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図中的長夜之飲(絵の中の宴)
001:愛月撤灯(一)
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天界人界冥界、三つの世界が存在し妖魔鬼怪の類が当たり前のように跋扈する世の中では、不思議なことが起こることはさして珍しいことではない。
しかしその年の冬。九州の一つである徨州北部では、あまり見ない類の不思議なことがたびたび起こっていた。
ある朝いつも通りに池の脇を歩いていると、昨日まであった大きな池が無くなっている。まるでそこにあった水の全てが消え去ってしまったかのように、池のあった場所には大きな窪みだけが残っていた。
夏なら干上がったのだろうなと思うところだが、雪もちらつく最中に起こった出来事としてはあまりにも奇妙。
そういったことがぽつりぽつりと二月、三月ほどのあいだに起こった。
* * *
人里離れた山奥。
清らかな湖のほとりで二人の男が対峙していた。
夜は更けそろそろ四更に差し掛かろうとしている頃のこと。
音といえば獣と鳥の声がときおり聞こえる程度、およそ人がいることが不自然な場所と時間。片方は淡青に精細な刺繍の施された衣袍を纏う長い髪の美しい男で、あろうことかもう片方は素っ裸だった。
暗闇にぼんやりと浮かびあがる裸の男。
無造作に結わえた黒髪をさらりと流し、顔立ちは微かに幼さを残す。目つきは悪いし挙動不審で怪しいことこの上ないが、意外に茶目っ気があるといえばそう思えなくもない。
「えーと……凰黎……」
裸の男――煬鳳は目を泳がせながらやっとの思いで言葉を絞り出す。先ほど脱いだばかりの服で申し訳程度に体を隠しながら、頭の中では必至で弁解の言葉を考えていた。
不幸中の幸い。
幸いなのは目の前にいる綺麗な男は彼と一つ屋根の下で暮らす、いわゆる恋人というやつなので、見知らぬ誰かに目撃されるよりは幾分かましだ。もちろん恥ずかしさは変わらない。
「妖邪を退治するために出かけたはずの貴方が、何故このような時間に、このような所にいるのでしょうか、ねえ? 煬鳳」
微かに棘を含んだ凰黎の言葉に、煬鳳は思わず心の中で『クソッ!』と悪態をついた。
不幸なのは恋人である彼が、煬鳳の行動に対して些か怒っていること。
――まっすぐに帰らなかったから、怒ってる!
この美丈夫が怒るとどれほど恐ろしいか、煬鳳は知っている。普段怒らない者が怒るときほど恐ろしいものはない。とはいっても、感情をぶちまけるように怒るでもなく……ただひたすら、謝るまで口をきいてくれないだけ。
「いや、妖邪はもちろん退治したんだけどさ。汗もかいたし水浴びしてから帰ろうかなって思って」
「なるほど。……近頃話題になっている池の水が消える事件の犯人は、貴方でしたか」
「うっ!」
意外なことに凰黎が溜め息と共に吐き出した言葉にはすでに怒りはなく、むしろ呆れの色が滲んでいる。言い訳をするより早く、凰黎にここに来た理由を見抜かれてしまったため、煬鳳は次に何を言えば良いのか分からなくなってしまった。
「いや、あれは不可抗力で俺もそこまでの大事になるなんて……あっ!?」
言い終わる前に冷たい何かが煬鳳に巻き付けられる。羽織っていた外衣で煬鳳を包み、凰黎がひょいと抱え上げたのだ。外衣の心地良い冷たさが素肌にじわりと浸透して心地良い。
――いや、そんな場合じゃない!
いまの煬鳳の体温は、人の体温をゆうに超えていた。正確には分からないが、おそらく鉄鍋と同程度かそれ以上には熱くなっているはずだ。
慌てて煬鳳は凰黎に向かって叫ぶ。
「待て! いま触ったら、火傷するぞ!」
「大丈夫ですよ」
凰黎の言葉は本当だった。
不思議なことに煬鳳の体を包む凰黎の外衣はずっと冷たさを保ったままで、燃えることも熱くなることもなかったのだ。
そして煬鳳は凰黎に担がれたまま清瑞山にある小屋へと連れていかれてしまったのだった。
凰黎が嶺主代理を務める蓬静嶺。そのすぐ傍にある小さな山は清瑞山といい、煬鳳と凰黎の二人はその山にある小屋で暮らしている。
「全く……体の熱を下げるために毎回池や湖を干上がらせていたら、いずれ貴方の仕業だと気づかれてしまうでしょう」
「だって……黒い炎を使ったあとは昔っからそうなんだよ。なぁ? 黒曜」
水風呂に入れられたままの煬鳳は、風呂の中で口を尖らせた。
そして煬鳳の呼びかけに応えるように『クエェ』と声が聞こえ、煬鳳の体からひょっこりと黒い炎を纏う鳥が姿を現した。申しわけなさそうに上目遣いで凰黎の様子を窺っているこの黒炎鳥は、煬鳳が使役しているようにも見えるが実のところ煬鳳の霊力の余剰分が形になったものだ。
つまり、申し訳なさそうにしているのは結局のところ煬鳳自身であるといえなくもない。しかし今出るべきではないと感じたのか、すぐに黒曜は煬鳳の中に引っ込んでしまった。
(逃げやがった……)
そんな一人と一羽(?)のやりとりに呆れたように、凰黎は溜め息をつく。
「ならどうして相談してくれなかったんですか」
「だって、心配かけたくなかったし……んっ……」
途中で凰黎に口付けられて思わず煬鳳は身じろいだ。直前まで水の中に入っていた凰黎の手が首筋に触れ心地良い。
一瞬そのまま身を委ねかけた煬鳳は慌てて我に返ると抗議する。
「……ふ、不意打ちなんて、ずるいぞ」
決して嫌なわけではないが、少しばかり照れくさかった。けれど凰黎は全く意に介さない様子で、
「心配をかけた罰です」
と、すました顔で言う。
凰黎にそう言われると言い返すこともできない。結局煬鳳は暫く口を尖らせていたが、押し黙ってしまった。
それにしても、不思議なものだ。
湖ですら一瞬で蒸発させるほどの体熱であるはずなのだが、不思議なことに風呂の水が消えることはない。それどころか水の温度は一向に上がる気配はなく、常に冷たさを保っている。先程までずっと感じていた異様なほどの熱さも、少しずつ下がっているようだ。
「なあ、この水さ。全然温くならないけど一体どうなってるんだ?」
「私が水に霊力を送って温度を下げているのですよ。……いくら私でも、湖一つぶんの温度を長いあいだ下げ続けるのは大変ですからね」
それでわざわざ小屋まで連れ帰ったのか、と煬鳳はようやく理解した。
「凰黎って色んなことが出来るんだな」
煬鳳が感心して言うと、凰黎はくすくすと笑う。
「蓬静嶺は水行使いの集う門派。これくらいは私でなくても弟弟子の善瀧だって造作もないことですから」
「水行って何だ?」
「そう。火、水、木、土、金。この五つは五行といって、万物はこの五つの要素で構成されているといわれています」
「全て?」
凰黎は頷く。
「そう。全て。火や水といった直接的なものだけではなく、人や獣、妖邪や神獣、そして人の体に至るまで」
「そんなに!?」
「そう。そんなにです。五行使いは火、水、木、土、金、いずれかの力を使うことができる者のことをそう呼ぶのです」
「へぇ。じゃあ俺は黒い炎を使うから火行かな」
「貴方はすでに玄烏門の若き掌門でしょう。火行の門派に移るつもりですか?」
「そんなんじゃないよ。ただ気になっただけ……っくしゅん」
揶揄う凰黎に言い返したところで、煬鳳はくしゃみを一つした。どうやらすっかり体の熱は引いて普段通りの体温に戻ったらしい。同時にいままでどれほど冷たい水の中にいたのかを煬鳳は理解した。
ぶるぶると身震いした煬鳳の体に真っ白な布がかけられる。水があまりにも冷たかったせいなのか、優しい暖かさが肌に伝わってきた。
「すっかり体の熱は引いたようですね?」
その隙間から凰黎の綺麗な微笑みが煬鳳へと向けられる。夜闇の中にあっても尚白く光る蓮花のように艶やかな肌と、零れ落ちる朝露のように潤んだ瞳。細められた彼の瞳はこの世のどんな微笑みよりも温かく、煬鳳の心を包み込む。
煬鳳の大好きな――凰黎の笑顔だ。
つられて煬鳳の口も弧を描く。
煬鳳は凰黎に抱き着くと、彼の胸に頬をぴったりとくっつけた。期待を込めて見上げた拍子に白布が煬鳳から落ち、凰黎は布ごと煬鳳を抱きしめる。
「うん。……でもちょっと寒くなっちゃったな」
煬鳳の言葉に凰黎は満足そうに頷くと、
「よろしい。それでは私が暖めて差し上げましょうか」
そう言って、煬鳳を抱き上げた。
しかしその年の冬。九州の一つである徨州北部では、あまり見ない類の不思議なことがたびたび起こっていた。
ある朝いつも通りに池の脇を歩いていると、昨日まであった大きな池が無くなっている。まるでそこにあった水の全てが消え去ってしまったかのように、池のあった場所には大きな窪みだけが残っていた。
夏なら干上がったのだろうなと思うところだが、雪もちらつく最中に起こった出来事としてはあまりにも奇妙。
そういったことがぽつりぽつりと二月、三月ほどのあいだに起こった。
* * *
人里離れた山奥。
清らかな湖のほとりで二人の男が対峙していた。
夜は更けそろそろ四更に差し掛かろうとしている頃のこと。
音といえば獣と鳥の声がときおり聞こえる程度、およそ人がいることが不自然な場所と時間。片方は淡青に精細な刺繍の施された衣袍を纏う長い髪の美しい男で、あろうことかもう片方は素っ裸だった。
暗闇にぼんやりと浮かびあがる裸の男。
無造作に結わえた黒髪をさらりと流し、顔立ちは微かに幼さを残す。目つきは悪いし挙動不審で怪しいことこの上ないが、意外に茶目っ気があるといえばそう思えなくもない。
「えーと……凰黎……」
裸の男――煬鳳は目を泳がせながらやっとの思いで言葉を絞り出す。先ほど脱いだばかりの服で申し訳程度に体を隠しながら、頭の中では必至で弁解の言葉を考えていた。
不幸中の幸い。
幸いなのは目の前にいる綺麗な男は彼と一つ屋根の下で暮らす、いわゆる恋人というやつなので、見知らぬ誰かに目撃されるよりは幾分かましだ。もちろん恥ずかしさは変わらない。
「妖邪を退治するために出かけたはずの貴方が、何故このような時間に、このような所にいるのでしょうか、ねえ? 煬鳳」
微かに棘を含んだ凰黎の言葉に、煬鳳は思わず心の中で『クソッ!』と悪態をついた。
不幸なのは恋人である彼が、煬鳳の行動に対して些か怒っていること。
――まっすぐに帰らなかったから、怒ってる!
この美丈夫が怒るとどれほど恐ろしいか、煬鳳は知っている。普段怒らない者が怒るときほど恐ろしいものはない。とはいっても、感情をぶちまけるように怒るでもなく……ただひたすら、謝るまで口をきいてくれないだけ。
「いや、妖邪はもちろん退治したんだけどさ。汗もかいたし水浴びしてから帰ろうかなって思って」
「なるほど。……近頃話題になっている池の水が消える事件の犯人は、貴方でしたか」
「うっ!」
意外なことに凰黎が溜め息と共に吐き出した言葉にはすでに怒りはなく、むしろ呆れの色が滲んでいる。言い訳をするより早く、凰黎にここに来た理由を見抜かれてしまったため、煬鳳は次に何を言えば良いのか分からなくなってしまった。
「いや、あれは不可抗力で俺もそこまでの大事になるなんて……あっ!?」
言い終わる前に冷たい何かが煬鳳に巻き付けられる。羽織っていた外衣で煬鳳を包み、凰黎がひょいと抱え上げたのだ。外衣の心地良い冷たさが素肌にじわりと浸透して心地良い。
――いや、そんな場合じゃない!
いまの煬鳳の体温は、人の体温をゆうに超えていた。正確には分からないが、おそらく鉄鍋と同程度かそれ以上には熱くなっているはずだ。
慌てて煬鳳は凰黎に向かって叫ぶ。
「待て! いま触ったら、火傷するぞ!」
「大丈夫ですよ」
凰黎の言葉は本当だった。
不思議なことに煬鳳の体を包む凰黎の外衣はずっと冷たさを保ったままで、燃えることも熱くなることもなかったのだ。
そして煬鳳は凰黎に担がれたまま清瑞山にある小屋へと連れていかれてしまったのだった。
凰黎が嶺主代理を務める蓬静嶺。そのすぐ傍にある小さな山は清瑞山といい、煬鳳と凰黎の二人はその山にある小屋で暮らしている。
「全く……体の熱を下げるために毎回池や湖を干上がらせていたら、いずれ貴方の仕業だと気づかれてしまうでしょう」
「だって……黒い炎を使ったあとは昔っからそうなんだよ。なぁ? 黒曜」
水風呂に入れられたままの煬鳳は、風呂の中で口を尖らせた。
そして煬鳳の呼びかけに応えるように『クエェ』と声が聞こえ、煬鳳の体からひょっこりと黒い炎を纏う鳥が姿を現した。申しわけなさそうに上目遣いで凰黎の様子を窺っているこの黒炎鳥は、煬鳳が使役しているようにも見えるが実のところ煬鳳の霊力の余剰分が形になったものだ。
つまり、申し訳なさそうにしているのは結局のところ煬鳳自身であるといえなくもない。しかし今出るべきではないと感じたのか、すぐに黒曜は煬鳳の中に引っ込んでしまった。
(逃げやがった……)
そんな一人と一羽(?)のやりとりに呆れたように、凰黎は溜め息をつく。
「ならどうして相談してくれなかったんですか」
「だって、心配かけたくなかったし……んっ……」
途中で凰黎に口付けられて思わず煬鳳は身じろいだ。直前まで水の中に入っていた凰黎の手が首筋に触れ心地良い。
一瞬そのまま身を委ねかけた煬鳳は慌てて我に返ると抗議する。
「……ふ、不意打ちなんて、ずるいぞ」
決して嫌なわけではないが、少しばかり照れくさかった。けれど凰黎は全く意に介さない様子で、
「心配をかけた罰です」
と、すました顔で言う。
凰黎にそう言われると言い返すこともできない。結局煬鳳は暫く口を尖らせていたが、押し黙ってしまった。
それにしても、不思議なものだ。
湖ですら一瞬で蒸発させるほどの体熱であるはずなのだが、不思議なことに風呂の水が消えることはない。それどころか水の温度は一向に上がる気配はなく、常に冷たさを保っている。先程までずっと感じていた異様なほどの熱さも、少しずつ下がっているようだ。
「なあ、この水さ。全然温くならないけど一体どうなってるんだ?」
「私が水に霊力を送って温度を下げているのですよ。……いくら私でも、湖一つぶんの温度を長いあいだ下げ続けるのは大変ですからね」
それでわざわざ小屋まで連れ帰ったのか、と煬鳳はようやく理解した。
「凰黎って色んなことが出来るんだな」
煬鳳が感心して言うと、凰黎はくすくすと笑う。
「蓬静嶺は水行使いの集う門派。これくらいは私でなくても弟弟子の善瀧だって造作もないことですから」
「水行って何だ?」
「そう。火、水、木、土、金。この五つは五行といって、万物はこの五つの要素で構成されているといわれています」
「全て?」
凰黎は頷く。
「そう。全て。火や水といった直接的なものだけではなく、人や獣、妖邪や神獣、そして人の体に至るまで」
「そんなに!?」
「そう。そんなにです。五行使いは火、水、木、土、金、いずれかの力を使うことができる者のことをそう呼ぶのです」
「へぇ。じゃあ俺は黒い炎を使うから火行かな」
「貴方はすでに玄烏門の若き掌門でしょう。火行の門派に移るつもりですか?」
「そんなんじゃないよ。ただ気になっただけ……っくしゅん」
揶揄う凰黎に言い返したところで、煬鳳はくしゃみを一つした。どうやらすっかり体の熱は引いて普段通りの体温に戻ったらしい。同時にいままでどれほど冷たい水の中にいたのかを煬鳳は理解した。
ぶるぶると身震いした煬鳳の体に真っ白な布がかけられる。水があまりにも冷たかったせいなのか、優しい暖かさが肌に伝わってきた。
「すっかり体の熱は引いたようですね?」
その隙間から凰黎の綺麗な微笑みが煬鳳へと向けられる。夜闇の中にあっても尚白く光る蓮花のように艶やかな肌と、零れ落ちる朝露のように潤んだ瞳。細められた彼の瞳はこの世のどんな微笑みよりも温かく、煬鳳の心を包み込む。
煬鳳の大好きな――凰黎の笑顔だ。
つられて煬鳳の口も弧を描く。
煬鳳は凰黎に抱き着くと、彼の胸に頬をぴったりとくっつけた。期待を込めて見上げた拍子に白布が煬鳳から落ち、凰黎は布ごと煬鳳を抱きしめる。
「うん。……でもちょっと寒くなっちゃったな」
煬鳳の言葉に凰黎は満足そうに頷くと、
「よろしい。それでは私が暖めて差し上げましょうか」
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