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天魔波旬拝陸天(魔界の皇太子)
091:首都探索(五)
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沌混老の屋敷は人通りの少ないうらぶれた場所にあるという。かつてはそれなりに美しかったであろう瑠璃瓦もいまとなっては色あせて黒ずんでいた。手入れをするものが本当に誰もいないのか、廃墟といっても差し支えがないほどだ。
「こんな場所に本当に人が住んでるのかな……」
あまりの汚さに率直な言葉が口をついて出る。しかし、応急のものたちがこの場所に来なくなって百年ほど経っているというし、小間使いたちもいるのかどうか、怪しいものだ。沌混老は体の半分が朽ちているというし、身動きがとれるかも怪しいところ。
――下手をすれば、死んでいるのではないか。
そんな不吉な言葉がすぐに脳裏によぎる。その考えを振り払うように煬鳳は一同に声をかけた。
「まあまあ、ひとまず入ってみようぜ」
手始めに屋敷の古びた扉を何度か叩く。三度目で扉の一角がぼろぼろと崩れて落ちた。相当な年月を経たことで完全に痛んでしまったようだ。
「……」
やってしまったという気持ちと、やはりこの先に生きているものはいないのではないかという気持ち。沈黙を破るように、思い切って煬鳳は言葉を口にした。
「入ろう。それしかない」
「ですが小鳳坊ちゃま。断りもなく……」
「誰も出ないのですから、入っても問題はないでしょう」
煬鳳に続いて凰黎も同意する。止めようとした金貪もそう言われては引き下がるしかない。
「どうせなにかのときは殿下が責任被るんだろ? 好きにさせてやれよ」
さすがに銀瞋の言葉には「こら!」と金貪も叱ったが、当の本人は全く気にする様子はないようだ。
「さっさといくぞ」
結局、煬鳳たちがやいのやいのやっている横でいち早く中に入ったのは翳黒明だった。慌ててあとに煬鳳が続くと、翳黒明は馬鹿にしたようにふんと鼻を鳴らしたかと思うとずんずんと中へと進んでいく。
その先に見えるのは闇。昼間なのに窓は全て封鎖され、外から板が打ち付けられているからだ。目をこらせば見えなくもないが、足元まではっきりと見えるわけではない。怪我でもしたら大変だと、慌てて煬鳳は翳黒明を呼び止める。
「待てよ! 灯りもつけずに行く気か?」
翳黒明は足を止め、振り返った。
「別に困るほど暗くもないと思うが」
「そうは言っても周りにあるものが安全とは限らないだろ?」
「この俺が、恐れるものなどあると思うか?」
自信たっぷりに翳黒明は言い切った。きのう皇太子に負けたことはどうやら記憶から消してしまったようだ。
「きったない蜘蛛の巣が顔にかかったら気持ち悪いだろ?」
「……」
翳黒明が顔をしかめる。
煬鳳の言葉は――ある意味とても説得力があった。
「これを使って下さい」
凰黎が手に持った光るなにかを翳黒明に手渡す。受け取った翳黒明は驚きの入り交じった顔でまじまじとその光源を見つめた。
「驚いたな。三昧真火じゃないか?」
「三昧真火?」
問いかけた煬鳳に翳黒明は答える。
「決して消えない炎のことだ」
「その説明は正しいのですが、これは三昧真火ではありません。むしろ翳冥宮の操る炎のほうが近いのではないですか?」
「というと?」
翳黒明の質問に凰黎は微笑む。
「三昧真火とは決して消えることのない炎のこと、と仰いましたね。黒炎山の炎も同様です。煬鳳が操る翳炎も貴方の操る翳炎、どちらも水で消すことのできない炎でしょう? ですから翳冥宮の炎の根源は実は三昧真火と近いのではと思ったわけです」
「そうだったのか……。なるほど、お前は凄いな」
「前置きはさておいて――神の一族の流れを汲む恒凰宮は光を操ることができます。これは燭台の芯に光を載せただけ、というわけです。簡単でしょう?」
よく見れば燭台の上で揺れているのは、炎ではなく光そのものだ。凰黎が日常的に光を操る姿を、いままで見たことがなかった煬鳳は俄に驚いた。
「へえ。さすがは恒凰宮だな。……というか、お前蓬静嶺の人間じゃないのか?」
「……生まれは恒凰宮ですので」
やや言い淀んだ凰黎の反応に驚いたのか、翳黒明が凰黎のほうに首を向ける。凰黎も視線だけ僅かに翳黒明に向けたが、すぐに視線は前へと戻された。二人は何気ない顔をしながら、会話を続ける。
「そうだったのか。それはなんか、悪いこと聞いたな」
「いいえ。別に隠しても仕方の無いことですから」
「そう言って貰えると助かる。なるほど。あんたが翳冥宮を救おうとすることは恒凰宮にとっても悪いことじゃないってことだな。少し納得できた」
そう言った翳黒明は、少しばかり彼の行動理由に納得がいったようで、笑顔を覗かせた。無償の愛であったり、理由のない正義感よりも、彼にとっては根拠があっての行動のほうが理解できるのだろう。
ただ、『恒凰宮にとっての利益を考えている』と思われることに対しては凰黎のほうが納得がいかなかったようだ。
「兄と私とは関係はありません。ですが、翳冥宮を救いたいと思う気持ちに偽りはありませんし、それがひいては煬鳳を救うことになるという考えも変わりません」
話しながら進む二人の背中を煬鳳は微妙な気持ちで見つめる。
(なんか、意気投合してないか?)
思わず黒曜を袖の中から引っ張り出すと、とりあえず鷲づかみにしてモミモミと憂さ晴らしする。
『クエェ……』
自分は関係ない、と言いたげに黒曜は訴えるのだが、そんなことは煬鳳も分かっている。ただの八つ当たりなのだから。
(まあ、俺を救う気持ちも変わりないって言ってくれたし……)
そう思い直し心を落ち着けるのだが、なんだか置いてきぼりにされてしまったような気持ちになる。
「小鳳坊ちゃま?」
そんな煬鳳の行動を怪訝に思った金貪が不思議そうな顔で見つめている。
「ん!? いや、なんでもない、なんでもないって!」
「そう……ですか?」
一連の行動をとった理由を察せられなくて心底良かった、と思う煬鳳だった。
(だって、焼きもち焼いてたなんてばれたら、恥ずかしいからな……)
焼いてる事実に変わりはないのだが。
複雑な思いを抱えながら進んでいくと、前を歩く二人が同時に足を止めた。
「どうした? 二人とも」
すかさず煬鳳を庇うように後ろに下がる凰黎の後ろ姿に、煬鳳の胸は高鳴った。
「いるな。……どうする? やるか?」
勇ましいことを言う翳黒明を「待って下さい」と凰黎は呼び止める。
「そこにいるのは誰ですか? 沌混老のご老人ですか?」
凰黎は持っていた燭台から光を飛ばして周囲を照らす。すると光に照らされて巨大な肉の塊のようなものが姿を現した。
「うわっ!?」
あまりにも想像だにしない異形のの物体が現れて、思わず煬鳳は仰け反った。無意識に袖で口元を覆ったが、別に異臭がしたわけではない。
「こ、こ、これって沌混老の爺さんなのか!?」
驚いた銀瞋が駆け寄ろうとするが、金貪にそれを止められた。
「沌混老、なのですか? 生きておられるのですか? もし、生きておられるのなら、我々の呼び掛けに応えて下さい!」
大きな声で金貪は叫ぶ。しかし肉塊は答えないし、微動だにする様子もない。
「そんな……まさか……」
ある程度予想はついていただろうに「そんな」や「まさか」という言葉はどうなのだろうか、と煬鳳は思ったが、しかし彼らも薄々思ってはいたとしても実際に目で見なければ「もしかしたら」という希望もあったのかもしれない。
そう思ってさえいれば、かつて彼を見捨てた負い目から、いくぶんか心が救われるからだ。
しかし、実際に目の前にあるのは動かない肉の塊だけ。
しかし果たしてこれが本当に沌混老なのだろうか?
「あの……言い辛いのですが」
躊躇うように凰黎がおずおずと呼び掛けた。彼がここまで躊躇うのもなかなか珍しいことだ。
「凰殿、どうされたのですか?」
「はい。実は気づいたのですが……」
凰黎はもう一度そこにある巨大な肉の塊に目をやった。
「これって……視肉ではないでしょうか……?」
「は!?」
「こんな場所に本当に人が住んでるのかな……」
あまりの汚さに率直な言葉が口をついて出る。しかし、応急のものたちがこの場所に来なくなって百年ほど経っているというし、小間使いたちもいるのかどうか、怪しいものだ。沌混老は体の半分が朽ちているというし、身動きがとれるかも怪しいところ。
――下手をすれば、死んでいるのではないか。
そんな不吉な言葉がすぐに脳裏によぎる。その考えを振り払うように煬鳳は一同に声をかけた。
「まあまあ、ひとまず入ってみようぜ」
手始めに屋敷の古びた扉を何度か叩く。三度目で扉の一角がぼろぼろと崩れて落ちた。相当な年月を経たことで完全に痛んでしまったようだ。
「……」
やってしまったという気持ちと、やはりこの先に生きているものはいないのではないかという気持ち。沈黙を破るように、思い切って煬鳳は言葉を口にした。
「入ろう。それしかない」
「ですが小鳳坊ちゃま。断りもなく……」
「誰も出ないのですから、入っても問題はないでしょう」
煬鳳に続いて凰黎も同意する。止めようとした金貪もそう言われては引き下がるしかない。
「どうせなにかのときは殿下が責任被るんだろ? 好きにさせてやれよ」
さすがに銀瞋の言葉には「こら!」と金貪も叱ったが、当の本人は全く気にする様子はないようだ。
「さっさといくぞ」
結局、煬鳳たちがやいのやいのやっている横でいち早く中に入ったのは翳黒明だった。慌ててあとに煬鳳が続くと、翳黒明は馬鹿にしたようにふんと鼻を鳴らしたかと思うとずんずんと中へと進んでいく。
その先に見えるのは闇。昼間なのに窓は全て封鎖され、外から板が打ち付けられているからだ。目をこらせば見えなくもないが、足元まではっきりと見えるわけではない。怪我でもしたら大変だと、慌てて煬鳳は翳黒明を呼び止める。
「待てよ! 灯りもつけずに行く気か?」
翳黒明は足を止め、振り返った。
「別に困るほど暗くもないと思うが」
「そうは言っても周りにあるものが安全とは限らないだろ?」
「この俺が、恐れるものなどあると思うか?」
自信たっぷりに翳黒明は言い切った。きのう皇太子に負けたことはどうやら記憶から消してしまったようだ。
「きったない蜘蛛の巣が顔にかかったら気持ち悪いだろ?」
「……」
翳黒明が顔をしかめる。
煬鳳の言葉は――ある意味とても説得力があった。
「これを使って下さい」
凰黎が手に持った光るなにかを翳黒明に手渡す。受け取った翳黒明は驚きの入り交じった顔でまじまじとその光源を見つめた。
「驚いたな。三昧真火じゃないか?」
「三昧真火?」
問いかけた煬鳳に翳黒明は答える。
「決して消えない炎のことだ」
「その説明は正しいのですが、これは三昧真火ではありません。むしろ翳冥宮の操る炎のほうが近いのではないですか?」
「というと?」
翳黒明の質問に凰黎は微笑む。
「三昧真火とは決して消えることのない炎のこと、と仰いましたね。黒炎山の炎も同様です。煬鳳が操る翳炎も貴方の操る翳炎、どちらも水で消すことのできない炎でしょう? ですから翳冥宮の炎の根源は実は三昧真火と近いのではと思ったわけです」
「そうだったのか……。なるほど、お前は凄いな」
「前置きはさておいて――神の一族の流れを汲む恒凰宮は光を操ることができます。これは燭台の芯に光を載せただけ、というわけです。簡単でしょう?」
よく見れば燭台の上で揺れているのは、炎ではなく光そのものだ。凰黎が日常的に光を操る姿を、いままで見たことがなかった煬鳳は俄に驚いた。
「へえ。さすがは恒凰宮だな。……というか、お前蓬静嶺の人間じゃないのか?」
「……生まれは恒凰宮ですので」
やや言い淀んだ凰黎の反応に驚いたのか、翳黒明が凰黎のほうに首を向ける。凰黎も視線だけ僅かに翳黒明に向けたが、すぐに視線は前へと戻された。二人は何気ない顔をしながら、会話を続ける。
「そうだったのか。それはなんか、悪いこと聞いたな」
「いいえ。別に隠しても仕方の無いことですから」
「そう言って貰えると助かる。なるほど。あんたが翳冥宮を救おうとすることは恒凰宮にとっても悪いことじゃないってことだな。少し納得できた」
そう言った翳黒明は、少しばかり彼の行動理由に納得がいったようで、笑顔を覗かせた。無償の愛であったり、理由のない正義感よりも、彼にとっては根拠があっての行動のほうが理解できるのだろう。
ただ、『恒凰宮にとっての利益を考えている』と思われることに対しては凰黎のほうが納得がいかなかったようだ。
「兄と私とは関係はありません。ですが、翳冥宮を救いたいと思う気持ちに偽りはありませんし、それがひいては煬鳳を救うことになるという考えも変わりません」
話しながら進む二人の背中を煬鳳は微妙な気持ちで見つめる。
(なんか、意気投合してないか?)
思わず黒曜を袖の中から引っ張り出すと、とりあえず鷲づかみにしてモミモミと憂さ晴らしする。
『クエェ……』
自分は関係ない、と言いたげに黒曜は訴えるのだが、そんなことは煬鳳も分かっている。ただの八つ当たりなのだから。
(まあ、俺を救う気持ちも変わりないって言ってくれたし……)
そう思い直し心を落ち着けるのだが、なんだか置いてきぼりにされてしまったような気持ちになる。
「小鳳坊ちゃま?」
そんな煬鳳の行動を怪訝に思った金貪が不思議そうな顔で見つめている。
「ん!? いや、なんでもない、なんでもないって!」
「そう……ですか?」
一連の行動をとった理由を察せられなくて心底良かった、と思う煬鳳だった。
(だって、焼きもち焼いてたなんてばれたら、恥ずかしいからな……)
焼いてる事実に変わりはないのだが。
複雑な思いを抱えながら進んでいくと、前を歩く二人が同時に足を止めた。
「どうした? 二人とも」
すかさず煬鳳を庇うように後ろに下がる凰黎の後ろ姿に、煬鳳の胸は高鳴った。
「いるな。……どうする? やるか?」
勇ましいことを言う翳黒明を「待って下さい」と凰黎は呼び止める。
「そこにいるのは誰ですか? 沌混老のご老人ですか?」
凰黎は持っていた燭台から光を飛ばして周囲を照らす。すると光に照らされて巨大な肉の塊のようなものが姿を現した。
「うわっ!?」
あまりにも想像だにしない異形のの物体が現れて、思わず煬鳳は仰け反った。無意識に袖で口元を覆ったが、別に異臭がしたわけではない。
「こ、こ、これって沌混老の爺さんなのか!?」
驚いた銀瞋が駆け寄ろうとするが、金貪にそれを止められた。
「沌混老、なのですか? 生きておられるのですか? もし、生きておられるのなら、我々の呼び掛けに応えて下さい!」
大きな声で金貪は叫ぶ。しかし肉塊は答えないし、微動だにする様子もない。
「そんな……まさか……」
ある程度予想はついていただろうに「そんな」や「まさか」という言葉はどうなのだろうか、と煬鳳は思ったが、しかし彼らも薄々思ってはいたとしても実際に目で見なければ「もしかしたら」という希望もあったのかもしれない。
そう思ってさえいれば、かつて彼を見捨てた負い目から、いくぶんか心が救われるからだ。
しかし、実際に目の前にあるのは動かない肉の塊だけ。
しかし果たしてこれが本当に沌混老なのだろうか?
「あの……言い辛いのですが」
躊躇うように凰黎がおずおずと呼び掛けた。彼がここまで躊躇うのもなかなか珍しいことだ。
「凰殿、どうされたのですか?」
「はい。実は気づいたのですが……」
凰黎はもう一度そこにある巨大な肉の塊に目をやった。
「これって……視肉ではないでしょうか……?」
「は!?」
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