32 / 76
雨女
雨が隠した言葉
しおりを挟む
白猫が跳ぶように獣道を駆け抜けていく。
「おい、ちょっ……と、待てって!」
悠弥も後を追って走る、走る。
森の薄明かりの中を走り抜ける。
来た道はこんなに長かっただろうか。音のない森に、猫の鈴の音と悠弥の足音だけが響く。
白猫の後ろ姿が遠く、暗闇に隠されて見えなくなったとき、道の先が急に開けた。
まだ明るい夕陽に照らされて、見知った顔が見えてくる。
「悠弥さん! よかったぁ!」
「遥さん……?」
駆け寄ってきた遥から、かすかに鈴の音が聞こえた気がした。
「今、ここに白い猫が来ませんでしたか?」
「……いいえ、見ていませんよ。それより、急にいなくなってしまうんですもの、心配しましたよ。ご無事でなによりです」
猫のことは興味がなさそうに受け流し、遥はいつもの笑顔を見せた。
夕暮れの山に烏の鳴き声が響く。どこからともなく聴こえる虫の音。
まだあたりが見渡せるくらいの明るさがある。
見上げると、西の空が紅く色づいていた。道に迷ったとき、もう日が暮れはじめていたはずなのに。
走ってきた道を振り返ると、廃屋の脇の薮だった。
二人が並んで鏡を探し始めた場所である。
悠弥が草を掻き分けた跡が残り、その先は草木が生い茂っていた。走り抜けてきたはずの獣道など、どこにも見当たらない。
まるで夢でも見ていたかのようだった。だが、握りしめていた銅鏡だけは、今も確かにこの右手にある。
悠弥は当たり前の景色と、右手の感触に胸を撫で下ろしつつ、それを遥に差し出した。
「遥さん、これを」
銅鏡を両の手で受け取り、それをしばし見つめる。
「割れてしまっていたんですね……」
眉をひそめつつ、見事なほどに一直線に欠けた縁に手を沿わせる。
「それを見つけて、遥さんに声をかけようと立ち上がったんです。そうしたら、見覚えのない茂みの中にいて。獣道を辿っていったら、会ったんです」
「山姫さま、ですね」
「はい。もし会えたなら、いろいろと話をしてみたいと思っていたけど……。とてもとても……足がすくむばかりでした……」
銅鏡をハンカチで丁寧に包み、それを大切そうに鞄にしまうと遥はにっこりと微笑んだ。
「山姫さまは迷い家に住んでおられるそうです。山姫さまが会いたいと思った方しか、その屋敷にたどり着くことはできません。きっと、悠弥さんは試されたのでしょう」
「試された……」
いや、違う。
「試されている」のだ。
悠弥は山姫の言葉を思い返した。
おぬしには何ができる?
山を下りきった頃には、すっかり日が暮れていた。
残りの鏡の欠片を探そうとも思ったのだが、日が落ちてしまっては危険だという遥の言葉に、悠弥は素直に従った。
車内は淀んだ空気に満ちていた。
思いのほかひどい状態だった祠、割れてしまった銅鏡。そして、山姫の言葉。
助手席の遥も、黙って前を向いたままだ。銅鏡を両手で抱えながら。
「俺、ちょっと反省しました」
唐突な悠弥のつぶやきに、
「どうしたんです?」
と、遥は不思議そうに悠弥の横顔を覗き込んだ。
「山の主に会えたなら、時雨さんをどうして追い出したりしたのか、なぜ助けてあげないのかって、問い質すつもりでいたんです。でも……」
時雨を作り出したのは人間で、それを捨てたのもまた人間だと、山姫は言った。
「人の作り出した小さな神は、人に必要とされなくなると消えてしまう。俺はそんなことも知らずに山の主を責めようとしていたわけで……」
あやかしには人と違う理がある。
遥がそう言っていた意味が、今はよくわかる。
「山姫さまは、最後に俺に言いました。お前には何ができるのか、お前の覚悟を見せてみろって。でも俺、正直言って……そこまで、あやかしたちとの付き合い方を深く考えていたわけじゃなくて」
遥がこちらをじっと見ているのが、横目で感じ取れた。
「山姫さまは……ずっと昔、人間と約束をしたそうです。人間もあやかしも隔てなく守ろう、と。俺には……そんな気概があるのか……」
最初は興味本位だった。あやかしの存在が嬉しくて、彼らと関わって仕事ができるなんて面白そうだった。実際、彼らの手助けをする生活は刺激に満ちて、楽しいと思っていた。けれどそれは、本当に彼らのことを想ってしたことと言えるだろうか。
「でも今は、もっとあやかしたちのこと、知りたいと思うんです」
「悠弥さん……」
信号待ちになり、やっと遥の顔を見ることができた。
その表情は穏やかで、悠弥はホッとした。
「もっとみんなの力になりたいんです。あやかしたちと、ともに生きる道を探したい。もっとできることを増やしたい」
遥は黙って悠弥の横顔を見つめていた。
「今はまだ、俺ができることは多くないけど……もっと彼らを理解して、ちゃんと力になりたいって思うんです」
黙ったままの遥の様子に、少し慌てたように取り繕う。
「なんか偉そうでしたね、すみません。つまり、その……今後ともよろしくお願いします」
「ありがとう……悠弥さん」
「山姫さまとの約束の主は、もうこの世にはいないけど」
それでも、山姫はずっと約束を胸にあの山を守っている。今も。きっと、これからも。
「だれかが、その人の想いを受け継いでいったなら……山姫さまとの約束を守り続けることが出来るんじゃないかと思うんです」
「ええ、きっと」
信号が青に変わった。
山を越えると悠弥たちの町が見えてくる。
進行方向には、夜の闇をかき集めたような黒い雲が広がっている。
「時雨さんのことなんですけど……もしかしたら、山姫さまは、時雨さんを救いたいがために山を追い出したのかもしれないと思うんです」
人のいなくなってしまったあの山里では、もはや時雨を救えるものはいない。
「山を下りて、人のいる場所へ行くように仕向けたのかもしれない」
本当は、誰よりも時雨のことを案じていたのではないか。
「俺たちに時雨さんを託したんじゃないでしょうか」
人の作り出した小さな神は、人が必要としなくなったときに消えてしまう。
悠弥は何度もその言葉を思い返していた。
里を守るための小さな神。里の存在がなくなった今、存在意義を失ってしまったのだろう。それをなんとか繋ぎ止めていた依代である御神体も壊れたとなれば、時雨が消えてしまうのも時間の問題かもしれない。
そうであるならば。
「きっと、時雨さんの存在を守れるのは……人間だけなんです。俺たちが、時雨さんを必要としたなら。時雨さんに、ここにいてほしいと願ったなら。もしかしたら、時雨さんが消えてしまうことはないんじゃないですか」
「私たちが、時雨さんを……?」
「誰かが雨の神に祈り続けたなら、その神を祀っているのなら、存在意義を取り戻すことになりませんか」
「確かに……理屈ではそうかもしれませんね」
問題は、その方法だ。
御神体である鏡はもう割れてしまっている。残りの部分も見つかっていない。
「山姫さまは、鏡を持ち帰っても何も変わらないと言いました。もうこの鏡では、その役割は果たせないってことだと思うんです。今わかっている必要なものは、人の祈りと、御神体。御神体として、何か代わりになるものを探さないと」
「代わりになるもの……。神棚や神鏡をご用意することはできますけれど……」
それが力を取り戻す要になりうるかは、わからないという。
「新調したからといって、解決するかどうかはわからない……。でも、やってみるしか……ないですよね」
全てが手探りだが、ひとつずつ試してみるしかない。
「そうですね。戻ったら早速、方々のあやかしや知人の神職の方に当たってみましょう」
「はい、お願いします! 俺にできることがあればなんでも言ってください! 俺も、もう少し色々と調べてみます」
意見の一致をみて、ようやく重苦しい空気を脱することができた。そう思うのは遥も同じようで、深く息を吐きつつ、ゆっくりと伸びをしてみせた。
長くゆるやかな坂を下り、悠弥たちの町に入ると黒い雲から雨が落ちてきていた。
だが、それに心惑わされることももうない。
朝霧不動産が近づくと、雨と風は少し勢いを増した。
「あの……悠弥さん、私……まだお話していないことが……」
雨粒が叩きつけるように落ち、安っぽい軽自動車の屋根とワイパーが騒々しい音を立てる。
遥が何か言いかけたようだったが、その語尾まで聞き取ることができなかった。
「今、なんて……?」
何か、大事なことを聞き逃した気がする。
「いいえ、やっぱりいいんです! また今度にします」
「何か大事なことじゃ……」
悠弥の言葉が終わらないうちに、今度は遥が大きく声を上げた。
「あ、悠弥さん、前! あれは……」
朝霧不動産の入り口。人影が見えた。
傘もささずに佇む白いワンピースのうしろ姿。
悠弥は急ぎ車を停め、後部座席の足元から傘を取り出し駆けつけた。
「おい、ちょっ……と、待てって!」
悠弥も後を追って走る、走る。
森の薄明かりの中を走り抜ける。
来た道はこんなに長かっただろうか。音のない森に、猫の鈴の音と悠弥の足音だけが響く。
白猫の後ろ姿が遠く、暗闇に隠されて見えなくなったとき、道の先が急に開けた。
まだ明るい夕陽に照らされて、見知った顔が見えてくる。
「悠弥さん! よかったぁ!」
「遥さん……?」
駆け寄ってきた遥から、かすかに鈴の音が聞こえた気がした。
「今、ここに白い猫が来ませんでしたか?」
「……いいえ、見ていませんよ。それより、急にいなくなってしまうんですもの、心配しましたよ。ご無事でなによりです」
猫のことは興味がなさそうに受け流し、遥はいつもの笑顔を見せた。
夕暮れの山に烏の鳴き声が響く。どこからともなく聴こえる虫の音。
まだあたりが見渡せるくらいの明るさがある。
見上げると、西の空が紅く色づいていた。道に迷ったとき、もう日が暮れはじめていたはずなのに。
走ってきた道を振り返ると、廃屋の脇の薮だった。
二人が並んで鏡を探し始めた場所である。
悠弥が草を掻き分けた跡が残り、その先は草木が生い茂っていた。走り抜けてきたはずの獣道など、どこにも見当たらない。
まるで夢でも見ていたかのようだった。だが、握りしめていた銅鏡だけは、今も確かにこの右手にある。
悠弥は当たり前の景色と、右手の感触に胸を撫で下ろしつつ、それを遥に差し出した。
「遥さん、これを」
銅鏡を両の手で受け取り、それをしばし見つめる。
「割れてしまっていたんですね……」
眉をひそめつつ、見事なほどに一直線に欠けた縁に手を沿わせる。
「それを見つけて、遥さんに声をかけようと立ち上がったんです。そうしたら、見覚えのない茂みの中にいて。獣道を辿っていったら、会ったんです」
「山姫さま、ですね」
「はい。もし会えたなら、いろいろと話をしてみたいと思っていたけど……。とてもとても……足がすくむばかりでした……」
銅鏡をハンカチで丁寧に包み、それを大切そうに鞄にしまうと遥はにっこりと微笑んだ。
「山姫さまは迷い家に住んでおられるそうです。山姫さまが会いたいと思った方しか、その屋敷にたどり着くことはできません。きっと、悠弥さんは試されたのでしょう」
「試された……」
いや、違う。
「試されている」のだ。
悠弥は山姫の言葉を思い返した。
おぬしには何ができる?
山を下りきった頃には、すっかり日が暮れていた。
残りの鏡の欠片を探そうとも思ったのだが、日が落ちてしまっては危険だという遥の言葉に、悠弥は素直に従った。
車内は淀んだ空気に満ちていた。
思いのほかひどい状態だった祠、割れてしまった銅鏡。そして、山姫の言葉。
助手席の遥も、黙って前を向いたままだ。銅鏡を両手で抱えながら。
「俺、ちょっと反省しました」
唐突な悠弥のつぶやきに、
「どうしたんです?」
と、遥は不思議そうに悠弥の横顔を覗き込んだ。
「山の主に会えたなら、時雨さんをどうして追い出したりしたのか、なぜ助けてあげないのかって、問い質すつもりでいたんです。でも……」
時雨を作り出したのは人間で、それを捨てたのもまた人間だと、山姫は言った。
「人の作り出した小さな神は、人に必要とされなくなると消えてしまう。俺はそんなことも知らずに山の主を責めようとしていたわけで……」
あやかしには人と違う理がある。
遥がそう言っていた意味が、今はよくわかる。
「山姫さまは、最後に俺に言いました。お前には何ができるのか、お前の覚悟を見せてみろって。でも俺、正直言って……そこまで、あやかしたちとの付き合い方を深く考えていたわけじゃなくて」
遥がこちらをじっと見ているのが、横目で感じ取れた。
「山姫さまは……ずっと昔、人間と約束をしたそうです。人間もあやかしも隔てなく守ろう、と。俺には……そんな気概があるのか……」
最初は興味本位だった。あやかしの存在が嬉しくて、彼らと関わって仕事ができるなんて面白そうだった。実際、彼らの手助けをする生活は刺激に満ちて、楽しいと思っていた。けれどそれは、本当に彼らのことを想ってしたことと言えるだろうか。
「でも今は、もっとあやかしたちのこと、知りたいと思うんです」
「悠弥さん……」
信号待ちになり、やっと遥の顔を見ることができた。
その表情は穏やかで、悠弥はホッとした。
「もっとみんなの力になりたいんです。あやかしたちと、ともに生きる道を探したい。もっとできることを増やしたい」
遥は黙って悠弥の横顔を見つめていた。
「今はまだ、俺ができることは多くないけど……もっと彼らを理解して、ちゃんと力になりたいって思うんです」
黙ったままの遥の様子に、少し慌てたように取り繕う。
「なんか偉そうでしたね、すみません。つまり、その……今後ともよろしくお願いします」
「ありがとう……悠弥さん」
「山姫さまとの約束の主は、もうこの世にはいないけど」
それでも、山姫はずっと約束を胸にあの山を守っている。今も。きっと、これからも。
「だれかが、その人の想いを受け継いでいったなら……山姫さまとの約束を守り続けることが出来るんじゃないかと思うんです」
「ええ、きっと」
信号が青に変わった。
山を越えると悠弥たちの町が見えてくる。
進行方向には、夜の闇をかき集めたような黒い雲が広がっている。
「時雨さんのことなんですけど……もしかしたら、山姫さまは、時雨さんを救いたいがために山を追い出したのかもしれないと思うんです」
人のいなくなってしまったあの山里では、もはや時雨を救えるものはいない。
「山を下りて、人のいる場所へ行くように仕向けたのかもしれない」
本当は、誰よりも時雨のことを案じていたのではないか。
「俺たちに時雨さんを託したんじゃないでしょうか」
人の作り出した小さな神は、人が必要としなくなったときに消えてしまう。
悠弥は何度もその言葉を思い返していた。
里を守るための小さな神。里の存在がなくなった今、存在意義を失ってしまったのだろう。それをなんとか繋ぎ止めていた依代である御神体も壊れたとなれば、時雨が消えてしまうのも時間の問題かもしれない。
そうであるならば。
「きっと、時雨さんの存在を守れるのは……人間だけなんです。俺たちが、時雨さんを必要としたなら。時雨さんに、ここにいてほしいと願ったなら。もしかしたら、時雨さんが消えてしまうことはないんじゃないですか」
「私たちが、時雨さんを……?」
「誰かが雨の神に祈り続けたなら、その神を祀っているのなら、存在意義を取り戻すことになりませんか」
「確かに……理屈ではそうかもしれませんね」
問題は、その方法だ。
御神体である鏡はもう割れてしまっている。残りの部分も見つかっていない。
「山姫さまは、鏡を持ち帰っても何も変わらないと言いました。もうこの鏡では、その役割は果たせないってことだと思うんです。今わかっている必要なものは、人の祈りと、御神体。御神体として、何か代わりになるものを探さないと」
「代わりになるもの……。神棚や神鏡をご用意することはできますけれど……」
それが力を取り戻す要になりうるかは、わからないという。
「新調したからといって、解決するかどうかはわからない……。でも、やってみるしか……ないですよね」
全てが手探りだが、ひとつずつ試してみるしかない。
「そうですね。戻ったら早速、方々のあやかしや知人の神職の方に当たってみましょう」
「はい、お願いします! 俺にできることがあればなんでも言ってください! 俺も、もう少し色々と調べてみます」
意見の一致をみて、ようやく重苦しい空気を脱することができた。そう思うのは遥も同じようで、深く息を吐きつつ、ゆっくりと伸びをしてみせた。
長くゆるやかな坂を下り、悠弥たちの町に入ると黒い雲から雨が落ちてきていた。
だが、それに心惑わされることももうない。
朝霧不動産が近づくと、雨と風は少し勢いを増した。
「あの……悠弥さん、私……まだお話していないことが……」
雨粒が叩きつけるように落ち、安っぽい軽自動車の屋根とワイパーが騒々しい音を立てる。
遥が何か言いかけたようだったが、その語尾まで聞き取ることができなかった。
「今、なんて……?」
何か、大事なことを聞き逃した気がする。
「いいえ、やっぱりいいんです! また今度にします」
「何か大事なことじゃ……」
悠弥の言葉が終わらないうちに、今度は遥が大きく声を上げた。
「あ、悠弥さん、前! あれは……」
朝霧不動産の入り口。人影が見えた。
傘もささずに佇む白いワンピースのうしろ姿。
悠弥は急ぎ車を停め、後部座席の足元から傘を取り出し駆けつけた。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
smile in voice - 最愛の声-
甘灯
キャラ文芸
周囲から非の打ち所がない完璧な女性と評価されている『菜島 加奈』
美貌の持ち主である彼女……実は恋愛に置いてかなり奥手である。
アラサーとなり、年齢=彼氏無し。
これは流石にマズイと思った彼女はマッチングアプリで『紫雨』という男性と会うが、結局失敗に終わる。
しかし数週間後、加奈は意外な形で彼と再会を果たすことになるが……。
『素顔』を隠して生きる加奈と、とある『秘密』を抱えて生きる男性とのサスペンス・ラブストーリー
※この作品は『甘灯の思いつき短編集』の1話完結の物語として書きましたが、再編集して長編として投稿し直しているものになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる