4 / 35
第4話 異世界人との遭遇
しおりを挟む
オレが降り立ったのは大陸の南東エリアで、大森林という名のついた場所だ。
ここから北へ行くとディスティナ公国、西にはアルフェリア王国がある。
今居る場所は大森林の中でも人里寄りであるため、いずれの国境へも歩いて数日で辿り着くとの事。
これらの情報は全部脳内マニュアルが教えてくれた。
他にも、両国の軍隊をどれだけ血祭りにあげれば制圧可能かとか。
そこにどれだけ人間の女が居るかも教えてくれた。
そんな生々しい話を聞かせんなよ。
耳塞いでも意味ナシとか拷問じゃねぇか。
「それはそうとお前。名前は、ええと……」
ーーはい。私はVISmー186です。
「それそれ。覚えにくくってしょうがねぇ。何か名前つけて良いか?」
ーー名称変更、承りました。新しい呼び名をどうぞ。
おお、呼び方を変えられんのか。
ダメもとだったが言ってみるもんだ。
「そうだなぁ。ミソ小町(こまち)ってのはどうだ? オレの住んでた世界に素晴らしい調味料があってだな……」
ーーすみません。理解が追い付きません。
「いや、ミソ小町だよ。お前の名前」
ーーすみません。理解が追い付きません。
こいつ、やんわりと拒否してやがる。
聞こえないフリする程嫌かこの野郎。
「何だよ。じゃあ、シンプルにミソ子と名付け……」
ーーすみません。理解が追い付きません。
「くい気味に拒否すんな!」
単なる名付けがメチャクチャ難航した。
散々に頭を捻るが全部拒否。
ミソらさん、ミソコージ、ミソッカス娘(こ)と挙げてみたが全部ダメだった。
随分と反抗的な態度じゃねぇかクソが。
「えーっと、えーっと。じゃあアリアにするか。これは飼ってた犬の名前……」
ーー名称変更、受理しました。以後アリアとお呼びください。
「お、おう。ようやく気に入ってくれたか」
ーー名称変更は一度きりの機能となります。再度の変更は不可となりますので、ご注意ください。
「それ嘘だろ。完全な後付けだろオイ?」
ーー不可ですので、ご注意ください。
「……わかったよ、別に変えたりはしねぇよ!」
こうして、オレとアリアの2人旅は始まった。
といっても街や村は目指さない。
食い物を探し、魔獣を撃退し続けながらさまよっているだけだ。
ホームレス同然の身分だが、意外と快適だったりする。
敵は弱く、あちこちに果物が成ってるおかげだろうか。
不安定さと発見の楽しさが絶妙で、真新しいゲームでもやっているような気分になる。
「アリア、こいつは何者だ?」
「キシャァアー!」
ーーお答えします。鉄トカゲです。群れると脅威ですが、単体であれば問題ありません。
「ありがとうよっと」
「グェエーー!」
苦もなく鉄トカゲをヒト振りで撲殺。
弾ける体液。
戦闘が楽なのは良いが、もうちょっとスマートにいきたいとも思う。
それからも、木の棒をフル活用して敵を葬り続けた。
ブラックベア、デスワーム、そして鉄トカゲ。
手傷を負うことなく倒せるのは良いんだが、敵の死に様が生々しい。
早い段階で刃物を手に入れたいものだ。
「ところでアリア。リンゴだのトカゲだの、オレに耳馴染みのある単語なんだが、現地でもそう言うのか?」
ーーお答えします。これらは現地語ではございません。ミノル様にご理解いただけるよう、私が変換を担っております。
「マジか。何気に多機能だな」
ーー原住民との話し言葉や書き言葉も同様となります。よって、人里に降りられた際も問題なくお過ごしいただけます。
「それはありがてぇな。興味本意に聞くが、現地の言葉とどれくらい違うんだ? たとえばリンゴはなんて言う?」
ーーリンゴはこの世界で『デル・マルナ・ブプリシアヌス・リーガット』となります。ご要望でしたら機能を停止致します。
「ふぅん。そんなに違うんだ。おもしれぇな」
オレらの世界でも通称と学名があるけど、今の言葉もそれと同じかもしれない。
恐らく、普段は通称の方を使ってるはずだ。
リンゴひとつ指すのに長い単語を求められるのは、非効率だからな。
書くにしても話すにしてもだ。
ーー生体反応を確認。不測の事態に備えてください。
「マジかよ、今度は何だ。クマか? トカゲか?」
ーーデル・ガイアナ・オクトが2体、ソロ・ガイアナ・ジューロが2体です。
「現地語やめろ! 翻訳してから言え!」
ーー承りました。人間のメス2体、オス2体がこちらへ向かっています。
「なんだ人間か。だったら慌てる必要無いだろ」
そうこうしているうちに、人の気配が近づいてきた。
足音、そして息づかい。
声の高さからして女の人だろうと予想したが、それは正解だった。
獣道から若い女が姿を現した。
「ハァ、ハァ……追手!?」
「シンシア、どうかしたの?」
「レジーヌ様、お戻りください。先回りされてしまいました!」
「そんな、こんな所にまで!」
後からやってきたのも女の人で、2人揃って狼狽(うろた)えている。
追手? 先回り?
一体何の話をしてるんだか。
それにしても、人を見るなり不審者扱いとか失礼だと思わんのかね。
「ひ、ひ、引き返しましょう!」
「ダメよ、後ろにはもう……」
「面倒かけさせやがってぇ! もう逃がさねぇぞ!」
「キャァア!」
さらにその後ろから男が2人現れた。
大柄なのと小柄なヤツで、どちらも武装している。
山賊っぽい身なりからして、捕まったとしたら酷い目にあわされそうだ。
「なぁアリア。これは助けた方が良い?」
ーーお答えします。助けた方が利があります。もしミノル様の性癖として、他人の女を奪いたいというのがあるようでしたら、しばらく静観を……。
「よっし助けるぞー悪を許しちゃいけないもんな!」
方やロングソードに胸当てという、鉄器で武装した男が2人。
対するオレは棒キレ1本のみ。
清々しいほどに不利な戦況だ。
端から見たら自殺志願者にしか見えないだろうな。
「おいテメェ、それ以上近寄るんじゃねぇ!」
歩み寄るオレに向かって、大柄な男が叫ぶ。
コイツはかなり体格が良く、暴れる女性2人を制しつつも、余力を残しているのが見て分かる。
……どうやって助けようかな。
ひとまず様子を観察。
やや離れた所でプラン立てをしていると、小柄な方がオレの行く手を阻んだ。
「兄貴、ここはオイラに任せてくだせぇ。ヘヘッ」
「良いだろう。うまく追っ払えたら、召し使いの方はお前の好きにさせてやる」
「ウェッヘッヘ。話が早くて助かりやすぜ」
小柄な男がヘコヘコしたかと思うと、オレにはチンピラのような顔を向けた。
顔を歪ませつつ、ゆっくりとガニ股で迫ってくる。
全身で威嚇してるつもりだろうが、オレに恐怖心は湧かなかった。
地元の中学生を一瞬思い出しただけだ。
「おうおうおう! テメェ、死にたくなけりゃとっとと消えろ! オレたちはかの有名な、森の牙ファング団だぞ?」
「牙、ファング……? おいアリア。翻訳ミスってるぞ、ちゃんとやれ」
ーーお答えします。慎重に言葉を選びましたが、先程の単語で間違いありません。
「マジかよ、頭痛が痛くなるな……」
「なぁにゴチャゴチャ言ってやがる! あんまナメてっと、その首飛ぶぞオラァ!」
突きつけられる刃が、酷くつまらないものに感じた。
デスワームの牙や、鉄トカゲの爪の方がよっぽど脅威だと思う。
「まぁまぁ、カッカするんじゃないよ」
男の背中を強く叩いてやると、その体は超高速で4回転半して、頭から地面に突き刺さった。
あれ、これヤバイ?
絶対殺っちまったよな?
チラリと大柄な方を見ると、明からさまに怯んだ。
殺人犯でも見るような目付きになっている。
「ば、化け物! 覚えてやがれぇ!」
「おい、今のは正当防衛みたいなもんだぞ! オレは悪くないからな!」
逃げる男の背中に無実の訴えを乗せといた。
もし警察的なヤツらが来たら、徹底的に弁明しようと思う。
後は残された女の人か。
この2人には証人になってもらわないと……。
「ありがとうございます。おかげで助かりました!」
「え、あ、うん。どういたしまして?」
「申し遅れました。私はセント・ミレイアの第1王女、レジーヌと申します」
「侍女のシンシアです。この度は危ないところをありがとうございました! 一時はどうなるかと不安で不安で……」
彼女たちは咎める所か、感謝感激雨あられといった態度だった。
これがこの世界の倫理観なのか。
あの場面では殺っちゃうのが正解ルートだったとは。
やって良いことと悪い事の境界線が見えてこない。
後でアリアから学んでおくことにしよう。
ここから北へ行くとディスティナ公国、西にはアルフェリア王国がある。
今居る場所は大森林の中でも人里寄りであるため、いずれの国境へも歩いて数日で辿り着くとの事。
これらの情報は全部脳内マニュアルが教えてくれた。
他にも、両国の軍隊をどれだけ血祭りにあげれば制圧可能かとか。
そこにどれだけ人間の女が居るかも教えてくれた。
そんな生々しい話を聞かせんなよ。
耳塞いでも意味ナシとか拷問じゃねぇか。
「それはそうとお前。名前は、ええと……」
ーーはい。私はVISmー186です。
「それそれ。覚えにくくってしょうがねぇ。何か名前つけて良いか?」
ーー名称変更、承りました。新しい呼び名をどうぞ。
おお、呼び方を変えられんのか。
ダメもとだったが言ってみるもんだ。
「そうだなぁ。ミソ小町(こまち)ってのはどうだ? オレの住んでた世界に素晴らしい調味料があってだな……」
ーーすみません。理解が追い付きません。
「いや、ミソ小町だよ。お前の名前」
ーーすみません。理解が追い付きません。
こいつ、やんわりと拒否してやがる。
聞こえないフリする程嫌かこの野郎。
「何だよ。じゃあ、シンプルにミソ子と名付け……」
ーーすみません。理解が追い付きません。
「くい気味に拒否すんな!」
単なる名付けがメチャクチャ難航した。
散々に頭を捻るが全部拒否。
ミソらさん、ミソコージ、ミソッカス娘(こ)と挙げてみたが全部ダメだった。
随分と反抗的な態度じゃねぇかクソが。
「えーっと、えーっと。じゃあアリアにするか。これは飼ってた犬の名前……」
ーー名称変更、受理しました。以後アリアとお呼びください。
「お、おう。ようやく気に入ってくれたか」
ーー名称変更は一度きりの機能となります。再度の変更は不可となりますので、ご注意ください。
「それ嘘だろ。完全な後付けだろオイ?」
ーー不可ですので、ご注意ください。
「……わかったよ、別に変えたりはしねぇよ!」
こうして、オレとアリアの2人旅は始まった。
といっても街や村は目指さない。
食い物を探し、魔獣を撃退し続けながらさまよっているだけだ。
ホームレス同然の身分だが、意外と快適だったりする。
敵は弱く、あちこちに果物が成ってるおかげだろうか。
不安定さと発見の楽しさが絶妙で、真新しいゲームでもやっているような気分になる。
「アリア、こいつは何者だ?」
「キシャァアー!」
ーーお答えします。鉄トカゲです。群れると脅威ですが、単体であれば問題ありません。
「ありがとうよっと」
「グェエーー!」
苦もなく鉄トカゲをヒト振りで撲殺。
弾ける体液。
戦闘が楽なのは良いが、もうちょっとスマートにいきたいとも思う。
それからも、木の棒をフル活用して敵を葬り続けた。
ブラックベア、デスワーム、そして鉄トカゲ。
手傷を負うことなく倒せるのは良いんだが、敵の死に様が生々しい。
早い段階で刃物を手に入れたいものだ。
「ところでアリア。リンゴだのトカゲだの、オレに耳馴染みのある単語なんだが、現地でもそう言うのか?」
ーーお答えします。これらは現地語ではございません。ミノル様にご理解いただけるよう、私が変換を担っております。
「マジか。何気に多機能だな」
ーー原住民との話し言葉や書き言葉も同様となります。よって、人里に降りられた際も問題なくお過ごしいただけます。
「それはありがてぇな。興味本意に聞くが、現地の言葉とどれくらい違うんだ? たとえばリンゴはなんて言う?」
ーーリンゴはこの世界で『デル・マルナ・ブプリシアヌス・リーガット』となります。ご要望でしたら機能を停止致します。
「ふぅん。そんなに違うんだ。おもしれぇな」
オレらの世界でも通称と学名があるけど、今の言葉もそれと同じかもしれない。
恐らく、普段は通称の方を使ってるはずだ。
リンゴひとつ指すのに長い単語を求められるのは、非効率だからな。
書くにしても話すにしてもだ。
ーー生体反応を確認。不測の事態に備えてください。
「マジかよ、今度は何だ。クマか? トカゲか?」
ーーデル・ガイアナ・オクトが2体、ソロ・ガイアナ・ジューロが2体です。
「現地語やめろ! 翻訳してから言え!」
ーー承りました。人間のメス2体、オス2体がこちらへ向かっています。
「なんだ人間か。だったら慌てる必要無いだろ」
そうこうしているうちに、人の気配が近づいてきた。
足音、そして息づかい。
声の高さからして女の人だろうと予想したが、それは正解だった。
獣道から若い女が姿を現した。
「ハァ、ハァ……追手!?」
「シンシア、どうかしたの?」
「レジーヌ様、お戻りください。先回りされてしまいました!」
「そんな、こんな所にまで!」
後からやってきたのも女の人で、2人揃って狼狽(うろた)えている。
追手? 先回り?
一体何の話をしてるんだか。
それにしても、人を見るなり不審者扱いとか失礼だと思わんのかね。
「ひ、ひ、引き返しましょう!」
「ダメよ、後ろにはもう……」
「面倒かけさせやがってぇ! もう逃がさねぇぞ!」
「キャァア!」
さらにその後ろから男が2人現れた。
大柄なのと小柄なヤツで、どちらも武装している。
山賊っぽい身なりからして、捕まったとしたら酷い目にあわされそうだ。
「なぁアリア。これは助けた方が良い?」
ーーお答えします。助けた方が利があります。もしミノル様の性癖として、他人の女を奪いたいというのがあるようでしたら、しばらく静観を……。
「よっし助けるぞー悪を許しちゃいけないもんな!」
方やロングソードに胸当てという、鉄器で武装した男が2人。
対するオレは棒キレ1本のみ。
清々しいほどに不利な戦況だ。
端から見たら自殺志願者にしか見えないだろうな。
「おいテメェ、それ以上近寄るんじゃねぇ!」
歩み寄るオレに向かって、大柄な男が叫ぶ。
コイツはかなり体格が良く、暴れる女性2人を制しつつも、余力を残しているのが見て分かる。
……どうやって助けようかな。
ひとまず様子を観察。
やや離れた所でプラン立てをしていると、小柄な方がオレの行く手を阻んだ。
「兄貴、ここはオイラに任せてくだせぇ。ヘヘッ」
「良いだろう。うまく追っ払えたら、召し使いの方はお前の好きにさせてやる」
「ウェッヘッヘ。話が早くて助かりやすぜ」
小柄な男がヘコヘコしたかと思うと、オレにはチンピラのような顔を向けた。
顔を歪ませつつ、ゆっくりとガニ股で迫ってくる。
全身で威嚇してるつもりだろうが、オレに恐怖心は湧かなかった。
地元の中学生を一瞬思い出しただけだ。
「おうおうおう! テメェ、死にたくなけりゃとっとと消えろ! オレたちはかの有名な、森の牙ファング団だぞ?」
「牙、ファング……? おいアリア。翻訳ミスってるぞ、ちゃんとやれ」
ーーお答えします。慎重に言葉を選びましたが、先程の単語で間違いありません。
「マジかよ、頭痛が痛くなるな……」
「なぁにゴチャゴチャ言ってやがる! あんまナメてっと、その首飛ぶぞオラァ!」
突きつけられる刃が、酷くつまらないものに感じた。
デスワームの牙や、鉄トカゲの爪の方がよっぽど脅威だと思う。
「まぁまぁ、カッカするんじゃないよ」
男の背中を強く叩いてやると、その体は超高速で4回転半して、頭から地面に突き刺さった。
あれ、これヤバイ?
絶対殺っちまったよな?
チラリと大柄な方を見ると、明からさまに怯んだ。
殺人犯でも見るような目付きになっている。
「ば、化け物! 覚えてやがれぇ!」
「おい、今のは正当防衛みたいなもんだぞ! オレは悪くないからな!」
逃げる男の背中に無実の訴えを乗せといた。
もし警察的なヤツらが来たら、徹底的に弁明しようと思う。
後は残された女の人か。
この2人には証人になってもらわないと……。
「ありがとうございます。おかげで助かりました!」
「え、あ、うん。どういたしまして?」
「申し遅れました。私はセント・ミレイアの第1王女、レジーヌと申します」
「侍女のシンシアです。この度は危ないところをありがとうございました! 一時はどうなるかと不安で不安で……」
彼女たちは咎める所か、感謝感激雨あられといった態度だった。
これがこの世界の倫理観なのか。
あの場面では殺っちゃうのが正解ルートだったとは。
やって良いことと悪い事の境界線が見えてこない。
後でアリアから学んでおくことにしよう。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる