呪いだって?馬鹿げたことを言うんじゃない

にわとり

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とりま謎迷宮頑張る

とりまニキビみたいなもん

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リューベルト「見て!手の部分の痣がなくなってきた。それに目を開けても大丈夫」
「よかったですね。どれもリュー様の努力の結果です」
リューベルト「いや、ヴィーのおかげだよ。ありがとう」
「いえいえ」


本当に俺は何もしていないんだが
わかったことと言えば

.........ん?
なんでリューベルトをリュー様とよんでいるかって?
前話もなんの説明もなしに呼んでいたって?

そんなんそう呼べと言われたからだ

ヴィーとでも呼んでと言った翌日に
リューベルト「俺のことは、リューと呼んでくれて構わない」
と言われたからね。
構わないとか言っときながらリュー以外で反応を返さないのはおかしいと思う


話を戻そう
リューベルトの痣は病気であることは確定している(俺の中では)
多少の様子見の時点で手の痣が消えて顔も薄れてきた
(完全に消えてはいないが)
おそらくニキビ的なものではないかと



ニキビにも種類、場所によって
誰にできやすいとか、原因とかがあったりする。

そういうものと近い気がする


ジャイルトが
ジャイルト「皇子ってヴィルディンくんが診始めてから、だんだん良くなってきてるし、いいこと尽くしだけど、どんな病気かわかったの?」
言ってきたことがある

実際俺と会ってから人間に対する恐怖も薄れてきており
過度なストレスや母親が亡くなった悲しみとかが関係していたのではないかと推測できる

それに、精神異常による人体の被害は前例なんか数え切れないほどあってしまうから
その類の1つである可能性が高い






「おそらく、リュー様の病気は精神疾患の1つであるかと」
リューベルト「精神疾患?」
「はい、ちなみに私と会う以前誰と会話をしていましたか?」
リューベルト「お父様と、1ヶ月に1回程度。それもお父様が俺に話しかけるだけ」
「それと、どのくらいの頻度で外に行かれますか?今の頻度も」
リューベルト「母様が亡くなって以来一回も出ていない」
「……………精神疾患である可能性が高くなりましたね」
リューベルト「?精神疾患は鬱病とかだろ?俺は一般的な感性を持って生きている」
「言い方が悪かったですね、王妃様がお亡くなりになられてリュー様は外へ出られなくなった。それにより日光を浴びなくなり、運動もされなくなったため骨などが弱まり動きにくくなった。」
リューベルト「確かに最初は、動きにくくなったけど。別に外に出ないからいいかと思って放置してたな」
「それで、引きこもられている間に王妃様の悪い噂を反対派に流され、リュー様はそこに巻き込まれストレスを抱えるようになってしまった」
「素人の憶測になりますが、今のところはこの可能性が高いです。」
リューベルト「それでヴィーが来るようになってから、ちゃんと会話をするようになった。それにストレスも緩和されている」




緩和出来ていたんだ
会話によってここまで来たから
次はストレスだと思ってたけど
その心配はなさそうだな



「はい、そうなればあともう少しして痣がなくなり。外へ運動して健康的な生活を送れるようになるかと」
リューベルト「そうなのか、呪いなんかじゃなかったんだ」
「はい、呪いだなんてありえません」





精神疾患であれば、愛で治る可能性だってある。
それにリック王の働きで反対派も減ってきてることがストレス緩和に繋がっているのだろう

じゃあもう大丈夫だな



俺は精神科ではない。
リック王の期待にも応えられただろう






「リュー様の容態がよくなって幸いです。会話役とストレス緩和は他の者でもできるので、私はこれで失礼いたします」
リューベルト「.........は?」
「はい?」
リューベルト「なんて言った?」
「私はこれで失礼いたします。と」
リューベルト「どうして?」




どうしてと言われましても
俺精神科じゃないんで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本来の職場でちゃんと手術してたくさんの命を救いたいので



「.........」
リューベルト「俺のことが嫌いだったのか?」
「いえ、別にそのようなことは」



なんでこんなこと聞いてくるんだ?
病気であることを知れたんだからもういいだろ



リューベルト「じゃあどうして?この仕事がいやだった?なんか嫌なことしてしまったか?」
「そのようなことはありませんよ」
リューベルト「じゃあ本当にどうして」




なんて言えばいい?
相手はまだ6歳
魔法はまだ使えない
なんて伝えれば穏便にかつ確実に辞められるか?





「…私は医者です」
リューベルト「そんなことは知っている、俺の病気を治してくれたからな」
「医者という者は、たくさんの人の命を救わなければなりません。医者はなるのが難しい上に志願者も少ない。リュー様は私を知っていますか?」
リューベルト「ヴィーはヴィーだろう?何を言っているんだ?」
「今はもうなんとも言われていませんが、(王家の虫食い言われてる)昔は神童だの狂神だの言われていました。その所以は、失敗を1度もしたことがないから。患者を全員助けていたから。」
リューベルト「それは知ってる。だからお父様はヴィーを選んだ、俺の病気を治してくれるだろうと」
「そう、だからそろそろ戻らなきゃいけないんです。患者がたくさん苦しんでいる。あの頃のリュー様のように、私はそれを治すために医者になったんです。」
リューベルト「それでも、嫌だと言ったら?」
「困りますね」




やめろ、やめてくれ
そんなこと言わないでくれ
俺は医者になることが夢だったんだ

夢を叶えたのに
なんも出来ていないんだ

人を救うためになったんだ
だからもういいだろ?


リューベルトからリック王に言ってくれーーー




リューベルト「わかった。その代わり週に1回でいいから会いにきて」
「おまかせください、週に1回定期検診的な感じで会いに来ますね」
リューベルト「絶対だからな、破った瞬間ヴィーを解雇させるからな」





怖っ、怖すぎじゃね
本当に6歳か?


それからは一応会いに行ってはいるが、ゲーム開始時と同じくらいかそれ以上までに治ってきた
それに来年から学院に通い始める歳になった
背を越されたことには不服だが、
これでもう関わらずにいられるのだから
嬉しさしかない
この調子で主人公はリューベルトルートに進んでくれ
それかジャイルトルートでもいいから
どっちかお願いします




ちなみにリューベルトが飛び級すると言った時死ぬ気で止めた
リューベルト「どうしてだ?お前だって飛び級しただろ?」
「はい、しましたが、リュー様はいいのですか?私みたいになったとしても。友達すらできないんですよ?」
リューベルト「それはいけないな」
「そうですよ、青春できないんですよ!?」
リューベルト「じゃあ、飛び級はしなくていい」
「はい、その方がいいです」





傷つきはしたからな!
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