10 / 94
第一章 ~見栄~
1-6.引けない理由
しおりを挟む
倒れたサージュの体を、またも黒い光が包む。そしてしばらく経った後、消えていった。そこに倒れていたのは、元の姿に戻ったサージュ。
顔から仮面が剥がれ落ち、地面に転がる。修はそれを拾い上げ、改めて仮面に目をやった。
仮面は全体が金色で、両目と額の部分には宝石らしきものがはめ込まれていた。更には屈強な角が二本生えており、力強さも感じさせる……ように見えた。
手に取って分かる。見栄の名前の通り、この仮面が如何に見せかけなのか。
金なのに軽く、両目と眉間の宝石は見せかけ。頬の金箔は剥がれていて、黒いのが見えている。更に言えば、太い角の片方は、拾った衝撃で折れてしまっていた。
「これが……エモ・コーブル」
「使う者に力と増長を与え、周りの人間を腐らせるゴミだ」
修が学んでいた知識を、簡単にまとめるロイク。
修は仮面を持ったまま、リオン・サーガを開いた。使う能力は『ジュノート』
「何をしている?」とロイクに聞かれ「浄化だ」と返す。
エモ・コーブルは回収した後、内包している邪気を吸い取り、無力化する必要がある。万が一再度奪われて、悪用されないようにするためだ。
仮面から黒い煙のようなものが溢れ、リオン・サーガへと流れ込んでいく。
水や食料といった物はすぐに出し入れできるが、仮面の邪気は二分ほどの時間がかかる。カレン曰く、量も多く、邪気自身が抵抗するからだそうだ。
「最初からこれ使えば、わざわざ戦わなくて良いんじゃないですか?」
かつてカレンに質問した時を思い出す。返ってきた答えはこうだった。
「二分間大人しくしてくれるメオルブがいるなら、試せばいいよ」
ちょっと前の思い出を浮かべながら、修は浄化を終えた。じっと見ていたロイクが口を開く。
「終わったか」長剣を抜きながら、切っ先を向ける。
「それを寄越せ」
「え?」修が聞き返したのは、うっすらと殺気を感じたため。
「大人しく寄越せば、それ以上怪我をしないで済む」
ゆっくりと近づいてくるロイク。歩く度大きくなっていく殺気は、修の「断る」という返事で一気に鋭くなった。
本気だと判断した修が、棒を構える。しかし、サージュのようにはいかなかった。
棒を一振りすれば、体を数度斬りつけられ、魔法は撃つ暇すら与えてもらえなかった。修の攻撃はひたすら空を切り、ロイクの攻撃だけが叩き込まれていく。
「なんだ、こいつ……」
為す術もなく膝をつく修。サージュよりも小さく、恐ろしく、強い剣士を見上げる。
「なんでこんなのが居て、俺が呼ばれたんだ」そう思うほどにロイクは強く、本物だった。見栄に勝ったという喜びはすぐに消え去り、死への恐怖が芽生える。
落ちていたリオン・サーガを拾い上げるロイク。
「なんの変哲もない本だ。戦闘中に持つ意味がわからん」
目を見開く修。その瞬間、エジオの声が聞こえてきた。
「エルフィ!!」
エジオの放った火球が、まっすロイクへと向かう。ロイクはつまらなそうに顔を上げると、背中の大剣を抜いた。
「火遊びはやめておけ」ロイクはそれだけ言うと、大剣を振り下ろし、火球を消し去った。
「ま、待てよお前! シューを殺すな!」
驚きながらも、エジオは大声で話す。しかし言葉は届かない。それどころか、ロイクと目が合った瞬間、エジオは体を震わせた。
恐怖をかき消すように、更にエルフィを二度唱えるエジオ。ロイクは同じように剣を振るい、火球を消し去った。
「見間違いじゃねぇ……なんで魔法が斬れるんだよ!?」
ロイクはそれには答えず、静かにこう言った。
「見栄にこいつ、それとお前で三人か」
鋭い顔と殺気を向けられたエジオは命の危機を感じ、慌てて逃げ出した。
「正直なことだ」鼻で笑うロイク。
「渡さない……」
修はゆっくりと立ち上がり、両腕で棒を振り下ろした。
「最後の忠告だ」
ロイクは攻撃を避けるでもなく、剣で受けることもなく、素手で棒を掴んだ。力の差を見せつけられ、血の気が引く修。
ロイクは修の腹を蹴り飛ばすと、倒れた喉に剣を突きつけた。
「仮面を寄越せ。お前のような弱いガキには、過ぎたおもちゃだ」
「ガキ……?」
「未熟な棒術。低い観察力。自慢の魔法も満足に当てられない。お前は目的もなく、ただ漠然と英雄に憧れているだけの弱いガキだ」
鋭い銀の目と本物の殺気が、修を死の恐怖へと近づけていく。心臓の音が耳を刺激し、ロイクの声が遠くなっていった。
「俺には役目がある。何を斬ろうが、誰を殺そうが果たしたい役目がな。この仮面は、お前ごときが持っていていい物じゃない」
修の頭に浮かぶのは、カレンと過ごした日々。短くも大切な思い出と、目を背けたくなるような別れ。
砂となっていく大切な人に、必ず止めると……そう約束した。
「渡さ……ねぇ……」
「なに?」怪訝そうな顔をするロイクの腹に、伸ばした棒が当たる。不意打ちでのけぞるロイクと、勢い余って棒を手放す修。
こんなところで死ねない。そう強く思った瞬間、修の右手が光を帯びた。
「止めるって! 言ったんだよ俺はぁ!!」
無我夢中で手をかざす修。そこから放たれたのは、白い光の弾だった。
「くだらん。俺に魔法が効くか」
ロイクは大剣でかき消そうとしたが、光弾は剣をすり抜け、ロイクの顔面へと激突した。僅かな熱さと痛みを感じ、後退するロイク。
「今のは……」予想外の反撃と、斬れなかった魔法。その二つの要因が、僅かな隙を生んだ。
「あぁああ!!」
修は落とした棒を拾い、全力でロイクの頬を殴り飛ばした。
「珍しい。ロイクがぶっ叩かれた」
一連のやり取りを遠くから見ていた少女が、ふとそうつぶやいた。
「お前は……」
ロイクは一度だけ修を見ると、やがて剣を納めて去っていった。
安心した修は仰向けに倒れ、深く息を吐いた。
「終わっ……た」
ロイクが何故去ったかは、修にはわからない。だが、仮面は守りきった。リオン・サーガを開き、手にした仮面を確認する。
まずは一つ……残る仮面は……危機が去ったかわりに、疲れがのしかかってくる。
「ちょいちょーい?」
声が聞こえ、目を開ける修。リオン・サーガを閉じると、一人の少女が顔を覗き込んでいた。
「こんなところで寝たら風邪引くよ? それに道行く人に踏みつけられるし、いい晒し者になるし、酔っ払いに蹴られたりするし、財布とか金目のものとか身ぐるみとか剥がされるかもよ」
少女は言いながら、修の口に水を垂らす。とてつもない苦さを感じた修は、思わず体を起こした。
少女が飲ませたのは、とある山にのみ生息する『セジラベ』という木の葉で作ったお茶。栄養とかは特に無く、ただ苦いだけの飲み物として有名だ。
「嫌でしょ? そういうの」
「すごい嫌だ」文字通り苦々しい顔をしながら、修は答える。
「君は?」
「私は『コルオロ・クェーガー』コルオって呼んでね」
コルオと名乗った少女は、笑みを浮かべた。頭には白いターバンを巻き、隙間から薄緑の髪が見える。
上半身にはポンチョのような短い外套に、両腕には白と黒の手袋。そして左右の長さが違うパンツの上には、パレオのような布を巻いていた。
「俺は葉永修」
騎士ほどではないが、隠している部分が多い印象を受けた。
コルオは「変わった名前だね」と返し、こう続けた。
「お兄さん旅の人でしょ? だったら一緒に行かない? どうしても行きたい場所があるんだけどさ、一人じゃ怖くてさ」
そういうことかと納得する修。誘い自体は素直に嬉しいが、寄り道はしたくない。
「俺にはやることが……」断ろうとした瞬間、コルオは更にこう重ねてきた。
「数週間前からかな。王都『ケノンス・コーエン』の東区の一角が封鎖されました。表向きの理由は、奇病が伝染したため」
奇病?……と思っている修の耳に、気になる内容が聞こえてきた。
「そこの人達は、悲しいことしか言えなくなり、意味もなく泣きじゃくったりするそうだよ」
顔を向けた修に、コルオは「誰か……いや、どこかに似てると思わない?」と重ねた。
……確かに、よく似ている。
「どっちにしろ情報を集めるなら、都会の方が集まると思うけど、どう?」
リオン・サーガの地図ページを開き、場所を確認する。このまま西へほぼ真っすぐ。
「変な地図だね。古くて新しい」
なぞなぞか?と思いながらも、修は本を閉じた。
「わかった。行こう」
「そうこなくっちゃね。よろしく」
コルオが嬉しそうに握手を求める。その手を握り返すと、わずかに金属の音が聞こえた。
メオルブに勝てたのはいいが、ロイクには手も足も出なかった。異世界ではあるが、ここはゲームでもなんでもない、現実だ。
ロイクに殺されかけ、死への恐怖を刺激されたことで思い知った。
最初から躓いているようでは、約束も果たせず、死んでしまうだろう。
……授かった力に頼るだけではなく、俺自身が成長しなければ。お守りを強く握り、修は決意を固める。
歩き出したコルオの背中を追いながら、修は深緑の町シェグ・ブロンデを後にした。
顔から仮面が剥がれ落ち、地面に転がる。修はそれを拾い上げ、改めて仮面に目をやった。
仮面は全体が金色で、両目と額の部分には宝石らしきものがはめ込まれていた。更には屈強な角が二本生えており、力強さも感じさせる……ように見えた。
手に取って分かる。見栄の名前の通り、この仮面が如何に見せかけなのか。
金なのに軽く、両目と眉間の宝石は見せかけ。頬の金箔は剥がれていて、黒いのが見えている。更に言えば、太い角の片方は、拾った衝撃で折れてしまっていた。
「これが……エモ・コーブル」
「使う者に力と増長を与え、周りの人間を腐らせるゴミだ」
修が学んでいた知識を、簡単にまとめるロイク。
修は仮面を持ったまま、リオン・サーガを開いた。使う能力は『ジュノート』
「何をしている?」とロイクに聞かれ「浄化だ」と返す。
エモ・コーブルは回収した後、内包している邪気を吸い取り、無力化する必要がある。万が一再度奪われて、悪用されないようにするためだ。
仮面から黒い煙のようなものが溢れ、リオン・サーガへと流れ込んでいく。
水や食料といった物はすぐに出し入れできるが、仮面の邪気は二分ほどの時間がかかる。カレン曰く、量も多く、邪気自身が抵抗するからだそうだ。
「最初からこれ使えば、わざわざ戦わなくて良いんじゃないですか?」
かつてカレンに質問した時を思い出す。返ってきた答えはこうだった。
「二分間大人しくしてくれるメオルブがいるなら、試せばいいよ」
ちょっと前の思い出を浮かべながら、修は浄化を終えた。じっと見ていたロイクが口を開く。
「終わったか」長剣を抜きながら、切っ先を向ける。
「それを寄越せ」
「え?」修が聞き返したのは、うっすらと殺気を感じたため。
「大人しく寄越せば、それ以上怪我をしないで済む」
ゆっくりと近づいてくるロイク。歩く度大きくなっていく殺気は、修の「断る」という返事で一気に鋭くなった。
本気だと判断した修が、棒を構える。しかし、サージュのようにはいかなかった。
棒を一振りすれば、体を数度斬りつけられ、魔法は撃つ暇すら与えてもらえなかった。修の攻撃はひたすら空を切り、ロイクの攻撃だけが叩き込まれていく。
「なんだ、こいつ……」
為す術もなく膝をつく修。サージュよりも小さく、恐ろしく、強い剣士を見上げる。
「なんでこんなのが居て、俺が呼ばれたんだ」そう思うほどにロイクは強く、本物だった。見栄に勝ったという喜びはすぐに消え去り、死への恐怖が芽生える。
落ちていたリオン・サーガを拾い上げるロイク。
「なんの変哲もない本だ。戦闘中に持つ意味がわからん」
目を見開く修。その瞬間、エジオの声が聞こえてきた。
「エルフィ!!」
エジオの放った火球が、まっすロイクへと向かう。ロイクはつまらなそうに顔を上げると、背中の大剣を抜いた。
「火遊びはやめておけ」ロイクはそれだけ言うと、大剣を振り下ろし、火球を消し去った。
「ま、待てよお前! シューを殺すな!」
驚きながらも、エジオは大声で話す。しかし言葉は届かない。それどころか、ロイクと目が合った瞬間、エジオは体を震わせた。
恐怖をかき消すように、更にエルフィを二度唱えるエジオ。ロイクは同じように剣を振るい、火球を消し去った。
「見間違いじゃねぇ……なんで魔法が斬れるんだよ!?」
ロイクはそれには答えず、静かにこう言った。
「見栄にこいつ、それとお前で三人か」
鋭い顔と殺気を向けられたエジオは命の危機を感じ、慌てて逃げ出した。
「正直なことだ」鼻で笑うロイク。
「渡さない……」
修はゆっくりと立ち上がり、両腕で棒を振り下ろした。
「最後の忠告だ」
ロイクは攻撃を避けるでもなく、剣で受けることもなく、素手で棒を掴んだ。力の差を見せつけられ、血の気が引く修。
ロイクは修の腹を蹴り飛ばすと、倒れた喉に剣を突きつけた。
「仮面を寄越せ。お前のような弱いガキには、過ぎたおもちゃだ」
「ガキ……?」
「未熟な棒術。低い観察力。自慢の魔法も満足に当てられない。お前は目的もなく、ただ漠然と英雄に憧れているだけの弱いガキだ」
鋭い銀の目と本物の殺気が、修を死の恐怖へと近づけていく。心臓の音が耳を刺激し、ロイクの声が遠くなっていった。
「俺には役目がある。何を斬ろうが、誰を殺そうが果たしたい役目がな。この仮面は、お前ごときが持っていていい物じゃない」
修の頭に浮かぶのは、カレンと過ごした日々。短くも大切な思い出と、目を背けたくなるような別れ。
砂となっていく大切な人に、必ず止めると……そう約束した。
「渡さ……ねぇ……」
「なに?」怪訝そうな顔をするロイクの腹に、伸ばした棒が当たる。不意打ちでのけぞるロイクと、勢い余って棒を手放す修。
こんなところで死ねない。そう強く思った瞬間、修の右手が光を帯びた。
「止めるって! 言ったんだよ俺はぁ!!」
無我夢中で手をかざす修。そこから放たれたのは、白い光の弾だった。
「くだらん。俺に魔法が効くか」
ロイクは大剣でかき消そうとしたが、光弾は剣をすり抜け、ロイクの顔面へと激突した。僅かな熱さと痛みを感じ、後退するロイク。
「今のは……」予想外の反撃と、斬れなかった魔法。その二つの要因が、僅かな隙を生んだ。
「あぁああ!!」
修は落とした棒を拾い、全力でロイクの頬を殴り飛ばした。
「珍しい。ロイクがぶっ叩かれた」
一連のやり取りを遠くから見ていた少女が、ふとそうつぶやいた。
「お前は……」
ロイクは一度だけ修を見ると、やがて剣を納めて去っていった。
安心した修は仰向けに倒れ、深く息を吐いた。
「終わっ……た」
ロイクが何故去ったかは、修にはわからない。だが、仮面は守りきった。リオン・サーガを開き、手にした仮面を確認する。
まずは一つ……残る仮面は……危機が去ったかわりに、疲れがのしかかってくる。
「ちょいちょーい?」
声が聞こえ、目を開ける修。リオン・サーガを閉じると、一人の少女が顔を覗き込んでいた。
「こんなところで寝たら風邪引くよ? それに道行く人に踏みつけられるし、いい晒し者になるし、酔っ払いに蹴られたりするし、財布とか金目のものとか身ぐるみとか剥がされるかもよ」
少女は言いながら、修の口に水を垂らす。とてつもない苦さを感じた修は、思わず体を起こした。
少女が飲ませたのは、とある山にのみ生息する『セジラベ』という木の葉で作ったお茶。栄養とかは特に無く、ただ苦いだけの飲み物として有名だ。
「嫌でしょ? そういうの」
「すごい嫌だ」文字通り苦々しい顔をしながら、修は答える。
「君は?」
「私は『コルオロ・クェーガー』コルオって呼んでね」
コルオと名乗った少女は、笑みを浮かべた。頭には白いターバンを巻き、隙間から薄緑の髪が見える。
上半身にはポンチョのような短い外套に、両腕には白と黒の手袋。そして左右の長さが違うパンツの上には、パレオのような布を巻いていた。
「俺は葉永修」
騎士ほどではないが、隠している部分が多い印象を受けた。
コルオは「変わった名前だね」と返し、こう続けた。
「お兄さん旅の人でしょ? だったら一緒に行かない? どうしても行きたい場所があるんだけどさ、一人じゃ怖くてさ」
そういうことかと納得する修。誘い自体は素直に嬉しいが、寄り道はしたくない。
「俺にはやることが……」断ろうとした瞬間、コルオは更にこう重ねてきた。
「数週間前からかな。王都『ケノンス・コーエン』の東区の一角が封鎖されました。表向きの理由は、奇病が伝染したため」
奇病?……と思っている修の耳に、気になる内容が聞こえてきた。
「そこの人達は、悲しいことしか言えなくなり、意味もなく泣きじゃくったりするそうだよ」
顔を向けた修に、コルオは「誰か……いや、どこかに似てると思わない?」と重ねた。
……確かに、よく似ている。
「どっちにしろ情報を集めるなら、都会の方が集まると思うけど、どう?」
リオン・サーガの地図ページを開き、場所を確認する。このまま西へほぼ真っすぐ。
「変な地図だね。古くて新しい」
なぞなぞか?と思いながらも、修は本を閉じた。
「わかった。行こう」
「そうこなくっちゃね。よろしく」
コルオが嬉しそうに握手を求める。その手を握り返すと、わずかに金属の音が聞こえた。
メオルブに勝てたのはいいが、ロイクには手も足も出なかった。異世界ではあるが、ここはゲームでもなんでもない、現実だ。
ロイクに殺されかけ、死への恐怖を刺激されたことで思い知った。
最初から躓いているようでは、約束も果たせず、死んでしまうだろう。
……授かった力に頼るだけではなく、俺自身が成長しなければ。お守りを強く握り、修は決意を固める。
歩き出したコルオの背中を追いながら、修は深緑の町シェグ・ブロンデを後にした。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる