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第27話 期待の新人
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数日ぶりに開拓村へと帰ってきた。
帰路は馬3頭を拝借したから、さながら上流階級の如く優雅なものだった。
ディスティナ戦での収穫は馬と、優秀な人材2名。
そして袋一杯のヒヨコ豆だ。
1国を陥落させた成果としては少なすぎるが、本来の目的は北の脅威を潰す事だ。
それ自体には成功しているので、あまり欲張らない方が良いだろう。
「ここがオレの拠点だ。まだまだ人は少ないが、土地はあるし実りも豊かだ。これからドンドン大きくしていくぞ」
「へぇ、そっスかぁ。すごいッスねぇ」
とりあえず2人には村の案内をしておきたい。
報告を終えたらアチコチ見せることにしよう。
とりあえず食堂に向かうことにした。
「たっだいまー」
「ミノル!? もう帰ってきたの?」
昼飯中だったようで、食堂には多くの人が集まっていた。
その中にはレジーヌたちの姿も見える。
皿にあるのはビーフシチューだろうか。
良いな、オレも食いたくなってきた。
「良かった、無事だったのね!」
「ミノルさまぁーーお帰りなさいませぇー!」
オレの姿を見るなり、レジーヌとシンシアは飛んできた。
文字通りに。
空母のカタパルトでも仕込んでいるかのような、完璧な水平ジャンプだった。
その脚力は気持ち悪いな。
「もう、心配したんだから! 危ない真似はこれっきりにしてよね」
「ご無事で何よりですよぉー。大変な事になってやしないか、もう不安で不安で……」
「わかった、わかったから1回離れろよ」
レジーヌとシンシアがオレの胸で泣き続けた。
心配されるっていう感覚は悪くないもんだ。
ちなみに、今日のお昼はビーフシチュー。
つまりはミノルさんの胸元が大惨事となってしまう訳だ。
オレの数少ない衣服が、口拭きナプキンみたいな扱いを受けてしまったのだ。
後でキレイに洗ってもらおう。
「さぁて、ちょっと新しい仲間を紹介するぞ。オッサンとトガリも聞いてくれ」
「新しい、仲間?」
「そうだ。ディスティナから良さげなヤツをスカウトしてきた。コイツらだ」
オレは背後に所在無く立っていた2人を前に誘導した。
転校生がやってきた絵面と似た感じになる。
「ええと、内政が得意なエグゼくん。それと元・警備隊長のノーマッドくんだ」
「エグゼでーす。なんつうか、テキトーに、よろしくッス」
「ご紹介にお預かりました、ノーマッドと申します。以後、お見知りおきを」
「じゃあエグゼには書類を見てもらおうかな。ノーマッドはここで待っていてくれ」
「あーーいッス」
語尾の締まらない男を連れて、オレの家までやってきた。
中は書類も家具も整然と整えられている。
ハチミツ騒動でかなり荒れたハズなんだが、留守中に片付けてくれたらしい。
エグゼにひとまず席を譲る。
「ここにあるのは、領地運営のためのものとなる。ここで割り出した数字をもとに、アレコレ方針を決めているぞ」
「ふぅん。結構マメにやってんスねぇ」
「どうだ。見た感じでやれそうか?」
「うーーん。どうかなーーッス」
エグゼは書類を斜め読みすると、いくつかの項目に×と書き、他にはサラサラと細かく数字を記入していった。
「おい。そのバッテンは何だよ?」
「これっスか? 要らねぇ項目だからッス。やるだけ無駄な仕事なんで消しときました」
「無駄ってお前、防衛計画とか消してんじゃねぇよ。大事な項目だろうが! 食料のとこも……」
「いやいやいや。マジ要らねぇッス。特に防衛ライン。これから村は拡大すんでしょ? 軍もでかくしてくんでしょ? 必要なパワーが全部未定なんだから、考えるだけ無駄なんすよ。今アレコレ考え尽くしても、一ヶ月後になって話がかわっちゃうようなら意味ねぇッス」
そうなのか?
そうかも。
いや待てミノル、口車に乗るな。
コイツは仕事を減らして楽をしたいだけかもしれんぞ。
「だったらお前。食料の項目もひとつ消したろう。それは『全員で収穫した場合』のやつか。なんで消した?」
「だって食い物メチャクチャ余ってんじゃないスか。他の生産ライン止めてまで食料を漁る必要がないじゃないスよ。それよりも歴史的な飢饉が起きることもあるんでぇ、保存食の生産と割り当て人員と対価コスト考えた方がずっと建設的ッスよ」
「そうかぁ? 村の持ってる力を把握するのは大事だろうよ」
「ミノルさんはフレキシブルなやり方考えてますけど、あんま良いやり方じゃないッス。各方面のプロを育てないと」
「ふれ、きしぶる?」
「そっス。少人数の村にありがちなんスけど、それはやっちゃダメッス。非効率すぎて、最終的には生産落ちるんで」
だんだん話に付いていけなくなってきた。
やっぱり本職と喋るとボロが出そうになるな。
「うん、うん。分かるよ。何せここは革新的な村だからな。最先端の形態であるべきだ。だからフレキシブルな感じで行こうか」
「いやいや! フレキシブルじゃダメだって話を……」
「じゃあ後ヨロシクなー」
「ねぇ、ちょっと!」
バタン。
強引に話を切って逃げ出した。
スマンね、ミノルさんはこう、武闘派なんだよ。
突っ込んだ話はお友だちとやってくれ!
さて、次はノーマッドの方か。
世間話でもして打ち解けてくれたら助かるんだがな。
そんな楽観的な気分で食堂のドアを開けると、攻撃的な声が聞こえた。
ノーマッドとレジーヌだろう。
ヒステリックな空気にはドキッとさせられた。
「レジーヌ姫! さっきも申し上げましたが、その作法はなんですか! 肘立てない、アゴも出さない!」
「ふぇ、ふぇ、ごめんなさぁい」
「ホラまた背筋曲がってるじゃないですか、伸ばして! もっとシャンとして!」
「……なぁにやってんの、お前ら?」
「ミノル! 助けてぇーー!」
本日2回目の姫様ダイブを見せつけられた。
かと思うと、昇り棒の要領でオレの身体を使って半回転し、背中の方へ回り込んでしまった。
その手はカタカタと震えていて怯えているようだ。
方やノーマッドは鬼の様な形相でこちらを睨み付けていた。
怖すぎる。
「おい、何があった?」
「……ミノル殿。レジーヌ姫は本当に姫君なのですかな? 礼儀も作法もまるでお話にならない! スープの召し上がり方ひとつ知らぬとは……そのような無様で社交界の場に出られるとお思いか!?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
「オッサンさぁ。止めろよな。お前ボディーガードみてぇなもんじゃねぇの?」
「作法について、この男は詳しいようだ。ワシに口出しなど出来ようか」
「クソッ。子猫拾ってからはそっちに気を取られやがって……!」
ノーマッドはどこで調達したのか、細い木の枝を手にしていた。
それを威嚇でもするようにヒュンヒュンと手慰みのように振り回している。
お前ちょっと怖すぎんよ。
「アリア。お前いつだったか、コイツの経歴が面白いって言ってたよな。教えろ」
ーーこのオスは元々伯爵だったのですが、この性格が災いし、子爵へと格下げされました。尚且つ、城から遠ざけられております。余程強い言葉で罵った模様です。
「あぁ、あり得そうだな」
待望の内政官、そして骨のある男を味方にしたが、これが何とも扱いにくい連中だ。
世の中やっぱり簡単にはいかないようだ。
次は何というか、平凡な人を探してみようか。
ここの連中は何かとキャラが濃いからな、薄味を希望する。
帰路は馬3頭を拝借したから、さながら上流階級の如く優雅なものだった。
ディスティナ戦での収穫は馬と、優秀な人材2名。
そして袋一杯のヒヨコ豆だ。
1国を陥落させた成果としては少なすぎるが、本来の目的は北の脅威を潰す事だ。
それ自体には成功しているので、あまり欲張らない方が良いだろう。
「ここがオレの拠点だ。まだまだ人は少ないが、土地はあるし実りも豊かだ。これからドンドン大きくしていくぞ」
「へぇ、そっスかぁ。すごいッスねぇ」
とりあえず2人には村の案内をしておきたい。
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とりあえず食堂に向かうことにした。
「たっだいまー」
「ミノル!? もう帰ってきたの?」
昼飯中だったようで、食堂には多くの人が集まっていた。
その中にはレジーヌたちの姿も見える。
皿にあるのはビーフシチューだろうか。
良いな、オレも食いたくなってきた。
「良かった、無事だったのね!」
「ミノルさまぁーーお帰りなさいませぇー!」
オレの姿を見るなり、レジーヌとシンシアは飛んできた。
文字通りに。
空母のカタパルトでも仕込んでいるかのような、完璧な水平ジャンプだった。
その脚力は気持ち悪いな。
「もう、心配したんだから! 危ない真似はこれっきりにしてよね」
「ご無事で何よりですよぉー。大変な事になってやしないか、もう不安で不安で……」
「わかった、わかったから1回離れろよ」
レジーヌとシンシアがオレの胸で泣き続けた。
心配されるっていう感覚は悪くないもんだ。
ちなみに、今日のお昼はビーフシチュー。
つまりはミノルさんの胸元が大惨事となってしまう訳だ。
オレの数少ない衣服が、口拭きナプキンみたいな扱いを受けてしまったのだ。
後でキレイに洗ってもらおう。
「さぁて、ちょっと新しい仲間を紹介するぞ。オッサンとトガリも聞いてくれ」
「新しい、仲間?」
「そうだ。ディスティナから良さげなヤツをスカウトしてきた。コイツらだ」
オレは背後に所在無く立っていた2人を前に誘導した。
転校生がやってきた絵面と似た感じになる。
「ええと、内政が得意なエグゼくん。それと元・警備隊長のノーマッドくんだ」
「エグゼでーす。なんつうか、テキトーに、よろしくッス」
「ご紹介にお預かりました、ノーマッドと申します。以後、お見知りおきを」
「じゃあエグゼには書類を見てもらおうかな。ノーマッドはここで待っていてくれ」
「あーーいッス」
語尾の締まらない男を連れて、オレの家までやってきた。
中は書類も家具も整然と整えられている。
ハチミツ騒動でかなり荒れたハズなんだが、留守中に片付けてくれたらしい。
エグゼにひとまず席を譲る。
「ここにあるのは、領地運営のためのものとなる。ここで割り出した数字をもとに、アレコレ方針を決めているぞ」
「ふぅん。結構マメにやってんスねぇ」
「どうだ。見た感じでやれそうか?」
「うーーん。どうかなーーッス」
エグゼは書類を斜め読みすると、いくつかの項目に×と書き、他にはサラサラと細かく数字を記入していった。
「おい。そのバッテンは何だよ?」
「これっスか? 要らねぇ項目だからッス。やるだけ無駄な仕事なんで消しときました」
「無駄ってお前、防衛計画とか消してんじゃねぇよ。大事な項目だろうが! 食料のとこも……」
「いやいやいや。マジ要らねぇッス。特に防衛ライン。これから村は拡大すんでしょ? 軍もでかくしてくんでしょ? 必要なパワーが全部未定なんだから、考えるだけ無駄なんすよ。今アレコレ考え尽くしても、一ヶ月後になって話がかわっちゃうようなら意味ねぇッス」
そうなのか?
そうかも。
いや待てミノル、口車に乗るな。
コイツは仕事を減らして楽をしたいだけかもしれんぞ。
「だったらお前。食料の項目もひとつ消したろう。それは『全員で収穫した場合』のやつか。なんで消した?」
「だって食い物メチャクチャ余ってんじゃないスか。他の生産ライン止めてまで食料を漁る必要がないじゃないスよ。それよりも歴史的な飢饉が起きることもあるんでぇ、保存食の生産と割り当て人員と対価コスト考えた方がずっと建設的ッスよ」
「そうかぁ? 村の持ってる力を把握するのは大事だろうよ」
「ミノルさんはフレキシブルなやり方考えてますけど、あんま良いやり方じゃないッス。各方面のプロを育てないと」
「ふれ、きしぶる?」
「そっス。少人数の村にありがちなんスけど、それはやっちゃダメッス。非効率すぎて、最終的には生産落ちるんで」
だんだん話に付いていけなくなってきた。
やっぱり本職と喋るとボロが出そうになるな。
「うん、うん。分かるよ。何せここは革新的な村だからな。最先端の形態であるべきだ。だからフレキシブルな感じで行こうか」
「いやいや! フレキシブルじゃダメだって話を……」
「じゃあ後ヨロシクなー」
「ねぇ、ちょっと!」
バタン。
強引に話を切って逃げ出した。
スマンね、ミノルさんはこう、武闘派なんだよ。
突っ込んだ話はお友だちとやってくれ!
さて、次はノーマッドの方か。
世間話でもして打ち解けてくれたら助かるんだがな。
そんな楽観的な気分で食堂のドアを開けると、攻撃的な声が聞こえた。
ノーマッドとレジーヌだろう。
ヒステリックな空気にはドキッとさせられた。
「レジーヌ姫! さっきも申し上げましたが、その作法はなんですか! 肘立てない、アゴも出さない!」
「ふぇ、ふぇ、ごめんなさぁい」
「ホラまた背筋曲がってるじゃないですか、伸ばして! もっとシャンとして!」
「……なぁにやってんの、お前ら?」
「ミノル! 助けてぇーー!」
本日2回目の姫様ダイブを見せつけられた。
かと思うと、昇り棒の要領でオレの身体を使って半回転し、背中の方へ回り込んでしまった。
その手はカタカタと震えていて怯えているようだ。
方やノーマッドは鬼の様な形相でこちらを睨み付けていた。
怖すぎる。
「おい、何があった?」
「……ミノル殿。レジーヌ姫は本当に姫君なのですかな? 礼儀も作法もまるでお話にならない! スープの召し上がり方ひとつ知らぬとは……そのような無様で社交界の場に出られるとお思いか!?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
「オッサンさぁ。止めろよな。お前ボディーガードみてぇなもんじゃねぇの?」
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ノーマッドはどこで調達したのか、細い木の枝を手にしていた。
それを威嚇でもするようにヒュンヒュンと手慰みのように振り回している。
お前ちょっと怖すぎんよ。
「アリア。お前いつだったか、コイツの経歴が面白いって言ってたよな。教えろ」
ーーこのオスは元々伯爵だったのですが、この性格が災いし、子爵へと格下げされました。尚且つ、城から遠ざけられております。余程強い言葉で罵った模様です。
「あぁ、あり得そうだな」
待望の内政官、そして骨のある男を味方にしたが、これが何とも扱いにくい連中だ。
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