ飛ぶ様子――そんなもの、絶対に見たくないしなりたくはない。思わず凰黎の袖を掴んで背後から沌混老の表情を窺う。
凰黎はそんな煬鳳を宥めながら、沌混老に再び尋ねた。
「沌混老、お尋ねします。そもそも、神羅石とは一体何なのでしょうか?」
「神羅石は、その出自からして業を背負った鉱石じゃと言い伝えられておる。はるか昔、国を築き上げた皇帝が皇位を狙う者を恐れるあまり、一族みな殺してしまった。それだけでは飽き足らず皇帝は一族の死体を崖に吊しあげたそうだ。死体からはとめどなく血が流れ続け、そのときに流れた血が固まって神羅石になったと言われておる。いうなれば皇家の血筋に反応する性質というのはその呪いであるのだよ」
「な、なあ。皇帝はそのあと平気な顔で生きてたのか?」
腰が引けた煬鳳の質問に、沌混老はにたりと笑う。
「どうなったと思う?」
「ど、どうなったって……。たとえば、呪い殺されたとか」
「残念。図太く千歳ほどで往生するまで皇帝として辣腕を振るっていたそうじゃ」
「なあんだ……」
あからさまにがっかりした煬鳳を見て沌混老は、艶やかな見た目とは裏腹なじじむさい笑い声をあげる。見た目だけは若者なのに、素振りが完全に老人のそれを隠しきれていない。
「ふふふ、がっかりしたか? 世の中そんなもんじゃ。残念じゃったな。まあ、真実かどうかも分からぬ言い伝えよ」
「では……」
凰黎の縋るような声に、沌混老は「まあ待て」と声をかける。
煬鳳は凰黎の袖を引っ張って恐る恐る肉塊の傍へと歩いて行く。手が届くか届かないかの辺りまでやってくると凰黎に「灯りで照らしてくれるか?」と尋ねた。
凰黎が光を掲げた瞬間に、ギョロリと肉塊の中から目玉が現れて煬鳳を見る。
「……!」
反射的に仰け反った煬鳳だったが、ひっくり返る前になんとか踏みとどまった。
――本物だ!
視肉は眩しそうな眼差しを光に向けると、目を閉じる。
「本物だな……」
「本物ですね……」
このようなところで伝説上の生き物を目にする機会に恵まれるとは。しかし、偽物のときから思っていたが、とてもじゃないが口にしたいとは思えない。
「誰じゃ。騒がしいのう」
「誰だ!?」
暗闇の向こうから聞こえてきた声。そして足音。少しずつ灯りが近づいてきたかと思うと、灯燭を手に持った若い男が姿を現した。
「儂って……えっ!? 沌混老じゃないのか!?」
事前に聞いた話だと、沌混老は八百年近く生きていて体の半分が朽ちかけて動けない老人だったはずだ。しかしいま煬鳳たちの目の前にいるのは背筋もしっかり伸びた若い男。髪も白髪ではなく艶やかな黒髪が地面につきそうなほど長く伸びている。
「いかにも、儂が沌混老じゃ」
「まさか、我々が知っている沌混老は白髪でもっと小柄の老人だったはず……」
「孫、とかじゃねえのか?」
金貪も銀瞋も目の前の若者が沌混老だとは信じられず、目を見開いたままだ。
「馬鹿者。孫なわけあるか。お前たちはそれなりのあいだ儂の傍におったのに、この顔を見忘れたのか」
若者は金貪、銀瞋に向かって言い放つ。
戸惑う二人と煬鳳をよそに、翳黒明だけが落ち着いた声で若者に語りかけた。
「もしかして――視肉を食べたのか?」
「いかにも。儂がこうしていままで生きておれたのは、ひとえにあやつのお陰じゃ」
……ということはやはり。一同の視線が不気味な視肉に注がれる。やはりこの怪しい肉塊は視肉だったのだ。
――実のところ、沌混老が動けないというのは嘘だった。魔界の先帝が崩御したあと現皇帝がその地位に就いた。しかし世間の評判通り彼は暴虐な性格で、魔界の国々を力でねじ伏せてしまったのだ。
沌混老は皇帝や名将の剣を鍛造する。しかし、暴君の剣を作るのはごめんだった。
「それで――動けないふりをしておられたのですか?」
「そうじゃ。ひとまず次の代に移り変わるまではそうやって適当にやり過ごそうと思ってな」
呆れたような感心したような凰黎の言葉に対して、沌混老は大きく頷いて肯定する。伊達に数百年生きているわけではないようで、達観ぶりも度胸も人並み外れたものだった。
まず、見た目を上手くごまかして世間の目を欺き、役に立たなくなったと思わせ皇帝の興味を失わせた。しかしそれだけではまだ足りない。万に一つでも沌混老が何ら不自由がないということがばれぬよう、念には念を入れて窓全てに外側から木板を打ち付け、外から中の様子を見ることができないようにして、完全に外部との繋がりを断ったのだ。
「この視肉はまだうんと小さかったころに拾って育てていたんじゃがな、いかんせん育ちすぎてしまった。どうやら儂の様子を見に来たものが儂と視肉とを見間違えたことでより一層、儂はもう死にかけだという噂が流れたようじゃな。実に好都合」
見た目は若者なのだが、やはり話し方は老人そのもので、妙にそれが見た目と剥離していて不思議な感じだ。ある意味仙人みたいだといえばそう思えなくもない。
しかし、それまで笑っていた沌混老は急に真面目な顔になって皆のことを見る。
「お前さんたち、済まんがここで見たことは黙っておいてくれないか。全て見なかったことにしてほしい」
煬鳳たちは顔を見合わせると沌混老に頷く。もとよりそのつもりだったのだし不都合はない。
「絶対黙っておくから安心してくれよ。元々俺たち、他の奴らにバレないように内緒でここに来たんだ。なあ、凰黎。聞きたいことがあったんだろ?」
「ええ。……突然の来訪をどうかお許し下さい、沌混老。私は人界にある門派、蓬静嶺から参りました凰霄蘭と申します」
煬鳳に促され、凰黎は沌混老に向かって最大限の礼を尽くして挨拶した。沌混老にとってはそれは些細なことであったようで「ふむ」と小さく言葉を言った以外、凰黎に対しなにかするということはない。しかし、凰黎は気にせずに沌混老に向かって真剣なまなざしを向ける。
「実は沌混老が魔界では類まれな名匠だとお聞きして、ぜひお尋ねしたいことがあって参りました次第です」
「珍しいな。儂に『武器を作れ』ではなく質問に来るものがいようとは」
「場合によってはそれもお願いするかもしれません。ですが、人を傷つけるようなものではありません。……まず、お尋ねしたいのは神羅石のことです」
「神羅石?」
「はい。神羅石は魔界にしか存在しない鉱石であり、特別な力があると」
「ふむ……」
沌混老は凰黎の話を興味深げに聞いている。
「煬鳳」
凰黎が煬鳳に視線を向けた。煬鳳は凰黎が望んでいることを察して袖の中から黒曜を取り出す。
「私の隣にいる者は特別な体質を持っていて、体の中にもう一人の魂魄の残滓ともいえる存在と共生しています。それがこの、黒く燃える鳥『黒曜』なのです。魂魄の残滓は体内の霊力と溶け合って切り離すことはできません。ですから私はこの万晶鉱の短剣を用いて繋がりを保ったまま、彼の霊力を二つに分けたいと考えております」
『クエェ』
突然呼び出された黒曜は戸惑いながら沌混老を見ている。沌混老は煬鳳と繋がっている黒曜の尾をまじまじと見つめながらふむふむと頷いている。
「なるほど。完全にくっついておるのう。それを万晶鉱で切り分けると。随分と上手いことを考えたものだな」
「この方法を考えたのは正確に言えば私ではありません。率直に申し上げます。神羅石には特に皇族の血に反応し、引きつける力があると聞きました。彼は皇族の血を引くもので、神羅石が反応を示しています。……ですから、神羅石の力を利用すれば、二つの魂魄をより的確に分けることができないかと考えました」
「そいつはちと難しいことを言いおるな」
「無茶は承知ですが、敢えて申し上げております」
「知っているとは思うが、神羅石は魔界で生まれた産物ゆえに陰の気を多く含む。対する万晶鉱は人界に存在こそするが、その本質は陽の塊であり神の作り出した鉱石だ。つまり、神羅石と万晶鉱とは真逆の性質を持つ。使い方を誤れば相反する効果によって体がはじけ飛ぶじゃろう」
「ひえっ!」
その光景を頭の中にまざまざと浮かべてしまい、煬鳳は顔をひきつらせた。自分がはじけ飛ぶ様子――そんなもの、絶対に見たくないしなりたくはない。思わず凰黎の袖を掴んで背後から沌混老の表情を窺う。
凰黎はそんな煬鳳を宥めながら、沌混老に再び尋ねた。
「沌混老、お尋ねします。そもそも、神羅石とは一体何なのでしょうか?」
「神羅石は、その出自からして業を背負った鉱石じゃと言い伝えられておる。はるか昔、国を築き上げた皇帝が皇位を狙う者を恐れるあまり、一族みな殺してしまった。それだけでは飽き足らず皇帝は一族の死体を崖に吊しあげたそうだ。死体からはとめどなく血が流れ続け、そのときに流れた血が固まって神羅石になったと言われておる。いうなれば皇家の血筋に反応する性質というのはその呪いであるのだよ」
「な、なあ。皇帝はそのあと平気な顔で生きてたのか?」
腰が引けた煬鳳の質問に、沌混老はにたりと笑う。
「どうなったと思う?」
「ど、どうなったって……。たとえば、呪い殺されたとか」
「残念。図太く千歳ほどで往生するまで皇帝として辣腕を振るっていたそうじゃ」
「なあんだ……」
あからさまにがっかりした煬鳳を見て沌混老は、艶やかな見た目とは裏腹なじじむさい笑い声をあげる。見た目だけは若者なのに、素振りが完全に老人のそれを隠しきれていない。
「ふふふ、がっかりしたか? 世の中そんなもんじゃ。残念じゃったな。まあ、真実かどうかも分からぬ言い伝えよ」
「では……」
凰黎の縋るような声に、沌混老は「まあ待て」と声をかける。
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