60 / 177
藕断糸連哥和弟(切っても切れぬ兄弟の絆)
058:聖人君子(一)
しおりを挟む
鸞快子という人物は、実に多種多様な門派のものたちから信望を集めているらしい。
『門派に関係なく人を助ける評判の君子で、お礼を申し出ても「いつかその日に力を貸して欲しい」と言うばかりで頑なに固辞している』
世間一般ではそのように彼のことを言っているのだそうだ。
「鸞快子。先ほどは有り難うございました」
ひとまずの危機を脱した煬鳳たちは、盟主の部屋を出たばかりの鸞快子を見つけた。凰黎はすぐさま彼の元に小走りで向かうと、鸞快子に頭を下げる。
「なに。前回はみなを説得しきることができなかった。今回は役目を果たせてほっとしているよ」
ことが無事に終わり安堵したのか、鸞快子は煬鳳に向かって微笑む。
(なんで俺に向かって笑ったんだ? こういう場合、凰黎に向けるんじゃないか?)
鸞快子の考えはいつもよく分からない。しかし、一番世話になったのは煬鳳に間違いはない。慌てて煬鳳は鸞快子に丁寧に頭を下げる。
「有り難う、鸞快子。俺たちだけじゃあ、あいつらを説得することはできなかった。感謝してる」
「先ほども言ったが、前回助けきれなかった分を補っただけだ」
そうは言うが、前回ですら彼には煬鳳を助ける理由はない。鸞快子は完全に善意から煬鳳のことを助けてくれているのだ。これを君子と言わずしてなんと言おうか。
「おい、煬昧梵!」
呼ばれて振り返ると、そこにいたのは清林峰の一件で行動を共にした雷靂飛だった。
「久しぶりだな、雷靂飛」
「そんな挨拶はいい! それより災難だったな」
「へ?」
とつぜん災難などと言われて、煬鳳は呆気にとられる。なぜ彼がそんなことを言ったのか、分からなかったからだ。
「へ、じゃない! 五行盟の他の奴らから散々絞られてたじゃないか。うちの掌門もお前のことを心配していたが、口下手で喋ると墓穴を掘るからと黙っていたそうだ」
煬鳳は今度こそ呆気にとられてしまった。雷靂飛はともかく、まさか霆雷門の掌門……雷閃候にまで心配されているとは思ってもいなかったからだ。
(怪しい品物を送り付けてくるほど恨まれてると思ったんだけどな……)
以前凰黎が彼のことを『一周半回ってある種の好意』と評したことがあったのだが、もしかしたら煬鳳が考えるほど彼には嫌われていなかったのかもしれない。
「そ、そうだったんだ。心配かけて悪かったな。お前のところの掌門が凄い口下手なことは俺もよく知ってるよ。……ともかく、二人とも心配してくれただけでもありがたいと思ってる」
しかし、人が危機的状況に陥っていたときに「口下手で喋ったら墓穴を掘るから黙っていた」というのはいかがなものだろうか。黙っていたことで余計に不利になる可能性だってある。
(でも……)
案外口を開いていたらいまよりもっと最悪の事態になって取り返しがつかなくなった可能性も捨てきれない。それだけ雷閃候は地雷なのだ。
ならばやはり『墓穴を掘るから黙っていた』というのは正しかったのかもしれない。
「お前はめでたく五行盟からは不問になったのだから、俺たちも躊躇いなくお前のことを助けてやれる。困ったことがあったらいつでも言えよ! 共に清林峰の一件を解決した仲間として!」
彼のこういった暑苦しいところも、彼の掌門に大変よく似ている。
「ああ、ありがとな。もしものときは頼むよ」
せっかく向けられた好意を無碍にはしたくない。煬鳳は有り難く雷靂飛の好意を受け取っておくことにした。
そんなことを考えていると、凰黎が鸞快子の前に進み出る。
「実は私たちはこのあと恒凰宮へ――」
鸞快子に凰黎はこのあとのことを言いかけたのだが、途中で鸞快子に止められた。どうやら周りを警戒しているようだ。ことさら声を落とし、周囲に注意を払いながら鸞快子は言う。
「ここではなく、別の場所にしよう。――ついてきなさい」
踵を返すと、鸞快子は煬鳳たちに向かってそう言った。
鸞快子に案内され場所を変えようとしたときだ。塘湖月が歩みを変え煬鳳たちと別の方向に足を向けた。
「嶺主様から言い使った目的も無事に終えたことですし、私はこれで失礼します」
どうやら煬鳳が無事お咎めなしとなり、塘湖月は役目を終えたということらしい。
「師兄。そのように急がずとも、もう少しゆっくりされていけば宜しいのに」
儀礼的なものかもしれないが、凰黎は塘湖月を引き留めた。
「どのみちそなたは恒凰宮へ行くつもりなのだろう。ならば私の役目はここまでだ。それに……私は恋人たちのあいだに割り込むような、野暮なことはしたくはない」
色恋沙汰に巻き込まれるのはごめんだとばかりに、彼は颯爽と蓬静嶺へと帰っていった。
空気を読んだといえば聞こえはいいが、さっさと帰っただけともいえる。
この場合、残った野暮な者は誰なのか、を考えて煬鳳は考えるのを止めた。
(こっちから頼んでるのに野暮だなんて思ったらバチがあたるからな)
煬鳳と凰黎とあともう一人――それは鸞快子。
鸞快子が煬鳳たちを連れてきたのは、犀安のはずれにある広々とした茶楼だった。大通りとは違い、店同士がひしめき合っているわけでもない。鮮やかな楼閣からは緑あふれる美しい庭園を臨み、蓮浮かぶ水辺に構えられた水榭には楽師が数人いて、美しい琵琶の音色を奏でている。
「ここは私が滞在する『盈月楼』。この店の楽師たちはみな優れた音功の使い手で、実力も相当なもの。信頼を第一として、怪しいものを絶対に通すことはしないし、何者の侵入も許さない。秘密の話も安心してできるというわけだ」
随分といいところで暮らしている、きっと値段も相当なものだろう。さすがは五行盟の盟主に仕える男だ、と煬鳳は思う。
美しい襦裙を纏う給仕に案内されて朱塗りの回廊を通り抜け、煬鳳たちは水辺の景色がよく見える部屋へと通された。
「あんた、随分いいところで暮らしてるんだな」
思わず正直な感想を述べると、鸞快子はくつくつと肩を揺らす。
「煬鳳。君はさしずめ『五行盟に良い金を貰ってるのだろう』と思っているのだろう?」
「違うのか?」
凰黎が制止するのも聞かず、煬鳳は言葉をぶつける。別に嫌味を言うつもりもなく、単にそう思っただけなのだが。
「五行盟から給金がいくばくか出ているのは本当だが、役職に見合う最低限の金銭で羨ましがるほど高額というわけでもない。……率直に言えば、この茶楼は私が経営している」
「は!?」
蓬静嶺の元客卿で現五行盟の盟主の補佐。そして茶楼の経営者でもある。
多彩な才能と言うべきか、煬鳳は迷った。
「鸞快子様は居場所を失った私たちのために、この茶楼を建ててくださったのです。我々は鸞快子様に感謝してもしきれません」
茶と菓子を運んできた給仕の女性は、煬鳳たちにそのように語る。どうやら『鸞快子は至る所で人を助けている』という噂は正真正銘の真実らしい。しかも見返りを求めることなく『いつかそのときがきたら』というだけなのだから、驚いた。
聖人君子というのは本当にいるものだ。
「さて、本題に入ろうか」
給仕が部屋から去ったあと、ようやく鸞快子は話を切り出した。
「先ほどは万晶鉱のことを口にしかけたようだが……その話はおいそれと他人に聞こえる場所で話して良いことではない」
鋭く言った鸞快子の視線は凰黎に向けられている。凰黎は眉根を微かに寄せて俯いていた。彼のそのような表情を見るのは珍しいことで、煬鳳の心を不安にさせる。
「申し訳ありません。ついはやる気持ちを抑えることができませんでした」
「怒っているわけではない。……ただ、万晶鉱はあらゆる門派が狙う秘宝中の秘宝。迂闊に口にすれば、誰に被害が及ぶやも分からない」
いまいち理解が追いついてこないのだが、しかし彩鉱門も万晶鉱のことで危うく門派が滅びるところだったのだ。煬鳳たちは幸いにも万晶鉱の剣が恒凰宮にあることを知ってはいるが、それこそ妙な奴らに嗅ぎつけられたら恒凰宮に迷惑がかかるかもしれない。
なにより、万晶鉱の短剣が奪われてしまったら、また一から万晶鉱を探さなければならなくなってしまう。
「話は先ほどあらかた聞かせてもらったが、完全に同化してしまった魂魄を切り分けるのはとても難しいことだ。片方は霊力の余剰分として独立した思考を持っている。しかも霊力でありながら実体を持つという。せめて片方の意識を消してしまえるのならまだやりようがあるが、お互いの存在を保ったまま分けてやるというのは……いっそ一から体を作り直したほうが楽かもしれないくらいだ」
鸞快子の言葉は物騒だったが至極当然なことだ。翳炎に宿った黒曜の意識は、驚くほど煬鳳の体に馴染んで全く違和感のない状態になってしまった。それどころか、馴染み過ぎて霊力が爆発的に増加してしまっている。
意地悪なことを言うとは思ったが、彼の眼差しは決して嫌味を言っているわけでも意地悪をしているようにも見えなかった。恐らくは彼の考える、それが大真面目に考えた上で出した答えだったのだろう。
――つまり、煬鳳の悩みを解決するのは相当骨が折れるということ。
『門派に関係なく人を助ける評判の君子で、お礼を申し出ても「いつかその日に力を貸して欲しい」と言うばかりで頑なに固辞している』
世間一般ではそのように彼のことを言っているのだそうだ。
「鸞快子。先ほどは有り難うございました」
ひとまずの危機を脱した煬鳳たちは、盟主の部屋を出たばかりの鸞快子を見つけた。凰黎はすぐさま彼の元に小走りで向かうと、鸞快子に頭を下げる。
「なに。前回はみなを説得しきることができなかった。今回は役目を果たせてほっとしているよ」
ことが無事に終わり安堵したのか、鸞快子は煬鳳に向かって微笑む。
(なんで俺に向かって笑ったんだ? こういう場合、凰黎に向けるんじゃないか?)
鸞快子の考えはいつもよく分からない。しかし、一番世話になったのは煬鳳に間違いはない。慌てて煬鳳は鸞快子に丁寧に頭を下げる。
「有り難う、鸞快子。俺たちだけじゃあ、あいつらを説得することはできなかった。感謝してる」
「先ほども言ったが、前回助けきれなかった分を補っただけだ」
そうは言うが、前回ですら彼には煬鳳を助ける理由はない。鸞快子は完全に善意から煬鳳のことを助けてくれているのだ。これを君子と言わずしてなんと言おうか。
「おい、煬昧梵!」
呼ばれて振り返ると、そこにいたのは清林峰の一件で行動を共にした雷靂飛だった。
「久しぶりだな、雷靂飛」
「そんな挨拶はいい! それより災難だったな」
「へ?」
とつぜん災難などと言われて、煬鳳は呆気にとられる。なぜ彼がそんなことを言ったのか、分からなかったからだ。
「へ、じゃない! 五行盟の他の奴らから散々絞られてたじゃないか。うちの掌門もお前のことを心配していたが、口下手で喋ると墓穴を掘るからと黙っていたそうだ」
煬鳳は今度こそ呆気にとられてしまった。雷靂飛はともかく、まさか霆雷門の掌門……雷閃候にまで心配されているとは思ってもいなかったからだ。
(怪しい品物を送り付けてくるほど恨まれてると思ったんだけどな……)
以前凰黎が彼のことを『一周半回ってある種の好意』と評したことがあったのだが、もしかしたら煬鳳が考えるほど彼には嫌われていなかったのかもしれない。
「そ、そうだったんだ。心配かけて悪かったな。お前のところの掌門が凄い口下手なことは俺もよく知ってるよ。……ともかく、二人とも心配してくれただけでもありがたいと思ってる」
しかし、人が危機的状況に陥っていたときに「口下手で喋ったら墓穴を掘るから黙っていた」というのはいかがなものだろうか。黙っていたことで余計に不利になる可能性だってある。
(でも……)
案外口を開いていたらいまよりもっと最悪の事態になって取り返しがつかなくなった可能性も捨てきれない。それだけ雷閃候は地雷なのだ。
ならばやはり『墓穴を掘るから黙っていた』というのは正しかったのかもしれない。
「お前はめでたく五行盟からは不問になったのだから、俺たちも躊躇いなくお前のことを助けてやれる。困ったことがあったらいつでも言えよ! 共に清林峰の一件を解決した仲間として!」
彼のこういった暑苦しいところも、彼の掌門に大変よく似ている。
「ああ、ありがとな。もしものときは頼むよ」
せっかく向けられた好意を無碍にはしたくない。煬鳳は有り難く雷靂飛の好意を受け取っておくことにした。
そんなことを考えていると、凰黎が鸞快子の前に進み出る。
「実は私たちはこのあと恒凰宮へ――」
鸞快子に凰黎はこのあとのことを言いかけたのだが、途中で鸞快子に止められた。どうやら周りを警戒しているようだ。ことさら声を落とし、周囲に注意を払いながら鸞快子は言う。
「ここではなく、別の場所にしよう。――ついてきなさい」
踵を返すと、鸞快子は煬鳳たちに向かってそう言った。
鸞快子に案内され場所を変えようとしたときだ。塘湖月が歩みを変え煬鳳たちと別の方向に足を向けた。
「嶺主様から言い使った目的も無事に終えたことですし、私はこれで失礼します」
どうやら煬鳳が無事お咎めなしとなり、塘湖月は役目を終えたということらしい。
「師兄。そのように急がずとも、もう少しゆっくりされていけば宜しいのに」
儀礼的なものかもしれないが、凰黎は塘湖月を引き留めた。
「どのみちそなたは恒凰宮へ行くつもりなのだろう。ならば私の役目はここまでだ。それに……私は恋人たちのあいだに割り込むような、野暮なことはしたくはない」
色恋沙汰に巻き込まれるのはごめんだとばかりに、彼は颯爽と蓬静嶺へと帰っていった。
空気を読んだといえば聞こえはいいが、さっさと帰っただけともいえる。
この場合、残った野暮な者は誰なのか、を考えて煬鳳は考えるのを止めた。
(こっちから頼んでるのに野暮だなんて思ったらバチがあたるからな)
煬鳳と凰黎とあともう一人――それは鸞快子。
鸞快子が煬鳳たちを連れてきたのは、犀安のはずれにある広々とした茶楼だった。大通りとは違い、店同士がひしめき合っているわけでもない。鮮やかな楼閣からは緑あふれる美しい庭園を臨み、蓮浮かぶ水辺に構えられた水榭には楽師が数人いて、美しい琵琶の音色を奏でている。
「ここは私が滞在する『盈月楼』。この店の楽師たちはみな優れた音功の使い手で、実力も相当なもの。信頼を第一として、怪しいものを絶対に通すことはしないし、何者の侵入も許さない。秘密の話も安心してできるというわけだ」
随分といいところで暮らしている、きっと値段も相当なものだろう。さすがは五行盟の盟主に仕える男だ、と煬鳳は思う。
美しい襦裙を纏う給仕に案内されて朱塗りの回廊を通り抜け、煬鳳たちは水辺の景色がよく見える部屋へと通された。
「あんた、随分いいところで暮らしてるんだな」
思わず正直な感想を述べると、鸞快子はくつくつと肩を揺らす。
「煬鳳。君はさしずめ『五行盟に良い金を貰ってるのだろう』と思っているのだろう?」
「違うのか?」
凰黎が制止するのも聞かず、煬鳳は言葉をぶつける。別に嫌味を言うつもりもなく、単にそう思っただけなのだが。
「五行盟から給金がいくばくか出ているのは本当だが、役職に見合う最低限の金銭で羨ましがるほど高額というわけでもない。……率直に言えば、この茶楼は私が経営している」
「は!?」
蓬静嶺の元客卿で現五行盟の盟主の補佐。そして茶楼の経営者でもある。
多彩な才能と言うべきか、煬鳳は迷った。
「鸞快子様は居場所を失った私たちのために、この茶楼を建ててくださったのです。我々は鸞快子様に感謝してもしきれません」
茶と菓子を運んできた給仕の女性は、煬鳳たちにそのように語る。どうやら『鸞快子は至る所で人を助けている』という噂は正真正銘の真実らしい。しかも見返りを求めることなく『いつかそのときがきたら』というだけなのだから、驚いた。
聖人君子というのは本当にいるものだ。
「さて、本題に入ろうか」
給仕が部屋から去ったあと、ようやく鸞快子は話を切り出した。
「先ほどは万晶鉱のことを口にしかけたようだが……その話はおいそれと他人に聞こえる場所で話して良いことではない」
鋭く言った鸞快子の視線は凰黎に向けられている。凰黎は眉根を微かに寄せて俯いていた。彼のそのような表情を見るのは珍しいことで、煬鳳の心を不安にさせる。
「申し訳ありません。ついはやる気持ちを抑えることができませんでした」
「怒っているわけではない。……ただ、万晶鉱はあらゆる門派が狙う秘宝中の秘宝。迂闊に口にすれば、誰に被害が及ぶやも分からない」
いまいち理解が追いついてこないのだが、しかし彩鉱門も万晶鉱のことで危うく門派が滅びるところだったのだ。煬鳳たちは幸いにも万晶鉱の剣が恒凰宮にあることを知ってはいるが、それこそ妙な奴らに嗅ぎつけられたら恒凰宮に迷惑がかかるかもしれない。
なにより、万晶鉱の短剣が奪われてしまったら、また一から万晶鉱を探さなければならなくなってしまう。
「話は先ほどあらかた聞かせてもらったが、完全に同化してしまった魂魄を切り分けるのはとても難しいことだ。片方は霊力の余剰分として独立した思考を持っている。しかも霊力でありながら実体を持つという。せめて片方の意識を消してしまえるのならまだやりようがあるが、お互いの存在を保ったまま分けてやるというのは……いっそ一から体を作り直したほうが楽かもしれないくらいだ」
鸞快子の言葉は物騒だったが至極当然なことだ。翳炎に宿った黒曜の意識は、驚くほど煬鳳の体に馴染んで全く違和感のない状態になってしまった。それどころか、馴染み過ぎて霊力が爆発的に増加してしまっている。
意地悪なことを言うとは思ったが、彼の眼差しは決して嫌味を言っているわけでも意地悪をしているようにも見えなかった。恐らくは彼の考える、それが大真面目に考えた上で出した答えだったのだろう。
――つまり、煬鳳の悩みを解決するのは相当骨が折れるということ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
110
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる